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2018/09/28

キアゲハにスポーツドリンクを与えてみる



2018年7月中旬・室温31.4℃、湿度53%
▼前回の記事
羽化終了後に蛹便を排泄するキアゲハc


キアゲハの飼育記録(2018年)#8


羽化終了後のキアゲハPapilio machaon hippocrates)成虫cにスポーツドリンクを給餌してみました。
アクエリアス(AQUARIUS)の粉末を水で溶かすと、レモン汁のような薄黄色の液体になります。
マルチビタミン配合と謳われている商品で、私が味見すると甘味よりも酸味がかなり強いです。
ペットボトルの蓋に少量注いでから脱脂綿に吸わせました。

アクエリアスはほぼ無臭なので、少し手助けしてあげないとキアゲハは気づいてくれません。
捕獲したキアゲハcの足先を濡れた脱脂綿に付けてやっても自発的に口吻を伸ばすことはありませんでした。
爪楊枝でゼンマイ状の口吻を伸ばしてやり、脱脂綿の表面に触れさせてやるとようやく自分で吸水を始めました。
かなり酸味の強いドリンクなので蝶は気に入らないのではないかと心配しましたが、水で薄めなくても喜んで飲んでくれました。
ただの砂糖水を与えるよりもミネラル成分も効果的に補給できます。
満ち足りるとキアゲハcは口吻をクルクルと縮めました。
よほど気に入ってくれたようで、その後も脱脂綿から飛び立とうとしません。
AQUARIUSのCMに使ってくれないかな?



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#9:羽化したキアゲハの初飛翔【HD動画&ハイスピード動画】


キアゲハc:背面@スポーツドリンク吸水
キアゲハc:側面@スポーツドリンク吸水
キアゲハc:顔@スポーツドリンク吸水
キアゲハc:側面@スポーツドリンク吸水後
アクエリアス粉末(マルチビタミン)成分表

2016/09/29

サシバ♂(野鳥)救出大作戦



2016年7月上旬・夕方

山麓を流れる深い用水路(高さ170cm、幅〜250cm)になぜか落ちて困っているサシバ♂(Butastur indicus)を見つけました。
全身ずぶ濡れで体が重くなり、飛び立てないようです。
羽根を乾かす場所もありません。
水路に流れる水量は少ないので、すぐに溺死するおそれはありません。
しかし、このまま脱出できなければ、低体温症で死ぬかもしれません。
野生動物の営みに介入しないという原則を破って救出すべきか、かなり悩みました。

水路内に万一ヒトが落ちた時のために脱出用の梯子などがあちこちに設置されているのですけど、サシバにはこれを自力で利用する知能は無さそうです。
そんな事態は想定外なので、鳥が止まり木として利用しにくい構造なのです。
水深は浅いので、いざとなったら私が梯子を降りて直接サシバを救出に向かうことも可能です。
その際はサシバが暴れないように被せる大きな布袋が欲しいところですけど、そんな便利な物は持っていません。
この日の私は軽装(タンクトップと短パン)なので、素手で猛禽類を捕獲しようとしたら鋭い鉤爪や嘴で怪我しそうです。(流血の惨事)

長考の末に、救出用の長い棒を探すことにしました。
辺りを探し回り、アカマツの枯れ枝を折り取ってきました。
いまいち細くて頼りない上に長さもギリギリですけど、これでなんとかするしかありません。
サシバを怖がらせないように、脱出用の枯れ木を見せながらゆっくり目の前に差し出してみました。
怖がって暴れるかと思いきや、サシバは不思議そうにキョトンと見上げています。
衰弱しているのかな?
溺れる者は藁をも掴む…はずなのに、どうも私の意図を察してくれません。
私が近くに居たのでは警戒・緊張して、脱出どころではないのかもしれません。
岸に枝の端を立てかけたままで、私がしばらくその場を離れることにしました。

他所で用事を済ませてから(12分後に)戻ってみると、いつの間にかサシバは棒の長さの半分近くまで自力で登っていました。
もし三脚を持参していれば、無人の監視カメラで録画したかったところです。
どうやらサシバの足には怪我が無いようで、安心しました。
今にも飛んで逃げられそうな気がして撮りながら近づくと、シジュウカラ?の警戒声♪が近くで聞こえました。
窮地に陥った猛禽類に対してここぞとばかりにモビング(擬攻撃)するため集まっていたのかもしれません。

立てかけた枯れ木の端を岸壁に固定する手段が無かったので、とても不安定な状況です。
サシバが岸まで登ろうとするとバランスを崩して枯れ木ごと水路にまた落ちてしまいそうなのが一番の心配でした。
つまり、このまま放っておく訳にはいかないのです。
サシバが乗った枯れ木をそっと水から引き上げて、ゆっくり岸の地面に置きました。
その間、幸いサシバは逃げたり暴れたりしませんでした。
随分ヒト馴れしているというか、未だヒトを恐れることを知らない幼鳥なのかな?
ずぶ濡れでもサシバの体重はさほど感じず、軽いので拍子抜けしました。
カメラを鳥に向けておく余裕がなくて、肝心の救出シーンが撮れずに残念。

救出直後もサシバは呆然とした様子でキョロキョロしています。
カメラのちょっとした動きに驚いて翼を広げ、向きを変えました。
しばらく私の顔をじっと見てから、遂にサシバ♂が力強く飛び立ちました!
飛翔能力は正常そうです。
どこにも外傷が無くて良かったです。
サシバは用水路の上を飛んで上流へ向かい、羽ばたきながら白い糞を大量に排泄しました。
水路脇に生えたクリの灌木に止まった直後に甲高くキンミー♪と繰り返し鳴いたので、特徴的な鳴き声から、このとき初めてサシバと確信できました。
樹上で身震いして羽根の水気を切っています。

即席の救出作戦がこれほど上手く行くとは思いませんでした。(自画自賛♪)
鷹匠になったような気分も少しだけ味わえ、貴重な体験でした。

※ 動画編集時にラストの樹上シーンのみ自動色調補正を施しています(@5:40〜)。

つづく→樹上で脱糞するサシバ♂(野鳥)







2015/07/14

ハシボソガラス(野鳥)の頭骨標本作り



2015年7月中旬

▼前回の記事
死んだハシボソガラス(野鳥)の生物分解

昨年の夏(2014年7月下旬)にハシブトガラスCorvus corone)の死骸を見つけました。
当時は気づかなかったのですが写真を見返すと、口の中が赤いので巣立ったばかりの幼鳥のようです。(成鳥は口の中が真っ黒)
自分で餌が上手く取れずに餓死したのですかね?
(解剖して胃内容物を調べるには、死骸の発見が少し遅かったです。)
幼鳥とは言え、カラスを襲う天敵が思いつきません。
もし万一、死因が鳥インフルエンザなら感染のリスクがあるかも…と心配したものの、杞憂に終わりました。

せっかくなので、頭骨の標本を作ってみました。
全身骨格標本や剥製を作るのは物凄く手間がかかりそうなので、頭骨に絞りました。
ハシブトガラスから全身骨格標本を作る方法を詳細に解説したサイト(生物教材として骨格標本を作っておられる専門家)を後になってから見つけました。
私はほぼ自己流でやってしまいました。
完成がここまで遅れたのは、一気に仕上げず作業の途中でかなり放置してしまったからです。

亡骸を採集してから4日後に、作業開始。
ほとんど羽と骨のみで、干からびていました。
死臭も少なく、ハエもほとんど来ません。
死骸の接地していた側の肉や内臓は生物分解されていました。
まずカッターナイフで首の皮と頸骨を断ち切りました。
頭部を水で煮て除肉します。
沸騰するとアクと悪臭が大量に出ました。
何度も頭を裏返しながら弱火で煮ます。

嘴の中に舌骨が見えます。
眼球を支える強膜骨をきれいに残す方法が分からないので、取り除いてしまいました。(元から眼球は食われていたかも?)



このまま7ヶ月以上も室内に放置された頭骨は褐色に色素沈着していました。
もしかするとこの期間にカツオブシムシなどが乾燥組織を食べに来ていたかもしれません。
上下の顎が外れてしまいました。

タンパク質分解酵素を含むポリデント(入れ歯洗浄剤)処理は手軽ですけど、関節がばらばらになる失敗が怖いので、ただ水に浸してじっくり腐らせることにしました。
ペットボトル容器に頭骨を入れ水道水をなみなみと注ぎました。
サランラップで覆い、更にビニール袋で三重に密閉してから、保管します。



室温放置で丸2ヶ月が経過したので、頭骨を取り出してみました。
水は少し濁っていたものの、特に腐臭はしませんでした。



取り出した頭骨を水洗い。
嘴をキャップ状に覆う銀色の組織は、指で擦るだけで剥落しました。
関節?が今にも外れそうなので、歯ブラシで擦ったり漂白処理するのは中止。
後は自然乾燥するだけです。
脱脂処理(アセトン)も漂白処理(過酸化水素水)もしていない手抜きです。
(薬品の入手や廃液の処理が面倒そう)
頭骨標本を売り物にする訳でもありませんし、純白の白骨にしなくても、自然な色合いで満足しています。



充分に乾いてから側頭部の細長い骨を木工用ボンドで接着しました。
上下の嘴の先端をがしっかり噛み合わせようとすると、後頭部の接合部が浮いてしまいます。
何か重要な骨を紛失してしまったかな?
下顎の骨を間違って上下逆にしてますかね?
上下の嘴を接着せず、下顎にただ頭骨を乗せているだけです。
余った謎の骨は頚椎骨と舌骨の一部でしょうか?
舌骨と強膜骨を失ってしまったこと以外、初めてにしては満足の行く出来栄えでした。

頭骨の重量を量ると、上が2.1g、下が0.8gの計2.9gでした。
空を飛ぶために、おそろしく軽量化されているのですね。

実際に頭骨標本を手に取ってみると、あれほど賢いカラスの脳容量が小さいことに驚きます。
頭骨のほとんどは眼窩が占めています。
それでも他種の鳥類と比べれば破格に頭でっかちなのかもしれません。



2015/05/06

初めてのヒメネズミ頭骨標本作り



2014年12月下旬

雪に埋もれた庭の生ごみ堆肥化容器(コンポスター)内で1匹のネズミ(種名不詳)が死んでいました。(写真なし)

生ゴミの天辺で横臥していた死骸を採集すると、左首の側面に鳥に深く突かれたような謎の傷跡がありました。
実は半年前の夏に、同じコンポスター内に地中からトンネルを掘って出入りするネズミを見かけています。

▼関連記事
コンポスト内に出没するネズミの仲間【名前を教えて】
餌の少ない厳冬期に居心地の良い(暖かい)堆肥の中でネズミ同士で死闘を繰り広げたり共食いしたのでしょうか?
(たとえば以前、室内のゴミ箱の中に落ちて脱出不能になったハツカネズミが共食いしていました。)

それとも、近くで拾った死骸を誰かがここに捨ててくれたのかな?
野鳥(モズなど猛禽類?)がネズミの急所に致命傷を与えたのなら、なぜ持ち去って捕食しなかったのか謎です。

実は6日前、早朝の雪かきの際に生きたネズミがコンポスター脇の新雪を走り去る姿を目撃しています。
雪国でも冬眠せずに活動するネズミがいるとは、ネズミに疎い私にとって新鮮な驚きでした。

せっかく野生動物の死骸が手に入ったので、頭骨標本作りに挑戦しました。
まずは写真に記録、採寸。
体重を測るのを忘れました。
前足はX本指、後ろ足は5本指。
このとき風邪気味だった私は、生ごみにまみれた不潔な死骸をじっくり調べる気力がありませんでした。


15cm定規を並べる。
尾長≧頭胴長ならばクマネズミ
大きな耳(前に倒して目が隠れればクマネズミ)
左首の傷
前足の裏を撮るのを忘れた。
後ろ足
右後足の裏


ネズミ類に疎い私は、この死骸が家ネズミなのか野ネズミなのかも分かりません。
最近『リス・ネズミハンドブック』という手頃な図鑑が出版されたみたいなので、いつか調べてみます。




とりあえず手元にある『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』と見比べてみると、クマネズミまたはドブネズミではないか(なんとなくクマネズミ?)と思うのですが、どうでしょう?


【追記】
コメント欄にておーやぎさんよりヒメネズミApodemus argenteus)ではないかとご指摘頂きました。



ゴム手袋を着用し、カッターナイフで断頭。
一刻も早く煮沸消毒したかったので、頭部を10分間水煮しました。



体を捨てる前に、開腹解剖してみました。
内臓には特に異常はなさそうです。
この日とにかく体調の悪かった私は、胃内容物を調べる気になれませんでした。

今思うと、内部生殖器官をしっかり見れば性別が分かったかもしれませんね。

『リス・ネズミハンドブック』p3によると、
雌雄の判別は、♀では尾の付け根の腹側に肛門がある。肛門と尿道孔の間が短い。♂は肛門からペニスまでの間が長く、成獣では清掃が大きくなっていて膨れている。





次にピンセットで顔の皮膚(毛皮)と筋肉を粗取りしました。
顎が開かないのは死後硬直ですかね?



大まかに除肉した頭骨を再び弱火で5分強、水煮しました。
皿洗い用の洗剤(界面活性剤)も少量加えました。



次に水洗いしながら柔らかい綿棒で脳を掻き出しました。
頭骨は薄く半透明でした。
脳をピンセットなどで手荒に掻爬するのでは、繊細な頭骨を突き破ってしまいそうなので要注意。

舌をピンセットで引き抜きました。
鳥類と異なり、おそらく舌骨は無いようです。
ネズミの鼻先は軟骨?






未だ頭骨にへばり付いて取り切れていない細かな組織を、どう処理するか問題です。
方法は色々とあるみたいですけど、今回も入れ歯洗浄剤で溶かすことにしました。
中性の類似商品が多いなか、弱アルカリ性の部分入れ歯用ポリデント錠(漂白剤、界面活性剤およびタンパク分解酵素を配合)を使用。


説明書を読んでぬるま湯(32℃)150mLにネズミの頭骨を浸しポリデント1錠を投入するとすぐにシュワシュワと発泡が始まりました。
爽やかなミントの香りが漂います。
アルミ箔で蓋をして、浸け置きしました。
室温が低いので、分解反応が鈍かったかもしれません。



一晩漬け置きした翌日、歯ブラシで軽く擦りながら頭骨を水洗い。
細かい肉片を爪楊枝で丹念にほじくり出しました。






首につながる後頭部が少し破損していたのが残念でした。
鳥に襲われた際に負傷したのか、それとも死骸から頭部をゴリゴリと力任せに切り落とした衝撃で割ってしまったのだろうか?
外傷があったのは首の左側で、後頭部の頭骨左側が砕けていたことから、前者の可能性が高いと思います。
もしかするとネズミぐらいの小動物なら、素人が下手に頭骨だけ標本にするよりも全身骨格を作るつもりの方が結果的にきれいな仕上がりになるのかもしれません。



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