2013年8月下旬
カボチャ畑でクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
花の奥に潜り込むと結構長い時間、滞在しています。
吸蜜・集粉を行っているはずですけど、残念ながら蜂の採餌行動をしっかり撮れるアングルを確保できませんでした。
花から花へと忙しなく飛び回るため、後脚の花粉籠の状態もよく見えません。
複数個体を撮影。
(カボチャの)花は黄色や橙色であり、短命。そのため受粉に人工授粉が施されることが多い。(中略)都会などで花粉の媒介を行う昆虫がいない場合は人工授粉しなければならない場合がある。(wikipediaより)
関連記事→
2013年9月上旬
水田でスズメ(Passer montanus)の群れが青々と生い茂った稲穂に隠れて採食していました。
飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
飛んできたスズメが風に揺れる稲穂に止まる前に停空飛翔を披露してくれました。
一斉に飛び立つラストシーンは圧巻です。
これほどの大群が田んぼに隠れていたのかと驚きました。
通常のHD動画でも撮っています。
すぐ横を走る大通りの騒音のせいで、チュンチュン鳴いているスズメの声は残念ながら聞き取れません。
イネに混じって同じイネ科の雑草イヌビエの方が背高く伸びています。
もしかしたら雀はイネだけでなくイヌビエの実も採食していたのかもしれませんし、あるいは稲に付く害虫を捕食することもあるかもしれません。
個々の採食シーンは藪の中で上手く撮れませんでした。
『スズメ百態面白帳』p13によると、
スズメがイネを食い荒らすのは、決まって田の周縁部で、広い田の中央部などということはけっしてない。しかも、すぐ近くにいざというときの隠れ場となる生け垣や木立、竹やぶなどの茂みがあるという条件がそろっている場所である。
2013年8月下旬
山地の道端に咲いたオトコエシでスミスハキリバチ(Megachile humilis)と思われる蜂が訪花していました。
腹面にスコパが見えるので、♀のようです。
白い花の名前はオトコエシだと思うのですが、どうでしょう?
2013年9月上旬
川べりに咲いたニラの群落でイチモンジセセリ(Parnara guttata)が訪花していました。
花から花へ飛び回り、口吻を伸ばして吸蜜します。
【追記】
ニラは蜜も花粉も多く、昆虫たちに人気のある花だ。(中略)チョウの口には花粉がつかないが、穂の中のほかの花に腹部が触れて花粉を運ぶ。(『昆虫の集まる花ハンドブック』p64より)
2013年8月中旬
用水路沿いの草むらに咲いたムラサキツメクサの群落でクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠には紫色(褐色?)の花粉団子を付けています。
花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
2013年8月下旬
農家の庭先に咲き乱れるハナトラノオ(別名カクトラノオ)にトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀数匹が忙しなく訪花していました。
クマバチとは異なり盗蜜することなく花筒に頭から潜り込んで吸蜜(正当訪花)しています。
関連記事→「ハナトラノオの花で盗蜜するクマバチ♀」
『花の虫さがし』p60によると
(ハナトラノオの花で)クマバチはからだが太くて、なかにはいれないため、外からあなをあけて、みつだけをぬすみます。トラマルハナバチだけが、花にもぐってみつをすっていました。
2013年8月下旬
山地の道端に咲いたメマツヨイグサの花でオオハナアブ♂(Phytomia zonata)が吸蜜していました。
2番目の花に移ると、先客(ムカシハナバチの一種?)と鉢合わせ。
花の中から出てきた蜂に驚いたオオハナアブ♂は飛んで逃げました。
2013年8月上旬
林道脇に生えた笹の群落で探索飛翔するオオモンクロクモバチ(Anoplius samariensis)を見つけました。
♀ならば獲物のクモを探しているところでしょう。
地面に降りると素早く走り回ります。
もしかすると実は既にクモを狩った後で獲物をどこかに隠してあり、営巣地を探索中かな?と想像してみたり。
しかし一度見失った蜂は戻って来ませんでした。
(♂が交尾相手の♀を探している可能性は?)
2013年7月中旬
道端の花壇に咲いたマリーゴールドをキアゲハ(Papilio machaon)が訪花していました。
花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
この個体は左後翅が破損していますけど(鳥に襲われたビークマーク?)、飛行に支障は無いようです。
同一個体の訪花吸蜜シーンを通常のHD動画でも撮ってみました。
途中でヒャクニチソウの花にも立ち寄っています。
2013年8月下旬
山道沿いの斜面に咲き乱れるカワミドリの群落でトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀がせっせと訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
他のハナバチ類に混じって何匹も花から花へとにかく忙しなく飛び回ります。
どの個体を撮ろうか目移りするぐらいでした。
2013年8月下旬
砂防堰堤近くの谷地で野生ニホンザル(Macaca fuscata)の群れに遭遇。
初めは車道に一頭いたのですが、カメラを向ける前に逃げられました。
水田と用水路に挟まれた畦道で採食していた個体は、後脚で立ち上がり私の姿を認めると慌てて逃走。
少なくとも3頭のニホンザルが居ました。
稲穂を食べていたのか興味があるところですが、採食メニューを見届けられず残念。
稲刈り後の田んぼで落ち穂拾いする猿は見たことありますけど、水田で稲穂を直接採食するシーンは未見です。
関連記事→「田んぼで落穂拾いするニホンザルの群れ」
逃走中の猿はときどき立ち止まると2本脚で直立し辺りを見渡しています。
草むらや稲穂の背丈が高いので、四足歩行では辺りの様子がよく見えないのでしょう。
ただし二足歩行はやりません。
関連記事→「雪原に直立して辺りを見渡す野生ニホンザル」
水田の奥の杉林へ逃げ込むと木に登り、こちらを警戒するとすぐに姿を消しました。(映像なし)
杉の木に登るサルは初めて見ました!
2013年8月下旬
山道で休憩のためザックを下ろした途端に見たことのない大型の蝶が飛来しました。
迷彩柄のザックカバーに止まると翅を開閉しながら橙色の口吻を伸ばし夢中で舐め始めました。
白黒模様の翅に対して、複眼および口吻が黄色で目立ちます。
帰ってから図鑑で調べるとゴマダラチョウ(Hestina persimilis japonica)と判明。
初めての出会いに興奮しました。
花よりも樹液に集まる蝶らしいのですが、視覚的にザックカバーのカモフラ模様に騙されて来たのだとすれば良い宣伝になるかもしれませんね。
でも真相は、ビニールの表面に付着したミネラル(乾いた雨水や汗など)を舐めて塩分補給していたのでしょう。
2013年8月下旬
農道の横に茂るノブドウの群落でキンケハラナガツチバチ♂(Megacampsomeris prismatica)が訪花していました。
個々の蜜量が少ないようで、花から花へと忙しなく飛び回ります。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮影してみました。
同一個体を通常のHD動画でも撮ってみました。
訪花中に何度もフタモンアシナガバチ♀とニアミスしています。
触角の長い♂は毒針(産卵管が転じたもの)を持ちませんが、本種の♂は腹端に刺が3本生えていて捕まえるとこれでチクチク刺してくるのだそうです。
実際に試してみれば良かったのですけど、現場ではいまいち雄蜂である確信がなく断念…。
関連記事→「キンケハラナガツチバチ♂の吸蜜@セイタカアワダチソウ」
2013年8月中旬
柳の幹から滲み出る樹液に来ていたシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)とコムラサキ♂(Apatura metis substituta)の食事シーンです。
コムラサキは翅が無傷の♂aと左後翅が破損した(ビークマーク)♂bの少なくとも2頭が来ていました。
一瞬だけコムラサキ♂同士の小競り合い(闘争)が見られました。
翅をリズミカルに開閉し、ときどき口吻で調べながら幹を歩き回り樹液レストランへと慎重に近づきます。
黄色い口吻を伸ばして吸汁しながらときどき翅を開閉します。
力関係では明らかに甲虫シロテンハナムグリの方がコムラサキよりも上です。
樹液スポットをめぐって争うシロテンハナムグリのとばっちりを食って蹴散らされても、コムラサキは一旦避難して遠慮がちに少し離れた安全地帯から長い口吻を活かして樹液を吸うことが出来ます。
関連記事→「樹液酒場で争うシロテンハナムグリと小便排泄」
同じ樹液酒場を訪れる虫たちの様子を定点カメラで長時間微速度撮影した動画もあります。
発酵した樹液の甘い芳香が辺りに漂い、木陰で観察している私も満ち足りた気分になりました。
2013年8月下旬
山道の脇の斜面に咲き乱れるカワミドリの群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷のようです。
2013年8月下旬
夕暮れ時の道端でイカリモンガ(Pterodecta felderi)という蛾が蔓植物の白い花で吸蜜していました。
ガードレール沿いの群落を花から花へ飛び回ります。
この時期に結構よく見かけるこの花の名前を知らなかったのですけど、図鑑で調べてようやくボタンヅルと判明。