2017/09/02

川でミミズ?を捕食するハシボソガラス(野鳥)



2017年5月下旬

街中を流れる川の岸辺で何かを採食していたハシボソガラスCorvus corone)がこちらに向かって飛んで来ました。
嘴に何か細長い獲物を咥えています。
ミミズかな?
近くの民家の赤いトタン屋根に着地すると、貯食せずにその場で肉を引きちぎって食べ始めました。

屋根の雪止めに隠れてよく見えなかったのが残念。
食後は屋根から飛び去りました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



セイタカアワダチソウの花蜜を吸うクマバチ♂



2016年10月中旬

道端に咲いたセイタカアワダチソウの群落でキムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
意外にもこの組み合わせは初見です。

顔が白くて複眼が大きく発達しているのが、クマバチ♂の特徴です。
セイタカアワダチソウの花に潜んでいた小さなクモは、クマバチを狩るどころか巨大な侵入者に迷惑そうです。



2017/09/01

軒下の巣口から外を見張るムクドリ(野鳥)



2017年5月下旬・午前5:50

郊外の住宅地でまた新たにムクドリSturnus cineraceus)の営巣地を見つけました。
早朝から電柱に止まっていたムクドリを何気なく見ていたら、すぐ横の民家の軒先に飛び込みました。
入巣の瞬間を撮り損ねて残念でした。
(映像はここから。)
2F建ての民家の軒下に穴が開いていて、奥の屋根裏に巣を作ったようです。
慌ててカメラを構えると、雛鳥に給餌し終えた親鳥が鳴きながら出巣するシーンを辛うじて撮ることができました。
その後、巣口からときどき顔を出して下界を覗いているのは留守番をしている幼鳥(雛)なのかな?
もう1羽の親鳥が私の存在を警戒して出巣を躊躇っている可能性もありそうです。
民家の東壁が朝日を浴びています。
結局、その個体は巣口から外に出てくることなく奥に引っ込んでしまいました。
なんだかスズメバチの巣口を守る門衛の行動を連想しました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



ソヨゴの雌花で吸蜜するクロマルハナバチ♀



2017年6月中旬

ソヨゴ(=フクラシバ)の雌株の木に白くて小さな花が咲きました。
クロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
周囲をビルで囲まれた街中の街路樹です。
ビル風が吹き荒れて撮りにくいのですが、蜂は花から花へ忙しなく飛び回っています。
ちなみに、「ソヨゴは、風にそよぐと葉が『シャラシャラ』という音を立て、その様子からソヨゴと名がついたとされています。」(庭木のサイトより引用)
クロマルハナバチ♀の後脚の花粉籠は空荷でした。
この木は雌株ですから雌花しか咲いていません。(少し離れたところに雄株も植栽されていました。)
したがって、花粉が無いのは当然です。
蜂は花蜜を目当てに通っているのです。
こんな街中の一体どこに営巣しているのでしょうか?



実はこの常緑の街路樹が冬から気になっていたのに名前が分かりませんでした。
樹種を突き止めるために、開花するまでずっと定点観察に通っていたのです。
ソヨゴの分布の北限は新潟県と宮城県らしいのですが、ここ山形県の雪国(寒冷地)でも街路樹として生育できるのですね。

▼関連記事
ソヨゴの赤い実を採食するツグミ(冬の野鳥)

雌花には雌しべのみで、雄しべがありません。

2017/08/31

池畔の樹上で鳴く♪カワセミ♀(野鳥)



2017年6月上旬・午後18:46(日の入り時刻は18:59)

池畔の桜の樹上でカワセミ♀(Alcedo atthis)を見つけました。
水面に張り出した枝に止まって、甲高い声で繰り返し鳴いていたのです。
魚を探しているのでしょう。
初めは後姿でしたが、横を向いてくれたときに赤い下嘴が見えたので♀と判明。

日没前で薄暗かったのですけど、今までで一番近くからカワセミを撮れて感激しました。
最後は鳴きながら池の方へ飛び去りました。
池に飛び込んではいないと思います。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
鳴き声を声紋解析してみる?

ところで、カワセミが止まり木で首を上下に動かしている動きにも意味があるそうです。
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によれば、

カワセミを観察していると、ひょいっと首を上に伸ばして、その後に縮める仕草を見せる。この一連の動作は、いったい何なのだろうか?
 実はこれは、光の反射などによって見づらくなっている水中の獲物や天敵を見やすくするための行動である。私たちも、川や池にいる魚を見ようとすると、光の加減で水面が反射してしまい、よく見えないことがある。そんなとき、ちょっと頭の位置を変えてみると、見やすくなることがある。それと同じことを、カワセミは上下に首を振ることで行っているのである。(p101より引用)



オオハンゴンソウの花蜜を吸うヒメアカタテハ



2016年9月下旬

山麓の農道の脇に咲いたオオハンゴンソウの群落でヒメアカタテハVanessa cardui)が訪花していました。
翅を広げて日光浴しながら吸蜜しています。
右の後翅が大きく破損しているのは、鳥につつかれて捕食されそうになったビークマークかな?
花から花へ飛んで移動します。

ハチは何種類も来ていましたが、蝶はこれだけでした。

【追記】
この植物は、ハチミツソウではなくてオオハンゴンソウですね。
遅ればせながら訂正しておきます。
(茎の下部についている葉の形状が写っていないので、実は未だ少し自信がありません…。)




2017/08/30

水田の上空でホバリングするノスリ(野鳥)



2017年6月上旬・午後16:40

曇り空でたまに小雨が少しぱらつく、あいにくの天気です。
田園地帯の上空でノスリButeo japonicus)が停空飛翔(ホバリング)していました。
強風に流されて帆翔できずに困っているのではありません。
明らかに意図的に羽ばたいて空中の一点に留まっている停空飛翔です。

チョウゲンボウにしては大型に感じました。
猛禽類の識別のポイントとなる翼の下面が逆光でなかなかよく見えません。
「頼む…!」と念じていると、私の願いが通じたかのように、すぐ近くまで来て私の頭上を飛んでくれました。
おかげでノスリと判明したのです。
ノスリのホバリングを見るのはこれが初めてかもしれません。

あちこち場所を変えてはホバリングしていたので、田んぼの小動物を狩る瞬間が見れるかと期待しました。
しかし残念ながら、一度も地上の獲物にアタックせずに最後は飛び去ってしまいました。


写真は自動色調補正を施しています。

タツタナデシコの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀(盗蜜?)



2017年6月上旬・午後17:57~18:04

夕暮れの住宅地で、道端の花壇に咲いたタツタナデシコフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)が訪花していました。




初めは正当訪花で吸蜜していたのに、咲いた花の根本(緑色の萼?)にしがみついて口を付けている行動が気になりました。

もちろん巣材集めではありません。
花は大きく開いているのに、わざわざ穿孔盗蜜するでしょうか?
ナデシコに花外蜜腺があるという話は聞いたことがありません。
甘露を出すアブラムシが群がっている様子もありません。

アシナガバチを夢中にさせる媚薬のような化学物質(フェロモン様物質)を分泌しているのでしょうか?
だとしたら蜂がもっと殺到している気がします。
フタモンアシナガバチが花弁の表面を舐め回しているようにも見えるときもありました。

フィールドノートを見返してもこの日に雨が降った記憶が無いので、花に水滴が付いていたのではないと思います。

アシナガバチが盗蜜する例は既に観察しているので、そのこと自体はさほど珍しいとは思いませんでした。
フタモンアシナガバチ♀がユリズイセンの花で盗蜜!? 
ユリズイセンに訪花するフタモンアシナガバチ♀2つの採餌戦略(正当訪花/盗蜜)



※ あまりにも薄暗い映像に対して、動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/08/29

巣内の雛に給餌するハシブトガラス(野鳥)



2017年5月下旬・午前5:26~5:40

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#6


ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)親鳥の1羽がアカマツの右下から飛来し、巣の右下の枝に着地しました。
頭を低くして枝葉の陰から私の様子を油断なく伺っています。
結局、入巣せずに左下へ飛び去りました。
繁殖期のハシブトガラスはおそろしく警戒心が強いという印象が一層強まりました。
その間、在巣の雛鳥が餌乞い♪せずにおとなしくしていたのが、不思議というか、よくしつけられていて偉いですね。

しばらくすると、再び親鳥の1羽がアカマツの左下から飛来しました。
先程と同じく一旦、巣の右下の枝に着地して、辺りを警戒しています。
焦った私がうっかりカメラの鏡筒に手をぶつけてしまい、望遠レンズの狙いがずれてしまいました。
その隙に親鳥が抜け目なく入巣しました。
とにかく私に帰巣の瞬間を見られたくない、巣の位置を悟られたくない、という執念のような親心が伺えます。
雛は一斉に伸び上がって餌乞いしたものの、親鳥が給餌したかどうか、枝葉の陰になってよく見えません。
親鳥の尾羽根だけが動いて見えます。
ようやく親鳥が巣に跳び乗り、抱雛を開始。
そのまましつこく撮影していると、在巣の親鳥(♀?)が突然、巣を離れました。
右へ鳴きながら飛び去ったのは、おそらく採餌に出かけたのでしょう。

親鳥が留守の間に少しアカマツに近づいてみました。
雛の頭部だけ巣から見えてる気もするのですが、はっきりしません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

シリーズ完。

この営巣地での定点観察はこれで打ち切ることにしました。
中途半端ですけど、仕方がありません。
あまりにも親鳥の警戒心が強い上に、アカマツの手前に生い茂った枝葉で巣が巧妙に隠されていて、雛への給餌行動もろくに観察できないからです。
このままでは私も親鳥もストレスが溜まるだけです。
雛が巣立つまで親鳥は更に殺気立ち、雛を守るために通りすがりのヒトに対してもっと攻撃的になることが予想されます。
育雛中のハシブトガラスが相手の撮影は、プロがブラインドを設置して隠し撮りしても至難の業らしいので、私はここで撤退しました。
ハシボソガラスとハシブトガラスの性格の違いはカラス関連の本で読んだ通りでした。

同時並行して定点観察しているもう一つのハシボソガラスの巣の撮影に今後は全力を尽くします。



イチモンジチョウ:羽化直後の飛翔



2017年5月下旬

羽化直後のイチモンジチョウLimenitis camilla)を写真に記録していたら、ストロボ光に驚いたのか、少しだけ飛んで落ちました。
未だ翅が充分に固まっていないのか、飛翔力が弱いです。
初飛行の瞬間を撮り損ねてしまい残念。
背景の白布を登りながら翅を開閉しています。
しばらくすると、次は天井に飛んで移動しました。
天井から明るい窓の方へ飛び立つ瞬間をようやく動画撮影することができました。

これでもう動画ネタを撮り尽くしたので満足し、イチモンジチョウを窓から外に解放してやりました。

シリーズ完。



2017/08/28

巣で給餌後に抱雛するハシブトガラス♀(野鳥)



2017年5月下旬・午前5:13~5:17

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#5


早朝から見に行くと、巣内でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛鳥が孵っていて、親鳥(おそらく♀)が甲斐甲斐しく世話していました。
手前にある松葉の茂みが邪魔で巣の様子がよく見えず、もどかしいですね。
しばらくすると親鳥♀は巣に座って抱雛します。

急に親鳥♀が立ち上がって飛び立ちました(右へ滑空)。
私がこっそり隠し撮りしていることが遂にバレたようです。
澄んだ声でカァカァと繰り返し鳴きながら私の頭上を左へ横切り、近くの高木に止まりました。
私に対して「そこに居るのは分かってるんだぞ!」という怒りの警告(イエローカード)ですね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#6:巣内の雛に給餌するハシブトガラス(野鳥)



イチモンジチョウの羽化【10倍速映像】



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#12


微速度撮影しながら外出していたら、午後にイチモンジチョウLimenitis camilla)成虫が羽化していました。
10倍速の早回し映像を御覧ください。
垂蛹が割れてスルリと抜け出た成虫が抜け殻にしがみつくと、みるみるうちに翅が伸展します。
ところが肝心の翅が、画角から下にはみ出していて映っておらず、残念でした。
私の予測が甘かったですね。
途中で気づいて引きの絵にしても時既に遅し。
前翅翅裏の縁の白紋が明瞭なので、アサマイチモンジではなくイチモンジチョウで確定しました。
(参考:ヤマケイポケットガイド9『チョウ・ガ』p143)

イチモンジチョウ垂蛹の背面中央にある竜骨突起(しぐま造語)が何のためにあるのか、ずっと気になっていました。
羽化した成虫はこの竜骨突起に前脚をかけてぶら下がっています。
この奇妙な突起は、羽化した成虫がつかまって翅を伸ばすために作られた専用の場所なのですかね?
それとも終齢幼虫から蛹化する際に抜け殻をうまく割るための構造なのかな?
成虫の背中にコブのような物はありません。
背側なら竜骨と呼ぶのは本来おかしいのですけど(鳥類の竜骨突起は腹側にある)、正式名称をご存知の方は教えてください。

初めは左右に分かれていた2本の口吻がゼンマイのようにクルクルと伸ばしたり曲げたりしているうちに根元からジッパーのように1本に融合して、食事用の管(ストロー)になります。

やがて翅を軽く開閉するようになりました。
翅を乾かしているのでしょう。



翅を伸ばし終えた後に蛹便(羽化液)を排泄する瞬間は撮れていませんでした。
真下に敷いていた白紙に黄土色の羽化液が一滴垂れていました。
量も少なかったです。

蛹便

蛹化してから8日目に羽化しました。
蛹内での変態のスピードが予想よりも速かったです。
幼虫の時期には体内寄生を疑っていたのですが、無事に成虫が羽化して良かったです。



以下は羽化殻(垂蛹の抜け殻)の写真です。

側面
側面
腹面
背面

つづく→#13:イチモンジチョウ:羽化直後の飛翔

2017/08/27

甲虫を捕食するスズメ(野鳥)



2017年5月下旬

郊外の住宅地で砂利を敷いた庭にスズメPasser montanus)が居ました。
頬班が黒い成鳥で、何か食べ物を地面の砂利に何度も落としては啄んでいます。
獲物は小型の甲虫かと思ったのですが、植物の種子ですかね?
後日に観察した、スズメが虫を捕らえた直後に暴れる獲物を殺す行動と似ているので、前者だと思います。
虫を咥えたままピョンピョン跳んで物陰に隠れてしまったため、そのまま自分で食べたのか、それとも巣に持ち帰って雛に給餌したのか、不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



イチモンジチョウ垂蛹:羽化前の自発的な蠕動【60倍速映像】



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#11


イチモンジチョウLimenitis camilla)が蛹化してから8日後。
翅の黒色が透けて黒くなった垂蛹が、朝になると背面の銀白紋が消失していました。
いよいよ羽化しそうです。

羽化の前兆が分からないので、微速度撮影で監視を始めました。
60倍速の早回し映像を御覧ください。
自発的な蠕動運動の頻度が上がってきました。
室内の風で揺れているのではありません。



↑【おまけの映像】
早回し速度を少し落とした40倍速の動画をブログ限定で公開します。


つづく→#12:イチモンジチョウの羽化【10倍速映像】



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