高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#18
2017年6月中旬・午前3:48〜4:11(日の出時刻は4:15)
ハシボソガラス(Corvus corone)雛の巣立ちを見届けたくてしつこく通っているのですけど、さすがに飽きてきました。
そこで、撮影時刻をがらっと変えてみました。
夜明け前に出陣すると、晴れた夜空に明るい満月(月齢16.3)が出ていました。
いつもの撮影ポイントに着いて確認すると、3羽の雛鳥は未だ巣立ちしていなくて一安心。
前日は夕方まで雨が降ったので、定点観察をさぼってしまいました。
そろそろ梅雨入りしそうです。
朝露の降りた地面に座ると濡れるので、小さな折り畳み椅子と座布団を持参しました。
じっと座っていると冷えるため、冬のように防寒具を着こみます。
予想した通り、夜間は親鳥が巣に居ないことが分かりました。
親鳥の
雛が孵化したばかりで体温調節できない時期は親鳥♀が夜通し抱雛すると思われますが、未だ自分の目で確かめてはいません。
やがて東の空がきれいな朝焼けになりました。
親鳥が朝一でいつ帰巣するか分からないので、フォトジェニックな朝焼けを撮りたい誘惑を抑えつつ、三脚のカメラは巣にズームしたまま監視を続けます。
未明から巣内で雛が身動きしています。
白々と夜が明けてくると、目覚めた雛が羽根を伸ばし、羽繕いを始めました。
この撮影アングルだと朝は逆光になり、カラスのシルエットがくっきり見えます。
周囲で聞こえる野鳥の早朝コーラス♪が素晴らしいですね。
キジ♂も近くで縄張り宣言♪の母衣打ちを繰り返しています。
カラスの鳴き声も聞こえるようになりましたが、居場所は分かりません。
つづく→#19:日の出から巣に通い雛に給餌するハシボソガラス♀♂(野鳥)
※【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、
春から夏は繁殖期なので、縄張りを持っている成鳥は、ねぐらへは行かずに自分の縄張り内で寝ます。つまりその時期に(集団)ねぐらを利用しているのは、まだ縄張りを持たない若いカラスということ。 @p19-20より引用北日本(東北地方の積雪地域)のカラスを観察している者としては、関東や西日本の観察記録よりも『札幌のカラス』の方が参考になります。
3:48 am
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