2024年3月中旬・午後14:35頃・晴れ
平地の田園地帯で、積もっていた雪がほとんど溶けました。
畦道の日陰になった縁などに、最後の残雪がわずかにあるだけです。
稲刈り後の田んぼは基本的に水を抜いたままの乾田ですが、早春の時期は雪解け水が田んぼのあちこちに溜まっています。
そこで1羽のダイサギ(Ardea alba)が餌を探し歩いていました。
この季節に撮ったのは初めてです。
何か細長い物を素早く咥えましたが、ドジョウやミミズではなく、ただの枯れ茎を獲物と間違えたようです。
すぐに首を振ってゴミを吐き捨てました。
一度は飲み込もうとしたものの、喉に引っかかって異物を吐き出したようです。
大股で田んぼを闊歩し、狙いを定めて長い嘴を泥水の中に突き刺すと、今度は狩りに成功しました。
小さな獲物(小魚?)を丸呑みします。
次はその場でガクガクと足踏みして地面に振動を与え、隠れている獲物を追い出そうとしています。
その作戦もうまく行き、獲物を捕りました。
捕食シーンを1.5倍に拡大した上で1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:45〜)
手前の畦道が邪魔でよく見えませんが、ダイサギの下面に水面の反射が写っていることから、田んぼに雪解け水が溜まっているようです。
強い春風が吹くと、ダイサギの羽毛がなびきました。
警戒すると首を長く伸ばして周囲を見渡します。
ダイサギが田んぼの奥へ奥へとどんどん歩き去ってしまうのは、しつこくカメラを向ける私を警戒しているのでしょう。
道端の電柱の陰から隠し撮りをしたつもりでしたが、警戒心の強いダイサギにはお見通しだったようです。