2024年7月上旬〜中旬
シーン0:7/2・午後13:03・くもり・気温32℃(@0:00〜)
シーン0:7/2・午後13:38・くもり・気温33℃(@0:00〜)
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。
ニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林にしかけた無人センサーカメラに写ったホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の様子を以下にまとめました。
シーン1:7/5・午前3:12・気温19℃(@0:07〜)
深夜に左から忍び寄ったタヌキが、アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでから中に忍び込みました。
巣穴Lの内検を済ませると、後ろ向きで外に出てきました。
身震いして土の汚れを落としてから、獣道を右上奥へ立ち去ります。
通りすがりに、ミズキ立木の幹に小便をかけてマーキングしました。
このとき右後脚を上げたので、♂と判明。
シーン2:7/5・午前9:50・気温26℃(@0:51〜)
約6時間半後の明るい朝にも、手前から来たと思われるタヌキが、アナグマの巣口Lを内検しました。
毛皮が白っぽい個体です。
巣内に完全には入らず、後ろ向きで出てきてから、左へ立ち去りました。
シーン3:7/5・午後12:19・気温29℃(@1:16〜)
約2時間半後の昼下がりに獣道を右から来たタヌキが、慎重に巣穴Lに侵入しました。
今回も完全には中に入らずに、後退して出てきて左へ立ち去りました。
シーン4:7/9・午後21:55・気温21℃(@1:43〜)
4日後の晩に、監視カメラのレンズの至近距離で、ザトウムシの細長い歩脚が怪しげに動いています。
画面の下からタヌキが登場すると、大胆不敵にも巣穴Lに入り、しばらく出てきませんでした。
シーン5:7/9・午後21:58(@2:15〜)
監視カメラの起動が遅れ、3分後に出巣Lしたタヌキが左に立ち去る姿がチラッと写っただけでした。
しばらくすると、左からタヌキが戻ってきて、獣道を右へ向かいます。
シーン6:7/12・午前4:28・気温19℃(@2:43〜)
3日後の未明、獣道を左へゆっくり立ち去るタヌキの下半身の側面が写っていました。
この時期はなぜかもう1台の監視カメラの調子が悪かったようです。
【考察】
何度も書いていることですが、タヌキは巣穴の主であるアナグマの家族は留守のときを見計らってやって来るのでしょうか?
巣穴に不法侵入してもアナグマから撃退されないのが不思議でなりません。
本当に「同じ穴の狢 」として2種が仲良く同居しているのでしょうか?
まさか「同じ穴の狢」のタヌキは、アナグマの体臭を身にまとって、化学擬態しているのかな?
つづく→