2014/03/08
土を舐めるジガバチ♂【ミネラル摂取】
2013年8月上旬
山道でジガバチの一種(ヤマジガバチまたはサトジガバチ※)が地面の土を舐めていました。
顔が白いので♂です。
もしかすると、♀が羽化してくる巣穴を雄性先熟の♂が探索しているのかと想像したりもしました。
しかし明らかに口吻を伸ばして地面を舐めています。
ミネラルを摂取しているのでしょうか。
去年も♀による同様の行動を観察したので、性別を問わずジガバチがよくやる行動なのでしょう。
▼関連記事▼
ヤマジガバチの労働寄生#4:ミネラル摂取
※ 現場は明らかに「山」(低山)ですけど、蜂の細部を接写するか採集して標本を精査しなければヤマジガバチとは確定できません。
今回はすぐに飛んで逃げられました。
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食事
杉林で鳴くアカハラ♀(野鳥)♪
2013年11月上旬
山間部の道を歩いていると横の笹薮から見たことのない野鳥の群れが飛び立って、近くの杉林に移りました。
枝に止まって非常に甲高い声で鳴いているのは警戒声ですかね?
ときどき羽ばたいて威嚇しているように見えます(示威行動?)。
後半は落ち着いて静かになりました。
帰ってから図鑑で調べてみると、アカハラ(Turdus chrysolaus)のようです。
喉が白いので♀かな?
日本では繁殖のため本州中部以北に飛来(夏鳥)し、冬季になると本州中部以西で越冬(冬鳥)する。(wikipediaより)とのことなので、もうじき渡りを行いこの辺りから居なくなるのでしょう。
カメラのAF(オートフォーカス)任せだと、前後の茂みに紛れてどうしても鳥にピントが合わず、フラストレーションが溜まります。
動画のフォーカスをマニュアルで合わせる方法は無いのかな?
別の木に少なくとももう一羽居たのですが、そちらは撮れませんでした。
2014/03/07
ナンブアザミ?の花蜜を吸うキタキチョウの群れ
2013年11月上旬
山里の用水路脇に咲いたナンブアザミ?の群落でキタキチョウ(Eurema mandarina mandarina)の群れが花蜜を吸いに集まっていました。
日差しが強くて、肝心の翅の色が白飛びしてしまいます…。
こういうときは、カメラの設定をどういじれば良いのですかねー?
一緒に訪花していたイチモンジセセリやニホンミツバチも登場します。
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訪花
単独で翅紋を誇示するベッコウバエ♂【ハイスピード動画】
2013年10月下旬
▼前回の記事▼
獣糞で翅紋を単独誇示するベッコウバエ
タヌキの溜め糞の近くで歩いたり立ち止まったりしながら翅紋を誇示するように翅を震わせているベッコウバエ(Neuroctena formosa)を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
後述する求愛誇示と素人目には同じに見えますが、単独(ソロ)でやるパフォーマンスには別の意味があるのでしょうか?
解釈は色々と考えられますけど、
腹背が黄色っぽいので♂と判明。
▼つづく▼
タヌキの溜糞に集まり吸汁するベッコウバエ
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スローモーション
2014/03/06
獣糞で翅紋を単独誇示するベッコウバエ
2013年10月下旬
堤防の階段に残されたホンドタヌキの溜め糞にベッコウバエ(Neuroctena formosa)が集まってきます。
歩いて来たベッコウバエが繰り返し行う翅の不思議な(思わせぶりな)動きが気になりました。
ときどき両方の翅を持ち上げ、黒い斑紋を見せつけるように震わせています。
立ち止まりながら慎重に近づいて来たベッコウバエがタヌキの溜め糞に登ると、「お山の大将」さながら翅紋の誇示を続けています。
溜め糞の中でもやや溶けた泥状の部分を好むようです。
溜め糞には多数の白い蛆虫(ハエの幼虫)が蠢いています。
一方、成虫は口吻を伸ばしてないので、食事が主な目的ではないようです。
ベッコウバエの性別の見分け方を知らないのですけど、腹端の動きを見ても産卵しているようには思えません。
開いた翅を閉じる際に左右の翅の重ね方をときどき交互に切り替えています(左前/右前)。
翅の動きとは別に、ときどき前脚だけを左右交互にゆっくり持ち上げて宙を掻いています。
擬人化すれば、これは誰かを手招きしているようにも、シッシッと追い払っているようにも見えます。
この前脚の動きは以前も観察したことがあるので、ベッコウバエがよくやる癖なのかもしれません。
▼関連記事▼
手招きするベッコウバエ
獣糞へ産卵しに飛来する♀を待ち受ける♂が翅の目立つ紋様で求愛誇示(ディスプレー)しているのではないかと想像してみました。
ところが引きの絵にすると、溜め糞に居るのはこの個体だけで、近くに♀は居ません。
誰に向けての誇示行動なのでしょうか?
- 「ここに産卵に適した餌があるよ!着陸せよ!」と異性(配偶者)を誘引するための手旗信号なのかもしれません。
- 餌場の一等地を独り占めにした♂が♀を呼び寄せるためのアピールなのかな?
- 餌場の占有権を主張してライバル♂を近づけないためのアピール?
- ♀が着陸したら直ちに飛びついて交尾できるように準備運動を怠らない?
- もし天敵に襲われたら直ちに飛び立てるように準備運動を怠らない?
- 犬が尻尾を振るように、単に機嫌が良いことを表しているだけ?
▼つづく▼
単独で翅紋を誇示するベッコウバエ【ハイスピード動画】
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アズマモグラの死骸に群がる虫
2013年6月中旬
山間部の路上にモグラの死骸が仰向けに転がっていました。
頑丈な手の形状からヒミズではなくアズマモグラだと思います。
キンバエやニクバエの仲間(種名不詳)、ムネアカオオアリとクロアリ(種名不詳)などが死骸に群がっています。
食い荒らされた内臓を覗くと、ハエの幼虫(蛆虫)が蠢いていました。
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哺乳類
2014/03/05
ヤクシソウの花蜜を吸うミツモンキンウワバ?(蛾)
2013年11月上旬
山間部の道端に咲いたヤクシソウの群落で花蜜を吸っている蛾を発見。
忙しなく飛び回り、同定用の写真を撮り直す間もなく逃げられてしまいました。
素人目にはなんとなくミツモンキンウワバっぽいかな?と思うものの、イチジクキンウワバなど似た種類が多いのでよく分かりません。
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訪花
山椒の周りを飛ぶナミアゲハ【ハイスピード動画】
2013年7月上旬
民家の庭先に植えられたサンショウの潅木の周りを飛び回っていました。
キアゲハがミカン科の木に来るはずが無いので、ナミアゲハ(Papilio xuthus)でしょう。
飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
写真は撮れず性別がよく分からないのですが、産卵行動は見られませんでした。
産卵に来る♀と交尾したくて♂がパトロールしているのかもしれません。
ナミアゲハのオスメスは腹部先端の形で区別できるが、外見からはあまり判らない。ただしメスは産卵のためにミカン科植物に集まるので、それらの植物の周囲を飛び回っている個体はメスの確率が高い。(wikipediaより)
保育社『標準原色図鑑全集1:蝶・蛾』p16によると、ナミアゲハの
夏型では♂の翅の地色は白味が強く(♂は汚黄色)、後翅の前縁の黒色の丸い斑紋は強く鮮明(♀ではあっても不鮮明)、肛角部の赤い斑点が無い(♀には春型の♂♀と同様に現れる)
【追記】
本田計一, 村上忠幸『ワンダフル・バタフライ―不思議にみちたその世界』p67によると、
アゲハチョウに限らず、多くのチョウは産卵する際、植物の味を前肢にある味覚受容器で確認します。アゲハチョウの♀の産卵行動を観察すると、ホバリングするようなゆっくりした飛翔から葉に舞い降り、前肢でパタパタと音を出して激しく葉の表面をたたきつけます。ドラムをたたくような動作なのでドラミングとよばれています。野外では、食草だけではなく周囲のあらゆる植物の葉に舞い降り、ドラミングをして産卵していい植物か否かを確認します。まさにランダムに舞い降りチェックをくり返すのです。
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飛翔
2014/03/04
蜂蜜を舐めるヒメバチの一種♀(Coelichneumon albitrochantellus)
2013年10月下旬
▼前回の記事▼
水浴びするヒメバチの一種♀
行水が済んで落ち着いたヒメバチ♀(Coelichneumon albitrochantellus)に蜂蜜の原液を給餌してみました。
蜜滴を見つけると一心不乱に舐め始めました。
残念ながら口器の動きは蜜滴に隠れてあまり良く見えません。
吸蜜しながらときどき台紙を踏み締めるように足を動かしています。
満腹すると、台紙で口を拭って立ち去りました。
触角の中央部は上面だけが白い。 |
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食事
タラノキの新芽とネジロカミキリ
2013年4月下旬
山間部の道端に生えたタラノキの潅木でネジロカミキリ(Pogonocherus (Eupogonocherus) seminiveus)が新芽に止まっていました。
下向きに静止し、触角を動かしながら腹端を幹天辺の新芽に押し当てています。
横から接写するも、産卵管らしきものは見えません。
口も幹から離れています。
触角が体長よりも少し長いので、♂かもしれないと思い始めました。(自信なし)
♂だとしたら♀がホスト(寄主植物)へ産卵に訪れるのを待ち構えて交尾する作戦なのかな?
▼関連記事(すぐ隣の株で見つけた別の2匹)▼
タラノキに産卵するネジロカミキリ♀
2014/03/03
水浴びするヒメバチの一種♀(Coelichneumon albitrochantellus)
2013年10月下旬
里山の林道で捕獲した翌日、採集容器から解放したヒメバチの一種(Coelichneumon albitrochantellus)♀にとりあえず飲み水を与えてみました。
ペットボトルの蓋を皿代わりに水道水を注いでやると、蜂は水を飲まずにいきなり体ごと入水したので驚きました。
何度も繰り返し見られたので、パニック状態の蜂が水に誤って落ちて溺れているのではなく、自らの意志で行水しているようです。
室温の測定を忘れてしまいましたが、暑い真夏日でなかったことは間違いありません。
蜂の行動レパートリーにまさか「水浴び」があるとは全くの予想外でした。
実は、蜂は行水が好きなのかもしれません。
もちろん、ついでに水を飲んでいるかもしれませんが、映像でははっきりしません。
潜水して水生昆虫に寄生産卵するヒメバチだったら面白いのですけど…。
例:水生寄生蜂の寄主探索行動 @しかし本種は「チョウ目蛹から羽化脱出する内部・単寄生蜂」とのことで、私の妄想的予想は外れました。
動物行動の映像データベース
採集して持ち帰るときに使ったプラスチック容器は新品ではありませんでした。
前に使ったときの住人(チャイロスズメバチ♂)の匂いが容器に充満していたのかもしれません。
一晩閉じ込められた間に体に付着した嫌な匂いをヒメバチ♀は一刻も早く洗い落としたかったのではないか?、と推測してみました。
▼つづく▼
蜂蜜を舐めるヒメバチの一種♀
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水浴
飛べ!カラスヨトウ【蛾:ハイスピード動画】
2013年8月上旬
某山寺の境内で板壁の隅に隠れるように真っ黒なカラスヨトウ(Amphipyra livida corvina)が止まっていました。
この動画には写っていませんけど、他にもオオウスヅマカラスヨトウとツマジロカラスヨトウが潜伏していました。
同じAmphipyra属の蛾が集団夏眠しているようです。
▼関連記事▼
飛べ!オオウスヅマカラスヨトウ【蛾:ハイスピード動画】
ひたすら静止している蛾は動画ブログのネタにし難いのですけど、カラスヨトウが驚いて飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
翅に指で触れても初めは走って逃げ惑うだけです。
しつこく刺激するとようやく飛んでくれました。
後翅は真っ黒ではないのですね。
蛾の体温(=気温)は充分に高いはずですけど、もしかすると休眠中の蛾は生理的にやや鈍感というか、迅速に飛び立てない体なのかもしれません。
そんなことで外敵から逃れられるのか、と心配になります。
ラストは更に1/5倍速のスローモーションで飛翔シーンをリプレイ。
【参考文献】
「夏眠場所でのカラスヨトウ属(Amphipyra)個体数の季節変化とカラスヨトウ(A.livida corvina)の性比と体重の変化」(無料の全文PDF)
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スローモーション,
チョウ・ガ(鱗翅目),
飛翔
2014/03/02
林道を徘徊するヒメバチの一種(Coelichneumon albitrochantellus)♀
2013年10月下旬
里山の林道脇の草むらでヒメバチの仲間を見つけました。
何かを探索するように下草を徘徊したり、少し飛んだり、枯れ葉の下に潜り込んだりしています。
とても人懐こい(?)蜂で、やがて私のゴム長靴の上に登って来ました。
更に長靴からズボンに登って来たところを捕獲しました。
私の体温のぬくもりが気に入ったのかもしれません。
※ 非常に薄暗い環境で撮った映像なので、画質がいまいちです。
見たことのないヒメバチで、標本は腹部の両側に並ぶ白い点列が特に印象的です。
標本:背面@方眼紙 |
標本:胸背@方眼紙 |
標本:前伸腹節@方眼紙 |
標本:腹背@方眼紙 |
標本:側面@方眼紙 |
標本:腹部側面@方眼紙 |
標本:腹面@方眼紙 |
標本:胸部側面@方眼紙 |
標本:胸部側面-左翅@方眼紙 |
標本:顔@方眼紙 |
標本:左翅@方眼紙 |
いつもお世話になっている蜂類情報交換BBSにて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんから以下のコメントを頂きました。
写真のハチの種名はわかりませんが、このハチはメスです。ヒメバチは腹節の数では雌雄を判別することはできないようです。更に後日、Bacon.Lさんよりご教示頂きました。
ご質問のヒメバチは、Coelichneumon属の種の♀だと思います。Coelichneumon albitrochantellus Uchida, 1955あたりでしょうか。「チョウ目蛹から羽化脱出する内部・単寄生蜂」とのことです。
▼つづく▼
水浴びするヒメバチの一種♀
ガードレール上のマミジロハエトリ♀(蜘蛛)
2013年6月中旬
山間部でガードレールの側面を徘徊していたマミジロハエトリ♀(Evarcha albaria)。
初めはネコハエトリ♀と思い一度はスルーしたものの、違和感を感じて引き返し接写してみました。
腹部がぺったんこで、レンズを見上げたときの触肢はほっそりしています。
未だ幼体または亜成体なのかもしれません。
未採集、未採寸。
参考:♀タイプのネコハエトリとマミジロハエトリの見分け方
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