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2025/12/29

害獣撃退器のバリエーション豊かな警告音♪【畑の獣害対策】

 

2024年10月上旬 

郊外に広がっていた農地が最近はほとんど使われなくなり、休耕地が増えています。 
その中で細々と営んでいる家庭菜園の横を通りかかったら、けたたましい騒音が聞こえてきました。 
農作物を食害に来る野生動物を追い払うための装置が設置されているようです。 
この辺りの地域では特にニホンザルやニホンイノシシによる食害が問題になっています。 

畑の横に緑色をしたプラスチックの竿が立ててあり、その先に取り付けられた害獣撃退器から、さまざまな警報音や猛獣の鳴き声などが流れていました。 
リピート再生される撃退音のレパートリーをしばらく聞いてみると、パトカーのサイレン、ブザー音、大型車の警笛、爆竹、銃声?(連射)などと、バリエーションが豊かでした。 
人工的な警告音だけでなく、イヌが吠える声、ライオンの咆哮、ブタの悲鳴?など動物の鳴き声も含まれているのが興味深く思いました。 

手前の水路をチョロチョロ流れる水音の方がうるさくて、動画では肝心の警報音があまり聞こえないかもしれません。 
近所迷惑にならないように装置の音量を控え目に下げているのかもしれませんが、それだと害獣の撃退効果も半減しそうです。 
最新型の害獣撃退器は、ヒトの耳には聞こえない超音波を発するのだそうです。 

近くの草むらではコオロギが平気で鳴き続けています。 
害獣撃退器の発する騒音にはもう慣れてしまっているのか、影響されないようです。 

他人様の畑の敷地に勝手に入る訳にはいかないので、私は公道に立ってサトイモの葉の隙間から害獣撃退器を狙い、なんとか正面から撮影できました。 
装置の上面に太陽光パネルがあり、そこから給電しています。 
アラーム音を発するだけでなく、白色LEDが複雑なパターンで点滅していました。 
夜の暗闇では威嚇効果が多少はあるのでしょう。 
明るい昼間だとLEDの点滅は(特に離れると)あまり目立ちません。 

畑でアラーム音を昼も夜も休みなく流し続けると、野生動物に慣れが生じるのも早いはずです。 
もしかすると、畑の横の農道を私が歩いてきたことに赤外線センサーが反応して、アラーム音を鳴らし始めたのかもしれません。 
だとすれば、トレイルカメラと共通の技術が使われています。 

ここで育てている作物としては、サトイモ、青ネギ、トウガラシ、トマトなどが見えます。 
畑の奥にはススキの群落や防風林が広がっています。 

農作物を害獣から守るには、とりあえず電気柵をしっかり正しく設置するのが一番効果があると思うのですが、この家庭菜園では電気柵を設置していません。 
畑の規模が小さいと、害獣対策にあまりコストをかけられないのでしょう。

害獣撃退器の他には、ペットボトルからDIY自作した風車、および既成品の風車が鳥よけと(鳥害対策)していくつかクルクル回っていました。 
関連記事(1、3年前の撮影)▶  




【考察】
この害獣撃退器は、多様な騒音を再生しながら白色LEDも複雑なパターンで点滅していました。
害獣に対して慣れが生じないように苦心しているようです。

様々な鳥獣害対策グッズに対して私が個人的に抱いている懸念も「じきに慣れが生じて効果がなくなるはずだ」という点に尽きます。
音と光による害獣撃退器に果たしてどれぐらい効き目があるのかどうか、いつかトレイルカメラを使って導入前後の防除効果を検証してみたいものです。 

複数種類の対策グッズを組み合わせることが有効とされています。
害獣を追い払うためには視覚、聴覚による威嚇刺激だけでなく、強烈な匂いのするウルフピー(オオカミの尿)なども売られています。


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2025/12/26

家庭菜園に吊り下げられたサルのぬいぐるみ:ネオかかし【猿害対策?】

2024年10月上旬 

山麓の集落で家庭菜園に置かれたサルのぬいぐるみを見つけました。 
緑のプラスチック製の竿に逆さまの状態でくくりつけられていて、まるで見せしめのような案山子です。 
畑で育てている作物はダイコンかな?(自信なし)
この集落では野生ニホンザルの群れやイノシシが頻繁に出没し、農作物を食い荒らすので困っているのでしょう。 
ヒトを模した伝統的な案山子かかしと比べて、サルのぬいぐるみの方がニホンザルへの威嚇(見せしめ)効果が高いとしたら面白いですね。 
鳥害対策も兼ねていそうです。
ユーモラスで涙ぐましい工夫ですけど、動かない案山子はただの「こけおどし」だとすぐにバレてしまう(慣れてしまう)はずです。

ちなみに、周囲の本格的な畑は電気柵でしっかり囲われていました。(写真を撮り忘れ) 

この集落では裏山に抜ける農道や周辺の下草がきれいに刈られていて、感心しました。 
美観を保つためだけではなく、野生動物に対してヒトが暮らす地域との境目がしっかり分かるようにしているのです。 
これは獣害対策の基本です。
草刈りして見通しが良くなるだけで、野生動物は警戒を増し、人里への侵入を抑制する効果があるのです。 


裏山への通り道には、ニホンザルを捕獲する檻も設置されていました。 
サルを誘き寄せる餌を赤いメッシュの袋に入れてあるのは、何の意味があるのでしょうか? 
素人考えでは逆効果ではないか?(餌がよく見えるように剥き出しに置くべきでは?)と思うのですが…。 
強行軍で疲れていた私は、檻に近づいて餌の種類を確かめに行く元気もありませんでした。

この檻で捕まえた野生動物がニホンザルの場合は、必ずしも駆除(殺処分)するとは限りません。
麻酔をかけてGPSや電波発信機の首輪を装着した上で山に放獣し、群れに戻すのです。
ニホンザルは群れで遊動する習性がありますから(単独行動の離れ♂は除く)、首輪を装着した少数の個体を追跡できれば、群れの位置もほぼ分かるのです。
首輪装着個体の現在地をリアルタイムで追跡したり、遊動域や隣の群れとの縄張り境界を可視化したりすることが可能になります。
それだけでなく、人里に接近したら自動的に近隣住民にメールで警報を発したり、追い払い部隊に通報したりする仕組みが確立されて、防除成果を上げています。

最近問題になっているツキノワグマの対策が難しいのは、ニホンザルとは違って単独あるいは母子の群れで行動するからです。
ニホンザルと同じ防除システムを確立するには、全個体のクマを片っ端から一時捕獲してGPS首輪を装着しないといけません。
毎年産まれる子グマの全個体に首輪を付けるだけでなく、成長したら首輪を付け替える必要がありますから、とても現実的ではありません。
皮下に埋め込むマイクロチップぐらいのサイズまでGPSや発信機が小型化し、長期に使える電源も何らかの仕組みで確保できれば、実現の望みが出てくるかもしれません。

2023/09/14

猿害対策:空砲を撃ってニホンザルの群れを追い払い山里の畑を食害から守る

 

前回の記事:▶  


2022年8月下旬・午後16:00頃・くもり 

山麓の集落で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の大群と遭遇した後で私が更に下山していると、辺りで発砲音が繰り返しこだましたので山林の方を振り返りました。 
銃犯罪とは無縁の日本で銃声を聞くとギョッとしますが、山麓の農村部では珍しくありません。 
山から里に降りてきたニホンザルの群れが家庭菜園や畑の農作物を次々に食い荒らしてしまいます。 
ニホンザルによる食害(猿害)が深刻なので、さまざまな対策をするようになりました。 
猿の群れが山から降りてくると、住民がロケット花火や爆竹、空砲を撃ちまくって脅かし、山へ追い返します。 
今回私からは少し遠いので、悲鳴を上げて山林に逃げ込むニホンザルの鳴き声は聞き取れませんでした。 
ほとぼりが覚めるとニホンザルの群れはまた戻ってくるので、いたちごっこです。 

犬猿の仲であるイヌをニホンザル撃退専門に訓練してから山村をパトロールし、ワンワン♪鳴いて猿を追い立てることで効果を上げている地域もあるそうです。 
当地でモンキードッグは未だ導入されていません。 

動画に登場する畑はただのネットで覆われているだけですが(鳥害対策?)、最近ではお金を投資して電気柵で畑全体を厳重に囲うようになりました。(下の写真を参照) 
電気柵のバッテリーはソーラーパネルで充電するようです。

蒲谷肇『千葉県におけるシカとサルによる農林業義外と対策』(1995)を読むと具体的に書いてありました。
サルの防護は、3,000〜8,000Vの高圧微弱電流(500mA以下) が約1秒間隔のパルスで金属線に流れている電気柵でサルの侵入を防ぐことによる。電気柵が効果を失うのは、主として蔓が伸びて金属線に絡みつき漏電する場合とサルが柵の近くの高い木に登って農耕地等に跳びこむ場合である。(『現代生態学とその周辺』p171より引用)
少し古い資料ですし、電気柵メーカーや機種によって違うのかもしれませんが、パルス電流を流しているとは知りませんでした。

ちなみに、空砲を連射しても周囲のミンミンゼミ♂♪は鳴き止みません。 
セミが鳴く木の下で大砲をぶっ放したファーブルの実験を思い出しました。

2019/12/24

猿害対策の銃声を聞いても動じない野生ニホンザル(白猿を含む群れ)



2019年7月下旬・午前7:47

山麓の水路沿いで野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが散開しています。
鳴き交わしている猿の鳴き声が響き渡ります。
どの個体に注目して撮るべきか目移りしてしまいます。

転落防止フェンスの手摺の上を歩いて来る個体を撮っていると、パーン♪と銃声のような破裂音が少し遠くから聞こえました。(@0:35)
ニホンザルの群れが里の集落に降りてきて果樹園や田畑の農作物を食い荒らさないように(猿害対策)、近隣住民が爆竹や空砲を鳴らしているようです。
ところが、5回連発の銃声が山麓にこだましても、猿の群れは逃げるどころか全く気にしていません。
各々が平然と遊動、採食、遊びを続けています。
水路に出入りしている個体もいます。
草の生えた土手に白猿♀(白変種の若い個体)も現れ、別個体と格闘遊びを始めました。

山里で暮らすニホンザルにとってこんな銃声は日常茶飯事で馴れてしまい、危険性が無い虚仮威しだと見抜いているのかもしれません。
集落からニホンザルの群れを追い払いたいのであれば、専門的に訓練されたイヌ(モンキードッグ)を放つのが最も安上がりで有効だろうと私は考えます。



▼関連記事(6年前の撮影)
猿害対策の爆竹の効果


2015/03/22

猿害対策としてロケット花火を発射



2014年11月中旬

▼前回の記事
刈田で落穂拾いするニホンザルの群れ【後編】

イネの落ち穂を採食する野生ニホンザルMacaca fuscata)の群れはのどかな光景に見えましたが、夕方になり私が撮影を終えて帰りかけると状況は一変しました。
ニホンザルを山へ追い払うため1台の軽トラックが集落からやって来ました。
農道を走る車の窓から山に向かってロケット花火を発射しています。
既に田んぼには猿の群れの姿は見えず、山へ逃げ帰ったようです。
それでも山の端で停車して何発も連射すると、ロケット花火の白煙が辺りに立ち込めます。
※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。



晩秋の落ち穂拾いという行為そのものに実害はありません。
しかし調子に乗って里に出没されると近くに野菜畑もありますし、農作物を食い荒らされて深刻な猿害となってしまいます。

どうしても山に帰ってもらわなくてはなりません。
賢い猿を相手にロケット花火を射っても、すぐに慣れが生じてしまって(無害と学習して)
イタチごっこになるのでは?と気の毒になります。
▼関連記事 
猿害対策の爆竹の効果
野生ニホンザル♂の爆竹音に対する反応
広い農地の境界に電気柵を張り巡らすのは莫大な費用がかかるでしょう。
「犬猿の仲」を利用して、農村部だけでも犬の
放し飼いを認めてもらえれば一番安上がりに猿害対策できそうな気がするのですけど、何事につけ反対派がいるのでしょう。
ヒトがイヌに咬まれる事故が起きるコストの問題。


宮崎学、小原真史『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』によると、
つい50年前までは中山間地の村では、イヌは放し飼いにされているのが普通で、山から村にやって来る野生動物たちを追い返すのは、重要な役割のひとつでした。(中略)だから獣害の増加というのは、イヌの飼われ方の変遷に原因の一端があると僕は思っています。長野県のように放し飼いの特区を設けた自治体があったり、猿追い犬の「モンキードッグ」の育成をしているところもあるけれど、まだまだ認識不足でしょう。これだけ獣害が増えてきているわけだから、イヌの存在を見直す時代に入ってきているはずです。 p271〜275より引用)
長野県に番犬を放し飼いできる特区があるというのは初耳でした。
私もこの方策に賛成です。


都会の方々にお願いしたいことは、田舎にドライブに来て観光地などの道端や山林で野生ニホンザルに出会っても「かわいい〜♪」と餌を与えたり安易に「ふれあい」を求めたりすることは絶対にしないで下さい。



【追記】
あんずゆき『モンキードッグの挑戦: 野生動物と人間の共存』を読むと、ロケット花火にニホンザル防除効果はあまり期待できないようです。
ロケット花火でサルが逃げるのは、その時だけ。人間が徹底して追い払わないと、サルはまたやって来る。 (p123より引用)

里に下りれば、畑にはクズ野菜が残っていて、それはサルにはご馳走。野生動物の食害を防ぐためには、畑にクズ野菜を残したり、ゴルフ場で生ゴミを捨てたりといった、無意識の餌付けを止めることが大切 (p125より)


ふつう、サルは火薬の匂いや、銃の音で逃げるんですけど、少し離れて様子を見ているサルがいて、それがまた戻って来る。 (p128より)

電気柵。サルも最初は針金にふれて、一瞬、びっくりするけど、「大丈夫だ」って学習すると、平気で入ってくる。 (p71-72より)



2013/03/13

猿害対策の爆竹の効果



2013年1月下旬

雪深い里山で野生ニホンザル(Macaca fuscata)の群れを追って観察をしていると、麓の集落から続けざまに爆竹が鳴らされました。
連射の白煙が上がり、銃声のような発砲音がこだまします。
田畑は雪に埋もれていますが、おそらく畜舎の飼料目当てで群れの一部が里へ下りて来たのを追い払おうとしているようです。
鳥獣害対策の模擬銃を使用しているのかも知れません。

ところが遠くで爆竹を鳴らされても雪道に座った猿たちはさほど怯えた様子はありません。
慣れが生じているのかもしれません。
杉林に隠れているという安心感もあるのでしょう。
至近距離で鳴らせばそれなりの撃退効果があるようで、下から別の群れが足早に続々と登ってきました。
これが麓から追い払われてきた先発隊でしょうか。

後に集落近くの雪面を調べると、サルの足跡が縦横無尽に残っていました。
猿が農地に近づけないように知恵を絞らねばなりません。


※ この記事は一般論として爆竹を鳴らしても猿の群れに対してあまり効き目が無いということを主張するものではありません。
あくまでもニホンザルの群れと一緒に行動しながら撮った映像を元に、個人的な印象を述べているだけです。
そもそも「里に下りて悪さをしている猿の群れ」は私から死角になっていて観察できませんでした。
もしも麓の民家から爆竹を鳴らした人の目線で山に逃げていく猿の動画を撮っていれば、全く違う印象になるはずです。


【追記】
あんずゆき『モンキードッグの挑戦: 野生動物と人間の共存』によれば、

畑に現れたサルは、人が追い払っても、20mくらい向こうまで逃げたら、そこで止まって、様子をじっと見て、で、人が居なくなったら、また畑に戻って来るんですけどね。なんと、犬が追ったら山の向こうまで行っちゃうんですね。 (p50より引用)

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