2024年10月上旬
郊外に広がっていた農地が最近はほとんど使われなくなり、休耕地が増えています。
その中で細々と営んでいる家庭菜園の横を通りかかったら、けたたましい騒音が聞こえてきました。
農作物を食害に来る野生動物を追い払うための装置が設置されているようです。
この辺りの地域では特にニホンザルやニホンイノシシによる食害が問題になっています。
畑の横に緑色をしたプラスチックの竿が立ててあり、その先に取り付けられた害獣撃退器から、さまざまな警報音や猛獣の鳴き声などが流れていました。
リピート再生される撃退音のレパートリーをしばらく聞いてみると、パトカーのサイレン、ブザー音、大型車の警笛、爆竹、銃声?(連射)などと、バリエーションが豊かでした。
人工的な警告音だけでなく、イヌが吠える声、ライオンの咆哮、ブタの悲鳴?など動物の鳴き声も含まれているのが興味深く思いました。
手前の水路をチョロチョロ流れる水音の方がうるさくて、動画では肝心の警報音があまり聞こえないかもしれません。
近所迷惑にならないように装置の音量を控え目に下げているのかもしれませんが、それだと害獣の撃退効果も半減しそうです。
最新型の害獣撃退器は、ヒトの耳には聞こえない超音波を発するのだそうです。
近くの草むらではコオロギが平気で鳴き続けています。
害獣撃退器の発する騒音にはもう慣れてしまっているのか、影響されないようです。
他人様の畑の敷地に勝手に入る訳にはいかないので、私は公道に立ってサトイモの葉の隙間から害獣撃退器を狙い、なんとか正面から撮影できました。
装置の上面に太陽光パネルがあり、そこから給電しています。
アラーム音を発するだけでなく、白色LEDが複雑なパターンで点滅していました。
夜の暗闇では威嚇効果が多少はあるのでしょう。
明るい昼間だとLEDの点滅は(特に離れると)あまり目立ちません。
畑でアラーム音を昼も夜も休みなく流し続けると、野生動物に慣れが生じるのも早いはずです。
もしかすると、畑の横の農道を私が歩いてきたことに赤外線センサーが反応して、アラーム音を鳴らし始めたのかもしれません。
だとすれば、トレイルカメラと共通の技術が使われています。
ここで育てている作物としては、サトイモ、青ネギ、トウガラシ、トマトなどが見えます。
畑の奥にはススキの群落や防風林が広がっています。
農作物を害獣から守るには、とりあえず電気柵をしっかり正しく設置するのが一番効果があると思うのですが、この家庭菜園では電気柵を設置していません。
畑の規模が小さいと、害獣対策にあまりコストをかけられないのでしょう。
害獣撃退器の他には、ペットボトルからDIY自作した風車、および既成品の風車が鳥よけと(鳥害対策)していくつかクルクル回っていました。
関連記事(1、3年前の撮影)▶
【考察】
この害獣撃退器は、多様な騒音を再生しながら白色LEDも複雑なパターンで点滅していました。
害獣に対して慣れが生じないように苦心しているようです。
様々な鳥獣害対策グッズに対して私が個人的に抱いている懸念も「じきに慣れが生じて効果がなくなるはずだ」という点に尽きます。
音と光による害獣撃退器に果たしてどれぐらい効き目があるのかどうか、いつかトレイルカメラを使って導入前後の防除効果を検証してみたいものです。
複数種類の対策グッズを組み合わせることが有効とされています。
害獣を追い払うためには視覚、聴覚による威嚇刺激だけでなく、強烈な匂いのするウルフピー(オオカミの尿)なども売られています。
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