前回の記事:▶ ニホンアナグマの幼獣同士で匂い付け(アロマーキング)【トレイルカメラ】
2024年7月上旬
シーン0:7/2・午後13:03・くもり・気温33℃(@0:00〜)
シーン0:7/2・午後13:38・くもり・気温33℃(@0:03〜)
平地の二次林にあるニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)を2台の自動センサーカメラで見張っています。
シーン1:7/5・午前7:01・晴れ・気温24℃(@0:07〜)
朝から母親♀が巣穴Lを掘り広げていました。
巣内の土を前脚で掻き出しながら、後ろ向きで外に出てきます。
巣口Lから左に延びるアクセストレンチLに居た1頭の幼獣も母親♀の真似をして土を後ろに掻いています。
来季のヘルパー候補として有望な個体かもしれません。
母親♀が巣外で身震いしてから、獣道の方へ歩き出しました。
入れ替わりで幼獣2頭が相次いで巣内Lに入りました。
母親♀を手伝ってるつもりで実は穴掘り作業の邪魔になっているのですけど、いかにも幼獣らしくて微笑ましい光景です。
シーン2:7/5・午後16:01・くもり・気温22℃(@1:07〜)
同じ日の午後にも母親♀がまた巣穴Lを拡張していました。
今度は広角の映像で穴掘りシーンが撮れています。
幼獣の個体識別ができていないのですけど、そのうちの1頭が今回も母親♀を手伝ってアクセストレンチLの土を前足で後ろに掻いています。
2頭の幼獣に穴掘り作業を邪魔された母親♀は、作業を中断してしまいました。
その間、他の幼獣個体は独りで遊んだり餌を探したりしています。
シーン3:7/6・午後12:46・気温27℃ (@1:47〜)
翌日も同様のシーンが繰り返されました。
昼下がりなのに、鬱蒼と葉が生い茂った夏の二次林は日差しが遮られて暗いため、トレイルカメラはモノクロで起動しました。
照度が閾値以下だと赤外線透過モードに切り替わるのですが、トレイルカメラ自体は赤外線を照射していない(暗視モードではない)ようです。
母親♀が穴掘り作業のため巣穴Lに入ろうとしても、トンネル内で幼獣たちが閊えているようです。
仕方がないので、前足で巣口Lの土砂を外に掻き出しました。
そのお尻に別個体の幼獣が突進してわざとぶつかりました(頭突き)。
無邪気な幼獣は母親♀に構って欲しいのでしょう。
まるでヒトの幼児(悪ガキ)が母親に背後からカンチョーして悪戯しているかのようです。
穴掘りを邪魔されても母親♀は幼獣に対して寛容で、怒ったりしません。
「猫の手も借りたい」と穴掘りの重労働をヘルパー個体に頼るようになるのは、まだ先の話です。
つづく→
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