2017/10/14

早朝に電線で鳴くドバト(野鳥)♪



2017年7月上旬・午前5:17 (日の出時刻は4:22)

カワラバト(=ドバト;Columba livia)が単独で電線にとまり、東を向いて朝日を浴びていました。
胸元の羽毛が構造色(メタリック)で虹色に美しく輝いています。

耳を澄ませると、喉と美しい胸を大きく膨らませて小声でクークー♪鳴いていました。

私は鳩の性別を見分けられないのですけど、これは♂の囀り(さえずり)なんですかね?
近くからカメラに撮られているのを嫌ったようで、すぐに飛んで逃げてしまいました。



ヤマハギの実を吸汁するエゾアオカメムシ



2016年9月下旬

里山で獣道のような細い山道を藪漕ぎしながら下山していると、面白い出会いがありました。

花がすっかり散った後のヤマハギ(山萩)の青い豆果にエゾアオカメムシPalomena angulosa)が口吻を突き立てて吸汁していました。
ヤマハギの群落で複数個体見つけた中の一匹(b)をマクロレンズで接写してみました。
周囲は雑木林に囲まれてかなり薄暗い上に、風揺れに悩まされました。




2017/10/13

赤い実?を雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#21


2017年6月中旬・午前6:36〜6:39

朝日に対して順光になるように鉄塔の東側に回り込んでかなり近づいてみました。
見上げるアングルだと巣内のハシボソガラスCorvus corone)雛はよく見えなくなってしまいます。
ヒトに対して警戒心・敵愾心の強いハシブトガラスと違って、ハシボソガラスの親鳥は時間をかければ観察者に慣れて寛容になってくれるので、とても助かります。
ハシブトガラスが育雛している巣にはとてもこんなに近づけません。

鉄塔の天辺から西に伸びる高圧線に親鳥αが止まっていて、私を油断なく監視していました。
ズームインすると、嘴一杯に何か赤くて光沢のある丸い食物を咥えていることに気づきました。
採餌から帰巣する途中のようです。
雛に給餌するメニューの情報が直接得られたのは初めてです。
しかし悔しいことに、その正体が分かりません。
秋ならともかく、この季節(6月中旬)に赤い実がなる植物があるのでしょうか?
(もし予想できる方がいらっしゃいましたら教えてもらいたいです。)
キイチゴの実とか未熟な桑の実ぐらいしか思いつきませんし、どうも見た目が違う気がしてなりません。
ここは寒冷地(雪国)なので、畑のミニトマトが赤く実るには未だ早過ぎます。
それともゴミ捨て場から何か残飯をあさってきたのかもしれません。

【追記】ウワミズザクラやサクランボの実かもしれない?と思いついたものの、赤く色づくには時期が早いかもしれません。

親鳥αは謎の食物を喉袋に入れると、高圧線から飛び立ちました。
巣の左側の鉄骨に着地すると、待っていた雛鳥に口移しで給餌。
残念ながら鉄骨の陰になってしまい、給餌シーンはしっかり見れませんでした。
親鳥αはすぐに巣の左側の鉄骨に移動し、辺りを見回しています。
雛が食後に脱糞するのを待っているのかな?と思いつつ見ていると、もう1羽の親鳥βが帰巣しました。
(親鳥の性別が見分けられないので、便宜的に登場順にα、βと呼ぶことにします。)
親鳥βによる雛への給餌シーンも鉄骨の死角で見れませんでした。

親鳥αが先に巣を離れると、巣内に残った雛が羽ばたき練習をやりました。
続けて親鳥βも巣から飛び立ち、滑空して近くの住宅地の電線に着地しました。
ここは親鳥が気に入っている排糞ポイントの一つです。
カメラのピントが合う前に、巣から運んできた雛の糞を吐き出して捨てたようです(排糞)。
休む間もなく親鳥βは電柱から飛び立つと、鳴きながら力強く羽ばたいて左に急行しました。
あいにく民家の屋根の陰に入り見失ってしまったのですが、すごい剣幕だったので、おそらく縄張りに領空侵犯してきた鳥(カラス?)を迎撃に向かったのでしょう。
朝から親鳥は共働きで忙しいですね。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#22:ハシボソガラス♀♂の早朝給餌活動【10倍速映像:野鳥】



エゴノキの花で小競り合いするマルハナバチ(縄張り争い?)



2017年6月上旬

林縁で満開に咲いたエゴノキで採餌するトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀を撮っていたら、もう一匹の別種のマルハナバチと軽い空中戦になりました。
トラマルハナバチ♀が勝ったようで、ライバルを追い払いました。
空中戦の動きがあまりにも速過ぎてうまく撮れませんでしたが、1/4倍速のスローモーションでリプレイしてみます。
蜜源植物の餌資源を巡ってハナバチ間で縄張り争い(占有行動)のようなものがあるのかもしれません。
喧嘩の相手はオオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)のように見えたのですが、平地なのでクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)かもしれません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


トラマルハナバチ♀@エゴノキ訪花採餌

2017/10/12

早朝から飛翔筋トレーニングをするハシボソガラスの雛【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】




高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#20


2017年6月中旬・午前6:09〜6:30

朝日が昇ると、ハシボソガラスCorvus corone)雛鳥の行動はもう昼間と変わりません。
親鳥が給餌しに戻ってくるまでの暇な時間に、ときどき元気に羽ばたいて飛ぶための筋トレをしています。
羽ばたき練習の終了後に隣の雛と嘴の先でキスしたシーンが興味深く思いました。(@0:30)

後半は羽ばたき練習を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#21:赤い実?を雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)


農道の枯草に産卵するウラギンヒョウモン♀



2016年9月下旬

稲刈りが一部で始まった田んぼの農道(やや幅広い畦道)でウラギンヒョウモン♀(Fabriciana adippe)が謎の行動をしていました。
本種の食草はスミレのはずなのに、草刈り後の枯れ草に卵を産み付けているのです。
少し飛んでは地上の枯草で同じ産卵行動を繰り返しています。

春にこの農道でスミレの花が咲いていた記憶が無いのですけど、春になったら調べに来ないといけません。
…と思っていたら忘れてしまいました。(※追記2参照)


英語版のwikipediaに本種の産卵行動について詳しく書かれていましたので、以下に引用してみます。
食草が近くに無くても構わず産卵することがあるそうです。
今回の♀は腹端で産卵に適した場所を探っていただけかもしれません。
撮影後に枯草を掻き分けて卵を確認すべきでしたね。

Observation of fritillary egg laying is difficult as the eggs are very similar in color to the female's ovipositor. It has been seen that eggs may not even be laid after extensive enquiry by the female of potential egg sites. Females also prefer to lay eggs that are on firm ground rather than ground with loose plant matter. In outcrops eggs are laid in short vegetation next to limestone that offers good moss cover. In Bracken eggs are laid in groups in the midst of thick Bracken clumps. Dead Bracken litter is a popular site for egg laying, as well as moss and other decaying vegetation.[2]

Eggs are laid in spots conducive to sun bathing,....

Oviposition
The egg laying process begins when a female does low passes above bracken fronds and drop down when they find a suitable spot. Females will then crawl on the bracken littered ground and use their abdomens to probe for likely egg laying spots. Eggs are normally laid once a female crawls over a plant that can serve as a food resource. Eggs may also be laid without any area observation, and without any food plants nearby, as females have been observed to lay eggs within seconds of landing. False egg laying is also common.[2]


【追記】
古い図鑑ですが、保育社『原色日本蝶類生態図鑑II』p99によると、
 (ウラギンヒョウモンの)産卵は9月に入ってから行われると思われるが、正確な開始時期は不明である。母蝶は食草がたくさん自生している付近の地面にとまり、触角を上下に動かし、翅を立てたままで腹端を強く曲げながら歩行し、枯れ枝、枯れ葉、木片などの他物に1卵ずつ産みつける。 
 1回の産卵行動で、断続的に別位置に5〜6か所産付する場合もある。(中略)本種の産卵位置は森林性のヒョウモンチョウ類より一般に地表に近い。







※【追記2】
7年後の2023年11月上旬、稲刈り後に同じ田んぼの農道を歩いていると、季節外れに狂い咲きしているスミレの花をいくつか見つけました。
花が咲いていないと私はスミレの仲間を見分けられないのが問題です。
しかしウラギンヒョウモン♀はしっかり食草の匂いを嗅ぎ分けて、その近くに産卵したようです。
ずっと気になっていた懸案事項がようやく解決しました。



2017/10/11

日の出から巣に通い雛に給餌するハシボソガラス♀♂(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#19


2017年6月中旬・午前4:15〜6:35


早朝に撮れた5回の給餌シーンをまとめてみました。
日の出時刻の午前4:15丁度に一羽のハシボソガラスCorvus corone)親鳥がこの日初めて帰巣し、雛に給餌しました。
あまりにも太陽の動きの通りにカラスの一日が始まるので驚きました。
親鳥が巣を離れると、雛は早朝から羽ばたき練習しています。

2回目に撮れた給餌は午前6:06。(1回目と2回目の給餌の間には別の撮影をしていました)
もうすっかり昼間の明るさになりました。

3回目の給餌シーンで驚きの新事実が判明しました。
餌乞い中のシルエットを数えると、在巣の雛は計3羽ではなく、4羽だったのです!
鉄骨が邪魔で、今までずっと見落としていたのかもしれません。
あるいは雛鳥の成長が不揃いで、小さい雛が今まで見えなかったのでしょうか。
(親鳥♀♂が2羽同時に在巣だった可能性もありそうです。)

4回目の給餌シーンでは、2羽の親鳥が相次いで帰巣しました。
朝から共働きしていることが分かります。
給餌後の親鳥は、雛の排便を待つ間に巣の横の鉄骨に止まって待っていることがあります。

5回目の給餌シーンは鉄塔に少し近づいて撮りました。(@4:18〜)
このときも2羽の親鳥が相次いで帰巣しました。
雛の羽ばたき練習を間近で観察することができました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#20:早朝から飛翔筋トレーニングをするハシボソガラスの雛【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】



ソヨゴの雄花でハナバチを狩るツチスガリ♀



2017年6月下旬

街路樹として植栽されたソヨゴの雄株で地味な花が咲いていました。
雄花の盛りは過ぎているものの、小さな黒い狩蜂が訪花していました。
体節がごつごつと節くれだっていて、腹部に黄色のストライプが一本あります。
吸蜜目的ではなく、獲物を探索しているようです。

花上で獲物(ミツバチ♀?)の胸背を噛んで仕留めると、葉に移動して身繕いを始めました。
獲物を抱えると馬乗りに跨っています。
最初は探餌飛行していたのに、毒針で獲物に麻酔する瞬間をしっかり撮れなかったのは残念無念…。
最後は獲物を抱えて巣へ飛び去りました。

スナップショット写真を見直すと、この狩蜂はナミツチスガリ♀(Cerceris hortivaga)またはその仲間だと思われます。
だとすると獲物はコハナバチの一種でしょう。

こんな平地の街中(中心街)に単独性狩蜂がいるとは驚きです。
意外に自然が残っているのでしょう。
今までナミツチスガリとは山道でしか出会ったことがないのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



ソヨゴ雄花
ソヨゴ雄株の花

ちなみに、同じ通りの20mぐらい離れた地点にソヨゴ雌株の花も咲いていました。

▼関連記事
ソヨゴの雌花で吸蜜するクロマルハナバチ♀


2017/10/10

2017/10/09

夜明け前の巣で目覚めるハシボソガラスの雛(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#18


2017年6月中旬・午前3:48〜4:11(日の出時刻は4:15)

ハシボソガラスCorvus corone)雛の巣立ちを見届けたくてしつこく通っているのですけど、さすがに飽きてきました。
そこで、撮影時刻をがらっと変えてみました。
夜明け前に出陣すると、晴れた夜空に明るい満月(月齢16.3)が出ていました。

いつもの撮影ポイントに着いて確認すると、3羽の雛鳥は未だ巣立ちしていなくて一安心。
前日は夕方まで雨が降ったので、定点観察をさぼってしまいました。
そろそろ梅雨入りしそうです。

朝露の降りた地面に座ると濡れるので、小さな折り畳み椅子と座布団を持参しました。
じっと座っていると冷えるため、冬のように防寒具を着こみます。

予想した通り、夜間は親鳥が巣に居ないことが分かりました。
親鳥のねぐらは別な所にあるようです。(※追記参照)
雛が孵化したばかりで体温調節できない時期は親鳥♀が夜通し抱雛すると思われますが、未だ自分の目で確かめてはいません。

やがて東の空がきれいな朝焼けになりました。
親鳥が朝一でいつ帰巣するか分からないので、フォトジェニックな朝焼けを撮りたい誘惑を抑えつつ、三脚のカメラは巣にズームしたまま監視を続けます。

未明から巣内で雛が身動きしています。
白々と夜が明けてくると、目覚めた雛が羽根を伸ばし、羽繕いを始めました。
この撮影アングルだと朝は逆光になり、カラスのシルエットがくっきり見えます。

周囲で聞こえる野鳥の早朝コーラス♪が素晴らしいですね。
キジ♂も近くで縄張り宣言♪の母衣打ちを繰り返しています。
カラスの鳴き声も聞こえるようになりましたが、居場所は分かりません。

つづく→#19:日の出から巣に通い雛に給餌するハシボソガラス♀♂(野鳥)




※【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、
春から夏は繁殖期なので、縄張りを持っている成鳥は、ねぐらへは行かずに自分の縄張り内で寝ます。つまりその時期に(集団)ねぐらを利用しているのは、まだ縄張りを持たない若いカラスということ。 @p19-20より引用
北日本(東北地方の積雪地域)のカラスを観察している者としては、関東や西日本の観察記録よりも『札幌のカラス』の方が参考になります。


3:48 am

ミゾソバの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀



2016年9月下旬

水辺に近い遊歩道の脇に咲いたミゾソバの群落でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀が訪花していました。
この組み合わせは初見です。
吸蜜の合間に身繕いしています。



2017/10/08

側溝内を探検するハシボソガラス(野鳥)




2017年6月下旬

細い路地の道端を流れる側溝の縁に一羽のハシボソガラスCorvus corone)が佇み、下を覗き込んでいました。
意を決したように、側溝内にフワリと飛び降りました。

死角に入ってしまったので、撮りながら側溝に忍び寄ります。
側溝には浅い水が流れていました。
好奇心旺盛なカラスが水路を探索していたのでしょう。
水生昆虫などを捕食していたのかな?


▼関連記事
道端の側溝内で採餌するハクセキレイ♀(野鳥)

もしかすると、水を飲んだり水浴したかったのかもしれません。
私に対して警戒を解くと、ゆっくり歩いて下流へ移動しました。
何を採食するか見届けたかったのですが、残念ながらそこで邪魔が入りました。
横の路地を自転車に二人乗りした若者が通りかかると、カラスは驚いて飛び去ってしまいました。

このカラスは成鳥なのかそれとも最近巣立った幼鳥なのか不明です。
後日、同じ場所で同一個体またはその家族と思われるカラスと再会しました。(映像公開予定
ちなみに、ここは定点観察していた営巣地とは全く別の場所です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



エゴノキの花で採餌するクロマルハナバチ♀



2017年6月上旬

林縁で満開に咲いたエゴノキクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷のようです。

胸背が白い花粉で汚れている個体がいました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


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