2024年6月下旬
シーン1:6/30・午前4:56・気温17℃(@0:00〜)日の出時刻は午前4:17
未だ薄暗い早朝に、ニホンアナグマ(Meles anakuma)の母親♀が巣口LRの中間地点に佇み、左を凝視していました。
左に前進して巣口Lで立ち止まり、左への警戒を続けています。
急に左に走り出しました。
どうやら縄張りへの侵入者を撃退しに行ったようです。
左奥の二次林の茂みに侵入者が写っていました!(@0:26〜)
しばらくすると左からゆっくり戻ってきたアナグマ♀が、振り返って左奥の林内を見つめています。
謎の侵入者は大胆にもアナグマ♀に近づいたものの、それ以上の直接対決は避けて左に立ち去りました。
それを見送ったアナグマ♀が巣穴Lに戻りかけたところで、1分間の録画が終わりました。
シーン2:6/30・午前4:56・気温16℃(@1:02〜)
別アングルで設置した監視カメラでも写っていました。
アナグマ♀が巣口Lの横に佇み、獣道の右奥を凝視しています。
獣道を右から忍び足で来ていた侵入者は、ホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)でした!
暗い林内でキツネはアナグマの存在にまだ気づいていない様子です。
待ち伏せしていたアナグマ♀が全力疾走で突進すると、キツネは慌てて右へ逃走。
このときアナグマ♀は吠えたり警戒声を発したりしないで、黙って突進しました。
アナグマ♀が営巣地の幼獣を守るために天敵(危険な捕食者)を撃退したシーン(母は強し)は初見かもしれません。
やがてアナグマ♀が右からゆっくり戻って来ると、振り返って右を凝視。
慎重に入巣Lしかけたところで録画が終わりました。
腹面に乳房や乳首が見えたので、この成獣は母親♀で間違いありません。
もしも母親♀の不在時にキツネが来たら、外で遊んでいるアナグマの幼獣は捕食されてしまうでしょうか?
シーン3:6/30・午前4:57・気温17℃(@2:02〜)
興奮冷めやらない母親♀は結局、巣穴Lには入らず、営巣地(セット)をうろついていました。
シーン4:6/30・午前4:57・気温17℃(@2:02〜)
巣口Rに来たアナグマ♀は、落ち葉の下に鼻を突っ込んで匂いを嗅いでから、マルバゴマギ灌木の根元で排尿したようです。
ちなみに、その地点には野ネズミの巣口があることが分かっています。
営巣地に侵入者があったので、縄張り宣言のマーキング(匂い付け)を強化したのでしょう。
ようやく巣穴Rに潜り込みました。
4匹の幼獣は巣内で寝ているのか、外に出て来ませんでした。
マーキング行動を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@2:42〜)
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
つづく→
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