2024年10月上旬・午後14:25頃・くもり
草むらで三つ葉の裏面に隠れるように止まっていたキタキチョウ♀(Eurema mandarina)に♂が飛来して熱烈に求愛すると、♀は閉じていた翅を開閉して交尾拒否しているようです。
シロチョウ科の♀は腹端を高々と持ち上げて交尾拒否するはずですが、見下ろすアングルでは肝心の腹部が見えませんでした。
♂が諦めて飛び去っても、♀は葉裏で翅を閉じたまま静止しています。
脈なしと悟ると、求愛していたキタキチョウ♂はあっさり諦めて飛び去ります。
無駄にしつこく求愛したり強引に交尾しようとしたりしないで紳士的に振る舞うのが、シロチョウ科の特徴です。
それだけ♀の交尾拒否行動が効果的なのでしょう。
(腹端を持ち上げていれば♂は絶対に交尾できない。)
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この植物は細い茎に棘が生えているので、おそらくナワシロイチゴと思われます。
ナワシロイチゴはバラ科なので、キタキチョウ♀が産卵する食草(マメ科)ではありません。
したがって、キタキチョウ♀がナワシロイチゴの葉裏に留まっていたのはたまたまで、♂から隠れていただけでしょう。
♀が羽化直後だったという可能性も考えましたが、未交尾の♀なら♂と交尾したはずです。
単線の線路を敷設するために砂利(バラスト)を盛った土手に雑草が繁茂していて、そこでの出来事でした。
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