ラベル 食事 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 食事 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026/03/29

大雪が積もった二次林の営巣地を1〜3頭でうろつくホンドタヌキ:12月下旬〜1月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月下旬〜2025年1月中旬

シーン0:12/25(@0:00〜) 
平地の落葉した二次林で、元々はニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)だった巣穴を2台の自動センサーカメラで見張っています。 
今季はアナグマではなく、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がここで越冬しているようです。 

ホンドタヌキの登場シーンを以下にまとめました。 
特筆すべき事件は個別の記事にしたので、残り物になります。 


シーン1:12/31(@0:07〜) 
大雪が積もって巣穴L、Rが完全に埋もれてしまいました。 
単独でやって来たタヌキが深雪のセットをラッセルしつつ、巣穴を探し回っています。 


シーン2:1/8(@1:39〜) 
セットを往来する動物の足跡が雪面に残っていますが、雪面が凍っているときにタヌキが歩いても、足跡が残りません。
巣口Rは開口していて、通りすがりのタヌキが顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
 てっきり巣口Lは深い雪の下に埋もれたのかと思いきや、かろうじて開口して、タヌキが匂いを嗅ぎました。(@4:33〜) 


シーン3:1/11(@4:51〜) 
更に容赦なく豪雪が積もり、巣口LもRも深い雪の下に完全に埋もれました。 


シーン4:1/12(@4:55〜) 


シーン5:1/13(@5:17〜) 
単独タヌキが、大雪で埋もれたセットをひたすら往来しています。


シーン6:1/14(@5:41〜) 
ペアで来たタヌキが、かろうじて開口した巣口Rを調べています。 
雪面に座り込んで毛繕いしました。 
この巣穴Rで越冬しているペアだと思うのですが、なぜか巣内に入ろうとはしません。 
巣口Lの辺りをうろついても、雪かきをして掘り出すことはしませんでした。 
いつの間にか、タヌキが3頭に増えていました。(@9:18〜) 
順番に巣口Rを点検してから立ち去りました。 

晩遅くには雨が降っていました。 
単独でうろついていたタヌキが、雪の下に浅く埋まっていた餌を掘り出して食べました。(@10:22〜) 
残念ながら立木の陰になっていて、メニューは不明です。 
食後は毛繕いしました。 
右へ立ち去る途中で身震いし、雨で濡れた毛皮の水気を振り落としました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/03/28

雪国の厳冬期にカキノキ大木に登って熟果を食べるニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2025年1月中旬〜下旬 

シーン0:1/3・午後14:23・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
郊外でスギ防風林に囲まれた畑の端に聳え立つカキノキの大木を自動撮影カメラで見張っています。 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 
初めに断っておきますが、旧機種のカメラをだましだまし使っているので、昼間に撮れた映像は色が変ですし、画面が謎に点滅して見苦しいです。 


シーン1:1/7・午後12:33・くもり(@0:03〜) 

シーン2:1/9・午後21:35・降雪(@0:06〜) 
晩に監視カメラが起動したときには、雪が激しく降っていました。 

シーン3:1/10・午前4:20・降雪(@0:10〜) 
翌日の未明には激しい吹雪になっていました。 

シーン4:1/10・午前9:22・くもり(@0:21〜) 
朝になると、吹雪はすっかり収まっていました。 
新雪に覆われた雪面に、動物の歩いた足跡は残っていません。 
雪面があちこち窪んでいるのは、樹上から落雪したせいです。 
カキノキの横枝にもしっかり冠雪していました。 
強風が一晩中吹き荒れた後でも、カキノキ樹上には熟果がまだ少し残っています。 
落果は積もった雪の下に埋もれてしまいました。 

シーン5:1/10・午後14:10・くもり(@0:25〜) 
雪が降っていなくても、強風が吹くと、隣の冠雪したスギ樹上からどんどん落雪します。 

シーン6:1/10・午後17:18・降雪(@0:31〜)日の入り時刻は午後16:42。 
日が暮れると、また吹雪になりました。 

シーン7:1/11・午前8:43・くもり(@0:35〜) 
翌朝には雪が降り止んでいました。 
雪面に野生動物の足跡はありません。 

シーン8:1/12・午後12:01・晴れ(@0:38〜) 
晴れた正午過ぎに、ニホンザルの群れがカキノキ大木に来ていました。 
子猿を抱っこした母親♀が、カキノキの下の雪面に座って、頭上を見上げています。 
目線の先には、若い猿が単独でカキノキ樹上に登っていました。 
右隣の木へ身軽に飛び移って姿を消しました。 

地上の母親♀は子猿を腹にしがみつかせたまま、カキノキ幹の根元に立て掛けてあった2本の竹竿のうちの1本を伝って、果敢に木登りしました。 
太い横枝を右に移動して座ると、子猿を下ろしました。 
子猿だけが細い枝先に移動して、熟柿を食べ始めました。 
遅れて枝先に移動した母親♀は体重が重いので、太い枝を選んで歩き、枝先に残った熟柿を手前に引き寄せてから採食。 
枝に座って熟果を食べながら、果皮を捨てています。 

食べ終わった母親♀は、立ち上がって手を伸ばしましたが、熟柿になかなか手が届きません。 
2度目の挑戦でようやく柿の実を掴み、手前に手繰り寄せて食べます。 

その間に、地上では左から別の母子が登場し、子猿をおんぶして運右下手前へ遊動して行きます。 
 子猿は雪面に一度降りたものの、すぐにまた母親♀の腰に飛び乗りました。 

シーン9:1/12・午後12:10・晴れ(@2:08〜) 
子猿を背負った母親♀が、カキノキの細い枝先で熟柿を採取しています。 
少し太い横枝に登り返してから、食べ始めました。 

一方、別個体の子猿が左の枝で熟柿を採食中です。 
カキノキ樹上で猿が移動すると枝が激しく揺れますが、それでも熟柿は落ちませんでした。 

シーン10:1/13・午前0:51・夜霧(@3:38〜) 
日付が変わった深夜には、濃霧が風に舞っていました。 

シーン11:1/13・午前11:28・晴れ(@3:43〜) 
昼前に子猿をおんぶした母親♀が、カキノキの太い幹を裏側からよじ登っていました。 
枝先で子猿が熟柿を採食しています。 

シーン11:1/19・午前11:59・晴れ(@4:22〜) 
6日後も猿が採食に来ていました。 
雪面にはニホンザルの群れが歩き回った足跡が残っています。 

カキノキの上の枝から下の枝にニホンザルが下りてきました。 
子猿を抱きかかえているのに母は強しで、頭を下にして真っ逆さまの体勢で果敢に下りてきました。
腰掛けた横枝が揺れています。 
樹上に熟柿はもう残っていないのか、採食行動をしないで、樹上で日向ぼっこしています。 
母親♀の横に座っていた子猿が独りで細い枝先に移動し、残っていた熟柿を食べてから母親のもとに戻りました。 

その間、奥の雪原を別個体の猿が右から左に走って横断し、スギ防風林に駆け込みました。

シーン12:1/20・午前4:23・夜霧(@5:27〜) 
翌日の未明には、夜霧が風に流されていました。 

シーン13:1/22・午前9:17・くもり(@5:31〜)
2日後、子猿をおんぶした母親♀がカキノキの横枝に登っていました。 
母猿は右手に熟柿を持って食べています。 
残り少ない熟果を採取してきたようですが、背中の子猿には分け与えませんでした。 
しかも、少し食べただけで、食べ残しを惜しげもなく捨てました。 
再びカキノキの幹を登って死角に消えました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/03/26

厳冬期にカキノキ大木に登って熟果を食べる雪国のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月上旬〜中旬

シーン0:1/3・午後14:23・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
郊外で広大な畑がスギ防風林に囲まれています。
その林縁(畑の端)に巨大なカキノキの古木が聳え立っています。 
落葉後も熟した果実が枝先にまだたくさん残っています。 
木の下の雪面には落果が散乱しています。 
こうした熟柿を食べにやってくる野生動物を見張るために、自動撮影カメラ(旧機種)を設置しました。 

ホンドテンMartes melampus melampus)の登場シーンをまとめます。 


シーン1:1/7・午後12:33・くもり(@0:03〜) 


シーン2:1/9・午後21:35・降雪(@0:06〜) 
雪が激しく降っています。 


シーン3:1/10・午前1:00・降雪(@0:10〜) 
猛吹雪の深夜に、冬毛のテンが左下隅からカキノキに駆け寄ると、新雪にテンの足跡が残りました。 
そのままテンは、幹の裏側を一気によじ登りました。 
こんな悪天候でも、トレイルカメラのセンサーがしっかり反応したことに感心しました。 

テンはカキノキの冠雪した横枝を右の先端部へ移動しました。 
しばらくして奥の枝だけが突然不自然に揺れたのは、テンが細い枝から枝へ飛び移ったのでしょう。 
暗闇でそんなアクロバティックな芸当ができるとは驚異的です。
監視カメラが照射する赤外線が奥まで届かず、肝心のテンが熟柿を食べる行動は撮れていませんでした。 
テンがカメラの方を振り返ると、眼のタペータムが赤外線を強く反射して、白く光って動いています。 


シーン4:1/10・午前4:20・降雪(@1:17〜) 
未明には吹雪が更に激しくなっていました。 


シーン5:1/10・午前9:22・くもり(@1:28〜) 
朝になると、吹雪はすっかり収まっていました。 
新雪に覆われた雪面に、ホンドテンの足跡はもう残っていません。
雪面があちこち窪んでいるのは、樹上から落雪したせいです。 
カキノキの横枝にもしっかり冠雪していました。
一晩中、強風が吹き荒れた後でも、樹上にはまだ熟柿が少し残っています。 
落柿は積もった雪の下に埋もれてしまいました。 


シーン6:1/10・午後14:10・くもり(@1:32〜) 
雪が降っていなくても、強風が吹くと、隣のスギ樹上からどんどん落雪します。 


シーン7:1/10・午後17:18・降雪(@1:32〜)日の入り時刻は午後16:42。 
日が暮れると、また吹雪になりました。 


シーン8:1/10・午後21:30・降雪(@1:42〜) 
雪が降る晩に、テンがいつの間にか柿の木に登っていました。 
太い横枝に積もった深い新雪をかき分けながら右に進みます。 
樹上のラッセル行動なんて、初めて見ました! 
足元が雪で滑って木から落ちる恐怖など微塵も感じられません。
枝先に達して熟柿を採食したようですが、残念ながら画角の外で様子が分かりません。 
テンが動くと、その体重で細い枝が上下にしなります。
枝先でテンが振り返ってカメラ目線になると、目が白く光ります。 
どうやら画面の右上隅まで木登りしたようです。 


シーン9:1/11・午前8:43・くもり(@2:02〜) 
翌朝には雪が降り止んでいました。 
雪面に野生動物の足跡はありません。 


シーン10:1/12・午前1:21(@2:05〜) 
日付が変わった深夜、ホンドテンが再びカキノキ樹上に登っていました。 
いつもの太い横枝を右に行きかけた途中で立ち止まり、痒い体を掻いているようです。 
横枝を右に走って行きましたが、枝先で熟果を採食したかどうか不明です。 
もう枝先に柿の実が残っていなかったのでしょうか。 
せっかく左に戻ってきたのに、わずか40秒間で録画が終わってしまいました。 
どうやら低温でアルカリ電池が消耗していたようです。 (厳冬期は高価でもリチウム一次電池を使うべきだと翌年に知りました。)
トレイルカメラが旧機種のため、残念ながら動画撮影時の気温データは取得されていません。 


シーン11:1/13・午前0:51(@2:48〜) 
翌日の深夜には、どうやら夜霧が発生したようです。 
監視カメラがなぜ起動したのか不明です。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
いかにも雪国でたくましく暮らす野生のホンドテンらしい映像が撮れて感動しました。
できれば新機種のトレイルカメラで録画したかったのですが、まさかこんな凄い映像が撮れるとは予想してませんでした。
翌年の宿題です。

木登りが得意なホンドテンは、カキノキ樹上での採食に専念し、雪原に散らばっている落果を拾い食いすることは一度もありませんでした。
ここにニッチの棲み分けがありそうです。
テンは夜行性ですし、雪に埋もれた落柿を暗闇で見つけにくい、という理由もありそうです。


つづく→ 


【アフィリエイト】 

クリの木から飛び降りるニホンザル幼獣を地上で受け止める母親|クリの落果を拾い食いするニホンザルの群れ

 

2024年12月上旬・午後12:15頃・晴れ 

郊外の収穫が終わった畑の端にクリ(栗)の大木があります。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の小さな群れが、木陰に座ってのんびり採食していました。
 「大きな栗の木の下で♬」散乱している落果を拾い食いしているようです。 


採食シーンをしっかり撮影したくて、私が物陰から近づこうとした途端に、気づいた猿たちは警戒して逃げ始めました。 

クリの太い幹を子猿が頭を下にして真っ逆さまに下っています。 
黒い首輪を装着した母親♀が迎えに行き、後脚で立ち上がって両手を広げると、樹上から飛び降りるやんちゃな子猿を無事に受け止めました。 
体重の軽い子猿の時期は大丈夫かもしれませんが、高所から無鉄砲に飛び降りると、着地の衝撃で『坊っちゃん』のように腰を抜かしたり足を捻挫したり骨折したりするかもしれません。
地上にはクリのイガが大量に散乱していますから、母親が受け止め損ねたら、子猿にトゲトゲのイガが刺さって痛い目に遭うかもしれません。 
子猿は母親の胸にしがみついたまま(腹側しがみつき)、母親が四足歩行で運んで右へ逃げて行きます。 
クリの木から飛び降りる我が子を母親が受け止めた瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:07〜0:22) 
ヒトの母親とは違って、ニホンザルは「危ないでしょ、高いところから飛び降りないの!」と幼獣を叱りつけることはしませんでした。
成獣になると、無闇に飛び降りることはしないで、慎重に木から地上に降りるようになります。
わんぱくな幼少期に痛い目に遭って(足を負傷して)、自分で学習するのでしょうか。

クリ樹上には逃げ遅れた別の幼獣がまだ残っていました。 
その母親が口にクリの実(堅果)を咥えたまま右から走ってきて素早く木に登ると、逃げ遅れた子猿を腰に乗せて地上に降り(背乗り)、仲間を追って右のスギ防風林へ引き返します。 

つづく→

2026/03/22

雪山のスギ林で厳冬期の夜に活動するニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月上旬〜2月下旬 

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカがねぐらとして使っているのではないか?と思い込んだ場所があり、どうしても確かめないと気が済まなかったので、自動センサーカメラで見張っています。 
雪が積もったスギ植林地の端で、画面の右上奥にはカラマツの植林地が広がっています。 
画面の手前から奥に向かって斜面が登っています。 


ニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/8・午後21:26・降雪・気温-3℃(@0:03〜) 
年が明けて雪の降る晩に、冬毛のノウサギが左の斜面を奥に登って行く姿が写っていました。 


シーン2:1/15・午前2:41・降雪・気温-1℃(@0:30〜) 
ちょうど1週間後の深夜未明に、ノウサギが雪山のスギ林を左から右へトラバースするようにゆっくり通り抜けました。 


シーン3:1/16・午後17:45・気温-4℃(@0:38〜)日の入り時刻は午後16:48。 
日がとっぷり暮れた晩に、スギ木立の間を右から左へノウサギが走り去りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

手前の雪面が凸凹に荒れているのは、おそらく樹上から落雪した直後なのでしょう。 
雪面に足跡は残っていません。 


シーン4:1/27・午前2:27・気温-3℃(@0:47〜) 
手前の斜面を右から左へトラバースするように、冬毛の真っ白なノウサギが駆け抜けました。 
雪面は凍結していて、ノウサギの足がまったく潜りません。 

ノウサギは左奥の斜面で立ち止まると、落葉灌木の枝先の匂いを嗅ぎました。 
この後に枝先を食べたかどうか、映像ではよく分かりませんでした。 
その後は座り込んだまま休んでいます。 
長い耳だけ動かして左右を警戒しています。 
やがて俯いて、毛繕いを始めたようです。 


シーン5:1/27・午前2:32(@1:33〜)
 3分後に、ノウサギはようやく立ち上がると、雪山の斜面を奥へ登り始めました。 
すぐに立ち止まると、落葉灌木(または蔓?)の樹皮をかじっているようです。(匂いを嗅いだだけ?) 
最後は左に立ち去りました。 


シーン6:2/27・午後17:55・気温0℃(@2:17〜)日の入り時刻は午後17:33。 
ちょうど1ヶ月ぶりに、監視カメラが起動しました。 
今季は記録的な大雪が積もり、1ヶ月で雪面がかなり上昇していました。 
その結果、奥のスギ並木がまったく写らなくなりました。 

日没後の晩に、ガリガリに凍った雪面を手前から奥に2羽のノウサギが続けて駆け抜けました。 
縄張り争いなのか、繁殖期の求愛行動や♂同士の♀をめぐる争いなのかな? 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。
私には性別が見分けられないので、行動の解釈ができません。

この後は、スギの幹に固定してたトレイルカメラが雪にほとんど埋もれそうになり、野生動物は何も写らなくなりました。 


シーン7:3/13・午前0:27・気温3℃(@2:39〜) 
3月も中旬になると里山の雪がだいぶ溶けて雪面が下がり、奥のスギ林が見えるようになりました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
スギの植林地なんてノウサギにはほとんど価値がない場所で、来る理由がないと思っていたのですが、結構トレイルカメラに写っていました。
厳冬期の食事シーンがしっかり撮れなかったのが残念です。

この地点でキツネがうろついていたのは、獲物のノウサギを探し歩いていたのかもしれません。

関連記事(同所同時期の撮影)▶ 雪山のスギ林をうろついて獲物を探すホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】 


つづく→

カキノキ樹上で熟果を食べながらライバルのヒヨドリを追い払うカラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】干渉型の種間競争

 



2024年12月下旬・午後14:25頃・晴れ・気温8℃・冬至の日。 

トレイルカメラを90°傾けて固定し、細長い樹形のカキノキの全体を監視できるようにしました。 
いわゆる縦型動画です。 
タブレットやスマホなどのモバイル機器で試聴している方は、ご自分で画面を回転してご覧ください。 
 PCのブラウザで視聴していてメンタルローテーションに苦労する人は、お手数ですが、画面を90°回転した状態で動画を再生できる拡張機能を導入してみて下さい。 
(記事の最後に掲載した【おまけの動画】を参照) 


すると早速、野鳥が写っていました。 
2羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がカキノキの樹上と下の雪面に1羽ずつ来て採食しています。 
3羽のヒヨドリHypsipetes amaurotis)も続々と飛来して、左隣の落葉アンズ樹上に留まりました。 
果実食性のヒヨドリはカキノキ樹上の熟果を食べたいのにカラスが怖いらしく、アンズとカキノキとアンズの枝を行ったり来たりしています。 
しばらくすると、カキノキ樹上で採食していたカラスが、上の枝(カキノキ樹冠部)に来ていたヒヨドリを追い払いました。(@0:50〜) 
餌資源を巡る占有行動です。(干渉型の種間競争) 
攻撃的に激しく追い払うのではなく、軽く威嚇・牽制する程度でした。
逃げたヒヨドリ?は、左隣りのアンズ樹上に避難して、順番待ちをしています。 
(カキノキの梢に留まってちゃっかり採食を続ける個体は、見えにくいのですが、ヒヨドリではなくカラスだと思います。) 

その間、地上の雪原で落柿を拾い食いしているカラス個体がいます。 
ヒヨドリは地上に降りたがらないため、落果はカラスが争わずして独り占めできます。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンザルの群れがカキノキで採食中はライバルのカラスを追い払いますが、猿がいなければカラスがヒヨドリを追い払います。
つまり、カキノキを巡る力関係は、ニホンザル>カラス>ヒヨドリという序列になります。

不思議なことに、これまでヒヨドリが単独(または群れ)でカキノキに来て大好物の熟柿を食べるシーンをトレイルカメラで撮れたことがありません。 
もしかすると、カラスよりも小さいヒヨドリには、トレイルカメラのセンサーが反応しにくいのかもしれません。 
それとも、怖いカラスが常に見張っているせいで、ヒヨドリはなかなかカキノキに近づけないのでしょうか。


 

↑【おまけの動画】 
同じ素材の縦型動画を動画編集で90°回転したバージョン(横型動画)です。 
回転修正した結果、見やすくても動画の画質が落ちてしまったので(画面を縮小したので情報量が減った)、ブログ限定で公開しておきます。 


つづく→

2026/03/20

雪国で年末にカキノキ樹上の果実を食べ尽くしたニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬 

シーン0:12/21・午後13:18・くもり・気温20℃(@0:00〜) 
細長い樹形に育ったカキノキ全体を画角に収めるために、トレイルカメラを90°傾けて設置してみました。 
いわゆる縦型動画です。 
タブレットやスマホで試聴している方は、ご自分で画面を回転してご覧ください。 
PCで視聴していてメンタルローテーションに苦労する人は、ブラウザの拡張機能を導入すれば、画面を回転した状態で再生可能です。 

カキノキの樹冠部には熟した果実(熟果)がまだ実っていて、木の下の雪面には落果が大量に散乱しています。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata) の登場シーンをまとめました。


シーン1:12/24・午後16:46・吹雪・気温-1℃(@0:03〜) 
激しい吹雪が降っていて、カキノキや左隣りのアンズの木にも冠雪しています。 


シーン2:12/26・午前9:02・晴れ・気温1℃(@0:12〜) 
せっかく縦向きで設置したのに、いつの間にかカメラの画角が少し斜めになってしまいました。
ニホンザルが悪戯したのか、ワイヤーロックのせいかもしれません。 

吹雪が止んで穏やかに晴れた朝、4頭のニホンザルがカキノキ樹上で熟柿を採食していました。 
新雪の雪面に手前からカキノキに向かって新しい足跡が真っ直ぐ残っています。 
樹上の猿は、食べかけや果皮をどんどん下に捨てました。 

カキノキの右下奥の雪原に子猿が座っていました。 
落柿を拾い食いしているのかと思いきや、手に持っていた白い雪玉?を下に置きました。 
写真集『スノーモンキー』の表紙を飾った写真を連想しました。 
その子猿は、左奥に向かって雪原を歩き始めました。 
道中で何やら採食しているようですが、遠くてメニューの詳細は不明です。 


シーン3:12/26・午前9:10・晴れ・気温4℃(@2:12〜) 
猿たちは全員、カキノキから下に降りていました。 
カキノキの奥のスギ林縁には少なくとも4頭以上の母子の群れがいました。 
子猿2頭が母親♀の近くで落葉灌木に登って独り遊びしています。 
カメラに背を向けて雪原に座っていた母親♀が立ち上がると、子猿が登っていた細い落葉灌木に自分も強引に登りました。(@3:55〜) 
その細い落葉低木は成獣の体重が加わってしなりながらも、折れませんでした。 
雪面に尻を直接付けて座るのが冷たくなったのかもしれません。
ニホンザルは自前の座布団(尻ダコ)があるので、冷たい雪面に座り続けても平気なのかと思っていました。 
しかし座る場所を変えたということは、雪国のニホンザルでも雪面に付けた尻が冷たくなり、樹上に座るようにしたのでしょう。 

その間に、別個体の成獣♀が手前から奥へ、雪に覆われた獣道をゆっくり歩いて来ました。
顔が真っ赤なので、発情した成獣です。
カキノキの真下で雪面に落ちていた柿の実を次々と拾って採食しました。 
しばらくすると、その成獣がカキノキで木登りを開始。 
熟柿が残っている樹冠部を目指して一気に幹をよじ登りました。 
横枝を手繰り寄せて、枝先に残った熟柿を採食しています。 
果皮は食べながら下に捨てます。 


シーン3:12/26・午前9:16・晴れ・気温7℃(@4:13〜)
カキノキ樹上で採食していた個体aは、更に上の梢まで移動していました。(赤丸○) 
別個体bの成獣が、雪面に残る足跡を辿って、左下手前へ歩き去りました。 
やがて、猿aがカキノキの木から下り始めました。 
逆さまになって幹をするすると身軽に下り、最後は細い横枝を経由してから雪面に降りました。 
無鉄砲な子猿と違って体重の重い成獣は、地上へ一気に跳び下りて足を怪我しないように注意している印象です。 
奥に向かって少し歩き、カキノキの根元で落柿を拾い食い。 
しかし落柿も選り好みしています。 
拾ってすぐ背後に捨てたのは、果皮だけだったのでしょう。 
(渋くて不味い柿は、見ただけで分かるのかな?) 
落柿を片手に持ったまま、なぜか後足で立ち上がってカメラ目線になると、立ったまま中腰の姿勢で落柿を食べました。 

やがて四足歩行で雪原を奥へ歩き去ります。 
林縁の落葉灌木を経由して、右のスギ防風林へ向かいました。 
そこで遊んでいた子猿たちはもう居なくなっていました。 
 「そして誰も居なくなった」かと思いきや、右奥のスギ林縁から1頭の猿が雪原を手前に戻って来ます。 


シーン4:12/26・午前10:18・くもり・気温6℃(@4:13〜)
1時間後、いつのまにかカキノキに登っていた成獣(発情して顔が真っ赤)が、下部の横枝にぶら下がってから雪面に跳び下りました。 
枝が激しく揺れたはずみで、樹上に残っていた熟柿が雪面に落ちました。 
猿は獣道を通って手前へ歩いて来ます。 


シーン5:12/31・午前9:24・晴れ・気温12℃(@9:24〜)
5日後の大晦日にたまたま撮れた現場の様子です。 
落柿は積もった雪の下にすっかり埋もれました。 
カキノキ樹上に熟果はもう1個も残っていません。 
熟柿を食べ尽くすと、この餌場にニホンザルもカラスも来なくなりました。 


つづく→ 


【考察】 
珍しく、カラスの群れは来ていません。 

「猿が柿の実を食べ尽くした」とタイトルに書きましたが、この地域の柿の実を全て食べ尽くしたという意味ではありません。
この特定のカキノキをトレイルカメラで監視するプロジェクトが終了した、という意味です。
様々な生きものが入れ代わり立ち代わりやって来て、餌資源を巡る種間競争が面白かったです。
これに味をしめて(二匹目のどじょうを狙って)、まだ樹上に果実が残っている別のカキノキ大木にトレイルカメラを設置し直すことにしました。


 

↑【おまけの動画】 
見やすいように、画面の向きを修正してみたのですが、オリジナルの動画よりも画質が落ちてしまった(情報量が減った)ので、ブログ限定で公開しておきます。 
このようなおしゃれ?な画角の映像を、ダッチアングル(斜め) と呼ぶのだそうです。

2026/03/18

熟果を食べるために枝から枝へ連続して跳んでカキノキを登るカラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬・午後12:05頃・くもり(みぞれ)・気温10℃ 

みぞれがぱらついている昼下がりに、郊外に1本だけ立っているカキノキにカラスの群れが次々に集まって、落葉した樹上に残った熟果を食べ始めました。 
熟柿を嘴で啄み、食べ残しが下に落ちました。 
食事の合間に、嘴を足元の枝に擦りつけて拭っています。 

冒頭で1羽のカラスが左下の雪面からカキノキ樹上に飛び上がると、幹の近くの横枝から横枝へ、連続してピョンピョン跳んで上へ上へと登って行きました。 
カラスのこのような木登り行動は初見かもしれません。 
枝から枝への単発のジャンプは別に珍しくありませんが、カラスが連続して上へ上へ跳んで、まるで梯子や螺旋階段を登るようにしていたのは初めて見たので、珍しく思いました。
樹上で枝が混み合っていると、広げた翼がひっかかりそうで飛びたがらない(だからジャンプを多用する)のかもしれません。
キツツキと違って、カラスは垂直な幹をよじ登ることはできません。 
(鳥がそれを可能にするためには、趾や尾羽根などの形状に木登り専用の適応進化が必要です。) 

手前でカメラを固定してあるオニグルミ落葉樹がガタガタと揺れているということは、別個体のカラスが死角のオニグルミ樹上にも留まっているのでしょう。 
(もしかすると、ニホンザルが横枝に腰掛けていて、カラスを牽制していたのかもしれません。) 

監視カメラからやや遠くて、カラスの種類を形態から見分けられません。 
聞こえる鳴き声は澄んでいましたが、たまに嗄れ声で鳴くこともありました。 
どちらかと言えばハシボソガラスCorvus corone)というよりも、森林性のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)ではないかと予想しています。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
ChatGPTに気になる疑問を尋ねてみました。

Q1: 樹上のカラスが、羽ばたかずに枝から枝へぴょんぴょんジャンプするだけで上にどんどん登っていた。この行動を「木登り」と呼んでもいいか?

A1: その行動を**「木登り」**と呼んでも意味は通じますが、やや広い(やや曖昧な)表現になります。動物行動の描写としては、もう少し具体的な言い方もあります。

まず、カラス(ハシブトガラスやハシボソガラス)が

  • 羽ばたかず

  • 枝から枝へ跳び移りながら

  • 上方へ移動する

という動きは、英語では hop / hoppingbranch-to-branch hopping と表現されることが多く、日本語でも「跳び移る」「跳ね上がる」「枝伝いに上がる」といった記述が近いです。

「木登り」という語のニュアンス

日本語の「木登り」は普通は

  • 幹をよじ登る

  • 爪や手足でつかみながら登る

といったイメージが強く、典型例は

  • リス

  • クマ

  • テン
    などです。

一方、カラスのように枝の上をジャンプして高度を上げる行動は、

  • 幹をよじ登るわけではない

  • 枝を足場として移動している

ので、厳密には少し違うタイプの上昇です。

描写として自然な言い方

文章なら例えば次のような表現がよく使われます。

  • 枝から枝へ跳び移りながら上へ移動した

  • 枝を伝ってぴょんぴょんと登っていった

  • 枝を足場に跳ね上がるように上昇した

カジュアルな文章なら

枝から枝へ跳ねながら木を登っていった

のように、「木を登る」と書くのは特に不自然ではありません。

 

Q2: その行動はハシブトガラスもハシボソガラスも両方やるか? それとも、森林性のハシブトガラスに特有の行動だったりするのか?

A2: そのような 「枝から枝へ跳び移りながら上へ登る」行動は、

ハシブトガラスにもハシボソガラスにも普通に見られる行動で、どちらか一方に特有というわけではありません。

ただし、見られやすさには多少の傾向差はあります。

1. 両種とも普通にやる行動

カラス類(Corvus)は全般に

  • 枝上を 歩く・跳ぶ(hop)

  • 枝から枝へ 短距離ジャンプ

  • 飛ばずに 枝伝いに移動する

という移動をよくします。これは多くのカラス科鳥類に共通する基本的な樹上移動です。
したがって

羽ばたかずに枝を跳びながら上へ登る

という動き自体は、両種とも普通にできます。

2. 観察頻度の差(生息環境の違い)

ただし行動の見え方には違いがあります。

  • ハシブトガラス

    • 樹上活動が比較的多い

    • 森林・樹林・都市の樹冠などをよく使う

  • ハシボソガラス

    • 地上採食が多い

    • 開けた農地・草地で地面を歩く時間が長い

このように、両種は採餌場所や微小環境の使い方が違うことが知られています。(J-STAGE)

そのため実際の観察では

  • 樹上で枝移動をよく見る → ハシブトガラスの印象が強い

  • 地面で歩き回る → ハシボソガラスの印象が強い

という違いが出やすいだけです。

3. 行動の意味

枝ジャンプで上へ登る行動は、状況によって用途が変わります。

典型的には

  • 採餌位置への移動

  • 見張り位置への移動

  • 警戒時の位置変更

  • 遊び(若鳥)

飛ばずに移動する理由は単純で、エネルギー節約+微妙な位置調整がしやすいからです。



幹の近くを伝って上がっていたのであれば、その行動は特に珍しいものではなく、
ハシブトガラスでもハシボソガラスでも普通に見られる樹上移動です。種を区別できる特徴的行動とは言えません。

ただし、幹の近くを使う場合にはいくつかの典型的な理由があります。

1. 安定した足場を使って上昇している

幹の付近には

  • 太い枝

  • 枝の分岐部

が多く、ジャンプの足場として安定しています。
カラスは足で枝をつかんで体を持ち上げるのが得意なので、飛ばなくても

  • 枝に跳び上がる

  • 少し歩く

  • また次の枝に跳ぶ

という動きを繰り返して階段のように高度を上げることができます。

2. 警戒時の移動

幹付近の枝は

  • 体を隠しやすい

  • 外側の枝より安全

という利点があります。人や捕食者を警戒しているとき、いきなり飛ばずに幹側へ移動して上がることはよくあります。

3. 飛ぶ必要がない距離

カラスに限らず多くの鳥は

  • 近距離ならジャンプ移動

  • 長距離なら飛行

を使い分けます。
枝の間隔が近いと、飛ぶより跳ぶ方が簡単です。

補足

この行動がもし特徴的に見えたとすれば、それは

  • 地面でよく歩く印象の強いハシボソガラス
    よりも

  • 樹冠で活動することが多いハシブトガラス

の方で観察機会が多いためかもしれません。ただし行動自体は両種共通です。



Q3: 冬にカキノキに集まり熟果を採食するカラスの群れを撮ったトレイルカメラの映像に写っていました。


A3: その状況なら、その行動はかなり自然な採食行動の一部と考えてよいと思います。

ハシブトガラスでもハシボソガラスでも、果実を食べるときに枝を跳びながら樹冠内を上下移動する行動は普通に見られます。

カキ(カキノキ)の熟果を食べる場合、カラスはたいてい次のような動きをします。

  1. 木の低い枝または外側に止まる

  2. 枝を跳びながら上や内側へ移動する

  3. 熟している実のある位置へ移る

  4. 採食しながらまた別の枝へ移動する

このとき、枝間距離が短ければ飛ぶよりジャンプ移動の方が効率的なので、

  • 羽ばたかず

  • ぴょんぴょん枝を移動し

  • 結果として上へ登っていく

という動きになります。

また、カキの木ではもう一つ理由があります。
熟した実は枝先だけでなく上部や内側にも残ることが多いので、カラスは

  • 外側 → 内側

  • 下 → 上

へと枝を伝って順番に探索することがよくあります。

したがって、トレイルカメラ映像に写った

羽ばたかずに枝から枝へジャンプしながら上へ登る

という行動は、木の中で採食位置を探している移動と解釈するのが自然です。


Q4: そのカキノキは完全に落葉していましたが、枝が混み合っていると、樹上のカラスは広げた翼がひっかかりそうで飛びたがらない(だからぴょんぴょんジャンプして登る)のかもしれませんね。

A4: その解釈はかなり妥当だと思います。枝が密な場所では、鳥はしばしば飛ばずに枝を伝って移動します。

理由はいくつか考えられます。

1. 翼が障害物に当たるリスク
枝が混み合った樹冠内部では

  • 翼を大きく広げる余裕が少ない

  • 枝葉に接触して失速する可能性がある

ため、短距離ならジャンプ移動の方が安全です。

2. 飛行は意外と大きな空間が必要
カラス(ハシブトガラスやハシボソガラス)のような中型鳥は、離陸時にある程度の翼振りの空間が必要です。
枝間距離が短い場合は

  • 足で蹴る

  • 少し跳ぶ

  • 次の枝に着地

という移動の方が簡単です。

3. 採食探索との相性
果実採食のときは

  • 枝先

  • 分岐

  • 葉の陰

などを順に調べる必要があります。
この場合、飛んでしまうと探索が飛び飛びになるので、枝を伝って移動する方が効率的です。

4. エネルギー節約
短距離では

  • 飛行よりジャンプや歩行の方がエネルギー消費が小さい
    こともあります。

そのため、あなたが観察したような

枝から枝へぴょんぴょん跳びながら上へ登る

という動きは、樹冠内部で採食している鳥ではかなり典型的な移動様式です。

実はこの行動はカラスだけでなく、

  • ヒヨドリ

  • ムクドリ
    など、果実を食べる中型の鳥でもよく見られます。

Q5: 枝から枝への単発のジャンプは別に珍しくありませんが、カラスが連続して上へ上へ跳んで登っていたのは初めて見たので、珍しく思いました。

A5: その印象はもっともだと思います。

枝間の単発ジャンプは多くの鳥で普通に見られますが、カラスが連続して高度を上げるようにジャンプし続ける場面は、確かに観察機会がそれほど多くありません。

ただし行動としては特別に珍しいものではなく、条件がそろうと **ハシブトガラス や ハシボソガラス でも普通に起こります。今回それがはっきり見えたのは、状況がうまく揃っていた可能性が高いです。

主に次のような条件です。

1. 枝が階段状に配置されている
カキ(カキノキ)は

  • 太い枝から短い側枝が多数出る

  • 枝間距離が比較的近い

ため、鳥にとっては**“足場の階段”のような構造**になりやすい木です。
この場合、飛ぶよりジャンプ連続の方が自然になります。

2. 採食位置が上方にある
冬のカキでは

  • 上部の実が最後まで残る
    ことが多く、鳥は下→上へ探索する動きになります。

3. 樹冠内での短距離移動
樹冠内部では

  • 飛ぶ距離が短い

  • 空間が狭い

ため、跳びながら移動する方が合理的になります。

4. トレイルカメラの視点
地上からの人の観察だと

  • 木の内部の移動は見えにくい

のですが、固定カメラは偶然その一連の動きが連続して写ることがあります。

つまり今回の

連続して上へ跳びながら登る

という動きは

  • 行動自体は普通

  • しかし連続した形で見える機会はそれほど多くない

というタイプの観察だった可能性が高いです。

なお、少し興味深い点があります。
もし映像を見返せるなら、ジャンプの方向を一度確認すると面白いかもしれません。

カラスはこのような場合

  • 幹の側に向かって上がるパターン

  • 枝先に向かって上がるパターン

のどちらかを取ることが多く、これで**採食していた場所(果実の位置)**がかなり推測できます。



2026/03/16

雪に覆われたタヌキの営巣地で餌を探し歩くハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬

シーン0:12/5・午後12:36・晴れ・気温23℃(@0:00〜) 
休耕地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)家族が越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張るプロジェクトを今季も再開しました。 
枯野で分かりにくいのですが、3〜4個の巣穴が開口しています。 


シーン1:12/17・午後20:51・降雪・気温-1℃(@0:03〜) 
根雪が積もった後の状況です。 
営巣地を歩き回ったタヌキなど野生動物の足跡が雪面に残っています。 


シーン2:12/20・午前9:19・晴れ・気温4℃(@0:07〜) 
この期間、昼間に撮れていた唯一の映像です。 
雪原にはタヌキの巣穴を中心に足跡が縦横無尽に付いています。 

画面手前の雪面に1羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が来ていました。 
雪面で何か餌を啄んでいるようですが、肝心の嘴が死角で見えません。 
ホッピングとウォーキングを併用して奥に少し移動すると、立ち止まって雪面を嘴で軽くかき分けました。 
最後は左に立ち去りました。 

平地性のハシボソガラスに対してハシブトガラスは森林性のカラスなので、平原(雪原)に出てくるのはちょっと珍しいと思いました。 
しかし、カメラの背後は落葉した二次林なので、このハシブトガラス個体はあくまでも林縁に留まっていたことになります。 
画面の奥にはスギ防風林が見えています。 


つづく→

2026/03/13

カキノキ樹上の熟果や雪原の落果を採食しながら、後から集まってくるカラスを牽制するニホンザル【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬〜下旬 

シーン0:12/13・午後13:11・くもり・気温18℃(@0:00〜) 
農地の端に1本立っているカキノキを自動撮影カメラで見張っています。 
完全に落葉した枝には熟した果実がまだ残っているだけでなく、木の下の雪面には落果が散乱しています。 
熟柿という餌資源を巡るニホンザルMacaca fuscata fuscata)とカラスの競争関係・緊張関係が続いています。 


シーン1:12/19・午前8:50・気温-1℃(@0:04〜) 
初めからニホンザルがカキノキ樹上に登っていました(赤い矢印→)。 
右端の枝先から手を伸ばして熟柿をもぎとり、次々に採食しています。  
(右手前に自生するオニグルミ落葉灌木の幹が邪魔ですね。) 

カキノキの梢に止まって猿を見下ろしていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が、中程の高さの横枝に止まり直しました。 
まさかカラスが猿の背後から奇襲してライバルを追い払うのかと思ったのですが、猿が気配を感じて振り返りました。 
(カラスにそんな攻撃的な意図はなくて、ただ自分もこっそり樹上の熟果を食べたかったのかもしれません。) 
やがて、そのハシブトガラスはカキノキの枝から手前のオニグルミ落葉樹へ飛んで移動しました。 
猿は振り返ってカラスを見ましたが、カキノキの横枝に座ったまま、もぎ取った熟柿を食べ続けています。 
猿が怖くてカラスは餌場に近づけないのでしょうか? 
逆に、カラスが未練がましくニホンザルに心理戦・神経戦を仕掛けていて、牽制しているのかもしれません。 
(居心地を悪くしてライバルを追い払いたい)
音量を上げると、カラスの鳴き声が遠くから聞こえます。 


シーン2:12/19・午前9:11・くもり・気温0℃(@2:07〜)
子猿がカキノキの左下の雪面に来ています。(赤い丸○) 
樹上で採食している成獣と母子関係であることが後に分かります。 
地上の子猿は、雪面の落柿を拾い食いしているようですけど、画角の下端でよく見えません。 

一方、カキノキ樹上の成獣♀が横枝で立ち上がって手を伸ばし、熟柿を手元に引き寄せました。 
熟果をもぎ取らずに、後足で立ったまま食べ始めました。 
完食せずに、樹上で少し移動すると、別の熟果を次々に味見しています。
猿が手を離すと、たわんだ枝が弾性で戻ります。
猿が食べ残した果実は、激しく揺れても落ちずに枝に残ったままです。 

地上に居た子猿がヤマグワの落葉灌木によじ登り、隣接するカキノキの枝先に残っていた熟柿を自力で採食できました。 

1羽のカラスaが左から右に横切り、手前のオニグルミ樹上に留まりました。(@2:38〜) 
さらに別個体のハシブトガラスbが左奥から飛来し、カキノキ樹上に留まりました。 
採食中のニホンザル成獣とほぼ同じ高さの別の枝にカラスbは留まりました。 
熟柿を採食中のニホンザル母子を、順番待ちのカラスたちが牽制しているようにも見えます。 

ニホンザルの成獣♀は慎重に横枝を枝先に移動して、細い枝先に残った熟柿を食べようとしています。 
細い枝先まで行くと猿の体重で折れそうなので、細い横枝ごと熟柿を力任せに引き寄せました。 

カキノキ樹上に居たハシブトガラスbが、左下の雪面に飛び降りました。 
雪面の落柿を拾い食いする様子がなんとか撮れています。 

ヤマグワの落葉灌木によじ登っていた子猿が、アクロバティックな方法で隣接するカキノキに見事に移り、母親に駆け寄ってその胸に収まりました。 
子猿は近くに来ていたカラスが少し怖いのかもしれません。 
しばらくすると、子猿は母親♀から少し離れ、自力で樹上の熟柿を採食しました。
コザルはオトナに比べて噛む力が弱いため、硬いものはあまり食べられない。また、体重が軽いので必要な食物量が少なくてすみ、オトナだと折れてしまうような細い枝先にまでアクセスできる。 (辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』p93より引用)
耳を澄ますと、ニホンザルたちがクーコール♪(コンタクトコール♪)を鳴き交わしている声がかすかに聞こえました。 
(画面に写っている母子の鳴き声とは限りません。)
母親♀は、食べ残しの熟柿を惜しげなく下にポイ捨てしました。 


シーン3:12/20・午前8:12・気温0℃(@4:09〜)
翌日も朝からニホンザルがカキノキに登って熟果を食べていました。 
発情して顔が真っ赤な成獣が、カキノキ幹の中ほどから右上に伸びた枝の先まで登ると、熟柿を手繰り寄せて食べました。 
手元に引き寄せた熟果に直接かぶりつくこともあれば、手でもぎ取って食べることもありました。 
熟し過ぎた果肉の断片が落ちた他、外側の果皮は食べずに捨てました。 
食べかけの果実を口に咥えたまま、ニホンザル成獣がカキノキの幹まで戻りました。 
安定した太い横枝に座って、熟柿を美味そうに食べています。 
果汁が滴る熟柿をちょうど完食したところで、2分間の録画が終わりました。


シーン4:12/21・午前9:51・くもり後晴れ・気温2℃(@6:09〜) 翌朝はうっすらと雪化粧していましたが、雪は降り止んでいました。 

黒い首輪を装着したニホンザルの成獣がカキノキ幹をよじ登った後で、左から計4頭の子猿が走って登場しました。 
子猿はカキノキに比べて幹が細いヤマグワやアンズの落葉灌木を経由してカキノキ樹上に移りました。 
これは子猿に特有の移動経路です。 
成獣よりも体格の劣る子猿は、太い幹のカキノキを直接よじ登ることがまだ苦手なのでしょう。 
カキノキの幹に巻き付いている蔓植物を掴んで登る若い個体もいました。 

左から飛来したカラスがアンズの横枝にひょいと止まりましたが、近くに居た子猿をカラスが襲うことはありませんでした。 
子猿たちも特にカラスを警戒しないで、木登り遊びを楽しんでいます。 

ニホンザルたちはカキノキに続々とよじ登り、樹冠部に残った熟果を食べ始めました。 
右下の地上に残っていたニホンザル個体は、雪面の落果を拾い食いしています。 

奥からカラスが次々と飛来し、カキノキの枝に留まる個体もいました。 
樹上で柿の実を食べていたニホンザル成獣が振り返ってカラスに気づくと、追い払いました。(@7:39〜) 
逃げたカラスは、少し飛んだだけで、左隣りのアンズ落葉樹に留まり直しました。 


シーン5:12/21・午前9:53・晴れ(@8:09〜) 
子猿は満腹のようです。 
遊び仲間(兄弟姉妹?)の2頭の子猿が、左の落葉したヤマグワ灌木の辺りで一緒に遊んでいます。 
右から飛来して近くの雪原に舞い降りたカラスが、ウォーキングで雪原を歩くと、子猿たちが遊ぶ様子を近くで眺めています。 
子猿と一緒に遊びたいのか、構って欲しいのかな? 
柿の実という貴重な餌資源を巡ってカラスが猿を牽制しているようには見えなくなってきました。 
(ここだけ見ると、敵対関係には見えません。) 


シーン6:12/21・午前9:56・晴れ(@10:10〜) 
カキノキ樹上に2頭のニホンザルが登って熟柿を採食しています。 
左奥で遊ぶ子猿は計3頭になりました。
(シーン5の最後で1頭の子猿が柿の木から下りて、遊び仲間と合流。) 

雪原をうろついていたカラスが、落葉低木の横枝に跳び乗りました。 

左手前のオニグルミ樹上に居た猿が木を下り始め、至近距離で写りました。(@10:58〜) 
前足の肉球が一瞬写ったぐらいです。 
少し奥の雪原に跳び下りたようです。
幸い、猿に監視カメラを悪戯されずに済みました。 


シーン7:12/21・午前10:26・くもり・気温6℃(@12:12〜) 
ニホンザルの群れはいつの間にかカキノキから居なくなっていました。 
(カキノキから少し離れていただけだと後に判明します。)
入れ代わりで、カラスの群れが雪原に散開して、雪面の落柿を食べています。 
地上採食中のカラスたちが少し逃げ惑ったので、何事かと思いきや、首輪を装着したニホンザル成獣が手前から柿の木の下にゆっくり歩いて登場しました。(@12:40〜) 
カキノキの真下の雪面から落柿を拾うと、近くの灌木に腰掛けながら食べ始めました。 
尻だこがあるニホンザルでも雪面に直接座ると冷たいのか、樹上で座るようにしています。 
その猿が食べながら振り返って一瞥しただけで、背後の雪原を忍び寄っていたカラスたちが慌てて逃げました。(@14:00〜) 

左では子猿がヤマグワの落葉灌木によじ登って遊び始めました。 
カキノキの梢(画角の外)で別個体のニホンザルが採食しているようで、ときどき食べ残しを捨てています。 


シーン8:12/21・午前10:28・くもり・気温8℃(@14:12〜) 
カキノキの樹上からニホンザル成獣が頭を下にして幹を下りてきました。 
やんちゃな子猿なら飛び降りるところですが、成獣は怪我するのが怖いのか、慎重に雪原へ降りました。 

右の落葉灌木では、首輪を装着した成獣♀個体が落柿を食べながら、その様子を見ていました。 
食べかけを捨てて振り返ると、雪原を背後まで来ていたカラスが警戒して飛び退きました。(@14:28〜15:07) 
このニホンザル個体は、もうだいぶ食欲が満ち足りているのか、それほど攻撃的にカラスを追い回したり追い払ったりすることはありません。 
それでも図々しく近寄ってくるカラスをときどき牽制しています。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 




【考察】
辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』という本によると、
 ・種内の競争関係と同様に、種間関係にも干渉型と消費型の2つがあるのだが、1本の木で2種類の動物が食べものを直接取り合う局面はほとんどないだろうから、この場合は消費型競争が問題になる。 (p115より引用) 
・本州では動物感の種間競争に関するきちんとした研究はまだ公表されていない。 (p116より引用) 


 
この動画シリーズについてChatGPTと問答を長々と繰り返してブレインストーミングしました。
おかげで頭を整理できたのですが、すべてのQ&Aをコピペするのは面倒だし、あまりにも長くなり過ぎます。
今回はChatGPTに観察結果の解釈をまとめてもらいました。


カキノキを巡るニホンザルとカラスの相互作用

農地の端に、剪定がほとんどされていない1本のカキノキが立っており、周囲は収穫後のソバ畑、スギの防風林、休耕地などに囲まれていた。樹高はおよそ10 m前後と推定され、細長い樹形で、熟した果実は樹冠の外側や枝先に多く残っていた。この木をトレイルカメラで監視したところ、昼間には ニホンザル の小さな群れ(10頭未満と推定)が繰り返し訪れて果実を採食していた。

サルが来た直後の段階では、周囲にいた ハシブトガラス(および可能性として ハシボソガラス)に対して強い排除行動が見られた。サルは樹上だけでなく地上でもカラスを追い回し、落果を拾い食いしていたカラスの群れを追い散らしていた。この段階は、餌資源を巡る**干渉型競争(interference competition)**として解釈できる。

しかし時間の経過とともに、サルのカラスに対する攻撃性は次第に弱まった。カラスは近くの木(オニグルミなど)に待機したり、奥のスギ防風林から飛来したりして機会をうかがい、サルが落とした果実を地上で拾って食べた。サルは果実を味見したり、食べかけの果実を惜しげもなく落とすことが多く、それがカラスにとって重要な餌資源となっていた。

このため、この関係には競争と**促進(facilitation)**の両方の側面が存在していた。サルは果実へのアクセスを巡ってカラスを排除する一方で、採食行動の結果として落果や食べ残しを生じさせ、結果的にカラスの採食機会を増やしていた。

最終的に、樹上にはまだ果実が残っている段階でもサルの群れは比較的あっさりとその場を離れた。すると待機していたカラスがすぐに飛来し、樹上および地上で果実を採食し始めた。観察の後半になると、残った果実は細い枝先に集中しており、体重の軽い子ザルやカラスの方が利用しやすい状態になっていた。

カラスの個体数は時間によって変動したが、通常は3~5羽程度で、多い時には10羽以上が集まることもあった。しかし映像ではカラス同士の激しい争いはほとんど見られず、資源量が比較的多かったため同種間の干渉型競争は弱かった可能性がある。



2026/03/10

熟果の採食を終えたニホンザルが立ち去るのを待って、カキノキに集まって来るカラスの群れ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬〜下旬

シーン1:12/19・午前8:53・くもり・気温1℃(@0:00〜) 
落葉したカキノキの樹上からニホンザルMacaca fuscata fuscata)の成獣が隣接する落葉灌木(樹種不明)を伝って地上に降りました。 
成獣はやんちゃな子猿のように跳び下りずに、慎重に幹を下りました。 

しばらくするとカラスaが飛来し、左手前のオニグルミ樹上に留まりました。 
更に別個体のカラスbが左から飛来し、カキノキの梢に留まりました。
カラスbはもっと上の枝に移動し、画角の外へ一旦消えてから、また下の枝に降りてきました。
カキノキ樹上の熟果を採食しているのでしょう。
次のカラスcが左から飛来し、落葉したアンズの木に留まりました。 
アンズの枝から枝へ少しずつ移動し、慎重にカキノキへ近づいています。 


シーン2:12/21・午前10:29・くもり・気温9℃(@1:06〜) 
2日後、冬至の日の様子です。 
黒い首輪を装着したニホンザル♀個体が、カキノキの根元で落柿を探しています。 
その猿が獣道を手前に歩き去ると、強い競合相手が居なくなったので、雪原に居たカラスの群れがどんどんカキノキに近寄って来ました。 
カラスの歩き方はウォーキングもホッピングも両方見られたので、ウォーキングが得意なハシボソガラスCorvus corone)とホッピングが得意なハシブトガラスCorvus macrorhynchos)との混群かもしれません。 
やや遠いので、嘴の形状でカラスの種類を見分けられませんでした。 
カラスたちは怖い鬼(猿)の居ぬ間に、カキノキの下に散乱している落柿をのんびり啄んでいます。 


シーン3:12/21・午前10:08・晴れ・気温7℃(@2:11〜) 
編集の都合で、少し時間をさかのぼります。 
画面右奥の赤い丸で囲んだ林縁に注目してください。 
(奥には暗いスギの防風林があります。) 
いつの間にか、ニホンザルの母子が来ていました。 
幼い子猿が母親♀のそばで、落葉灌木(樹種不明)に登って独り遊びしています。 
林縁の雪上に座って日向ぼっこしている母親♀の胸に、遊んでいた子猿が飛びつきました。 
子猿の遊ぶ様子は、いつ見ても微笑ましいですね。 

カキノキ樹上にニホンザルが居ないので、カラスが次々に飛来し、集まってきます。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カラスの鳴き声が聞き取れるように、編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
カキノキの果実という限られた餌資源を巡って、雪国のニホンザルとカラスは競合関係にあります。
猿がカラスを攻撃的に追い払うことはなくなりましたが、依然として緊張関係が見て取れます。
ニホンザルの方が強いという力関係がはっきりしたので、猿が食餌を終えるまでカラスは遠慮して待っているようです。
猿が退去した後は、ようやくカラスの天下になります。
待ちかねたようにカラスの群れがカキノキに続々と集結して、樹上の熟柿や雪面の落柿を採食し始めます。



 



2026/03/09

スッポンタケを食べた後に落ち葉の下に隠れる謎のナメクジ【30倍速映像】

 



2024年11月中旬・午後13:05〜14:05頃・くもり 

平地の二次林で見つけたスッポンタケを定点観察しています。 
長く伸びて折れた柄は早く分解されたのか、見つかりませんでした。 
柄から崩れ落ちたグレバの先端部だけが林床に残っていて、見慣れないナメクジが乗っていました。 
体色は褐色系で、頭部の大触角は黒色です。 
ハナタテヤマナメクジですかね?(当てずっぽうです) 

グレバは胞子を含む黒い粘液が虫に食べ尽くされて乾き、虫を誘引する匂いを失ったようです。
もう虫はほとんど来ていませんでした。 

謎のナメクジがスッポンタケのグレバをゆっくり食べている様子を、微速度撮影しようと思い立ちました。 
しかし、ナメクジの上に落ち葉が被さっていて、肝心の口元が隠れていました。 
撮影のためにその落ち葉を取り除いたら、異変を感じたナメクジが逃げ始めてしまいました。 
急いで逃げるナメクジを30倍速の早回し映像でご覧ください。 
ナメクジの這った軌跡には、粘液が残ります。 
摂食シーンが撮れず、残念でした。 

本格的な三脚があれば、真上から見下ろすように撮れたはずです。 
ところがこの日はミニ三脚しか持ってきておらず、ローアングルで横からナメクジを狙うしかありませんでした。 
ナメクジがキノコからどんどん遠ざかるので、撮影の途中でカメラの設置場所を変えました。 

微速度撮影後に、スッポンタケの近くの落ち葉をめくって探すと、逃げたナメクジが隠れていました。 
黒い大触角を引っ込めています。 
体色が少し違うので、もしかして別個体(あるいは別種)ですかね? 
雪国のナメクジは、こういう落ち葉の下で越冬するのでしょうか。 
ナメクジを採集し、持ち帰って飼育しようか迷いましたが、忙しくて世話をする余力がないので諦めました。 

最後にスッポンタケのグレバを拾って、残り香を直接嗅いでみました。 
スポンジ状の脆い感触で、かすかにアンモニア臭がしました。 

グレバの内部には、三葉虫っぽい形状をした謎の虫(甲虫の幼虫)が潜んでいました。 摂食中かどうか、背側から撮っても不明です。 
この甲虫幼虫が何の仲間か(科名など)、見分けられる達人がいらっしゃいましたら、教えてください。 
グレバを裏返してみても、他の虫は隠れていませんでした。 

グレバのすぐ横の落ち葉の上に残されていたオレンジ色と緑色の混合物は、ナメクジが排泄した糞だろうと予想しています。 


関連記事(13、14年前の撮影)▶  


【アフィリエイト】 

2026/03/08

カキノキの下で拾った落果を運び、雪の下に埋めて隠すハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】貯食行動

 



2024年12月中旬〜下旬 

シーン1:12/19・午前9:13・くもり・気温3℃(@0:00〜) 
郊外のカキノキに朝からニホンザルMacaca fuscata fuscata)とカラスの群れが採食に来ていました。 
この記事の主役は、ニホンザルではなくカラスです。

カキノキに登っていたニホンザルの母子が樹上から下り始めました。 
慎重な母親♀はカキノキの横枝から跳び下りず、隣接する蔓と落葉灌木(樹種不明)を伝って地上へ降りるようです。 
これは前回と同じ経路です。 
後から追いかけてきた子猿が途中で母親♀の腰に跳び乗りました。 
母猿は子猿をおんぶしたまま、雪原を手前歩き去りました。 

カキノキの下の雪面に佇んでいたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が、立ち去るニホンザルの母子を見送ると、落柿を啄み始めました。 
1.5倍に拡大してよく見ると、このハシブトガラス個体は熟柿の果肉の欠片を咥えたまま左へ少し歩き(ウォーキング)、ヤマグワの落葉灌木の根本に埋めて隠しました! 
貯食後のカラスは、果汁で汚れた嘴を雪面に擦りつけて拭いました。 
周囲に積もった雪や落ち葉を少し集めて貯食物の穴にかぶせて、隠蔽工作しています。 
貯食作業に満足したハシブトガラスは、雪原を手前に少し歩き、落柿の拾い食いを再開しました。(死角で見えない) 

別個体のハシブトガラスがどこか近くから澄んだ声でカーカー♪鳴く声が聞こえます。 


シーン2:12/21・午前9:58・晴れ・気温9℃(@1:21〜) 
2日後も同様のシーンが撮れていました。 
ニホンザルの群れがカキノキの下の雪面で落果を拾い食いしています。 
奥の雪原を左から(飛び跳ねるようにホッピングで)歩いてきたカラスが落柿を咥えると、奥のスギ林縁に持ち去りました。 
雪原に座って採食中のニホンザルたちは、そんなカラスを横で見ていただけで、追い払ったりしませんでした。 
カラスは猿の群れから離れた安全な場所に運んでから落柿を食べたのか、それとも落葉灌木の根本に埋めて念入りに隠したのか(貯食行動)、定かではありません。 
カメラから遠い上に、手前の落葉灌木の陰になって、しっかり観察できないのです。
しかも、肝心なときに1頭のニホンザルが撮影の邪魔をしました。 
カラスは、もう一つ別な落柿を雪面から拾い上げると、奥に運んで行きました。(@1:55〜)   
このカラス個体はハシブトガラスではなく、ハシボソガラスCorvus corone)かもしれません。(遠くて見分けにくい) 

その間に、サルが雪面から拾ったカキノキ落果を口に咥えたまま、手前に走って来ました。 
トレイルカメラを固定したオニグルミの樹上によじ登ると、興味津々で調べています。 
雨よけ庇をいたずらしている物音がガサゴソ聞こえます。
(雨よけを手を使って横にずらしてしまいました。)
悪戯サルが小声で鳴き♪、監視カメラを覗き込む顔がちらっと写りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
餌が乏しい初冬に、カキノキ果実という限られた餌資源を巡って異種間(ニホンザルvsカラス)の競争が繰り広げられています。 
餌場での力関係は、カラスよりもニホンザルの方が優位にあるようです。 
今回、カラスを追い払うニホンザル個体はいませんでした。 
関連記事(同所同時期の撮影)▶  初冬に雪国のニホンザルがカキノキの熟果を巡ってハシブトガラスの群れを追い払う【野鳥:トレイルカメラ】占有行動

直接的な攻撃を受けなくても、カラスはニホンザルが近くにいると遠慮しています。 

シーン1はどう見ても貯食行動です。 
満腹状態のハシブトガラスが、競合するニホンザルに餌を全部食べられないように、美味しそうな落柿の一部を隠したのかもしれません。 
落果を丸ごと1個隠すのなら分かるのですが、果肉のわずかな欠片をわざわざ手間ひまかけて雪の下に埋めて隠すのが不思議です。 
カラスが普段隠す餌は、クルミの実(堅果)やパンなど乾いた餌です。
甘くて腐りやすいカキノキ液果を貯食しても長期保存できるとは思えないのですが、雪の下に埋めれば腐らずに冷蔵保存できることを雪国のカラスは知っているのかもしれません。

同一個体のカラスが、隠した餌を後で掘り出して食べる様子は、残念ながら撮れていませんでした。 
(その貯食物を別個体のカラスが食べたら、盗み行動になります。)
もし埋めた果肉に種子(柿の種)が含まれていて、カラスが後で食べるのを忘れたら、カキノキの種子散布に貢献したことになります。(貯食型の動物散布) 
カキノキの果実(柿の実)は液果ですから、被食型の動物散布される、というのが定説です。 
定説に反した証拠映像が撮れたかもしれません。 

シーン2のカラスは貯食行動ではなく、ニホンザルから少し離れた位置に落果を運んでから安全な場所で食べただけかもしれません。 


つづく→

2026/03/05

初冬に雪国のニホンザルがカキノキの熟果を巡ってハシブトガラスの群れを追い払う【冬の野鳥:トレイルカメラ】占有行動

 



2024年12月中旬〜下旬

シーン0:12/13・午後13:11・くもり・気温18℃(異常値?)(@0:00〜) 
郊外で畑の端にぽつんと立っているカキノキを自動撮影カメラで見張っています。 
今回はなるべく柿の木の全体が写るように画角を決めました。 
完全に落葉した後も、枝には熟した果実がまだ残っています。 
雪が少し積もって、いかにも冬の雪国らしい風景になりました。 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)とカラス間の餌資源のカキノキを巡る小競り合いを以下にまとめました。 
映像ではカラスの種類がハシブトガラスCorvus macrorhynchos)なのかハシボソガラスCorvus corone)なのか見分けられないことがあります。 
主にハシブトだろうと思っているのですが、もしかすると混群なのかもしれません。 


シーン1:12/20・午前8:25・くもり・気温1℃(@0:03〜) 
朝からカキノキに登ったニホンザルが、餌資源の熟柿を占有するために、樹上のハシブトガラスを威嚇して追い払いました。 
枝を揺すってカラスに威嚇誇示しています。 
逆にカラスが鳴いて抗議したり、モビングしたりしないのが意外です。 
カラスが弱い子猿を狙って襲うこともありませんでした。 
逃げたカラスたちは、左隣の落葉したアンズ(杏)や右手前のオニグルミの梢に止まり直しました。 

柿の木から一気に下りたニホンザル♀成獣が、右手前にある落葉したオニグルミの木に勢い良く登り、そこに留まっていたカラスを追い払いました。(@0:30〜) 

地上でカキノキの手前から黒い首輪を装着した♀成獣が現れ、カキノキの低い位置の横枝に登りました。(@0:46〜) 
右の枝先に進むと、枝を激しく揺すって樹上に来ていたカラスを追い払いました。 
左隣りのアンズ梢に逃げたカラスは、これで2羽になりました。 
もしかして、♀♂つがいなのかな? 
その行方を見送ってから、首輪ニホンザル♀が横枝に乗ったまま立ち上がりました。 
熟柿を右手でもぎ取ると、その場に座って食べ始めました。 
食べ残しの熟果は捨てました。 

猿に追い払われて辺りを逃げ回っていたカラスが、猿の隙をついてカキノキ樹上に戻ってきました。(@1:32〜) 
細い枝先で揺れる熟柿を器用に啄みました。 
ニホンザルも諦めてカラスの採食を黙認しています。 

雪原でカキノキ落果を食べていたニホンザル個体が歩いて右に移動し、別の落果を拾い上げてその場で食べ始めました。(@1:50〜)
この猿の地上採食行動は、右下隅の雪原に来ていたカラスを牽制して追い払う効果もあったようで、カラスが少し飛び退きました。 


シーン2:12/20・午前8:36・気温2℃(@2:03〜)
ニホンザルの数が少なくなると、カラスの群れが続々と集まって来ました。 
雪原やカキノキ・オニグルミ樹上などあちこちに散開しています。 

画面の右端でオニグルミ樹上に居たニホンザル♀が地上に降りました。(@2:15〜) 
落葉低木(樹種不明)や蔓植物を経由して、カキノキの横枝に登りました。 
奥の雪原に集まっていたカラスの群れは、猿の急な動きに驚いて一斉に飛び去りました。 
荒ぶった猿は更に上の枝に登り、カキノキ樹上に居たカラス個体を追い払いました。 
その猿は次に右下の横枝へ飛び移り、枝を激しく揺すって威嚇誇示。 
それでも収まらない猿は、雪原に跳び下りて走り回り、カラスを追い散らします。 
しかしカラスは猿をからかっているのか、ちょっと飛び退くだけで、遠くへは逃げません。 
多勢に無勢となったニホンザルは、姿が見えなくなりました。 

今のところ、カラスは樹上に実っている熟柿よりも、雪面の落柿を好んで食べています。 
樹上の熟果は食べにくい細い枝先にしか残ってないからかもしれません。 
ニホンザルがカキノキ樹上から食べ残しをどんどん捨てるので、カラスも(質はともかく)餌には困らないのです。


急にカラスがカァー♪と大声で鳴きました。(@3:02〜) 
警戒声なのかと思いきや、雪原のカラスたちは少し飛んで逃げただけで、すぐにまた戻って来ました。 
カキノキ樹上に留まり直したカラス個体は、熟柿を啄んでいます。 
画面の右端では、雪原から飛び立ったカラスが落柿を丸ごと咥えていました。(@3:45〜) 


シーン3:12/21・午前10:23・くもり・気温4℃(@4:04〜)
翌日も朝からカキノキを巡って猿とカラスの小競り合いが繰り広げられていました。 
若い猿が、カキノキ樹上で採取した熟柿を口に咥えたまま、地上の雪面に降りました。 
集まったカラスの多くは、右奥の雪面に散開して、落柿を拾い食いしています。 

カキノキの梢に独りで座って熟柿を食べていたニホンザル個体が、食べかけを惜しげもなく捨てました。(@4:51〜) 
樹上で立ち上がって振り返ると、近くの横枝に来ていたカラスを威嚇して追い払いました。 
逃げたカラスは少し飛んだだけで、左下の雪面に降り立ちました。 
カキノキ樹上の猿は、次の果実をもぎ取って食べ始めました。 

雪原で落柿を拾い食いするカラスをニホンザルは基本的に黙認しているようです。 
樹上で味見して美味くなかった果実を捨てているからでしょう。 
カラスの方がニホンザルよりも個体数が多いのに遠慮していて、猿が立ち去るまで辛抱強く待っています。 
私が見る限り、力関係はニホンザルの方がカラスよりも上のようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カラスの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』を読んで、種間関係について少し勉強しました。
・種内の競争関係と同様に、種間関係にも干渉型と消費型の2つがあるのだが、1本の木で2種類の動物が食べものを直接取り合う局面はほとんどないだろうから、この場合は消費型競争が問題になる。 (p115より引用) 
・本州では動物間の種間競争に関するきちんとした研究はまだ公表されていない。 (p116より)

今回私が観察した事例では、ニホンザルとハシブトガラスが柿の実という食べ物を直接取り合っていたので、干渉型の競争関係でした。


つづく→ 


【アフィリエイト】 

2026/03/04

カキノキに集まり樹上の熟果や雪面の落果を食べるハシブトガラスの群れ(冬の野鳥)

 



2024年12月中旬〜下旬

シーン0:12/13・午前13:11・くもり・気温18℃(@0:00〜) 
郊外で農地の端にぽつんと立っているカキノキを自動センサーカメラで見張っています。 
なるべく柿の木の全体が写るようにしました。 
完全に落葉した後も、枝には熟した果実がまだ残っています。 
雪が積もり、いかにも雪国の冬らしい風景になりました。

カラスの登場シーンを以下にまとめました。



シーン1:12/20・午前8:59・くもり・気温2℃(@0:03〜) 
朝からカラスの群れが続々と飛来し、カキノキ樹上や雪原のあちこちに散開していました。 
奥の雪原で落柿を採食している個体がいます。 
熟した果実が樹上から自然に(風で)落ちるだけではありません。 
ニホンザルの群れがここで採食すると、ちょっと味見しただけで食べかけの果実を惜しげもなく捨てるので、カキノキの下に大量の落果が広範囲に散乱するのです。
(猿は柿の実を持ち去ってから食べることもあります。) 

やや遠いため、カラスの種類を見分けられません。 
もしかすると、ハシブトガラスとハシボソガラスの混群かもしれません。 

冒頭から至近距離でガタガタと物音がするのは、監視カメラを固定したオニグルミの木にもカラスが留まったからだと思われます。 
すると予想通り、オニグルミ樹上のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がカメラのすぐ手前を横切りました。(@0:08〜) 
好奇心旺盛なカラスが、トレイルカメラ(見慣れない異物)に興味を示して調べに来たのでしょう。 


シーン2:12/20・午前9:07・くもり・気温3℃(@2:03〜) 
右手前のオニグルミ樹上にハシブトガラス(ハシボソかも?)が止まっていました。 
左の枝にふわりと跳んで移動すると、カーカー♪という澄んだ鳴き声が聞こえます。 
しばらくすると、少し奥の雪面に飛び下りました。

画面右下隅の奥の林縁でカラスが餌を探し歩いています。 
カキノキの下の雪面で落柿を啄み始めました。 
果肉を引きちぎるときは、片足で押さえつけています。 
デジタル処理で1.5倍にズームインしてみると、どうやらハシブトガラスのようです。


シーン3:12/21・午前11:50・くもり・気温11℃(@3:36〜) 
翌日(冬至の日)も昼前に、カラスの群れが来ていました。 
競合者であるニホンザルたちがカキノキ樹上から居なくなると、入れ替わるようにカラスがカキノキ樹上に続々と飛来するようです。 

カラスは早速、熟柿を啄み始めました。 
樹上だけでなく雪原で落柿を採食する個体もいます。 
食事の合間に、足元の雪面や枝で嘴を拭いました。 

嗄れ声も聞こえたということは、ハシボソガラスCorvus corone)も来ているのでしょうか。(@5:00〜) 
ただし、ハシブトガラスもガラガラ声で鳴くことがあるようなので、ややこしいです。 


シーン4:12/21・午前12:05・くもり・気温10℃(@5:36〜) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
もしかすると、カラスの群れの中にも順位があって、例えば強い個体しか樹上の果実を食べられず、弱い個体は落果を拾い食いするしかないのかもしれません。 
この仮説を検証するには、カラスの群れを一時捕獲した上で全個体を識別できる標識をして長期間観察するしかなさそうです。 

カラスがカキノキの種子散布者かどうか、Perplexity AIを使って検討してみました。

Q1: カラスの糞から柿の種が未消化のまま検出されたことはあるか? つまり、カラスはカキノキの種子散布者か?

A1: 結論から言うと、「カラスの糞から未消化の柿(Diospyros kaki)の種が検出された」と明示した報告は見つからず、カラス類がカキノキの主要な種子散布者だと示す証拠は現状かなり乏しいです。pubmed.ncbi.nlm.nih+2

1. カラス一般の種子散布者としての役割

  • カラス科(カラス類・カケス・ホシガラスなど)は、多くの樹種で散布者として重要であることがよく知られています。academic.oup+1

  • ただしそれは主にドングリ・マツ類などの堅果や大きい種子を嘴で運び貯食する「貯食散布」であり、果実を丸呑みして糞で散布する「内生散布(endozoochory)」とはやや性質が違います。wbsj+1

2. 日本での「カラスの糞中の種子」研究の傾向

  • 日本生態学会の要旨では、ハシブトガラス・ハシボソガラスのねぐら下で糞・ペリットを集めて種子を同定し、季節ごとの利用果実と「糞とペリットで含まれやすい種子サイズの違い」を解析した例があります。[esj.ne]​

  • この研究では春にサクラ、秋にハゼノキやコブシなど複数種の種子が糞やペリットから検出されていますが、抄録の範囲ではカキノキ(Diospyros kaki)への具体的言及はありません。[esj.ne]​

  • また、「種子サイズが大きいほどペリットに含まれやすい=遠くまで飛翔して散布されにくい傾向」が示唆されており、大型種子を内生散布するにはあまり向いていない可能性が示されています。[esj.ne]​

3. カキ属と鳥類による種子散布の既知事例

  • 同属のDiospyros lotus(ナツメガキ)については、哺乳類(ツキノワグマなど)による内生散布が主に調べられており、複数の肉食獣が糞中に未消化種子を排泄し、有効な散布者であることが示されています。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

  • アメリカのタイワンガキ近縁種 D. virginiana では、多数の哺乳類が散布者となり、鳥ではワタリガラスに近縁なアメリカガラス(Corvus brachyrhynchos)が果実を利用するものの、主要な散布者はアライグマなどの哺乳類とされています。[pmc.ncbi.nlm.nih]​

  • つまりカキ類は「いろいろな動物に食べられ、主には中〜大型哺乳類が種子散布者」というパターンが世界的に一般的であり、カラス類は補助的な利用者という位置づけが多いです。pmc.ncbi.nlm.nih+1

4. カラスがカキノキの有効な散布者と言えるか?

  • 大型のカキの種子は、カラスが果肉だけをついばんで種子を落とす・吐き出す可能性も高く、「果実利用者ではあるが種子散布者とは限らない」パターンも考えられます。[pmc.ncbi.nlm.nih]​

  • 少数の種子が丸呑みされて糞から出てくること自体は、十分ありうる(未記載であっても起こり得る)現象です。哺乳類・他の鳥類で同様の例があるからです。pubmed.ncbi.nlm.nih+1

  • しかし、現時点で「カラスの糞から未消化のD. kaki種子が検出され、発芽能力も確認された」といった具体的なデータは確認できず、種子散布者としての寄与度を評価した研究も見当たりません。pubmed.ncbi.nlm.nih+2

5. 現状のまとめと扱い方

  • 「カラスが柿を食べること」は観察されているが、「カラスが柿の有力な種子散布者である」とまでは言えない。

  • 「ごく一部の種子を内生散布している可能性はあるが、証拠は乏しく、少なくとも日本のカキノキにおける主要散布者は哺乳類(ツキノワグマ・タヌキなど)とみなすのが妥当」と整理するのが現状のエビデンスレベルだと思われます。pmc.ncbi.nlm.nih+1

もし必要なら、「日本国内でカラスの糞・ペリットから出た樹種リスト」を出している論文や学会発表をもう少し深掘りして、Diospyros属が一切出てこないかどうかを当たることもできます。


Q2: お願いします。確かに糞だけでなくペレットも調べるべきですね。初冬にカキノキに集まり果肉を食べているカラスを観察したのですが、種子散布者かどうか知りたいのです。

A2: 結論として、日本でカラス類の糞・ペリットを系統的に調べた研究では、Diospyros属(少なくともカキノキ D. kaki)ははっきり「利用植物」として出てきており、しかもペリット中に多く含まれていることが示されています。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

1. 糞・ペリット中の植物リストにカキノキは含まれるか

  • 静岡市有度丘陵でハシブト/ハシボソガラスの排泄物(糞+ペリット)283個を解析した研究では、16種の植物が同定され、そのうちに「カキノキ Diospyros kaki」が含まれています。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

  • 出現率を見ると、アカメガシワ 47.3%、エノキ 41.7%に次いでカキノキが 29.0%、ムクノキ 27.1%と、かなり頻繁に利用されていることが分かります。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

  • その16種のうち「カキノキを除く15種では種子や核が含まれていた」と明記されており、カキノキだけは「種子/核は検出されなかった」ことがはっきり書かれています。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

2. 糞とペリットのどちらに柿が多いか

  • 同じ研究で、カキノキは「吐き戻し(ペリット)に有意に多く含まれていた」とされ、カイ二乗検定で糞とペリットの偏りが有意(X²=11.72, df=1, P<0.01)と報告されています。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

  • これは、柿を食べたとき、カラスは果肉と一緒に何らかの部分(果皮片など)をペリットとしてまとめて吐き戻すことが多い、ということを示していますが、そのペリットに「柿の種子そのもの」は含まれていなかったと解釈できます。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

3. 礼文島のペリット研究とDiospyros属

  • 礼文島のハシボソ/ハシブトガラスのペリット150個を解析した研究では、14科27種の種子がリストされており、ガンコウラン、ヤマグワ、アキグミ、ヤマブドウなどが主要利用種ですが、このリスト中にDiospyros属は出てきません。

  • 礼文島は分布している木本相自体が本州とはかなり異なるため、単純な「不利用」ではなく「そもそもカキ類が乏しい地域」という可能性が高いです。

4. 以上から言えること(Diospyros属が「一切出てこないか」について)

  • 国内の排泄物解析の代表例では、「植物リストにカキノキ D. kaki は含まれるが、その種子は排泄物中では検出されていない」という形です。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

  • 一方、礼文島のように樹種の構成が違う場所のペリットリストにはDiospyros自体が出てきません。

  • 少なくとも、現在参照できる範囲では「カラスの糞やペリットから未消化のDiospyros(とくにカキノキ)の種子が検出された」という明示的な報告は見当たらず、「果実利用はするが、種子は飲み込まず、散布者として機能していない」状況を示唆するデータになっています。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

5. ご観察(初冬のカキノキでの採食)との対応づけ

  • 有度丘陵の結果と合わせると、「初冬にカラスがカキノキに集まり果肉を食べる」という観察自体は、ごく典型的な行動パターンだと考えられます。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

  • しかし、その際に種子を丸呑みして遠くへ運ぶというよりは、果肉をついばんで種子を樹下に落とす/枝や周辺に吐き出す、という形が主で、内生散布者(endozoochorous disperser)というよりは「果実利用者だが種子散布の貢献は小さい」タイプと言った方が現状のデータには合います。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​




Q3: 鳥が被食型の種子散布者となるのは、一口で丸呑みできるサイズの果実(液果)に限るのか? だとすれば、柿の実はカラスの口よりも明らかに大きいので、鳥は中の種子を食べずに果肉だけを啄むことが可能かもしれません。


A3: 鳥が被食型の種子散布者になるのは「丸呑みできる液果に限る」わけではなく、実際には

  1. 丸呑みして糞・吐き戻しで散布するタイプと、

  2. くちばしで果肉を潰しながら食べ、多くの種子をその場に落とすタイプ
    の両方が存在します。frontiersin+1

1. 口幅と果実サイズの関係

  • 多くの鳥では「口幅(gape width)と食べる果実サイズ」が正の相関を持つことが示されていますが、「丸呑みできるサイズ以下の果実しか食べない」というほど単純ではありません。[bowdoin]​

  • 実験的研究では、果実を「丸呑みする種(gulpers)」と「嘴で潰す種(mashers)」に分けると、前者はほぼ全部の種子を飲み込み、後者は種子を多く落とすことが報告されています。[journals.uchicago]​

2. 大型果実に対する鳥の典型的な挙動

  • 大型の液果では、多くの鳥が果実全体を飲み込めないため、果肉をついばんで食べ、種子はほとんど摂取しません。royalsocietypublishing+1

  • その場合、鳥は果肉のエネルギーだけを利用し、種子は樹下・枝上・周辺に落ちるため、「被食型の種子散布者」としての機能は弱くなります。[royalsocietypublishing]​

3. カラスと大きな果実

  • カラス類を含むカラス科は、ベリー状の小果実については丸呑みして糞やペリットで種子を散布する「古典的な内生散布」を行う一方、より大きい果実では果肉を裂く・ちぎるなどの「mashers」に近い採食をすることが知られています。sciencedirect+1

  • カラスを対象とした実証研究でも、大型種子ほど糞・ペリットに残りにくく、樹下にばら撒かれる傾向が示されており、「大きい種子ほど飲み込まず落とす」方向にバイアスがあると考えられます。[frontiersin]​

4. 柿の実とカラスの場合の含意

  • 柿(Diospyros kaki)の果実は一個あたりのサイズ・重量が大きく、カラスが「一口で丸呑みする」ことはほぼ不可能な部類に入ります。[en.wikipedia]​

  • したがって、ユーザーがお書きのように「果肉だけを啄んで種子を残す」という採食様式がとても起こりやすい条件です。実際、日本のカラスの糞・ペリット調査では柿の果肉利用は頻繁に検出されるものの、種子は検出されておらず、この推測と整合的です。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

つまり、「被食型の種子散布者=丸呑みできる液果だけ」というわけではないものの、大型果実・大型種子では、鳥はしばしば果肉だけを食べて種子を飲み込まないため、柿+カラスの組み合わせでは、果実利用者ではあっても有効な内生散布者とは言いにくい、というのが現状の知見と一致する見方になります。journals.uchicago+3



Q4: 上記の研究で、カラスの糞やペレットの内容物を調べたとのことだが、どうやって他の鳥ではなくカラスの排泄物だと保証しているのか? 排泄主をDNA検査で同定しているのか? それとも直接観察でカラスが糞やペレット排泄した直後にそれを採集して調べたのか?


A4: カラスの糞やペリットの研究では、主に直接観察と形態的特徴による同定が標準的な方法で、DNA検査はほとんど行われていません。city+1

1. 排泄主の同定方法(主な手法)

  • ねぐら下での新鮮サンプル採取: カラスのねぐら(集団宿泊地)を事前に観察し、早朝(日の出前)に前夜に落下したばかりの湿ったペリット・糞のみを回収。これで他の鳥の混入を防ぎます。[city.kumamoto]​

  • 形状・大きさの判断: ペリットはカラス特有の楕円形・灰褐色で1-3cm程度のサイズが特徴的。他の鳥(ハトやスズメ類)の排泄物とは明瞭に異なります。riishiri.sakura+1

  • 直接観察の併用: カラスが休憩・採食場所に集まる現場で、排泄直後のものを目視確認して採集するケースも一般的です。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

2. DNA検査の有無と理由

  • これらの研究(静岡・礼文島の論文を含む)ではDNA同定の記述が一切なく、形態観察と顕微鏡解析のみで進められています。pubmed.ncbi.nlm.nih+1

  • DNA法はコスト・手間がかかる上、ねぐらという「カラスほぼ単独の環境」では不要と判断されるため、採用されていません。[city.kumamoto]​

3. 信頼性の確保策

  • 時間的制約: 日の出前に回収することで、ハトなどの日中活動鳥の排泄混入を排除。[city.kumamoto]​

  • 内容物のクロスチェック: ペリット内の種子・昆虫残渣がカラスの雑食性(果実+動物食)と一致するか確認。pubmed.ncbi.nlm.nih+1

  • これにより、他の鳥由来の可能性は極めて低く、研究者間で再現性が高い方法として確立されています。[city.kumamoto]​

ご指摘の通り、この手法で「カラス由来」と保証されているため、柿の種子が検出されなかった結果の信頼性は高いと言えます。[pubmed.ncbi.nlm.nih]



Q5: 初冬にトレイルカメラでカキノキを監視していると、樹上の果実(および落果)をめぐってニホンザルとカラスが競合しているようでした。ニホンザルはカキノキの種子散布者と言えますよね?


A5: はい、ニホンザル(Macaca fuscata)はカキノキ(Diospyros kaki)の有効な種子散布者として位置づけられますが、種子破壊率の高さから「完璧」とは言えません。esj.ne+1

1. ニホンザルのカキノキ果実利用と種子散布の証拠

  • ニホンザルは秋〜初冬のカキノキ果実を積極的に食べ、糞中に未消化の種子を排泄することが複数の研究で確認されています。[esj.ne]​

  • 飼育下実験では、5頭のニホンザルにカキを含む5樹種の果実を与え、排泄種子を数えた結果、種子破壊率は個体差が大きく、果実特性よりもサルの採食技術(噛み砕き方)が影響することが示されました。ndlsearch.ndl.go+1

2. 種子破壊率の問題点

  • ニホンザルの消化管通過中、種子が激しく破壊されるケースが多く(一部個体で高率)、これが種子散布者としての有効性を低下させる要因です。ndlsearch.ndl.go+1

  • しかし、破壊されずに排泄された種子は発芽能力を保持し、二次散布(糞食動物によるさらなる移動)も観察されるため、全体として生態系に寄与しています。[jstage.jst.go]​

3. トレイルカメラ観察(カラスとの競合)との関連

  • 初冬のカキノキでニホンザルとカラスが競合するのは典型的なパターンで、ザルは樹上・落果を丸呑みしやすい一方、カラスは果肉啄み中心のため、ザルの内生散布効率が相対的に高いと考えられます。pubmed.ncbi.nlm.nih+1

  • ザルの糞は大量生産され、広範囲に種子を運ぶため、カラスより散布者としての役割が大きいです。[jstage.jst.go]​

4. まとめと評価

ニホンザルはカキノキの主要種子散布者ですが、種子破壊率のばらつきを考慮した「条件付き有効散布者」と見なすのが適切です。カラスとの現場競合観察からも、ニホンザルの貢献度が上回る可能性が高いです。esj.ne+2



Q6: 近くにあるタヌキの溜め糞場を調べると、秋から冬にかけてカキノキ種子が未消化のまま大量に含まれていたので、タヌキがメインの種子散布者だろうと考えています。トレイルカメラでタヌキがカキノキの落果を拾い食いするシーンも撮れていました。


A6: はい、タヌキ(Nyctereutes procyonoides)はカキノキ(Diospyros kaki)の非常に有力な種子散布者です。ユーザーの溜め糞場観察とトレイルカメラ記録は、既知の生態と完全に一致します。kyoto-u.ac+1

1. タヌキの糞中カキノキ種子の検出実績

  • 複数の研究で、タヌキの糞から未消化のカキノキ種子が頻繁に検出され、秋冬の利用が顕著です。例えば、武蔵野地域のタヌキ糞解析では、カキノキ種子が上位(エノキ・マメガキに次ぐ)にランクイン。[repository.musashi.ac]​

  • タヌキは地上採食性で果実中心の雑食を持ち、落果を拾い食いして複数種の種子を高密度で排泄するため、堆積パターンがニホンザルやカラスより広範です。shudo-u.ac+1

2. 種子散布者としての有効性

  • タヌキは種子破壊率が低く(哺乳類中では優位)、溜め糞場という特異な習性で種子を集中散布し、発芽率を高める効果があります。jstage.jst+1

  • 都市近郊林や里山で特に有効で、カキノキのような大型果実を丸呑みし、広範囲(数百m以上)に運ぶことが確認されています。tuat.repo.nii+1

3. 現場観察(カラス・ニホンザルとの比較)

動物採食様式種子散布形式カキノキ適性
カラス果肉啄み中心低(種子非摂取)低い [pubmed.ncbi.nlm.nih]​
ニホンザル樹上・落果丸呑み中(破壊率高)[esj.ne]​
タヌキ落果拾い丸呑み高(高密度・低破壊)高い [repository.musashi.ac]​
  • 初冬の競合現場では、タヌキが夜間活動で落果を効率的に回収し、溜め糞で種子を「貯蔵」的に散布するため、地表レベルのメイン散布者と考えられます。[kyoto-u.ac]​




Q7: 果実を採食する際に、よく噛むかどうか(種子を破壊するかどうか)は動物種によってどのように決まっているのか? 当然、よく咀嚼する方が消化に良いはずですよね?


A7:動物が果実を「よく噛むか(種子を破壊するか)」は、主に食性・消化管構造・種子散布戦略とのトレードオフで決まります。確かに「よく噛めば消化効率が上がる」は正しいが、種子散布者としての役割や進化適応により「丸呑みを選ぶ」種も多いです。esj.ne+2

1. 決定要因:主な分類軸

  • 食性と歯・顎の形態: 肉食・雑食寄り(タヌキ、ニホンザル、カラス)は鋭い歯で果肉を裂きやすいが、硬い種子は避けるか丸呑み。草食寄り(反芻獣)は平臼歯で徹底的に噛み砕き、セルロース分解を微生物に委ねる。umdb.u-tokyo+1

  • 消化管の選択性: 単胃動物は果肉の糖・タンパクを胃腸酵素で速やかに吸収するため「種子は破壊せず通過」が効率的。多胃・発酵槽動物は繊維質を長時間分解するので、細かく噛む必要がある。srut+1

  • 種子保護戦略との相互作用: 植物側が硬い種皮で「破壊耐性」を持つ場合、動物は噛んでも消化しにくく、結果として散布に利用される(例: カキの種子)。kyoto-u.ac+1

2. 「よく噛む」vs「丸呑み」のトレードオフ

戦略例動物利点欠点
よく噛むニホンザル果肉消化↑、栄養吸収↑種子破壊→散布効率↓ [esj.ne]​
丸呑みタヌキ種子無傷、広範囲散布一部消化不良リスク [repository.musashi.ac]​
  • 消化効率優先なら噛むが正解だが、種子散布で利益を得る共生関係では丸呑みが進化的に有利。タヌキのように低破壊・高密度排泄は「win-win」。repository.musashi+1

3. カラス・ザル・タヌキの実例対応

  • カラス: 嘴で果肉啄み(mashing)、種子非摂取=消化効率最優先で散布貢献なし。[pubmed.ncbi.nlm.nih]​

  • ニホンザル: 個体差大で一部噛み砕くが、破壊率高め(技術依存)。ndlsearch.ndl.go+1

  • タヌキ: ほぼ丸呑み、低破壊で溜め糞散布=散布特化型。[repository.musashi.ac]​

つまり「消化に良い=よく噛む」が鉄則だが、生態系では**「散布貢献>消化効率」**のバランスで種ごとに最適化されています。ユーザーの現場(カキノキ)では、タヌキがこの理想形に近いです。[kyoto-u.ac]





【アフィリエイト】

ランダムに記事を読む