ラベル 造巣 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 造巣 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019/10/20

マメガキの葉柄に蓑を絹糸で固定するチャミノガ(蛾)幼虫:蓑虫



2019年6月下旬

民家の庭に植栽されたマメガキの葉裏でチャミノガEumeta minuscula)の幼虫が何やら作業しています。
葉柄に吊り下げられた蓑を絹糸でしっかり固定しているようです。
体を伸縮させて頭部を上下に動かしながら口から絹糸を吐き、葉柄の接着点から伸ばした絹糸を蓑の入口の白い裏打ちに付着させる動きを繰り返しています。

時間に余裕があれば微速度撮影したいところですが、三脚を持参していませんでした。
次回は、飼育下でじっくり観察してみたいものです。


チャミノガ(蛾)幼虫:蓑虫@マメガキ葉柄+吐糸固定
チャミノガ(蛾)幼虫:蓑虫@マメガキ葉柄+吐糸固定
チャミノガ(蛾)幼虫:蓑虫@マメガキ葉柄・全景

2019/09/06

二回目の繁殖のため巣穴を物色するムクドリ【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬

街なかの車道に面した2階建ての某事務所の屋根裏の壁に丸い穴が開いています。
その穴に興味を示した1羽のムクドリSturnus cineraceus)が繰り返し訪れていました。
何のための穴なのか分かりませんが、左にもう一つある穴は塞がれていました。
電線やケーブルを屋内に引き込むための穴でもなさそうです。(煙突を通す穴だったのかな?)
穴の中から雛が餌乞いする鳴き声が聞こえないので、営巣中ではないようです。
どうやら営巣地を物色しているようですが、まさか、これから2回目の繁殖を行うのでしょうか?
確かムクドリの繁殖は年に1回のはずでは…?とうろ覚えだったの調べてみると、私の知識が間違っていました。
菅原光二・丸武志『カラー版自然と科学50:ムクドリ』によると、

・はんしょく期は3月から7月です。 (p7より引用)
つがいは、一年に二回はんしょくすることができます。後半には、前半に巣あなを手にいれることができなかったつがいもはんしょくしているようです。 (p20より引用)



平凡社『日本動物大百科4鳥類II』によれば、

ムクドリの第1回の繁殖は4月上旬から6月上旬までである。 (p162より引用。第2回目の繁殖期間の記述なし)



電線に止まったムクドリが巣穴の方を向いて、入巣のタイミングを慎重に見計らっていました。
背後でじっと見ている私に巣の位置を知られたくなくて警戒しているのかな?
電線を横歩きして巣穴の正面まで来ました。
初めのうち、私はてっきり雛に給餌するために帰巣する親鳥なのだろうと単純に予想していました。

しばらくすると、ムクドリは電線から緑のトタン屋根に跳び移りました。
次に下を何度も見ながら屋根の縁を横に歩き、巣穴の上まで移動しました。
遂に屋根から飛び降りるとし、丸くくり抜かれた巣口の縁に止まりました。(@1:04)
華麗なホバリング(停空飛翔)を、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
真っ暗な穴の中を覗き込んで、じっくり物色しています。
ところが結局は穴の中に入らず、身を翻して飛び去りました。

一旦、電線に戻ったムクドリは、再びトタン屋根に飛んで移動しました。
なぜか穴に直接飛び込もうとはしないで、とても慎重に回り道をしています。
これは私の想像ですが、穴の中に古い鳥の巣があるのを見て、巣の持ち主が戻って来て怒られる(攻撃される)のをこの個体は恐れているのかもしれません。
ムクドリは慎重に時間をかけ、前回と同じ帰巣ルートで巣口の縁に止まりました。
華麗なホバリング(停飛)を、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(@4:06)
穴の奥を覗き込み、長々と逡巡してから、ようやく意を決したように穴の中に飛び込みました。(@6:01)

巣穴から飛び出す瞬間を240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@6:05〜)
もし育雛中であれば、巣から飛び去る親鳥は雛の糞を嘴に咥えているはずです。(排糞行動)
しかし、ようやく穴の奥から顔を出したムクドリは、白い糞を咥えていませんでした。
穴の縁に足を掛けてから外に飛び立つまでに、なぜか長いこと躊躇していました。(編集でカット)
キョロキョロと周りを警戒しています。
最後は羽ばたきながらこちらに向かって飛んできて、私の頭上を飛び越えて行きました。

その後、この穴でムクドリが営巣したかどうか確認していません。
たまに通りかかっても、ムクドリの姿は見かけませんでした。


ムクドリ(野鳥)@電線
ムクドリ(野鳥)@電線・全景
ムクドリ(野鳥)@電線・全景 (左の穴には興味なし)
ムクドリ(野鳥)@屋根裏壁:巣穴物色

屋根裏の穴(左側)



2019/08/27

ウスバキトンボ♂を捕食し円網を取り壊すアカオニグモ亜成体♀(蜘蛛)



2016年9月中旬・午後17:01〜17:22・曇りのち小雨

湿地帯の近くの道端にアカオニグモ♀b(Araneus pinguis)の垂直円網を見つけました。
セイタカアワダチソウの先端に近い葉を糸で綴った隠れ家に腹部の黄色い亜成体♀bが潜んでいます。
そのセイタカアワダチソウおよび隣に生えたアメリカセンダングサの茎を外枠の支柱として、直径約20cmの小ぶりな垂直円網がきれいに張られていました。
地上から網のこしきまでの高さは約120cm。
交接の機会を待つアカオニグモ♂の姿は近くに見当たりませんでした。
網の左下が一部破損しているので、この日は既に何か獲物がかかった後のようです。
別個体♀aが張った網のすぐ近くですが、2匹が張った円網の向きは異なっていました。

近くで捕獲したウスバキトンボ♂(Pantala flavescens)を円網の右下部分に給餌してやると、暴れるトンボの振動に反応して隠れ家からアカオニグモ♀がすぐに出て来ました。
駆け付けたクモは暴れるウスバキトンボの胸背に噛みついて毒液を注入します。
噛まれたトンボはすぐにおとなしくなった…と思いきや、再び激しく暴れました。
捕帯の糸を大量に使って強引にラッピングを始めました。
トンボの周囲の糸を切りながら、自分がトンボの周りを回って捕帯を掛けています。
(もっと成長したクモなら、歩脚で獲物をクルクルと回しながらその場で捕帯を掛けるはずです。)

獲物を網に残したまま、隠れ家に一旦戻りました。
このときラッピングした獲物から糸を引いて行き、引き糸の端を隠れ家の付近に固定したようです。
隠れ家でアカオニグモ♀は身繕いして、しばし休憩。
毒液がトンボの体内に回るのを待っているのでしょう。
再び隠れ家から出て、網に残したラッピング済の獲物を取りに戻りました。
この頃から小雨が降り始め、円網に水滴が付くようになりました。
私は小さなビニール袋をカメラの上に広げて、濡れないようにガードしました。

ようやく網からトンボの包みを切り外すと、吊り下げた状態で捕帯でしっかりラッピングします。
トンボの翅や長い腹部も丸め込まれて全体がコンパクトになり、小型のアカオニグモ♀は歩脚で獲物をくるくる回しながらその場でラッピングできるようになりました。
(風が吹いて回っただけ?)

ラッピングが完成すると、右の第4脚の先に獲物をぶら下げて、ようやく隠れ家に持ち帰りました。
このラッピング作業により、円網のこしきも含めてほぼ全体が壊れてしまいました。
隠れ家に落ち着いたアカオニグモ♀は身繕いしてから獲物を引き上げ、捕食開始。

撮影機材や荷物が雨に濡れないように私が慌てて撤収していたら、アカオニグモ亜成体♀bが食事を中断して隠れ家から出て来ました。
獲物は隠れ家に吊るしたまま、円網を自分で取り壊し始めました。
網が雨で濡れてしまうと横糸の粘着力も落ちるので、獲物を捕らえる罠として使い物にならなくなります。
もう十分な獲物が獲れたので、店仕舞いするのでしょう。
円網を張ったままにしておくと、夕立や嵐などの悪天候で枠糸なども破損してしまう恐れがあるのでしょう。
クモは賢いですね。
破網しながら白っぽい液状便を2滴、排泄したようですが、残念ながらピンぼけです。
しまいかけたカメラを慌てて取り出して動画で記録したものの、薄暗くなってきたのでカメラのAFが合焦しにくく、撮影に苦労しました。
破網後はセイタカアワダチソウとアメリカセンダングサの支柱を水平に結ぶ太い枠糸だけが残されていました。
アカオニグモ亜成体♀は隠れ家に戻って食事を再開しました。


アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏
アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏・全景
アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏+ウスバキトンボ♂捕食
アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏+ウスバキトンボ♂捕食・全景

ウスバキトンボ♂:胸部側面@捕獲
ウスバキトンボ♂:翅の縁紋@捕獲
ウスバキトンボ♂:顔@捕獲
ウスバキトンボ♂:腹端@捕獲

2019/08/21

送電塔の巣箱での営巣に失敗したハシボソガラス親鳥♀♂(野鳥)



2019年5月下旬・午前5:35

発電した電気を高圧線(送電線)で遠方まで届けるために送電塔が郊外に点々と建てられています。
一部の鉄塔の中段にカラス用の巣箱が設置されていることに気づきました。
ハシブトガラスが営巣した巣箱を今季は定点観察しているのですが、その近所の鉄塔も次々に見て回りました。
すると、ハシボソガラスCorvus corone)の♀♂つがいが出入りしている巣箱を見つけました。

早朝から巣箱に入った2羽のハシボソガラスが、お辞儀をしながら嗄れ声でガーガー♪と頻りに鳴き騒いでいます。
巣箱の中はなぜか巣材が少なくスカスカです。
果たして完成した巣なのか疑問です。
中に卵や雛が居るとは思えません。
巣箱内でカラスが巣材の小枝を置き直しているということは、今頃になって造巣を始めたのでしょうか?

やがて2羽のカラスは相次いで巣箱を離れました。(映像はここまで)
新たに巣材を運び込んで来るのかと思いきや、4時間後に私が再訪すると、ハシボソガラスの♀♂親鳥は不在でした。
ぐるっと回り込んで送電塔#KbT7にぐっと近づいて巣箱を調べてみると、やはり中には巣材の枯枝が少なく、明らかに手抜き状態です。
雛が居る気配もありません。

ちょうど1か月前に近くの河畔林で巣材としてツルウメモドキの蔓をせっせと集めていたハシボソガラスはこのつがいではないか?と考えました。
あの日に巣材を持って飛び去った方角と送電塔#Kb7の位置が合致するのです。

▼関連記事
ツルウメモドキの蔓を折って巣材を集めるハシボソガラス♀♂(野鳥)
しかし、巣箱に残されている巣材をよく見てもツルウメモドキの蔓らしくありません。(素人目には違う気がする…)

ハシボソガラスはハシブトガラスよりも営巣開始が早く、雛も早く巣立ちます。
実際にこの日も近くの河畔林で巣立ったばかりのハシボソガラス幼鳥を観察しています。

▼関連記事
ニセアカシアの枝に並んで親鳥を待つ2羽のハシボソガラス巣立ち雛(野鳥)
川沿いの林床で鳴く♪ハシボソガラスの巣立ち雛(野鳥)
したがって、この巣箱がハシボソガラスの巣だとすると、繁殖活動が著しく遅れているつがいになります。
別の場所に作った巣をヒトに撤去されたなど、何らかの理由で新たに巣を作り直しているのでしょうか?

作りかけで放棄された偽巣なのかな?
この送電塔は某公共施設の敷地の隅に立っているので、カラスは巣を作りかけたものの、人通りの多さが気に入らなかったのかもしれません。
逆に雛が巣立った後の空巣だとすると、もう巣箱に用が無いはずの親鳥が♀♂揃って早朝から巣箱に来ていた意味が分かりません。
今季は繁殖に参加できなかった若鳥が巣作りの真似事をしていたのかもしれませんが、私の想像に過ぎません。

さらに数日後に私がしつこく調べに来たときも、この巣箱は作りかけの巣材が少量残されたままで進展がありませんでした。
という訳で、送電塔の巣箱でハシボソガラスが繁殖に成功したことを私は確認できていません。
来季の宿題です。

(巣箱が設置されていない送電塔で営巣するハシボソガラスは毎年のように見ています。)

ハシボソガラス親鳥♀♂(野鳥)@巣:送電塔#KbT7
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7
高圧線を通す上段の鉄骨にはカラスが営巣しないように様々な障害物が設置されている。
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7・全景
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7・全景

ちなみに、ハシブトガラスが営巣している巣箱がある送電塔#KN7の1つ隣り#KN8にもカラス用の巣箱が同様に設置されていました。

そちらはカラスに利用されておらず完全に空っぽでした。

親鳥はどういう基準で利用する巣箱を選ぶのでしょう?

カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8
カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8
カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8・全景
カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8・全景

2019/07/13

倒木から樹皮を持ち去るハシボソガラス(野鳥)



2019年5月上旬

河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)と思われる倒木にハシボソガラスCorvus corone)が来ていました。
何をしているのか後ろ姿でよく見えませんが、嘴に謎の大きな塊を咥えています。
そのまま持って右に飛び去りました。

一瞬の出来事なので1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
初めは動物の死骸かと思ったのですけど、よく見ると樹皮のようです。
カラスは枯枝を巣材として集めてくるのが普通です。
それにしても、巣材集めにしては時期が遅い気がします。

今季の繁殖に一度失敗した親鳥が巣を作り直しているのでしょうか?
後藤三千代『カラスと人の巣づくり協定』によると、カラスは造巣の初期に巣内に土塊を詰める習性があるそうです。


サルノコシカケのようなキノコを採食した可能性はどうでしょうか?

▼関連記事
キノコ?を食べるハシブトガラス(野鳥)

ハシボソガラス(野鳥)@河畔林:倒木+キノコ?採取



2019/06/23

ツルウメモドキの蔓を折って巣材を集めるハシボソガラス♀♂(野鳥)



2019年4月下旬

農地に隣接した河畔林でハシボソガラスCorvus corone)がニセアカシア(別名ハリエンジュ)の樹上で巣材を集めていました。


▼関連記事
カキノキの落枝を拾って巣材にするハシボソガラス(野鳥)

この個体は地上で落枝を拾い集めるのではなく、若葉が芽吹き始めた生木の細い枝や蔓を嘴で折ろうと苦労しています。
細い枝は曲げても良くしなり、なかなか折れません。
ようやく折り取った細い小枝を咥えたまま飛び去り、堤防を越えて行きました。

つがいのもう1羽と思われる別個体がすぐに現れ、同様に巣材集めを始めました。
どうやらニセアカシア本体の枝ではなく、それに巻き付いて育っている蔓植物を嘴で折ろうとしています。
ところが、せっかく苦労して毟り取った小枝(蔓)なのに、何が気に入らないのか捨ててしまいました。
巣材を足元に何本もまとめてから一気に持ち帰る作戦なのか?という私の予想は外れました。
私の視線を嫌ってか、ハシボソガラスは太い幹の陰で作業するようになりました。
しつこい私は撮りながらゆっくり横にずれてアングルを確保します。
ようやく私に対する警戒が薄れたのか、目立つ場所に来て巣材集めしてくれるようになりました。
手頃な長さの蔓を折り取ったのに、もたもたしています。
巣材集め作業の合間にその場で白い糞を排便しました。(@3:56)
折った蔓をその場に残した(忘れた)まま、上の枝に飛び上がりました。
巣材集めというよりも、ただの剪定作業になっています。 
細い蔓1本ではもの足りず、嘴に咥えながら続けてもう一本を採取しようと悪戦苦闘しています。
ようやく2本束ねて咥えても、1本を落としてしまいました。
作業効率が悪くて、見ている私も苛々します。
ようやく飛び立ち、集めた小枝(蔓)を巣に持ち帰りました。

すぐにまたつがいのもう1羽が巣材集めに通って来ました。
私が見ていることに気づくと、気まずそうに作業を止めてしまいます。
もう1羽も戻って来て、パートナーの作業を近くの樹上で見ています。
背後の河畔林でウグイスが鳴いていました♪

この春観察したカラスの行動で一番面白かったです。
確かに野山でこんなに苦労して巣材集めするぐらいなら、住宅地で針金ハンガーを拾い集める方が楽かもしれません。
どうも素人目には、巣材集めの要領が悪くて非効率的なつがいに見えます。
造巣経験の無い繁殖1年目の若いカップル♀♂なのかな?
それとも私にじっと見られていることを意識したカラスがわざと油を売り、もたもたと巣材集めをしていたのかもしれません。
建造中の巣の位置を私に知られたくないので、私が立ち去るのを待っているのでしょうか?
一方、近くの畑で農作業している老夫婦に対しては、カラスは気にしない様子でした。
あるいは、巣の部位や建築段階によって材料を変えているのかもしれません。
仕上げの巣材として編み込むための細くてしなやかな蔓が必要なのでしょうか。

もう一つ別の可能性として、もしかすると営巣地がすぐ近くにあって、卵や雛を守るために私を追い払おうと威嚇しているのかもしれません。
気性の荒いハシブトガラスは枝を折って威嚇することがあります。
その場合、折った枝は下に捨てます。
▼関連記事
木の枝を折って威嚇するハシブトガラス【野鳥】
警戒声♪を発しながら木の枝を折って威嚇するハシブトガラス(野鳥)
しかし今回は穏健なハシボソガラスですし、折り取った蔓を同じ方角に繰り返し持ち去っていることから、巣材集めだろうと判断しました。
威嚇のための枝折りなら、もっと太い枝を折ってポキポキ♪、ポキリ♪と大きな音を立てるはずです。

このつがいは堤防の向こうに巣を作っているようですが、この日は営巣地を突き止められませんでした。

ハシボソガラスが巣材として集めていた蔓植物は、若葉がようやく芽吹き始めたばかりで、名前を調べる特徴が分かりませんでした。
約20日後に現場を再訪し、問題の蔓植物に咲いた雄花からツルウメモドキと確定しました。
花の写真を掲載予定


ハシボソガラス(野鳥)@ニセアカシア樹上+巣材集め:ツルウメモドキ蔓&枝折り
ハシボソガラス(野鳥)@ニセアカシア樹上+巣材集め:ツルウメモドキ蔓&枝折り

2019/06/18

カエデの花を採食し樹洞の営巣地を物色するコムクドリ♂(野鳥)



2019年4月下旬

昨年、民家の庭木イロハカエデの樹洞で営巣するコムクドリ♀♂(Sturnus philippensis)の育雛を観察しました。

▼関連記事のまとめ
カエデ樹洞に営巣したコムクドリ(野鳥)の定点観察:2018年

その営巣木イロハモミジ(=イロハカエデ)の老木に緑の若葉が茂り始めました。
小さな赤い花が咲いていて、新緑との対比が綺麗です。
そこへコムクドリ♂が単独で飛来しました。
コムクドリは夏鳥ですから、おそらく昨年と同一個体が繁殖のために同じ縄張りに戻って来たのでしょう。

コムクドリ♂はカエデの樹冠から枝を下に下に降りて行きます。
樹洞を何度も覗き込んだものの、完全に中には入りませんでした。
前年の古巣の状態を調べて、今年も営巣に使えるかどうか吟味しているのでしょう。
あるいは巣内に♀が居座って抱卵中なのかな?

(だとすると非常にデリケートな時期なので、私が樹洞内を確認する訳にはいきません。)

その後、コムクドリ♂はカエデの枝に咲いた赤い花を1回、啄みました。
花を採食したのか、花についた虫を捕食したのか、1/5倍速のスローモーションにしても遠くて見分けられませんでした。

最後は、右に飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


この日、♀の姿を見かけませんでした。
未だ♀とつがいを形成していないのか、あるいは既に樹洞の巣内で抱卵している可能性もあります。


コムクドリ♂(野鳥)@営巣木:イロハカエデ
コムクドリ(野鳥)営巣木:カエデ樹洞(矢印)

2019/06/15

大きな栗の木の下で、作りかけのハシボソガラスの巣を見上げると…(野鳥)



2019年4月下旬

路地裏に聳え立つクリ(栗)の大木をふと見上げると、ハシボソガラスCorvus corone)の巣を見つけました。
組み合わせた小枝が未だ少なくて網目が粗く、作りかけのようです。
クリの枝には若葉がようやく芽吹き始めた状態で、未だ昨年のイガや枯れ葉が残っている枝もありました。

親鳥が1羽、造巣中の巣に乗っています。
「大きなクリの木の下で♪」
営巣木の真下から見上げている私に気づくと警戒し、少し飛んで隣の建物の屋上に移動しました。
親鳥のつがい♀♂が屋上の縁に並び、心配そうに路地を見下ろしています。
このハシボソガラスは造巣中も温厚で、私に対して怒って威嚇したり鳴き騒いだりすることはありませんでした。
定点観察に通ってみましょう。

つづく→


ハシボソガラス(野鳥)巣(作りかけ):クリ樹上・全景
ハシボソガラス(野鳥)巣(作りかけ):クリ樹上・全景
ハシボソガラス(野鳥)@巣(作りかけ):クリ樹上
栗のイガと枯葉が枝に残っている。
ハシボソガラス(野鳥)巣(作りかけ):クリ樹上・真下から見上げる
ハシボソガラス(野鳥)巣(作りかけ):クリ樹上・真下から見上げる
ハシボソガラス(野鳥)@巣(作りかけ):クリ樹上

2019/06/12

カキノキの落枝を拾って巣材にするハシボソガラス(野鳥)



2019年4月中旬

春が来てカラスの巣作りがいよいよ始まったようです。(造巣活動)
庭に1羽のハシボソガラスCorvus corone)が忍び込み、カキノキの下を徘徊・探索していました。
地面に落ちた小枝を何度も持ち替え吟味してから拾い上げました。
小枝の曲がり具合や強度、長さなど、巣材に適しているかどうか念入りに検討中なのでしょう。

しばらくすると、落枝を嘴に咥えたカラスが近くの電線に止まっていました。
私がカメラを向けると、カラスは巣材を咥えたまま電線から左に飛び立ちました。
ところがすぐに旋回して、右手にある民家の屋根に着陸しました。
おそらく巣の位置を私に悟られたくないカラスが、フェイントを仕掛けたのでしょう。

ソーラーパネルが置かれたトタン屋根の上端角に止まったハシボソガラスは、持ってきた小枝を屋根に置き、足で押さえつけました。
小枝をわざと不安定な屋根の角に置き直したのは、どういうつもりなのでしょうか?(遊び心?)
小枝はやじろべえのように絶妙なバランスを保っているものの、風が吹くとグラグラ揺れて今にも落ちそうです。
カラスも内心は気が気ではない様子。
素知らぬ顔で辺りを警戒しています。
私は別に、巣材集めの現行犯でカラスを咎めているつもりはありません。
ところが私に見られている(撮られている)ことに気付いたハシボソガラスは挙動不審になり、「え? 何も盗ってませんけど? ほら、何も咥えてませんし」と精一杯トボケているように見えて可笑しくなりました。
やがてカラスは、せっかく拾ってきた小枝を屋根に残したまま飛び上がりました。
すぐに忘れ物に気づいて屋根に舞い戻り、小枝を運んでどこかに飛び去りました。

ハシボソガラス(野鳥)@屋根+巣材運搬

この親鳥がどこに営巣しているのか、このときは分かりませんでした。
数日後、近所に聳え立つメタセコイアのてっぺんに小枝を組み合わせて作った巣を見つけ、その中でハシボソガラスが抱卵している姿を目撃しました。
まさに灯台下暗し。
ところがこのとき私はカメラを持っていなかったので、証拠写真を撮れませんでした。
その後はなぜか親鳥が巣を放棄してしまった上に、メタセコイアの葉が茂って巣が隠れてしまいました。


ハシボソガラス(野鳥)巣@メタセコイア樹冠
ハシボソガラス(野鳥)巣@メタセコイア樹冠・全景


2019/05/09

コガネグモダマシ♂(蜘蛛)の造網中に列車が近くを通ると…



2018年10月中旬・午後16:09〜16:23(日の入り時刻は17:02)

農道沿いに生えたススキの群落でコガネグモダマシLarinia argiopiformis)が日課の垂直円網を張り始めました。

本種の造網過程の一部始終を動画に記録するのは長年の課題でした。
造網後半の動画は何度か撮っているのですけど、枠糸および縦糸を張る前半の過程は、いつも見逃したり撮り損ねたりしていました。
秋のフィールドで造網を始めたコガネグモダマシを見つけた私が慌てて三脚を準備している間に、あっという間に造網が進行してしまうのです。
過去の反省から三脚を使わず、手持ちカメラのまま動画を撮ることにしました。
この日は幸いよく晴れて無風で、絶好の撮影日和でした。

ところで馬場友希、谷川明男『クモ ハンドブック』を紐解いてコガネグモダマシを調べてみると、

夜、草の間に垂直円網を張る。(p61より引用)
と書いてあります。
しかし、少なくとも私のフィールドでは、夜ではなくまだ明るい夕刻になると一斉に造網しています。


枯れたススキの穂と茎を利用して、垂直円網の枠糸をまず張ります。
この個体は触肢がやや膨らんでいるので、おそらく♂でしょう。


次は、後に円網の中心となるこしきを経由して縦糸を放射状に張り始めました。
縦糸を引きながら懸垂下降すると、近くのクズの葉に糸の下端を固定しました。
すぐに縦糸を登り返します。
網全体の張力のバランスを取りながら縦糸を張るので、クモが放射状の縦糸を追加する順番は不規則(に見えます)。

円網の背後はクズやセイタカアワダチソウ、ヨモギなどが生い茂った道端の草むらです。
カメラをAFモードのままにすると、動画撮影中にピントが合わなくなりがちです。
そこで途中からMF固定焦点に切り替えてこしきにピントを合わせたままにしました。
クモの動きに合わせて私が前後に少し動けばピントを微調節できるはずなのですが、実際にはなかなか難しいです。

縦糸を張り終えたクモは、続いて足場糸を張り始めました。(@6:14〜)
中央のこしきから反時計回り(左回り)に螺旋状の足場糸を張り進めます。

外側の枠糸に達すると、今度は粘着性の横糸を張り始めます。(@x:xx〜)
時計回り(右回り)の螺旋状に横糸を密に張っていきます。
横糸を張りながら同時に、不要になった足場糸を切っているはずなのですが、この映像では糸がよく見えませんね。
最後の横糸張りに最も時間がかかります。

やがて私の背後の遠くから線路の踏切が鳴り始め、嫌な予感がします。
せっかくここまでは造網作業が順調だったのに、邪魔が入りました。
線路を列車がガタンゴトン♪と轟音を立てて通過すると、コガネグモダマシ♂は造網を中断し、網から自発的に転がり落ちてしてしまいました。
クモは振動に極めて敏感ですから、通過列車の騒音に驚いて咄嗟に緊急避難したのでしょう。
草むらに逃げたクモを見失ってしまいました。

しかし、この場所で毎日夕方の同じ時間帯に造網しているのであれば、列車が毎日定時に横を通ることを学習しても良さそうなものです。
列車は結局のところクモに対して脅威ではない(天敵ではない)のですから、騒音も無視すれば良いでしょう。
狼少年の人騒がせな偽警報のように、馴れは生じないのかな?
騒音や振動がどうしても耐え難いのであれば、造網開始時刻を前後にずらしたり造網場所を遠くに移動しても良いはずです。


※ 
太陽の順光を浴びたクモの糸と網を強調するために、動画編集時にコントラストをかなり上げています。
その副作用で、クモの体色が白飛びしてしまっています。


つづく→


2019/01/26

ハキリバチ♀の仕業

2018年6月上旬

小ぶりな花を咲かせる赤いバラの園芸種の若葉に丸くくり抜かれた跡が幾つも残されていました。
ハキリバチ科の♀が巣材を集めに来ているのでしょう。
その名もズバリ、バラハキリバチ♀(Megachile nipponica)の仕業かもしれません。
葉の成長に伴って若干変形している可能性もありますが、本で読んだ通りに、葉の切り取られ方は円形および楕円形の2タイプあります。
切り取った跡の縁は日数が経つと茶色に変色するようです。

葉切り跡@赤バラ葉
葉切り跡@赤バラ葉
葉切り跡@赤バラ葉
葉切り跡@赤バラ葉


手元にある『ハチ・ハンドブック』でバラハキリバチについて調べると、

・営巣場所は竹筒や甲虫の脱出孔など既存坑を使うことが多い。巣材は営巣場所の近くで見つかる柔らかい植物の葉で、種名のようにバラの葉を特に好むわけではない。
・春から秋まで2〜3化する。(p89より引用)


蜂本体を見ないでバラハキリバチの仕業だと決めつける訳にはいきませんが、一応、予備知識として頭に入れておきます。


6月中旬
10mぐらい離れたブロック塀に別のバラの生垣(赤い花)が植栽されているのを気づきました。
ところが、こちらのバラの葉は全く無傷でした。
ハキリバチ♀はどのような基準で巣材の葉を選ぶのだろう?と素朴な疑問を抱きます。
なるべく巣に近い所で済ませるのか、好みのバラの葉の種類があるのか、葉の柔らかさなどが違うのかもしれません。


8月下旬

バラの葉を切り抜いた跡を見つける度にその葉を取り除くようにすると、次回までに新たな葉切り跡が作られています。
取っても取っても取り切れない…ということは、ハキリバチ♀による巣材集め活動が続いていることを意味しています。

バラの隣に生育したケヤキおよびウワミズザクラの葉にも丸い噛み切り跡があることを新たに発見。
食植性の幼虫の食痕にしては、あまりにもきれいな丸い噛み切り跡です。
切り口がやや変色していることから、古い痕跡と思われます。
それまで私が気付かなかっただけで、ハキリバチ♀がいつからここで巣材を集めていたのか、不明です。


巣材の植物種にはあまり頓着しない種類のハキリバチ♀が活動しているのかな?(1種類とは限りませんね。)
同一種(バラハキリバチ?)でも世代が替わったのかもしれません。
辺りには色々な灌木が鬱蒼と茂っています。
ノリウツギ、タニウツギ、アジサイ、フキ、ツタの葉にはハキリバチ♀にくり抜かれた痕跡は見つかりませんでした。
どういう基準で巣材に選ばれているのでしょう?


葉切り跡@ウワミズザクラ葉
葉切り跡@ウワミズザクラ葉
葉切り跡@ケヤキ葉
葉切り跡@ケヤキ葉

9月上旬
依然として、バラの葉に丸く切り取られた跡が新しく残ります。
さすがにもう見落としとは考えられないので、やはりハキリバチ♀が未だ営巣活動中なのでしょう。



9月中旬
切り取り跡の付いたバラの葉を小枝ごと採集してみました。
方眼紙に載せて採寸してみます。

葉切り跡@赤バラ葉表@方眼紙
葉切り跡@赤バラ葉裏@方眼紙

今季のまとめ
実は私は、ハキリバチ♀が葉を大顎で切り取る行動を未だ見たことがありません。
いつか観察したいと常々思っていたので、巣材の採取地を見つけたのは大きな前進です。
しかし、ときどき、短時間しか見に来れなかったので、今季は活動中の母蜂と一度も出会えませんでした。
巣材集めをする時間帯が決まっているのでしょうか?
近所にあると思われる営巣地の場所も分かりません。
予め竹筒トラップを仕掛けておけば、ハキリバチ♀が営巣してくれるかな?



ランダムに記事を読む

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Smarter Related Posts