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2025/02/11

雪が溶けた林床で落ち葉をめくって餌を探すカケス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年3月中旬・午後12:20頃・くもり・気温6℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)が冬眠する営巣地(セット)を見張る自動撮影カメラにカケスGarrulus glandarius)が写りました。 
昼下がりに、二次林の林床でカケスが残雪の上をホッピングしながら右へ移動します。 
画面の右端で立ち止まると、嘴で落ち葉を掻き分けて餌を探し始めました。 
越冬中の虫を探しているのでしょう。 
もしかすると秋に貯食したドングリを掘り出しているのかもしれない、と期待したのですが死角でよく見えず、右に姿を消しました。 

落ち葉めくり行動が見えやすいように、まずは1.5倍に拡大した映像をご覧ください。 
その後にオリジナル(等倍)の全景動画でリプレイ。(@0:47〜) 


つづく→ 


【アフィリエイト】 

2025/02/09

早春の林縁に座って日向ぼっこする首輪を装着したニホンザル♀

 

2024年3月中旬・午後14:10頃・晴れ 

根雪がほとんど溶けた平地の畑とそれを囲むスギ防風林の境界でニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が地面に独りで座っていました。 
画面奥(北)のスギ林を向いて座り、太陽に背を向けていたということは、日光浴をしているようです。 
うつむいて自分で毛繕い(虱取り)をしていそうですが、後ろ姿からはよく見えません。 
枯れ葉や枯れ草に覆われた地面に対して、ニホンザルの毛皮の褐色は目立たない保護色になっています。 

キョロキョロと辺りを見回し、振り返った猿には黒い首輪が装着されていました。 
GPSテレメトリー調査の対象個体のようです。 
猿害対策のために、遊動するニホンザルの群れが農地に近づくと自動的に通報するシステムを構築しているのかもしれません。 
雪国で早春の畑には、ニホンザルが食害するような作物はまだ何も栽培されていません。

首輪ニホンザルは、何か小さな餌をつまみ食いして、もぐもぐと咀嚼しています。 
やがて立ち上がると、左へ歩き出しました。 
股間を見ると、この個体は♀のようです。
ところが少し歩いただけで、すぐにまた林縁で座り込みました。 
落ち葉をかき分けて、越冬明けの虫やクモなどを捕食しているのかもしれません。

開けた農地でも端の林縁に沿って歩いているのは、いつでも背後のスギ林に逃げ込めるように用心しているのでしょう。

2025/02/07

稲刈り後の田んぼで落穂拾いをして頭を掻くハシボソガラス(冬の野鳥)

 

2023年12月中旬・午前11:20頃・晴れ 

郊外の稲刈りが終わった田園地帯でハシボソガラスCorvus corone)が採食していました。 
イネの落ち穂を見つけると足で押さえつけ、白い小さな米粒を嘴の先端で器用に摘み上げて食べました。 
食後は、足で痒い頭をぼりぼり掻きました。 

この刈田には二番穂ひこばえは出ていません。 
関連記事(2ヶ月前の撮影)▶ イネの二番穂


ちなみに、田んぼの用水路の中にも複数のカラスが入っていました。 
水を飲んでいるのか、それとも水浴びしているのかな?と期待したものの、私が近づくと警戒したカラスは飛んで逃げてしまいました。 

1羽のカラスが何か餌(オニグルミ堅果?)を刈田に貯食したような気がしたのですが、肝心の埋めるシーンを撮り損ねてしまいました。 
その様子を周りで仲間が見ていたので、隠した餌はすぐに盗まれそうです。 


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2025/02/03

倒木が散乱するスギ林で虫を探すカケスのペア(冬の野鳥)

 



2024年2月下旬

シーン0:2/20・午後14:46・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
平地のスギ防風林で、画面の手前から左奥に向かって根こそぎ倒れた「根返りスギ」の根元に掘られた巣穴bを自動撮影カメラで見張っています。 
画面の中央に見える巣穴bでニホンイタチ(Mustela itatsi)が越冬していたのに、なぜか最近は姿を見せなくなりました。 

異常な暖冬のため、林床の積雪は完全に溶けてしまっています。 


シーン0:2/20・午後13:21・晴れ(@0:04〜) 
巣口bに来ていたカケスGarrulus glandarius)が太い風倒木に飛び上がりました。 
倒木上には残雪がほんの僅か残っています。 
カケスは朽ちたスギ倒木の表面を啄んでいます。 

やがて左から水平倒木に乗った別個体のカケスが登場しました。 
真下を覗き込んだり、水平倒木の最近剥がれた樹皮の隙間を調べたりしています。 
獲物となる虫を探し回るカケスの羽毛が強風でなびいています。
この2羽は、おそらく♀♂つがいなのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→


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2025/01/26

根返りスギで年末年始に餌を探す雪国の小鳥たち:シジュウカラ、コガラ、ヤマガラなど【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬〜2024年1月上旬 

シーン0:12/27・午後14:21・晴れ(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
平地のスギ防風林で風倒木が何本も長年放置されています。 
画面の右下手前から奥に向かって根こそぎ倒れた(根返り)スギの根際に掘られた巣穴bを自動撮影カメラで見張っています。 
そこにはニホンイタチMustela itatsi)が越冬していたのですが、最近ではなぜか姿を見かけなくなりました。 

今季は記録的な暖冬で、積雪が例年よりもはるかに少ないです。 
水平の細い別な倒木が朽ちて樹皮がどんどん剥がれ落ち、雪面に散乱しています。 

昼間に集まる小鳥たちの採食行動をまとめてみました。 
主にシジュウカラですが、少数のコガラやヤマガラなどを含むカラ混群のようです。 


シーン1:12/28(@0:03〜) 
シジュウカラ♀♂(Parus minor minor)の群れが根返りスギの土付き根っこをしきりに啄んでいます。 
そこで休眠越冬する昆虫を捕食しているのでしょう。 
チッチッ♪と鳴き交わす声もかすかに聞こえます。 


シーン2:12/29(@1:56〜) 
シジュウカラの群れ。 
ヒヨドリの鳴き声も聞こえましたが、姿は写っていません。 

 突然、監視カメラのレンズを覗き込んだ小鳥がいたのですが、あまりにも近過ぎて種類を見分けられませんでした。(@3:32〜) 


シーン3:12/30(@3:43〜) 
常連のシジュウカラの他に、コガラPoecile montanus)やヤマガラSittiparus varius)も来ているようです。 

根返りスギの土付き根っこを嘴でつつくシジュウカラたちの様子を、動画編集でゆっくりズームインしてみました。 
(最終的に1.5倍まで拡大)


シーン4:12/31(@8:09〜) 
珍しく、奥の残雪の上で餌を探すシジュウカラの個体がいます。 


シーン5:1/1(@9:34〜) 
翌日の元日には、雪解けが進んでいました。 


シーン6:1/2(@9:38〜) 
ヤマガラが来ています。 
珍しくフルカラーで録画されていました。 
トレイルカメラ旧機種の不安定な挙動に悩まされます。 


シーン7:1/5(@10:10〜) 
林床の積雪はほとんど溶け切っていました。 


シーン8:1/6・午前後(@10:11〜) 
これ以降は、監視カメラの電池が切れて、わずか1秒間しか録画してくれなくなりました。 
それでも健気に記録し続けるので、小鳥が来た記録にはなります。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→

2025/01/18

根返りスギの根元で採食するウソ♀♂【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年2月中旬・午後13:00頃・晴れ 

平地のスギ防風林で、画面の手前から奥に向かって根こそぎ風倒した根返りスギの根元に掘られた「根曲がり巣穴」をトレイルカメラで見張っています。 
画面の左下隅にその巣口が写っています。 
この巣穴aにはニホンイタチMustela itatsi)が越冬しているらしいことが分かっているのですが、最近は姿を見かけません。 
今季は異常な暖冬で積雪量が少なく、だいぶ溶けてしまいました。

昼下がりにウソ♂(Pyrrhula pyrrhula)が登場して、地上採食していました。 
この地点で冬鳥のウソは初見です。 
ウソをトレイルカメラで撮れたこと自体が初めてです。 

ウソの歩行は、ホッピングではなくウォーキングで地上を移動します。 
露出した地面や残雪の表面を啄んでいるのは、植物の細かい種子が散乱しているのでしょう。 
根返りスギの根っこに付いた土を嘴でつついているのは、そこで休眠越冬する昆虫が多い(オサムシなど)ことをウソも経験から知っているようです。 
耳を澄ますとチッチッ♪と小声で鳴いていました。 

最後に画面の左下から別個体♀が現れました。(@0:52〜) 
この2羽は♀♂つがいなのかな? 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


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2025/01/14

路上に落ちた草の実を食べ歩くキジバト(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後12:40頃・晴れ 

郊外の農村部でキジバトStreptopelia orientalis)が単独で路上採食していました。 
アスファルトで舗装された路上を歩きながら、あちこち啄んでいます。 
キジバトは種子食性ですから、路上に散乱した草の実(種子)を丹念に1粒ずつ拾い食いしているのでしょう。 
ハト類は種子捕食者(植物にとっては天敵)ですが、舗装路に落ちた草の実はどうせ乾燥して発芽できずに死んでしまうはずです。 
ちなみに、キジバトの歩行はホッピングではなくウォーキングです。 

黒い甲虫?(種名不詳)が右から左へ車道を横断して近くを通り過ぎたのに、キジバトは見過ごして捕食しませんでした。
(@0:42〜)

道の両側には雑草が生い茂っています。 
キジバトは道端で重点的に採食し始めました。 
やはり、道端の雑草からこぼれ落ちる草の種を食べているようです。 
まるで落ち穂拾いのようです。 

映像をよく見ると、道端の原っぱには黄金色の穂をつけたキンエノコロとピンク色の実をつけたイヌタデの群落がなんとか見分けられました。 

興味深いことに、キジバトはキンエノコロやイヌタデなどの穂を直接啄んで実を食べることは一度もありませんでした。 
穂に残っている実は未熟で栄養価も低いのでしょう。 
また、鳥が穂をつついても揺れて上手く採食できないはずです。
キジバトは草を足で倒伏させて押さえつける採食法を知らないのかな?


キジバトが路上に留まり、草地に入って採食しない理由も考えてみました。 
土の地面よりも舗装路の方が落ちた草の実を見つけやすいのかもしれません。 
また、見通しの良い路上で採食した方が安全です。 
雑草がぼうぼうに生い茂る原っぱで採食すると、ネコなどの捕食者(天敵)が潜んでいる可能性があるからです。 
仲間と一緒に群れで採食していれば、警戒行動も分担することができますが、今回のキジバトは単独行動でした。

本当は動画を撮影した直後に現場検証して、キジバトの採食メニューとなる道端の雑草や路上に散乱する草の実を全てしっかり同定すべきでした。
実はこのとき私は、奥に居たニホンザルの群れも同時に観察していました。 
猿たちと私の間にキジバトが居たのです。 
この後私は、ニホンザルの撮影を優先しました。 
関連記事(同所同日の撮影)▶ 路上でクリの落果を拾い食いするニホンザルの群れ 
左右の田畑には、ニホンザルなどの野生動物の侵入を防ぐための電気柵が見えます。
私がニホンザルの群れに少しずつ近づくと、間に挟まれたキジバトはどんどん奥に歩いて私から遠ざかり、最後は飛んで逃げました。 


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2025/01/10

根返りしたスギの根元で餌を探す雪国のミソサザイ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬 

シーン1:12/27・午後14:21・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。
平地のスギ防風林で風倒木が何本も放置されています。 
画面の手前から奥に向かって根こそぎ倒れた(根返り)スギの根際に掘られたニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴bを自動撮影カメラで見張っています。 
今季は記録的な暖冬で、積雪量が少ないです。 
水平の倒木が朽ちて樹皮がどんどん剥がれ落ち、雪面に散乱しています。 


シーン2:12/29・午後16:29(@0:03〜)日の入り時刻は午後16:31。 
監視カメラが起動した理由が分からなかったのですが、しばらくすると1羽の小鳥が手前から奥に飛来して、巣口bの手前の雪面に落ちていた樹皮に着地しました。 
小鳥の正体はミソサザイTroglodytes troglodytes)のようです。 
ミソサザイといえば山地の渓流の近くで見かける小鳥という認識だったので、こんな平地の防風林で見れるとは意外でした。 
他の鳥と同じく、根返りした土の塊を調べて、餌となる虫を探しに来たのかな? 

千葉県立中央博物館のホームページに掲載された記事によると、
 根返りした木は、土ごと倒れて根元は大きな土の塊となっている。この土の塊の中が生きものの越冬場所として好まれるようだ。オサムシ、ゴミムシ類の他に、カメムシ、ムカデ、トカゲ、カエルなども越冬している。皆、わざわざこの土の固まりに登ってから潜っているわけだ。(「 根返りで越冬するオサムシ」より引用)
やがてミソサザイは、ピョンピョン飛んで奥に消えました。 
ちょうど日没の時刻だったことから、もしかするとねぐら入りの行動だったのかもしれません。(※ 追記参照)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
ミソサザイは小さな鳥なので、最終的に1.5倍に拡大するように素材の動画をゆっくりズームインする、という編集を試してみました。 
タイムスタンプ(撮影日時)を改めて画面内の元の位置に焼き込む工夫をしたのがポイントです。



※【追記】
ミソサザイの塒について調べてみました。
ハルシネーション(AIによる知ったかぶりの誤情報)が少ないとされるPerplexity AIに質問した回答を引用します。
このAIは、質問する言語によって回答が質的に変わってくるので注意が必要です。
今回の件では、日本語よりも英語の方が圧倒的にソース(情報源)の質量ともに充実しています。
ミソサザイは、ヒトが架けた巣箱に入って越冬することもあるそうです。
ただし、大陸のミソサザイと日本のミソサザイで習性が微妙に異なる可能性もあり得るので、AIの言うことを鵜呑みにはできません。

ミソサザイの冬季のねぐら入りについて、特に雪国での具体的な情報は提供された検索結果には含まれていません。しかし、ミソサザイの一般的な生息環境と冬の行動から、以下のことが推測できます:

ミソサザイは通常、山地の渓流沿いの藪や岩のある林に生息しています[3][4]。冬になると、より低い山地や山麓の沢や岩のある林に移動する傾向があります[4]。この習性から、冬のねぐらとして以下の場所を利用する可能性が高いと考えられます:

1. 岩の隙間や穴
2. 倒木の下や樹洞
3. 厚い藪の中
4. 渓流沿いの岸辺の植生の中

雪国では、これらの場所が雪から保護され、比較的暖かい環境を提供すると考えられます。ミソサザイは体が小さいため、寒さから身を守るためにこのような隠れ場所を利用すると推測されます。

ただし、ミソサザイの具体的な冬のねぐら入り行動については、さらなる研究や観察が必要です。

Citations:
[1] https://www.pref.niigata.lg.jp/site/aicho/20210401aicho.html
[2] https://www.pref.niigata.lg.jp/site/aicho/20200401aicho.html
[3] https://zukan.com/jbirds/internal14978
[4] https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1497.html
[5] http://www.omnh.jp/wada/birds-rep11.html
[6] https://www.omachi-sanpaku.com/common/file/sanpaku/backnumber/13-4_cmp.pdf
[7] http://sizenkansatu.jp/05daigaku/s_2.html

 

The **Eurasian wren** (Troglodytes troglodytes) typically roosts in **dark retreats, snug holes, and even old nests** during the winter months. These roosting sites provide essential shelter from cold weather and predators. In harsher conditions, they may gather in groups, often consisting of family members or multiple individuals, to conserve warmth[1][3][6]. 

They are known to utilize various habitats for roosting, including dense vegetation such as bushes, hedgerows, and brush piles. This adaptability allows them to find suitable roosting spots across a wide range of environments, from gardens and parks to more natural settings like forests and marshes[1][3].

Citations:
[1] https://www.allaboutbirds.org/guide/Eurasian_Wren/lifehistory
[2] https://en.wikipedia.org/wiki/Winter_wren
[3] https://en.wikipedia.org/wiki/Eurasian_wren
[4] https://www.audubon.org/field-guide/bird/pacific-wren
[5] https://animaldiversity.org/accounts/Troglodytes_troglodytes/
[6] https://animalia.bio/eurasian-wren?letter=w
[7] http://www.birdwatchingacademy.com/winter-wren/
[8] https://www.allaboutbirds.org/guide/Winter_Wren/overview
[9] https://www.discoverwildlife.com/animal-facts/birds/wren-facts


Eurasian wrens (Troglodytes troglodytes) do use man-made structures for roosting in winter, including nest boxes. While they typically prefer natural roosting sites, they have been observed using artificial structures when available:

1. Wrens have been recorded roosting in large numbers in nest boxes during winter. In one instance, as many as 60 wrens were found roosting together in a single nest box[4].

2. They are known to use various man-made structures for shelter, including stone walls and even old nests[3][5].

3. Wrens often seek out "dark retreats" and "snug holes" for roosting, especially during harsh winter weather[3]. Nest boxes can provide such protected environments.

It's important to note that wrens are adaptable and will use a variety of roosting sites. They may roost alone or in groups, with communal roosting being a common strategy to conserve heat during cold winter nights[4]. While nest boxes are not their primary choice, they can serve as valuable artificial roosting sites when natural options are limited or during particularly harsh weather conditions.

Citations:
[1] http://www.birdwatchingacademy.com/winter-wren/
[2] https://animaldiversity.org/accounts/Troglodytes_troglodytes/
[3] https://en.wikipedia.org/wiki/Eurasian_wren
[4] https://scotlandsnature.wordpress.com/2019/01/16/a-small-bird-with-a-big-impact/
[5] https://www.allaboutbirds.org/guide/Eurasian_Wren/lifehistory
[6] https://www.backyardecology.net/winter-wren-one-of-our-other-wrens/

2025/01/08

雪山のスギ林でニホンイノシシが掘り返した採食痕を見つけた!【フィールドサイン】

 

2024年1月下旬・午後13:10頃〜14:30頃・晴れ 

スノーシュー(西洋かんじき)を履いて雪山を探索していた私が下山中に、前方のスギ植林地の林縁から1頭のニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が慌てて逃げ去りました。 
あっという間の出来事で、残念ながらその姿を証拠動画に残すことはできませんでした。 
GoProなどのアクションカメラを体に装着してドライブレコーダーのように山中で常時撮影していれば、一人称目線の証拠動画が撮れたはずなので、私も1台欲しくなります。



遅ればせながら動画を回し、イノシシが居た地点を現場検証してみましょう。 
雪で埋もれた林道の横に育ったスギの根元の雪や土が盛大に掘り返されていました。 
どうやら私が来るまでイノシシは採食行動をしていたようです。 
冬でも地中のミミズや虫を捕食したり、植物の根っこを食べたりして飢えを凌いでいるのでしょう。 
林床ならどこでも良いのではなく、スギの根元を重点的に掘り返していました。
雪かき穴掘りの重労働に対して摂取カロリーの収支が見合わない(コスパが悪い、エネルギー収支が赤字)気がするのですけど、秋に溜め込んだ脂肪で春まで乗り切れるかという問題になります。
あるいはもしかすると、寝るためのねぐらを作ろうと常緑樹の下で雪を掘っていたのかもしれません。 
イノシシの足跡を辿って周囲を調べて回ると、計3本のスギの根元が次々に掘り返されて土が露出していました。
これまでにも私は山中で同様のフィールドサイン(掘り返し跡)を見かけていましたが、今回はイノシシの仕業であるという確証があります。 
現場から逃げたイノシシは1頭しか見ていませんが、親子が行動を共にしていた可能性もあります。 



次は、逃げたニホンイノシシが雪面に残した足跡を辿ってみましょう。(アニマルトラッキング) 
穴掘りをした直後なので、雪面に残った蹄跡の一部が土で汚れています。 
しばらくは、歩きやすい林道を辿って麓へと向かっていました。 
林道の中央だけ雪が溶けて地面の落ち葉が露出していました。
イノシシがそこを歩くと足跡が残りません。
やがてイノシシの蹄跡は林道を外れて、雪の積もった急斜面を下っていました。 
さらにしつこく足跡を追跡しようか迷ったのですが、逃げたイノシシを下手に追い回すと二度と戻って来なくなってしまうだろうと判断して、追跡を打ち切りました。 



同一個体のイノシシが戻ってきてくれることを期待して、遭遇地点にトレイルカメラを設置することにしました。 
山中の別の地点(ニホンカモシカのねぐら)に設置してあるトレイルカメラを撤去して、急遽こちらに移しました。 
3箇所ある採食痕のうち、最大の穴を監視することにしました。 
イノシシの雪山での採食行動やねぐら入りの行動が撮れたら嬉しいです。 




山形県で一時期イノシシは絶滅していたのですが、再び戻ってきたようです。
多雪地帯でイノシシは冬を越せないだろうと言われていたのですけど、積雪がそれほど多くなければ、雪山でも自力で掘り返して採餌できることを確信しました。
今季は異常な暖冬で、積雪量が少ないです。
山形県では冬の豪雪がイノシシやシカの進出を阻んできたのに、このまま地球温暖化が進行すれば、イノシシの分布域はさらに北上し、当地でも越冬するイノシシの個体数が増えるはずです。
そうなれば、他の地域(暖地)と同様に農作物の食害が深刻になる、と予想できます。
このまま手をこまねいて温暖化を食い止めなければ、将来は獣害対策という形でも莫大なコストを払う羽目になりそうです。(しっぺ返し)



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2025/01/07

靴底の泥を舐めに来たウラギンシジミ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年9月下旬・午後14:10頃・晴れ 

里山の雑木林を抜ける山道を私が下っていると、前方の地面(?)から飛び立った蝶が私の足元にまとわりつきました。 
履いていた長靴の底に横から止まったので、驚きました。 
窮屈な体勢で見下ろしながら、動画を撮り始めました。 

蝶の正体は翅裏が銀白色のウラギンシジミ♂(Curetis acuta paracuta)でした。 
靴底に付いていた泥を口吻の先で舐めてミネラル摂取しています。 
ウラギンシジミは人懐っこく(無防備に)近寄ってくる習性があります。
関連記事(3、4年前の撮影)▶  

私がバランスを崩して足を動かしてしまったので、ウラギンシジミ♂は飛んで逃げてしまいました。 
少し飛んだだけで、道端に自生するクリ幼木の葉に止まりました。 
もしかすると、この山道でウラギンシジミ♂は縄張りを張って♀を待ち構えていたのかもしれません。 

翅を広げて日光浴しています。 
翅表が鮮やかなオレンジ色なので、♂と分かりました。 
私はまだウラギンシジミの♀を見たことがありません。 

ウラギンシジミ♂が飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:45〜) 
下山を急いでいた私は、蝶が自発的に飛び立つまで待てず、今回は物を投げつけて飛び立たせました。 
ウラギンシジミ♂は、頭上に物体の影が近づいただけで敏感に素早く飛び去っていました。 


余談ですが、生物調査で野外を歩く際には、長靴が結局一番便利なことが分かってきます。 
特に、雨上がりで下草が濡れていたり、地面が泥濘になったり、薮漕ぎを迫られたりしたときに、その威力を発揮します。 
高価で高性能な登山靴(トレッキングシューズ)はもちろん素晴らしいのですが、1年間で靴底が磨り減って履きつぶすことを考えると、気楽に買い換えられる長靴のコストパフォーマンスが際立ってきます。 
どうせ山中で他のヒトと出会うことは滅多にありませんから、足元のお洒落を気にしても仕方がありません。
ゴム長靴は靴底が摩耗するよりも先に、どこかゴムが破けて水漏れし、駄目になることが多いです。

2025/01/06

ご馳走のあった地点に繰り返し戻ってきて餌を探すカケス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 


2024年1月下旬

シーン0:1/22・午後12:56(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
今季は異常な暖冬で積雪がほとんど溶けてしまい、まるで早春のようです。 
平地のスギ防風林で、画面の手前から奥に向かって根こそぎ倒れたスギ風倒木(根返り)の根元に掘られた「根曲がり巣穴」を自動センサーカメラで監視しています。 
風倒したスギの巻き添えを食って落葉性広葉樹(樹種不明)の稚樹が一緒に根こそぎ倒れてしまい、毎年冬の積雪に押し潰されて樹形がねじ曲がりながらも逞しく育ったのです(根曲がり)。 

この巣穴aにはニホンイタチMustela itatsi)が越冬しているらしいことが分かっています。 
実はすぐ近く(画面の右背後)にもう一つ同様の巣穴bがスギ風倒木の下に掘られていて、そこにもイタチが出入りしていました。 


シーン1:1/23・午後12:44・晴れ(@0:04〜) 
カエルの死骸を持ち去ってから3時間45分後の昼下がり、カケスGarrulus glandarius)が再び戻ってきました。 
倒伏したスギの根に止まって、露出した土を啄んでいます。 
甲虫に疎い私は冬に「オサ掘り」採集をしたことがないので知らなかったのですが、オサムシ類は休眠越冬する場所として、まさにこのような倒木の土付き根っこ(「根返り」と呼ぶらしい)を選ぶことが多いのだそうです。 
冬にさまざまな野鳥がこの根返りに繰り返しやって来て何やら啄んでいる理由が、ようやく分かりました。 
鳥は根返りの土そのものを食べている(ミネラル摂取)のではなく、越冬中のオサムシ類を探して捕食しようと通っているようです。 

カケスが冠羽を逆立てたり寝かせたりしているのは、どんな感情表現なのでしょうか? 
すぐ近く(左奥)の地上で採食していた別種の小鳥(種名不詳:アトリ科?)に対して警戒や苛立ちを示していたのかもしれません。 
混群にしては異色の組み合わせでした。 


シーン2:1/23・午後14:29・晴れ(@1:04〜) 
1時間45分後、カケスが再び戻ってきました。 
監視カメラの画面が急に振動したので、カメラを固定してある水平倒木に飛来した鳥が止まったようです。 
しばらく周囲を警戒してから鳥は地面に飛び降りたようで、画面の下端からカケスが登場しました。 
地面を啄んだり、嘴で落ち葉を跳ね上げたりして、餌を探しています。 
そこはまさしく、私がモリアオガエルの死骸を置いた地点でした。 
棚ぼたの成功体験に味をしめた(学習した)同一個体のカケスが、二匹目のドジョウならぬ二匹目のカエルを求めて同じ餌場に繰り返し戻ってきていたのでしょう。
この日だけカケスの登場頻度が普段よりも明らかに高かったです。 



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



2024/12/20

雪国の落葉樹林で採餌するエナガの群れ(冬の野鳥)

 



2023年12月下旬・午後13:15頃・晴れ 

平地の落葉した二次林でエナガAegithalos caudatus)の群れと遭遇しました。 
私がじっとしていると、ジュリリ、ジュリリ♪と鳴き交わしながら私の周囲に近寄ってきました。 
エナガはヒトをあまり恐れず好奇心旺盛な印象があります。
どの個体を撮るべきか目移りしてしまいました。 

落葉灌木に登って枝先や枯れ蔓をあちこちつついて虫を食べているようです。 
ついに地上に下りてきた個体は、枯れた藪を覗いて餌を探し、雪面の落枝をついばみました。 
実は、少数のシジュウカラと混群を(一時的に?)形成して一緒に採餌行動していました。 

2024/12/16

ホンドタヌキが厳冬期の雪山で食べ歩きする謎の餌【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年1月中旬

シーン1:1/9・午後12:38・晴れ(@0:00〜) 
雪の積もった里山でスギ植林地に残されたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1を自動撮影カメラで監視しています。 
林床の雪面にはスギの落葉落枝が散乱しています。 
画面の手前から奥に向かって斜面を見上げるアングルです。 


シーン2:1/12・午前2:22(@0:06〜) 
♀♂ペアと思われるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が別々の方向からやって来ました。 
雪面は凍結しているようで、タヌキが歩き回っても足が潜りません。
渓谷がある右上から来た個体は、歩きながら何か餌を咀嚼していました。 
何度も餌を雪面に落とすのですが、その度に咥え直して食べ続けます。 
パートナーも空腹のはずなのに、分け前を要求しませんでした。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:37〜) 
謎の餌は何か小さくて丸い物体です。
歯応えのある固い物のようですが、凍っているのかもしれません。 
野ネズミなどの獲物を捕食したようには見えません。 
空腹のあまり、まさかタヌキが拾った松ぼっくりを噛んでいるのでしょうか? 
近くに自生するカラマツの球果が思い浮かびましたが、全く美味そうではありません。 
(現場付近にアカマツは生えていません。) 


雪国の森で根回り穴を覗き込んで虫を探すシジュウカラ♀(冬の野鳥)探餌行動

 

2023年12月下旬・午後13:20頃・晴れ 

平地の落葉した二次林で小鳥の混群と遭遇しました。 
初めは樹上で採食していたのですが、私がじっとしていたら次第に警戒を解いてくれたのか、地上(雪面)でも採食するようになりました。 
1羽のシジュウカラ♀(Parus minor minor)に注目すると、灌木の根本の周りで雪が丸く溶けた穴(根回り穴)を次々と覗き込んでいました。 
根回り穴の内部は周囲よりも気温が少し高くて暖かく、寒風もあまり吹き込まないので、越冬する虫が集まっているのかもしれません。 
それを知っているシジュウカラが、獲物となる虫を探索しているのでしょう。 
短い登場シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
胸にある黒いネクタイのような斑紋が細いので、♀と判明。

実は、エナガの群れと少数のシジュウカラが混群を形成しているようでした。 
私はどうしても寄りの絵で各個体の行動を録画したくなるので、引きの絵(広角)で混群全体の動向を記録できないことが多いのです。


【追記】
「冬に雪が積もった森で木の根元の周りだけ雪が丸く溶けた穴」を指す用語として、これまで私は「ツリーホール」を使ってきました。
AIのGeminiに相談すると、ツリーホールは樹洞と誤解されやすいので、「根開き」や「根回り穴」と呼ぶのが一般的と教えてもらいました。

根回り穴の中に越冬昆虫やクモが多く潜んでいるのかどうか、実際に調べてみるのも面白そうです。


2024/12/13

厳冬期のホンドタヌキが雪山の斜面を掘って採食?【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年1月中旬

シーン0:1/9・午後12:38・晴れ(@0:00〜) 
雪の積もった里山でスギ植林地に残されたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1をトレイルカメラで見張っています。 
画面の手前から奥に向かって斜面を見上げるアングルになっています。 
林床の雪面にはスギの落葉落枝が散乱しています。 
カメラの設置画角を失敗してしまい、肝心のカモシカ溜め糞は画面の左下隅になってしまいました。 

♀♂ペアと思われるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:1/12・午前2:46(@0:06〜) 
深夜に、2頭のタヌキが縦列で雪山の斜面を左下から右上へ横切ります。 
雪面が硬く凍結していて、タヌキが歩いても足が潜りません。 
先行する個体が立ち止まって、何かを始めました。 
どうやら凍結した雪面を掘り始めたようですが、後ろ姿で前脚の動きが見えません。
最後は右の谷へと立ち去りました。 
その間に後続個体は、穴掘りに夢中のパートナーを放って左へ行ってしまいました。 

タヌキによる雪山での穴掘り採食シーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:05〜) 
雪の下から苦労して掘り出した餌を結局食べたのかどうか、はっきり分かりませんでした。
例えば雪面を歩くセッケイカワゲラを見つけて捕食を試みたものの雪の中に逃げられたのではないか?と勝手に想像してみたのですが、タヌキは夜の暗闇で果たして小さな虫を見えるのでしょうか?(見えなくても鋭い嗅覚と聴覚でカバーできるのか?)


シーン2:1/15・午前5:30(@1:51〜) 
雪が降る未明に1頭のタヌキが、スギの根元で雪面の匂いを嗅いでいました。 
雪で埋もれたカモシカの溜め糞場sr1をうろついてから、手前へ立ち去りました。 
左下から後続のパートナーが登場し、右上奥へ向かいました。 

餌の乏しい厳冬期で飢えたタヌキはカモシカの糞塊を雪の中から掘り出して食べてもおかしくないかな?と予想しているのですが、食糞はまだ実際に観察したことがありません。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2024/12/12

落葉したウルシの樹上で熟した果実を食べるエナガ(冬の野鳥)

 

2023年12月下旬・午後13:20頃・晴れ 

雪が積もった平地の二次林でエナガAegithalos caudatus)の群れと遭遇しました。 
完全に落葉したウルシの樹上で熟した果実(核果)を次々に食べています。 

高木の下から見上げる撮影アングルなので、エナガのお尻しか見えませんが、逆にエナガは私に気づいておらず、無警戒で採食を続けています。 
ジュリリ、ジュリリ…♪というエナガの鳴き声が聞こえますが、食事しながら鳴いてるのか、群れの別個体が鳴いているのか不明です。 

ウルシの木に巻き付いて育ったツルウメモドキの赤い実も手前にあるのに、エナガは全く食べようとしません。 
ウルシの実の方が美味しい(好み)のでしょう。 
エナガを始めとする鳥がウルシの実を丸ごと食べて遠くに糞をすることで、ウルシの種子散布に貢献していることになります。 
鳥がウルシの実を食べてもかぶれないのは何故なのか、何か対策(適応進化)しているのか、不思議です。


さて、このウルシ属の樹種を正確に見分けられるでしょうか? 
山形県にハゼノキやヤマハゼは自生していないはずなので、除外します。 
夏に葉や花を見ればたちどころに判明するのですが、落葉した冬だと一気に難しくなります。 
樹高は目測で約10m近くありました。 
実の表面が無毛で白い粉を吹いていないことから、ヤマウルシ ではなくウルシだろうと暫定的に判断しました。 
ウルシだとすれば、昔に誰かが漆の樹液を採取するために植栽したのかもしれません。
次にヌルデの可能性を排除するのが、また難題です。 
果柄が比較的長いので、やはりウルシでしょうか?
冬芽や葉痕で樹種を見分ける方法は全くの勉強不足で、写真に撮っていません。
ウルシ候補の木に登って、樹上にわずかに残った枯れ葉を調べに行こうか迷ったのですが、落葉後の冬でも不用意に木登りしたらかぶれる可能性が高いらしく、諦めました。 
葉が出る季節まで待って定点観察し、もしヌルデだったら訂正することにします。 

参考:「葉と果実によるウルシの仲間の見分け方」@山渓ハンディ図鑑『樹に咲く花:離弁花2』P288




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2024/12/10

根曲がり巣穴の周囲で採食する雪国のシジュウカラとヤマガラの混群【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年1月上旬〜中旬 

シーン0:1/7・午後13:39・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
平地のスギ防風林で、画面の手前から奥に向かって根こそぎ倒れたスギ風倒木の根元に掘られた「根曲がり巣穴」をトレイルカメラで監視しています。 
この巣穴aにはニホンイタチMustela itatsi)が越冬しているらしいことが分かっています。
年末に積もった雪はほとんど溶けてしまいました。 
巣口aの手前の地面にはツルウメモドキの赤い実が見えます。 
カラ混群が採食に来る様子を以下にまとめました。 


シーン1:1/10・午前11:14(@0:04〜) 
左の地上でシジュウカラParus minor minor)が採食しています。 
やがて右からヤマガラSittiparus varius)が飛来し、倒木の細根に止まって、あちこちつつき始めました。 


シーン2:1/10・午前11:21(@1:04〜) 
約6分後にも4羽のシジュウカラが飛来して、根曲がり巣穴の周囲で採食していました。 
巣口で採食する恐れ知らずの個体もいたのですが、イタチが巣内から跳び出してきて鳥を狩ることはありませんでした。 

最後に左から高速飛来して右へ横切った鳥が気になりました。 
1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@1:58〜)、その正体はメジロZosterops japonicus)でした。 


シーン3:1/15・午後17:35(@2:37〜)日の入り時刻は午後16:46 
 5日後の晩には雪が降りました。 


シーン4:1/19・午前8:38(@2:40〜)
積もった雪がだいぶ溶けて、雪面は明らかに湿雪です。 
巣口の左手前の細い灌木の枝にシジュウカラが止まって奥を向いていました。 
雪面を徘徊したり灌木に登ったりして、あちこち啄んでいます。 
もう1羽が合流して、♀♂ペアなのかもしれません。  

スギ風倒木の土付きの根を啄んでいた個体が、何か餌を持って手前の細い灌木の横枝に止まりました。 
正面を向いてくれたので、胸の黒ネクタイが細いことから♀と判明。 
何か小さな実?を足で押さえながら、嘴でつついています。 
それとも、嘴を足元の横枝で拭っただけかな? 
1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイ(@3:42〜) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


不思議なことに、巣口の手前にあるツルウメモドキの赤い実を野鳥は全く食べようとしません。 


つづく→

2024/12/01

イタチの越冬用巣穴の周辺で年末に餌を探す雪国の小鳥たち【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬 

シーン0:12/22・午後13:12・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
平地のスギ防風林で画面の奥に向かって根こそぎ倒れたスギの根元に掘られたニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴bを自動撮影カメラで監視しています。 
獣道となった雪面には、様々な野生動物の足跡が残されています。 
画面中央に見えているイタチの巣穴bの近くには手前から近寄らないよう(ヒトの足跡を付けないよう)注意しました。 
水平倒木に設置していたトレイルカメラを撤去したので、その部分だけ冠雪が取り除かれています。 
丸木橋のような細い水平倒木をくぐり抜けたすぐ左奥にもイタチの根曲がり巣穴aがあるのですが、隠れて見えません。

年末の昼間に様々な小鳥が採食に来る様子をまとめました。 
野鳥の種類によって別々の動画にしたかったのですが、カラ類は混群で来る場合があること、古いトレイルカメラの奇妙な癖で昼間に撮れた動画にピンク色のフィルターがかかって鳥の体色が正常に表示されないこと、奥の藪で小さく見える小鳥はしっかり見分けられないこと、素早く飛び交うことなどから、小鳥の同定を諦めた例が多くて、全部一緒にまとめることにしたのです。 


シーン1:12/24・午前9:41(@0:04〜) 
画面右端のスギ幼木の陰に小鳥が止まっていました。 
おそらく、土がついたまま風倒したスギの根の辺りを啄んだり餌を探しに来たようです。 
後半は数羽の小鳥の群れが飛び交いました。 


シーン2:12/25・午前10:10(@0:29〜) 
シジュウカラParus minor minor)がイタチの巣口bの手前で細い蔓(落葉樹の幼木?)に止まっていました。 
横に移動すると、土がついたまま風倒したスギの根の辺りを啄んだり餌を探しています。 
土そのものを食べに小鳥が通っているとしたら非常に面白いのですが、説得力のある映像は撮れていません。
後から群れの仲間も次々に飛来しました。 

耳を澄ますと、小鳥が鳴き交わす声がかすかに聞こえる他に、コツコツと鳥が何か硬い物をつつく音も断続的に録音されていました。 
おそらく、監視カメラを固定したスギの立木にも小鳥が止まって幹の樹皮を嘴でつついているのではないかと推測しています。 

最後は2羽のシジュウカラが相次いで同じ場所に飛び込んだことから、カラ類が風雪を凌ぐシェルター(隠れ家やねぐら?)としてスギ風倒木の抜根を利用しているのかもしれません。 


シーン3:12/26・午後15:00(@2:10〜) 
右から飛来したヤマガラSittiparus varius)が細い止まり木を経由してから、水平倒木の下(右端)の雪が積もらない場所に飛び込みました。(@2:42〜) 


シーン4:12/27・午前10:58・晴れ(@2:48〜) 
晴れて気温が上がったせいで、積雪がかなり溶けてしまいました。 
根雪だと思っていたのに、今季は暖冬で降雪量が少ないのです。 



2024/11/29

収穫後の畑で野菜くずを食べ漁るハシボソガラスとハシブトガラスの混群(冬の野鳥)

 

2023年12月上旬・午後13:10頃・晴れ 

農村部で収穫の終わった畑にカラスが群がっていました。 
計8羽のカラスが畑に散開して、各々が採食しています。 
ハシボソガラスCorvus corone)の群れかと初めは思ったのですが、よく見るとハシブトガラスCorvus macrorhynchos)も少なくとも1羽含まれていました。 
つまり、カラスの混群が一緒に採食していました。 

手前にはハクサイ(白菜)の収穫時に外側の葉を剥いた野菜くずがまとめて捨てられていました。 
白菜の屑の山の上に止まって啄んでいたカラスが地面に飛び降りました。 
また、カボチャの割れた果実があちこちに散乱していました。 
割れたカボチャをカラスが啄むシーンも撮りたかったのですが、どうやらカメラを向ける私をカラスたちは警戒しているようです。 
次々に飛び去ってしまいました。 
このような野菜くずは、家庭から出る生ゴミ(ヒトの食べ残し)とは違い、作物残渣とか収穫残渣と呼ばれるのだそうです。


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2024/11/25

ニホンイタチの越冬用巣穴の横で餌を探し、拾ったドングリを持ち去るカケス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬〜2024年1月上旬

シーン0:12/27・午後14:20・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
平地のスギ防風林で、画面の奥に向かって根こそぎ倒れたスギの根元に掘られたニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴bを自動センサーカメラで見張っています。 
画面のほぼ中央にぽっかり開いているのが、問題の巣穴bです。 
丸木橋のような細い水平のスギ倒木で遮られて見えませんが、その下をくぐったすぐ左奥にも、イタチが越冬する「根曲がり巣穴a」があります。 
2つの巣穴a,bは内部でつながっていそうですが、限られた数の撮影機材でやりくりしているために、2つの巣穴を同時に監視することが出来ません。 
カケスGarrulus glandarius)の登場シーンをまとめました。


シーン1:12/29・午前8:29・晴れ(@0:03〜) 
2羽のカケスが交互にやって来て、水平倒木に止まったり、スギ風倒木の土が付いたままの根を啄んだりして、餌を探しています。 
画面右端の手前に生えている細いスギ幼木のせいで、肝心の探餌行動が隠れてよく見えません。 


シーン2:1/3・午前8:03(@0:29〜) 
年が明けた朝にも計3羽のカケスが写っていました。 
小さな群れで一緒に行動しているようです。 
手前の林床で餌を探していた個体が、水平倒木から剥がれ落ちたスギ樹皮の下からドングリを見つけると嘴で拾い上げました。 
この辺りでドングリがなる木は見当たりませんから、もしかすると剥がれかけた樹皮の隙間にカケスが予め隠しておいたドングリが樹皮と一緒に落ちたのかもしれません。
そのままカケスはドングリを咥えて手前に飛び去りました。 
後で食べるために、どこか安全な場所にドングリを隠しに行ったのでしょう(貯食行動)。 
奥で採食していた2羽のカケスも相次いで飛び去りました。 
カケスがドングリを拾う様子を、1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:45〜) 


シーン3:1/5・午前6:57・くもり(@1:17〜)日の出時刻は午前6:52。 
2日後も日の出直後に2羽のカケスが登場しました。 
これ以降はカメラの電池が消耗していて、たった1〜2秒間しか探餌行動が録画されていません。 


シーン4:1/6・午前10:41(@1:23〜) 
翌日もカケスが止まり木に来ていました。 


イタチは鳥を狩る天敵(捕食者)のはずなのに、その巣穴の周囲でカケスを含む様々な野鳥が採食に通ってくるのが不思議です。
襲われないことを知っているのか、それとも逃げ切れるという自信があるのでしょうか?


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 




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