2016/10/22

虫の空き巣をかじるヤブキリ♀



2016年7月中旬

山間部の道端(林縁)のでヤブキリ♀(Tettigonia orientalis)を見つけました。
長い産卵管を有する♀成虫です。

初めは私のことを警戒しているのか蔓植物の葉でフリーズしていました。
(ヤマイモではなさそうですけど、ヤマノイモ科のオニドコロですかね…?)
しばらく待つと摂食を再開。
オニドコロ?の葉に軽く口を付けただけで、本気で食べてはいないようです。
味見かな?
よく見ると葉に虫の食痕があり、葉縁をゆるく巻いて糸で綴って留めてあることから何か虫の巣になっているようです。
その巣に潜んでいる幼虫を追い出して捕食する作戦なのかな?と興味深く見守ります。
もし葉そのものを食べるのであれば、わざわざ栄養価の低い食痕部分を食べないと思うのです。
しかしヤブキリは動きを止めてしまい、自発的に跳んで逃げました。

直後に気になる葉巻を開いてみたのですが、空き巣でした。
ヤマノイモ科を食草とするダイミョウセセリの幼虫の巣ですかね?(あまり自信がありません)
しかしダイミョウセセリの巣に特有の葉の切れ込みがありません。
ご存じの方は教えて下さい。





エゾタンポポを訪花するモンシロチョウの羽ばたき【ハイスピード動画】



2016年4月下旬

田園地帯の畦道で二頭のモンシロチョウPieris rapae)がちょっとした空中戦のように飛び回っていたので、240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
性別が見分けられるようになるともっと面白いはずなのですが、紫外線で動画を撮れるカメラをお手軽な値段で市販してくれないでしょうか。
後半は別れた一頭がエゾタンポポの花蜜を吸ってから飛び立ちました。


2016/10/21

コスモスに訪花するクロマルハナバチ♀



2016年7月中旬

花壇に咲いたコスモス(秋桜)の薄いピンクの花にクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
この組み合わせの採餌行動は初見なのでちょっと興奮して撮り始めました。
残念ながら蜂はすぐに飛び去り、隣に生えたタチアオイの群落へ採餌に行ってしまいました。
秋桜の花では日光浴や休息していただけかもしれない(外回り中のサボり?)、という気もしてきました。
後脚の花粉籠に花粉団子を付けていたかどうか、一瞬のことで確認できませんでした。
動画のスナップショット写真↓を見ると、胸背の毛が花粉で汚れていますね。(コスモスの花粉かどうか不明です)





2016/10/20

ソバナの蕾に潜り込んで花粉を食べるハサミムシ(ルイス型コブハサミムシ♂?)



2016年7月中旬

山間部の道端に咲いたソバナの群落で紫色の花の蕾に頭を突っ込んでいるハサミムシが居ました。
おそらく花粉や花蜜を食べているのでしょう。
ラッパ形に開いた花も近くに咲いているのに、なぜ花ではなくわざわざ蕾をこじ開けて採食しているのか、不思議ですね。
「頭隠して尻隠さず」とは無防備な状態を指しますけど、ハサミムシの場合は腹端に武器を持っていますから、臨戦態勢で心強いですね。

しばらくすると、ハサミムシはようやく花からを頭を抜きました。
触角が白い花粉で少し汚れています。
前脚を少し舐めて身繕い。
化粧が済むと再び花に頭を突っ込みました。
花蜜ではなくおそらく花粉を食べているようです。
蜜腺の位置はもっと奥だと思いました。(思うだけじゃなくて、花を分解して調べるべきでしたね。)


ソバナの花を徘徊している謎の白っぽい微小の虫も気になります。(撮影中は気づきませんでした。)
ゲンセイ幼虫とか?(当てずっぽうです)
それにしては花からハサミムシの体に乗り移りませんでした。

ソバナの花
ソバナの葉

私はハサミムシに疎いので、同定するため撮影後に採集しました。
以下は標本写真。
ハサミを含む体長は11mm。
翅がはっきりしないので、幼虫の可能性もありそうです。
ハサミ(尾角)が長く、内側に棘がありません。
どなたか名前の分かる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
コブハサミムシ♂のルイス型で合ってますかね?(当てずっぽう)
素人目には、こちらのサイト(朝日庄内いきもの図鑑)でハサミムシspと題した写真が似ている気がしました。





フェンネルとアカスジカメムシとコアシナガバチ♀



2016年7月中旬

民家の花壇に咲いたフェンネル(=ウイキョウ)の黄色い花でコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が花蜜を吸いに来ていました。
よく見るとアカスジカメムシGraphosoma rubrolineatum)も茎から吸汁していました。
互いに無視していて、コアシナガバチ♀がカメムシを獲物として狩ることはありませんでした。
映像にアカスジカメムシは1匹しか写っていませんが、実は近くの茎や花に何匹も居ました。





2016/10/19

高圧線鉄塔aの天辺と巣上で羽繕いするハシボソガラス(野鳥)



2016年7月上旬・午前8:25前後

高圧線の鉄塔に営巣したハシボソガラスの定点観察#6


鉄塔aで在巣のハシボソガラスCorvus corone)は1羽しか姿が見えません。
羽繕いしていました。
親鳥なのか、育った幼鳥なのか不明です。
鉄塔の一番てっぺんにもう一羽止まっていて、こちらも羽繕い中です。
帰巣したいのに私が見ているから警戒しているのですかね?
上下の二羽でつがいなのかな?

正直言うと通りすがりの短い観察だけではあまり面白くないのですが、記録の蓄積が大切なので1年目は我慢して続けます。

つづく→#7



ムラサキツメクサの花で採餌するクロマルハナバチ♀



2016年7月中旬

農道沿いに咲いたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
小雨が降っても平気で飛び回り、採餌を続けています。
後脚の花粉籠に褐色の花粉団子を付けています。

意外にも、この組み合わせのHD動画は撮っていませんでした。


【追記】
一寸木肇『シロツメクサの花のふしぎ』という子供向けの本を読んで初めて知ったのですが、
同じマメ科だけれど、ムラサキツメクサと相性が良いのはマルハナバチの仲間なんだ。ムラサキツメクサは花粉をもらった花(小花:しぐま註)が下を向く性質もないんだよ。(p37より引用)
その一方で、ミツバチがよく訪花するシロツメクサは、受粉が済んだ小花は下を向く性質があり、送粉者が無駄に訪花しないで済むようになっているらしい。





2016/10/18

キササゲで活動するツマジロカメムシ



2016年7月中旬

峠の道端に生えたキササゲの灌木でツマジロカメムシMenida violacea)を2匹見つけました。
左の個体は枝を上下した後で葉から花に移動するも、吸蜜・吸汁しているかどうか不明です。
右の個体は葉表で静止したまま、脚先を擦り合わせています。
少し歩いては身繕い。

小さなアリ(種名不詳)も見えます。
もしかするとキササゲの花外蜜腺で雇われたボディガードなのかな?
しかし、ツマジロカメムシを排斥する行動は見られませんでした。

キササゲを訪花する昆虫(送粉者)に興味があるのですけど、残念ながらこの日も見られませんでした。
実は未だなっていません。







ハナツリフネソウの花で採餌するクロマルハナバチ♀



2016年7月中旬

小雨がぱらつく中、団地の花壇に咲いたハナツリフネソウ(=ゲンペイツリフネ)の群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けています。



2016/10/17

小川の堤防で採食するハクセキレイ♀(野鳥)



2016年7月中旬

小雨が降る中、田園地帯のコンクリートで護岸された川の畔でハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)を見つけました。
初めは水辺に降りて行きそうだったので、水浴や飲水するかと期待して撮り始めました。
しかし対岸から撮っている私を警戒したのか、護岸を登り返しどんどん歩き去ってしまいます。
後半は堤防の草むらや地面をときどき啄んでいます。
おそらく虫を捕食しているのでしょう。



オオバギボウシの花で採餌するトラマルハナバチ♀



2016年7月中旬

交差点の横の花壇に咲いたオオバギボウシトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
舌が長いトラマルハナバチは正当訪花しています。
すぐに飛び去ってしまいました。





2016/10/16

雨とキマダラセセリとイタドリ



2016年7月中旬

小雨が降る中、用水路沿いの草むらでキマダラセセリPotanthus flavum)を見つけました。
前翅を半開、後翅を水平に広げるセセリチョウに特有の静止姿勢です。
イタドリの葉表に止まったまま、特に雨を避ける様子(雨宿り行動)はありません。
このぐらいの小雨なら、翅の鱗粉が弾いてくれるのでしょう。
どうせなら、その様子をハイスピード動画で接写できたら良かったですね。

実は見つけたときはイタドリを訪花していたのですが、傘をさした私が撮影の準備に手間取っていたら飛んで花から葉に移動してしまいました。



クモの卵嚢を捕食するシジュウカラ♂(野鳥)



2016年7月中旬・午前7:20

住宅地でシジュウカラ♂(Parus minor)が電柱側面のボルトに止まって見下ろしていました。
斜めに張られたケーブルを伝ってピョンピョン跳びはねるように登ると、電柱に取り付けられた金具の奥から糸屑のような白い物を引っ張り出しました。
白いフワフワの中にはオレンジ色の丸い物体が見えます。
蛾の繭かもしれませんが、おそらくクモの卵嚢だと思います。
クモの糸を巣材に使うのかと思いきや、捕食でした。
シジュウカラ♂は足で産室を押さえつけながら嘴で糸を引っ張ります。
左足に白い糸が絡み付いてしまいました。
卵嚢はその場で食べてしまったようです。
最後はツピッ♪と一声鳴いて、庭木の樹冠へ飛んで行きました。
貴重な捕食シーンを偶然撮影することができて、ラッキーでした♪
野鳥がクモの天敵であるという実例を初めて観察しました。
近くにシジュウカラの巣がありそうな気がするのですけど、あちこち樹上を眺めても見つけられません。






ラムズイヤーの花で採餌するクロマルハナバチ♀



2016年7月中旬

用水路沿いの花壇に咲いたラムズイヤークロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷です。



ラムズイヤーの花
ラムズイヤー・全景
ラムズイヤーの葉




イヌガラシの葉裏に産卵するモンシロチョウ♀



2016年7月中旬

水田の畦道にイヌガラシの花が点々と咲いています。
飛んでいたモンシロチョウ♀(Pieris rapae)がそこに一瞬止まって葉裏に腹端を一回付けるとすぐに飛び立ちました。

直後にその葉を裏返して調べると案の定、主脈の脇に砲弾形の白い卵が1粒産み付けられていました。
隣の葉には3個の卵をバラバラに発見。
同一個体の♀が産んだ卵なのかもしれません。
卵を接写していたら、ホソヒラタアブがたまたま飛来し、黄色い花の手前で停空飛翔(ホバリング)を披露してくれました。
一瞬だけ花に止まって舐めたものの、すぐに逃げられました。


モンシロチョウの飼育もいつかやってみたいのですけど、今回は余力がなくて見送りました。


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スジグロシロチョウ♀の産卵


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