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2026/01/23

クリの樹上で枝を折り堅果を食べていたツキノワグマが慌てて逃げるまで

 

2025年10月上旬・午後12:40頃・晴れ 

里山の舗装された峠道を私が静かに歩いていると、前方の路上にクリの落果やイガが大量に散乱しています。 
立ち止まって見上げると、山側の雑木林にそびえ立つクリ(栗)高木の樹冠がガサガサと不自然に揺れています。 
隣の木々が揺れていないことから、無風であることが分かります。
何者かが栗の木に登って、枝を激しく揺すっているのです。 
ポキッ、バキバキと枝が折れる音♪が聞こえます。 
姿は見えませんが、ツキノワグマUrsus thibetanus)が食事中だと状況をすぐに悟りました。 
腰に携帯している熊よけスプレーを静かに取り出し、安全装置を外していつでも噴射できるように引き金に指を掛けながら、撮影を続けます。 

クリの木の手前はミズナラですが、枝にどんぐり(堅果)が全く実ってないということは、報道されている通りミズナラが凶作の年なのでしょう。 

クマが揺すった枝から大量のクリの実やイガ(棘のある総苞)が真下の路上にボトボトと降ってきます。 
直撃したら痛そうです。 
せっかくクリの木に登っても、堅果がほとんど落ちてしまうとしたら、なんとも無駄の多い採食法ですね。 
むしろ樹上で枝を激しく揺すってクリの実(堅果)を意図的に落としまくり、木から降りてきたクマが、路上に散乱した落果を後でまとめて食べるつもりなのでしょうか? 

なんとかクマの食事シーンを撮りたくて、路上の私が恐る恐る近づいたら、ようやく真っ黒なクマの姿を樹上に認めました。 
しかし警戒心の強いクマに気づかれてしまい、食餌を中断してこっそり木を下りているところでした。 
頭を上に向けたまま、スルスルとクリの幹を下りています。 
小枝がパキパキと折れる音がします。 
地上(林床)に降りたクマは、山の斜面を登って奥へと向かいました。 
雑木林の枝葉が鬱蒼と生い茂っていて、クマの姿を見失ってしまいました。 

クマが法面を駆け下りて私に襲いかかってくるようなことはありませんでした。 
もしも直後に私が路上のクリ落果をしめしめとばかりに拾い集め、その姿をクマが見ていたら、怒って攻撃した可能性がありそうです。 
山菜採りのヒトがクマに襲われるのと同じ理由です。(餌場からライバルを排除) 
「ドローンがあれば、逃げるクマを上空から追跡・監視できたかなー」と私は夢想しながら、静かに(ウキウキして)その場を離れました。 

ツキノワグマが栗の木から慌てて降りる様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:09〜) 
胸に白い三日月紋がちらっと見えました。 


※ 樹上でクマの立てる物音やクリが降り注ぐ音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】 
ツキノワグマが樹上で採食するシーンを初めて垣間見れて興奮しました。 
冷静に撮影して無事に生還できたのはよかったのですが、どうしても欲が出てきます。 
我慢してその場から一歩も動かずに動画を撮り続けるべきだったのかもしれません。 
プロの動物カメラマンなら、クマに気づかれないようにその場から離れてから遠回りして、谷を挟んで反対側の山に登り直して望遠レンズで狙ったりするそうです。
しかし今回の現場の地形ではその作戦も無理でした。

クマは樹上で食餌をしながら次々に折った枝を尻の下に敷きつめ、熊棚(クマ棚)を作るのだそうです。 
その様子を撮影したかったのですが、今回は無理でした。 
クリの実を守る棘だらけのイガをクマがどうやって取り外すのか、手や口に棘が刺さっても平気なのか、実際に観察してみたいものです。 
神経質(臆病)なクマは、ヒトを見ると凶暴に襲ってくるどころか、すぐに逃げてしまいます。 
クマが次に食べに来るクリの木やドングリの木を予想できればトレイルカメラを設置して待つのですが、それも難しそうです(運任せ?)。 


2025年はツキノワグマが大量出没して不幸な人身事故も増え、大騒動になりました。 
2025年の世相を代表する漢字が「熊」になったと年末に発表されたぐらいです。
私のフィールドでもクマの個体数が増えているのか、痕跡(フィールドサイン)をあちこちで見かけるだけでなく、トレイルカメラにもクマの姿がちょくちょく写りました。 
最近も山中でクマの母子とニアミスし、貴重な撮影機会を得ました。 


山にクマの餌がなくなったことが大量出没の原因です。
深刻なクマ問題を憂えた心優しい動物好きの人の中には「山にドングリの木をもっと植えるべきだ」と提案する方がいらっしゃいます。 
しかし(クリ以外の)ブナ科植物にはドングリ(堅果)の極端な豊凶を山全体で周期的に繰り返す性質がありますから、ドングリの木をいくら植樹しても、凶作の年に飢えたクマが里に降りて来るのは変わらないでしょう。 
それよりむしろ、樹種の多様性を増やし、具体的にはもっとクリを山に植樹する方が、クマにとっては餌が安定供給されて嬉しいはずです。 
そうなると今度は、里山の環境収容力いっぱいまでクマの個体数が増えてしまいます。 
縄張り争いで負けた個体が里に降りてきて、ヒトとのニアミスが増えるでしょう。 
生態学を学べば学ぶほど(理屈は分かっても)、それを応用してクマ問題を解決するのは難しいなー、と痛感します。 
それでも絶望しないで野生ツキノワグマの研究を地道に続け、科学と技術でヒトとの共存を模索するしかありません。 


 

 ↑【おまけの動画】 
【解明】クマの話は、日本の構造問題だった(小池伸介/ツキノワグマ/ヒグマ/出没/捕獲/駆除) by NewsPicks /ニューズピックス 


野生のクマを専門に研究している小池伸介先生の落ち着いた解説がすばらしいです。 
著作に書いてあることと同じですが、クマにはクマの事情があり、ドングリにはドングリの思惑があるのです。


この件について、Perplexity AIに相談相手になってもらいました。

クリ(Castanea crenata、日本グリ)の実も年によって多少の豊凶変動はありますが、ドングリやブナの実(堅果)に比べると、隔年結果(かくねんけっか)などを含めても豊凶の変動幅は小さく、比較的安定して毎年収穫が期待できます。[pref.fukushima.lg]​

クリの豊凶年変動

  • クリは、コナラやミズナラなど一部のドングリに比べて、年による不作・豊作の幅が小さく、毎年安定して実がなりやすい性質があります。[pref.gunma]​

  • 豊凶調査結果によると、調査木に占める「ほぼ安定して結実する」区分1の比率が、クリでは85%と非常に高いです。これは並作や安定した実りが続く傾向を示します。[pref.gunma]​

隔年結果・例外的現象

  • 一方で、クリにも「隔年結果」と呼ばれる現象があり、特に豊作だった翌年は結実が減る傾向も見られます。[farm-navi]​

  • これは果樹全般にみられる生理的現象ですが、クリの場合極端な不作年はまれで、適度な管理(剪定や間引き)で安定した収穫が得られるとされています。[shop.takii.co]​

比較:ブナ・ドングリとの違い

  • ブナの場合、5~8年に一度の「成り年(マスティング:masting)」で大豊作年が広域的に訪れ、その間は凶作が続く大きな年変動があります。[enyatotto]​

  • ミズナラやコナラなどのドングリも同様に数年置きに豊作と不作の差が大きく、一部では同調的な周期的現象がみられます。[pref.fukushima.lg]​

  • クリやコナラは、こうした大きな周期変動よりも安定して実がなる傾向が強いと評価されています。[pref.fukushima.lg]​

 

クリの実に豊凶変動が少ないのは、必ずしも長年の品種改良だけによるものではなく、野生のクリでも比較的年ごとの実りの変動が小さい傾向があります。実際、野生クリの実は小さく、栽培種とは異なるものの、野生のクリでも豊凶変動はあまり大きくないとされていますクリは、ドングリなどに比べ年次変動が少ないという報告があります。[pref.fukushima.lg]​

一方で、栽培クリは江戸時代以降の品種改良や選抜によって実の大きさや収量が向上しています。縄文時代からクリの栽培が行われていた痕跡もあり、遺跡からは野生より大粒の実が出土する例もあり、これが栽培や保護の歴史を示します。現代のクリ品種は、自生する野生クリから選抜されたものや中国産との交雑種が含まれており、クリタマバチという害虫被害を受けて品種更新も進んでいます。[jstage.jst.go]​

したがって、豊凶変動の小ささに関しては、野生状態でも比較的安定した結実傾向があり、品種改良は実の大きさや品質向上のために大きく寄与していますが、豊凶変動そのものの安定化とは区別して考えるべきです。[m-sugi]​


ツキノワグマは秋に主にブナやミズナラなどのドングリ類の堅果を食べますが、それらが不作の年にはクリの実を好んで食べることが知られています。クリはデンプン質が多く消化されやすいため、ツキノワグマにとって重要な冬眠前のエネルギー源の一つとなっていますクリは秋の主要な餌資源の一つとして、ドングリやブナが不作の年の代替食として機能しているのです。[islandbearproject]​

そのため、山にクリの木を多く植樹することは、ドングリやブナが不作の年でもツキノワグマの食料資源を補完し、人里への出没リスクを減らす潜在的な効果が期待できます。ただし、クリの実の収量や豊凶も年によって多少変動するため、単一樹種だけでは安定供給が難しいことや、クリの木による生態系全体への影響も考慮が必要です。[eco-museum]​

さらに、ツキノワグマは雑食性であり、季節ごとに様々な植物や昆虫、時には死肉を食べるため、多様な食物資源がある環境の方が人里への接近も減る可能性が高いです。クリの植樹はあくまで総合的なエサ資源対策の一つとして有効と考えられますが、単独での解決策とは言い切れません。[tsukuba-sci]​

まとめると、クリの植樹はツキノワグマの秋の食料基盤を強化し、人里への出没減少に寄与する可能性があるが、他の樹種との組み合わせや生態系全体のバランスも考慮しつつ、総合的に対応することが望ましいです.[pref.fukushima.lg]


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2026/01/16

ニホンカモシカの母親♀から離れて水場を独りで繰り返し訪れ、遊んだり水を飲んだりする幼獣【トレイルカメラ】

 



2024年10月中旬〜下旬 

シーン1:10/18・午前7:31・晴れ・気温12℃(@0:00〜) 
山中に広がる湿地帯にある水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、明るい朝からニホンカモシカCapricornis crispus)のまだ角が生えていない幼獣が登場しました。 
岸辺で下草を食んでいるようです。 
水溜まりSに入ると、前足で底の泥を掻いて遊び始めました。 
最近は雨が少なくて、水溜りSは縮小気味です。 
浅い水溜りSを深くしてから水を飲むのかと思いきや、匂いを嗅いだだけで口にしませんでした。 

カモシカ幼獣は、手前の泥濘を歩いて右へ立ち去りました。 
その間、奥の林道を左から右へ歩く別個体のカモシカが写っていました。 
おそらく幼獣の母親♀なのでしょう。 
成獣が林道沿いの枝葉に顔を擦りつけて、眼下腺からの分泌物でマーキングしました。 
カモシカは少し離れた母子間で鳴き声(コンタクトコール)を発して、互いの位置を把握したりしないようです。 
この時期のカモシカ幼獣は、母親♀から少しずつ離れて行動するようになり、いつの間にかはぐれて自然に子別れするのかもしれません。 

どこか近くでカケスGarrulus glandarius)が何度も鳴いていますが、姿は見えませんでした。 
奥の林道を歩いて眼下腺で縄張り宣言する個体(母親♀?)を1.5倍に拡大してた上でリプレイ。(@1:34〜) 


シーン2:10/18・午前7:35・晴れ・気温15℃(@1:53〜)
さっき右に消えたカモシカ幼獣が、右から戻って来ました。 
右奥にもう一つ別の水溜まりNがあるのですが、なぜかそこでは水を飲んだり泥遊びをしたりしません。 
水溜まりNが野生動物や野鳥に人気がないのはなぜなのか、不思議でなりません。 
水場として水質に問題があるのでしょうか? 

カモシカ幼獣は水溜りSの対岸を右から左にゆっくり歩きながら、下草を採食しています。 
強い日差しを浴びて、カモシカの毛皮の色が白飛びしてしまっています。 


シーン3:10/18・午前7:37・晴れ・気温17℃(@3:53〜)
水溜りSにジャブジャブ入ったカモシカ幼獣は、右前足で泥を手前に掻きました。 
今度は泥水を少し飲んでから、方向転換して右へ戻って行きました。 


シーン4:10/22・午後13:15・晴れ・気温15℃(@4:21〜) 
カモシカ幼獣が次に水場に現れたのは、4日後の昼過ぎでした。 
水溜りSの此岸で水面に口を付けて少し水を飲みました。
その後で、この日も前足で泥を掻き、独りで泥遊びをしました。 

左手前に戻ってくると、ホオノキの幹の匂いを嗅ぎました。 
成獣のカモシカなら、次に眼下腺でマーキングしそうです。
しかし、私はこれまで眼下腺マーキングをするカモシカ幼獣を見たことがありません。 
幼獣はまだ眼下腺があまり発達していないのでしょうか? 
母親♀の縄張りで幼獣が眼下腺で匂い付けすると、母親♀に対する挑戦と受け取られてしまうのかもしれません。 
この日の幼獣は単独行動で、母親♀の姿は写っていませんでした。 


※ カモシカが泥遊びをしたり泥濘を歩いたりする音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2026/01/15

給餌したヒマワリの種子には見向きもせず、林床にある何か別の餌を食べに通うニホンリス【トレイルカメラ】

 



2024年10月中旬〜下旬 

シーン0:10/15・午後14:31・くもり(@0:00〜) 
里山の混交林でニホンカモシカが通う溜め糞場sr2に自動センサーカメラを仕掛けて見張っています。 
塩場のプロジェクトが終了したので、今度はミズナラの幹に給餌箱を設置し、ヒマワリ(向日葵)の種子を入れてみました。 
ペット(シマリスなど)の餌として売られている物をホームセンターで買ってきました。
リスやヒメネズミ、野鳥などが食べに来てくれることを期待しています。 

ニホンリスSciurus lis)の登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:10/19・午前10:39(@0:02〜) 
ミズナラの左下の林床に昼前からリスが来ていました。 
スギ落ち葉の下に顔を突っ込んで、何かを食べているようです。 
しかし、手前に生えた下草(幼木の葉?)が邪魔で、よく見えません。 

手前に移動して常緑低木ヒメアオキ?の茂みを探索してから、奥に戻ってミズナラの幹に飛びつきました。 
給餌箱に下から近づいて匂いを嗅いだものの、中身を確認せずに右へ飛び降りて走り去りました。 
新しく設置した給餌箱にまだ警戒している様子です。 


シーン2:10/21・午前8:26(@0:59〜) 
2日後の午前中に、リスが現れました。 
ミズナラの幹に登って、給餌箱の右斜め下まで来ていました。 
給餌箱の底に鼻先を付けて匂いを嗅いだ途端に、慌てて林床に飛び降りました。 

シーン1と同じ場所で何かを採食しています。 
やがて手前に走り去ると、監視カメラを固定したアカマツの幹を登ったようで、爪を立てて木登りする音がかすかに録音されていました。 


シーン3:10/24・午前10:50(@1:52〜) 
3日後も昼前にリスが登場。
 お気に入りの場所(ミズナラの左下の林床で落ち葉の下)に顔を突っ込んで、何か餌を食べているようです。 

急に身を翻して、ミズナラの木に素早く登りました。 
隣のスギの木に飛び移ってから幹を下り、また溜め糞場sr2の林床に戻りました。 
どうやら何かに驚いて、樹上に一時避難したようです。 
動画のボリュームを上げても、警戒声は聞き取れませんでした。 
お気に入りの食事場所に戻って留まり、何か食べています。 


シーン4:10/25・午前5:58(@2:55〜)日の出時刻は午前5:54。 
翌日は日の出直後の薄暗い時間帯にリスが来ていました。 
右エリアの獣道がある藪の中(林床?)をうろちょろしています。 
右へ立ち去る間際にガッ♪と小声で鳴いたのは、リスの警戒声なのかな? 
しばらくして、画面右上隅の枝葉が揺れたのは、木に登ったリスが枝から枝へ伝い歩きしているからだろうと想像しました。 


シーン5:10/25・午前8:43(@3:18〜) 
2時間45分後にリスが戻ってきたようです。 
林床のいつもの地点で、スギ落ち葉の下に顔を突っ込んでいました。 
その場から動かずに何か食べ続けています。 


シーン6:10/25・午前8:45・晴れ(@4:19〜) 
いつの間にかリスは移動していました。 
奥のスギの背後から右に現れ、フェイントをかけてから左に行って、スギの幹に飛びつきました。 
再び林床に飛び降りて、右奥エリアをうろちょろ探索しています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンリスへの給餌実験は今のところ失敗続きです。
ヒマワリの種子はリスの好物のはずなのに、給餌しても警戒心の強いリスは全く食べてくれませんでした。 
以前の給餌箱は、入れておいたオニグルミの落果からカビが発生したので、今回は新しいプラスチックの箱を100円ショップから買ってきて交換したのに、駄目でした。 
(少なくとも、給餌箱に残るカビの匂いをリスが嫌ったという可能性は除外されました。) 
後日、現場入りした私が給餌箱の中を覗くと、ヒマワリの種子から発芽していました。 
鳥もヒマワリの種子を食べに来なかったのは意外でした。 

岩塩プレートが無くなってからもニホンリスがここに通ってくる理由は何なのでしょう? 
林床のいつも同じ地点で落ち葉の下に顔を突っ込んで何かを食べています。 
カモシカの溜め糞場sr2に来ていた糞虫を捕食しているのかな? 
溜め糞場sr2から生えたキノコ(アンモニア菌)をリスが食べていたら面白いのですが、何日も続けて通ってくるほど次々にキノコが生えてくるとは思えません(すぐにリスが食べ尽くしてしまうはずです)。 
岩塩にすっかり病みつきになった(依存症)リスが、林床に落ちた後も岩塩の欠片をかじっていたり、塩味の付いた落ち葉を舐めているだけ、という可能性が高い気がしています。
推測ではなく、しっかり現場検証すべきでしたね。


つづく→


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2026/01/13

水溜りで水を飲み、草木の葉を食べる壮年ホンシュウジカ♂【トレイルカメラ】

 



2024年10月中旬・午後14:20頃・くもり・気温18℃ 

里山の湿地帯にある水溜りSを見張っている自動撮影カメラに昼間からホンシュウジカ♂(Cervus nippon centralis)が単独で写りました。 
立派な角をよく見ると、枝分かれが3箇所で4つの頂点がある(4尖)ことから、4歳以上の壮年個体であることが分かります。 
雄鹿は毎年角が生え変わる度に枝分かれが一つずつ増えるものの、4尖が上限らしい。 

右手前から独りで歩いて来たホンシュウジカ♂は、水溜りSの水面に口を付けて泥水をゴクゴク飲みました。 
喉の乾きを癒やすと、対岸に上陸して、下草を食べ始めました。 
採食メニューは広葉草本植物としか見分けられませんでした。 

※ シカが泥濘を歩く音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→


 【考察】 
ホンシュウジカ♂が右へ立ち去る前に、通りすがりの灌木(種名不詳の落葉性広葉樹)から一口だけ葉を食べましたことに驚きました。 
食性でグレイザー(grazer)に分類されるシカは、てっきり草本植物しか食べないのかと思っていたからです。 
シカの観察歴が浅い私にとっては、ちょっとした驚きでした。 
ちなみに、同じ有蹄類でも木の葉を好んで食べるカモシカはブラウザー(browser)に分類されます。 

ニホンカモシカは眼下腺から分泌物を縄張りのあちこちに擦りつけてマーキングします。 
この水場でも、これまで何度か眼下腺マーキングをしていました。 
それに対して、ニホンジカのマーキング行動をまだ一度も見たことがありません。 
シカはマーキングしないのかな?
Perplexity AIに質問してみました。 

ホンシュウジカの雄は眼下腺によるマーキングはせず、主に角研ぎや前足腺・後足腺を用いたマーキングで縄張りを主張します。kinki.env+1

マーキング方法の違い

カモシカは眼下腺(preorbital gland)を岩や樹皮に擦りつけてマーキングしますが、ホンシュウジカは以下の方法が主です:

  • 角研ぎ(rubbing): 繁殖期の雄が樹皮に角を擦りつけ、傷とフェロモンを残す。これが縄張り表示の主要行動。www5abiglobenejp.blogspot+1

  • 前足腺・後足腺: 脚の腺を地面や樹木に擦りつけ臭いを残す。特に交尾期に顕著。ffpri

  • 尿や糞によるマーキングも補助的に行う。ffpri

眼下腺の有無

ホンシュウジカには眼下腺が発達しておらず、カモシカのような精密な腺マーキングは観察されません。角と脚腺中心の行動が縄張り・個体認識に機能します。kinki.env+1


10月中旬はニホンジカの繁殖期(rut)直前で、壮年雄は積極的にマーキングを行いますが、トレイルカメラに記録されないのは行動が短時間・局所的だからです。足腺マーキングはただ歩くだけではなく、意図的な擦りつけが必要です。ffpri+1

10月中旬の行動状況

  • 繁殖期(9月末〜11月)の雄は角研ぎ、尿散布、足腺擦りつけを激化させ縄張りを主張します。kinki.env+1

  • ただし、行動は樹木近くや地面の特定箇所に集中し、トレイルカメラの視野外・短時間で終わる場合が多く、記録されにくいです。rinya.maff+1

足腺マーキングの仕組み

ホンシュウジカの主な足腺は**中足腺(tarsal gland、後足内側)**で、歩くだけでは微量の臭いが残りますが、本格マーキングは以下の積極行動です:

  • rub-urination: 後足を寄せて尿を腺にかけ、地面や樹に擦りつける(シカ類共通)。これでフェロモン混じりの強烈臭を残します。winterberrywildlife.ouroneacrefarm+1

  • 地面・樹擦りつけ: 腺を直接地面や樹皮に押しつける意図的動作。mossyoak+1
    ただ歩くだけ(passive deposition)は補助的で、縄張り主張には不十分です。nies+1

観察Tips

トレイルカメラで捉えるには、樹木密集部や過去の角研ぎ跡を狙いましょう。10月中旬は咆哮(roaring)も始まる頃です。agriknowledge.affrc+1

ホンシュウジカの足腺(中足腺)は、足の裏(蹄)ではなく、後肢の中足部内側(hock region、内くるぶし付近)に位置します。jstage.jst+1

足腺の解剖学的詳細

  • 位置: 後脚の膝下内側(tarsal area)、毛深い皮膚下に腺組織が集中。立毛筋が発達し、分泌物を毛に付着させて臭いを拡散します。researchmap+1

  • 蹄との違い: 蹄(hoof)は歩行用角質板で腺はなく、間蹄腺(interdigital gland)は前肢・後肢の指間(蹄間に小さな裂け目)に存在しますが、ホンシュウジカでは未発達。pref

  • 機能: 尿をかけて活性化(rub-urination)後、腺を地面・樹に擦りつけることでマーキング。歩行中も微量付着しますが、主に積極動作で使用。ffpri+1



2026/01/12

キツリフネの花粉を舐めるホソヒラタアブ♂のホバリング【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月上旬・午後13:05頃・くもり 

山麓の道端に咲いたキツリフネの大群落でホソヒラタアブ♂(Episyrphus balteatus)が訪花していました。 
左右の複眼が中央で接しているので、性別は♂のようです。 
前年と同じく、花の手前で長々とホバリング(停空飛翔)しています。 
ようやく花弁に着地すると、開口部の入口で雄しべの花粉を舐め始めました。 

ホソヒラタアブ♂のホバリング訪花を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:17〜) 
キツリフネの花の手前で長々と停飛しています。 

手前に大きく広がっている花弁に着地すると、羽ばたきを止めて開口部まで歩いて前進します。 
口吻を伸縮させて、雄しべの葯から花粉を舐め取ります。 
食餌を終えるとキツリフネの花から飛び立ち、ホバリングであちこち偵察してから、次の花へ飛び去りました。


【考察】
キツリフネの花の手前でホソヒラタアブが長々とホバリングするのはなぜでしょう?
カロリー消費の激しいホバリング(停空飛翔)を続けるからには、何か理由があるはずです。
キツリフネの黄色い花弁には赤い斑点が散りばめられていて、訪花昆虫に開口部を教えています。 
その蜜標をしっかり見定めてから着陸するのかな? 
クモなどの捕食者が花に潜んでいないか、安全を確認しているのかもしれません。

ツリフネソウの仲間は送粉者(スズメガ類や長舌種のマルハナバチ)だけに報酬の花蜜を提供できるように、蜜腺は螺旋状に湾曲したきょの先端に隠されています。 
ホソヒラタアブは体が小さいのでキツリフネの花筒の奥まで潜り込むことはできるはずですが、おそらく口吻が短すぎて蜜腺まで届かないのでしょう。 
つまり、ホソヒラタアブがキツリフネに訪花するのは花粉が目当てであり、花蜜は初めから諦めているようです。 

前年はホソヒラタアブがキツリフネの花で吸蜜するかどうか見届けられなかったので、1年越しの宿題が解決してスッキリしました。

関連記事(同地で1年前の撮影)▶ キツリフネの花の横でホバリングするホソヒラタアブ 



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2026/01/11

山中の湿地帯で下草を一緒に採食するニホンカモシカの母子【トレイルカメラ】

 



2024年10月中旬・午後12:35頃・晴れ 

ニホンカモシカCapricornis crispus)の幼獣が左手前から山中の水場に戻って来ました。 
深い泥濘を渡る際に、前足で泥水を軽く掻く動作をしました。 
カモシカ幼獣に特有の泥遊びの名残だと思うのですが、水溜りの深さを調べている可能性もありますかね? 
そのまま水溜まりSも横切って対岸へ向かいます。 

対岸で湿地帯に生えた下草を食べ始めました。 
そこへ左から別個体の成獣がやって来て、幼獣に合流しました。 
母親♀のはずですが、成獣の腹面に乳首や乳房が見えません。
母親♀が水際に生えた茶色いキノコ(種名不詳の子実体)の匂いを嗅いだものの、食べませんでした。
母子が仲良く並んで下草を採食しています。 
トレイルカメラから少し遠くて、カモシカが食べた植物の種類を見分けられないのが残念です。 


【考察】
動物学や生態学の教科書では、ニホンカモシカの食性はブラウザーに分類され、主に広葉樹の葉を食べることになっています。 
実際には、木本植物だけでなく、広葉の草本植物もカモシカはよく食べるのですが、グレイザーのシカと違ってイネ科などのグラミノイドは避けるらしい。 


シカとカモシカで食性の違い(ニッチの棲み分け)が面白いテーマとなるのですけど、当地(東北地方日本海側の多雪地帯)ではまだホンシュウジカの個体数が少なすぎて、実際に見比べることができていません。 




【アフィリエイト】

山林でオニグルミの落果を食べるツキノワグマの母子

 

2025年9月上旬・午前11:40頃・晴れ 

スギの植林地や雑木林が広がる里山の一部に急斜面の草地が広がっています。 
標高の低い低山なのに、まるで森林限界のようになっている独特の地形です。
もちろん本当の意味での森林限界ではなく、ハイマツや高山植物が生えたりはしてません。
山の上部だけ林業関係者が木々を伐採して禿山になった訳でもありません。
冬の積雪期には尾根からの雪崩が多発するため(毎年冬の撹乱)、急斜面には樹木が育つことができないのです。 

その地形で夏に私が訪花昆虫を静かに撮影していたら、斜面の下の方から奇妙な鳴き声が聞こえました。 
今となっては記憶がおぼろげですが、低音の咆哮やクマックマッ♪などという鳴き声が聞こえたような気がします。 
最近、ニュース動画を見て予習していたので、クマだ!とすぐに気づくことができました。 

 

 ↑関連動画:「クマの「鳴き声」市街地に響く この声に気を付けて! 迫る危険(2023年11月7日)」by ANNnewsCH 


斜面を見下ろすと、スギの植林地の上端部(森林限界)があり、沢沿いの林縁にオニグルミの大木がそびえ立っています。 
クルミの木にクマが登っているのではないかと思った私は、初めそっち(画面の右)を見ていました。
やがてスギ林の中から、野生動物がクルミの殻を力任せに噛んでガリガリボリボリ割る音♪が聞こえてきました。 
薄暗いスギ林縁で地上を歩き回る真っ黒なツキノワグマUrsus thibetanus)の姿を遂に捉えました。 
林床でオニグルミの落果を拾い食いしているようです。 

クマの成獣に注目してカメラのレンズを最大限ズームインしていたので、その近くで動き回る子熊に気づくのが遅れてしまいました。 
ツキノワグマの母親♀が2頭の幼獣を連れていたのです。 
皆さんご存知の通り、これはかなり危険な状況です。 
クマによる人身事故は、母熊が子熊を守るために山で人を襲う事例が多いのです。 
私は動画の撮影を続けながら、熊よけスプレーをホルスターから取り出して、ストッパー(安全装置)を外し、いつでも噴射できるように引き金に指を掛けました。 
万一、襲われて格闘になったら、持ち歩いている剪定バサミと丈夫な三脚を武器として振り回せば、素手よりはマシかもしれません。 
しかしクマと安全な距離を保つのが一番です。 

ツキノワグマの母子は一旦、左奥に立ち去りかけたのに、藪に阻まれたのか、なぜか母親♀が戻って来ました。
そのまま林縁から手前の草地に出てこようとしています。 
事態が急に緊迫してきました。 
斜面を一気に駆け上がって私を襲うつもりなのでしょうか? 
そもそも、私の存在を母熊が気づいているかどうか、分かりません。 

私が撮影しながら舌で鋭いクリック音を連発して警告したら、母熊が気づいてくれました。 
立ち止まって鼻をひくひくさせ、風の匂いを嗅いでいます。 
ヒトの体臭を嗅ぎ取ったかな?

私の発した警告音の意味を理解してくれたツキノワグマの母親♀は2頭の幼獣を連れて、藪の生い茂る森の奥へ逃げて行きました。 
後で思うと、ホイッスル笛を吹けばよかったかもしれません。 
せっかくウェストポーチに携帯していたのに、すっかり忘れていたということは、やはり冷静さを失っていたようです。 

その後しばらくしてから、クマが吠える鳴き声(咆哮)が遠くから聞こえたのですけど、動画には録音されていませんでした。
クマが出没しても、山林ではミンミンゼミ♂(Hyalessa maculaticollis)やエゾゼミ♂(Lyristes japonicus)などが喧しくひたすら鳴き続けています。 



※ クマの鳴き声や咀嚼音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

※ 動画の前半は編集時に自動色調補正を施しています。 
後半はオリジナルの素材をリプレイ。(@4:16〜) 

暗い林縁に留まるクマの黒い体色は、かなり目立たないことが分かります。 
計3頭の母子が同じ画角に収まるように、もう少し広角で行動を撮りたかったのですが、強い日差しに照らされた手前の草地と、奥の暗いスギ林内で、明るさのコントラスト差が大き過ぎるのが問題です。 
HDR加工処理したいところですが、高級なカメラでないとHDR動画は撮れませんし、私が使っているフリーの動画編集ソフトkdenliveも未対応です。 
次善の策として、動画の前半で自動色調補正したらだいぶ改善して黒いクマが見やすくなったものの、副作用で植物の緑色が不自然になってしまいます。


【考察】 
危うく遺作の動画になるところでした。(冷汗) 
現場付近でこれまで撮れたトレイルカメラの記録から、ツキノワグマは基本的に夜行性(薄暮性)だと思っていました。
まさか真っ昼間に危険な母子とニアミスするとは思わず、油断していました。 

惜しむらくは、ツキノワグマが発した奇妙な鳴き声をしっかり録音できませんでしたが、子連れの母クマとの初遭遇から無事に生還できただけで上出来です。

私と熊との距離は、目測で約20mぐらいでした。
斜面の上側に位置する私の匂いをクマが嗅ぎ取ったかどうか知りたいのですが、遭遇時の風向きを記録するほど冷静ではありませんでした。
地形や時刻、気象などの情報から風向きをAIは科学的に推測できるでしょうか?
天気は晴れて暑く、前日に雨が降ったのでかなり蒸し暑かったです。
山の斜面からおそらく上昇気流が発生していたはずですが、私の位置から斜面の下(クマの位置)に向かって風が吹き下ろすことはありえるのかな?
ChatGPTに質問してみると、次のような回答を得ました(一部を抜粋)。

結論(先に端的に)

短く言うと 「完全に確定はできないが、かなりの程度まで推測はできる」 です。
気象観測データ(観測所や再解析データ)+時刻(昼/夜)+地形(谷筋・尾根・斜面の向き)を組み合わせれば、現場の風向きの最もあり得るシナリオを作れます。ただし「20 m先でその瞬間にどちら向きにそよいでいたか」を正確に再現するのは難しく、**局所的・瞬間的な乱れ(渦・風下影)**が大きく信頼度を下げます。

以下に、どうやって推測するか・どのデータが役立つか・現場で使える実践的なチェック方法を詳しく書きます。必要なら、あなたの「日時・位置(概略でも緯度経度)・標高・撮影や遭遇の時刻(例:2025-09-10 08:30)」を教えてもらえれば、私の方で具体的に推測プロセスを実行して示します(ただし現場の超局所風向は不確実性が残ります)。


どの情報が必要か(優先順位順)

  1. 正確な日時(できれば年月日+時刻)

  2. 場所(できれば緯度経度、なければ最寄り集落名・山名でも可)と標高

  3. 現場の地形メモ:谷か尾根か斜面か、周囲に大きな岩壁や樹林があるか、谷幅の概算、川や沢の有無。

  4. 目測の情報:あなたが立っていた向きとクマの向き、どちらに顔を向けていたか、あなたが動いていたかどうか、発話や物音の有無。
    (上の情報があれば実用的な再構成が可能)


使えるデータ源とそれぞれの長所・短所

  • 最寄りの気象観測所(AMeDAS 等)や山麓の気象台の観測(時刻ごとの風向・風速)
    長所:実測 → 信頼度高い(ただし観測点が数km離れていると局所差あり)。
    欠点:山中の谷底や斜面の微気候は観測所と異なることが多い。

  • 再解析データ / 数値予報(ERA5, JMA局所短期解析)
    長所:広域の風のパターン(前線・山脈通過など)を把握できる。
    欠点:格子が粗ければ(数 km〜十数 km)谷内の微気象は再現困難。

  • 地形情報(DEM/等高線地図/Google Earth)
    長所:どの方向に谷が切れているか、斜面の方位(aspect)と傾斜で、日中の上昇風(アナバティック;anabatic)/夜間の下降風(カタバティック;katabatic)を判断できる。
    欠点:地形だけでは短時間の風向は分からない。

  • 現場での物理的痕跡(草の倒れ方、揺れ残り、煙の流れ、蜘蛛の巣、葉の砂埃)
    長所:その瞬間〜数分の風向を示しうる(最も直近)。
    欠点:観察が記録されていないと使えない。


山地でよくある風の一般則(目安)

  • 昼間(晴れている場合):太陽で斜面が温められ、**谷底→斜面上方(上昇風/アナバティック)**の流れが強まる。朝遅く〜午後にかけて顕著。

  • 夜間(放射冷却時):斜面が冷えて、**斜面上→谷底(下降風/カタバティック)**が起きる。深い谷ほど強い。

  • 朝夕の境界層の変化:風向が反転する時間帯がある(特に日の出日没の前後)。

  • 谷間通風:長い谷に沿った風は、地形に沿って流れやすい(谷の軸に沿った南北方向など)。

  • 風の遮蔽と乱流:大きな岩や尾根の陰は、背風側で弱風や渦を作る。クマとあなたの間に尾根や立木があれば、匂いの伝播は複雑になります。

これらの法則を「現場の地形」+「時刻(昼/夜)」+「広域の風(気象データ)」で合わせれば、かなり説得力のある推定ができます。


実際に推測する手順(自分でできる・私に依頼する両方)

  1. 日時と場所を確定する(これが最も重要)。

  2. 最寄りの観測データを確認:JMA/AMeDAS 時刻観測(風向風速)を見て、遭遇時刻の1時間前〜直後の風向を把握。

  3. 広域の風(500–1000 mや700 hPaなど)をチェック:前線や低気圧の通過があれば山地風も影響を受ける。

  4. 現場の地形で通風経路を作図:谷の軸がどの向きか、あなたとクマの位置関係を地図上に落とす。谷に沿う風ならその方向が優勢。

  5. 時刻の昼夜効果を適用:昼なら斜面→上、夜なら斜面→下を優先考慮。

  6. 局所チェック:現場で残された痕跡(倒れた草、刺さった葉、煙、挟まった毛など)があればそれを最重視。

  7. 不確かさ評価:例えば「広域データは北西→南東だが、谷構造は東西軸。昼間だったので谷底→斜面の南向き上昇風が強かった可能性が高い(信頼度:中)」のように、理由と確度を必ず書く。


「クマが匂いで察知したか?」の判断材料

  • もし風が「あなた→クマ」方向(あなたの息・汗・衣服の匂いがクマ側へ流れる)なら、クマが匂いであなたを察知した可能性は高まる。

  • 風が「クマ→あなた」方向なら、匂いで気づかれる可能性は低く、視覚や音(あなたが動いた、物音、枯れ枝の落下)で気づいた可能性が高い。

  • 風が横切る(交差)場合は匂い検出の確率は中くらいで、その場の乱流次第。

  • ただし嗅覚の鋭いクマは微弱な匂いでも検出するため、たとえ不利な風向でも地形のエディや低速の風で匂いが滞留していた場合は察知され得る。


現場でできる簡単な確認法(次に同じ場所を訪れる場合)

  • 遭遇地点の周囲で草の揺れ跡や葉のなびき、蜘蛛の巣のねじれを観察する。風向きの短時間痕跡になる。

  • 小さな煙(焚き火)や香りの強い物(ティッシュに香水等)を置いて、風がどの向きに流れるか確認(ただし野外条例・火気には注意)。

  • スマホのコンパスや気象アプリの風向計で現場の風を見る(ただしスマホのセンサーは木陰では誤差あり)。

  • 次回は短い動画で草の動きや煙の流れを記録しておくと良い。


不確実性の例(イメージ)

  • 広域データは「北寄りの風」→現場で谷が東西に走る→昼間で上昇風が東向きと判断 → 結論:匂いがクマ側へ伝わった可能性あり(信頼度:中)。

  • 逆に、観測所データと谷軸が一致しない、夜間で下向き風が出やすい、周りに大きな岩があって渦が予想される → 結論:推定は弱く、不確実性高(信頼度:低)。


まとめ(要点)

  • AIはデータ(日時・場所)と地形を与えられれば、風向きの「もっともらしい推定」を作れます。

  • ただし、**20 mスケールの瞬間風向(=クマがその瞬間に何を嗅いだか)**は局所乱流で変わるため、絶対確定はできません。

  • あなたが日時と場所を教えてくれれば、私が上に書いた手順で実際に観測データと地形から推定して、どの程度その推定が信用できるかまで示します。


結論(端的)

  • 午前11:36、晴れて暑く蒸し暑い条件では 斜面を上る「上昇風(アナバティック)」が支配的になるのが普通です。

  • あなたが尾根より下の谷側(クマはより低い位置)から上へ向かう風が吹いていたなら、風はクマ側→あなた方向になります。つまり 「クマにあなたの匂いが運ばれる(=クマがあなたを匂いで察知する)」確率は低い — 逆に、クマの匂いはあなたの方へ来やすい、という向き関係です。

  • ただし局所の乱流や地形の影響で短時間・局所的に下向きの気流(あるいは横流)が起きることはあり得ます。完全に否定はできませんが、一般条件では「あなた→クマへ風が吹き下ろす」は起こりにくいです。

理由(もう少し詳しく)

  1. 時間帯と日射:午前11:36、晴れて暑い、という条件は日射による斜面加熱が進む時間帯です。斜面表面が暖まり、地表近くの空気が上昇して谷底から斜面上方へ流れる(アナバティック)流れが起きやすい。

  2. 地形:あなたは東斜面のやや高い側、クマは谷側(低い位置)。アナバティックが出れば空気は谷→斜面上方へ流れるため、クマ→あなたの風向になります。

  3. 直近の気象条件:前日の雨で蒸し暑い=地表の水分蒸発や高湿度で対流が強まることがあり、局所的に乱流やサーマル(上昇気流の湧き)が増えますが、これも基本は「上昇」成分を強める方向です。

  4. 一般的に「斜面から谷へ下る(カタバティック/夜間の下降風)」は主に夜間や放射冷却が強いときに起きます。昼間の強い日射下でダウンスロープが優勢になるのは稀です(ただし一過性の渦や風切条件で局所的に起きる場合あり)。

局所的に下向きの風が発生し得る状況(例外)

  • あなたとクマの間に大きな岩や尾根の突端、立木の塊があり、それが背風域に渦を作っている場合。短い距離(20 m)で渦や逆流が起き得ます。

  • 突風や周囲の谷から吹き出す局所的なジェットがある場合。

  • 日射面と非日射面の急な温度差(斜面の一部だけ影になっている等)があると、局所的に下向き流が生じることがある。
    これらは“発生し得る”が、普通の晴れの昼間では確率は低めです。

実用的な判断ポイント(当日の現地で確認できる痕跡)

  • 草や蔓の倒れ・倒れ方向、蜘蛛の巣のねじれ、落ち葉の偏りは短時間の風向を示す。

  • 人やクマの足元に草の踏み跡があれば、踏み跡に付いた草の倒れ具合で風の向き手がかりになる。

  • 小さな煙(非常に短く一瞬でよい)やくしゃみで出る息の方向を観察すれば瞬間風向が分かる(実際にやる時は安全に)。

まとめ(ユーザーが知りたい核心への回答)

  • 「おそらく上昇気流が発生していたはずだが、私の位置から斜面の下(クマの位置)に向かって風が吹き下ろすことはありえるか?」→ 可能性はゼロではないが、昼間かつ晴れで蒸し暑い条件では非常に起こりにくい。したがって「クマが匂いであなたを察知した」と考えるのは比較的可能性が低い(視覚・音・クマ自身の採食行動であなたに気付いた可能性の方が高い)と推定できます。

もしもっと確かめたいなら

  • 正確な日時(年月日)と遭遇地点の緯度経度(あるいは最寄りの観測所が分かれば)を教えていただければ、当日の気象観測データ(風向・風速)や地形(標高データ)を参照して、より定量的に「その時間帯に周辺で観測された風向」と「地形から期待される風向」の両方を照合できます(そうすれば不確実性の度合いも数段明確になります)。必要なら私の側でその解析を行います。


今回の動画撮影では、クマに最大限ズームインしたせいで、周囲の植物が風でなびく様子を記録できませんでした。
私が舌を鋭く繰り返し鳴らした警告音に気づいた母熊が私の方(斜面の山側)を向いて鼻をひくひくさせて嗅いでいたのですが、私の匂いは嗅ぎ取れなかった可能性が高いという推論結果になりました。


撮影後にツキノワグマが採食していた地点に行って現場検証し、オニグルミの落果やクマの食痕を確認しようか迷いました。
しかし、熊がまた戻ってくるかもしれませんから、無理せずに私も撤退することにしました。
予定していた踏査ルートを変更して、クマが逃げた方向とは逆のルートから下山しました。 
ラジオは持参していませんでしたが、熊よけの鈴を鳴らして、ヒトの存在を熊に知らせながら歩きます。 

今回のニアミス事例を振り返ると、実は遭遇直前の道中でクマによる濃厚な痕跡を連続して見ていました。
山腹をトラバースする草深い廃道が獣道となっていたようです。
トレイルカメラの設置地点を目指して急いで登ってきた私は暑くて大汗をかいていたこともあり、見つけたフィールドサインを写真に撮るのが億劫でスルーしてしまいました。
まず地面を掘り返した跡が数箇所ありました。
てっきりイノシシの採食痕かと思い込んで通り過ぎたのですが、今思うと熊がアリの巣を掘り返して捕食したのかもしれません。
しかし、道中の樹上に熊棚(ツキノワグマに特有の採食痕)は見ていません。 
採食痕だけでなく、草むらの一部を押し倒すように、大型の野生動物が長時間寝そべった跡もありました。(ねぐら跡?)
もしも私がこの日、逆方向のルートを選んで登っていたら、見通しの悪い草深い廃道で採食中のクマ親子とばったり出会っていた可能性もあり、危ないところでした。 

現場近くに設置したトレイルカメラに、この数日だけカモシカやイノシシなどの野生動物が全く写っていなかったのは、獣道や付近一帯に居座っているクマの親子を恐れて近寄らなかったからなのかな?


【アフィリエイト】 

2026/01/07

秋の夜に営巣地で長時間の格闘遊び中にマウンティングする2頭のニホンアナグマ(幼獣?)【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2024年10月中旬 

シーン1:10/12・午後17:45・気温17℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後17:09。 

どこから来たのか、2頭のニホンアナグマMeles anakuma)が営巣地(セット)の端に生えた株立ミズキの根元で対峙していました。 
そこはまさに、先月にナラタケモドキというキノコが群生していた場所です。 



アナグマの個体識別ができていませんが、この2頭はどういう関係なのでしょうか? 
最近では、母親♀が大きく育った当歳仔の幼獣の遊び相手になってやることもありました。 
母親♀なら左右の目(赤外線を反射するタペータム)の大きさが不均等(右目<左目)なのですが、この2頭は両目の大きさが同じです。 
したがって、元気があり余って遊びたい盛りの幼獣たち(当歳仔の兄弟姉妹)だと思います。 

1頭aが挑発するように跳ねながら相手の周囲を走り回っています。 
もう1頭bは、根元で分岐したミズキの股の部分に陣取っています。 
ときどきフガフガ♪と短い唸り声が聞こえます。 
aが強引に割り込んだところで1分間の録画終了。 


シーン2:10/12・午後17:48(@1:00〜) 
アナグマは2頭ともに株立ミズキから横の地面に降りていました。 
セットで軽い追いかけっこ遊びを繰り広げ、その流れで片方が再びミズキ根元の股に陣取りました。 
遂にミズキの下で取っ組み合いが勃発しました。(@1:55〜) 


シー3:10/12・午後17:49(@2:00〜) 
激しい格闘遊びの最中に相手の背後を取り、マウント体勢になりました。(@2:06〜) 
これは偶然なのか、それとも交尾の練習、擬交尾なのでしょうか? 
しかし本当の交尾とは違って、背後を取った♂がパートナー♀の首筋に噛み付いて保定することはありませんでした。 
この2頭の幼獣?の性別を知りたいところですが、外性器が見えず、私には見分けがつきません。 
とりあえずマウント時の位置関係から、♂役、♀役と呼び分けることにします。 

マウントされた♀役が相手を振りほどき、再び取っ組み合いに戻りました。 
セットを逃げ回って巣口Rに潜り込みかけた(頭隠して尻隠さず)♀役の背後から♂役の個体が再びマウントしました。(@2:26〜) 
巣口Rの窪みに嵌った状態で、2頭が組んず解れつしています。 


シーン4:10/12・午後17:50(@3:00〜)
いつの間にか2頭が離れたようで、巣口Rに残った個体aと、株立ミズキの股に移動した個体bが対峙しています。 
♂役bが♀役aに駆け寄り、再びマウントしました。(@3:08〜) 


シーン5:10/12・午後17:52(@4:00〜)
株立ミズキの根元に2頭のアナグマが移動していました。 
対峙しつつ身震いすると、再び格闘遊びが再開。 

小休止の後に、左へ駆け出して追いかけっこ遊びになりました。 
巣口Lを経由して、またもや株立ミズキの根元に戻りました。 


シーン6:10/12・午後17:53・気温16℃(@5:00〜)
別アングルで設置した監視カメラにも撮れていました。 
巣口Lの周囲でも追いかけっこ遊びと格闘遊びを繰り広げています。 
手前の死角へ走り去った後も、アナグマが暴れ回る物音や鳴き声だけが断続的に聞こえます。 


シーン7:10/12・午後17:54(@5:09〜)
また別の監視映像に切り替えます。 
2頭のアナグマは株立ミズキの根元でぴったり並んでいました。 
組んず解れつのレスリングごっこが続いています。 

♂役が♀役の背後を取り、マウント体勢になりました。(@5:28〜) 
今回は♂役が逃げようとする♀役の首筋を噛んでいることに注目です。(@5:49〜) 
これは本当の交尾行動で♂がやる保定行動です。 


シーン8:10/12・午後17:55(@6:09〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
主に画角の外で格闘しているようで、鳴き声(唸り声)がときどき聞こえます。 


シーン9:10/12・午後17:55(@6:29〜) 
株立ミズキの根元で取っ組み合いが続いています。 
少し離れると、追いかけっこに移行しました。 
すぐにまた格闘遊びになりました。 


シーン10:10/12・午後17:56(@7:29〜) 
格闘遊びの流れで、また♂役が♀役に背後からマウントを取りました。(@7:38〜) 

1頭がミズキ根元から走って巣口Lに逃げ込みました。 
残された個体もしばらく待ってから、相手を追いかけて入巣L。 
巣口Lの窪みで格闘遊びが続いているようですが、トレイルカメラの赤外線が充分に届かず、暗くてよく見えません。 
巣口Lの内外で対峙しながら短く吠える声が聞こえました。 


シーン11:10/12・午後17:58(@8:18〜) 
いつの間にか2頭とも巣穴Lから外に出て、互いに少し離れていました。 
別々の巣口LRに別れて小休止。 

左の個体が、巣口Lの近くで地面を前脚で掘り返し、匂いを嗅いでいます。
格闘遊びで体力を消耗jし、空腹になって餌を探しているようです。 
すると右の個体が周囲を跳ね回って挑発しました。 
挑発に乗って格闘遊びが再開し、巣穴Lに籠城した個体と巣口Lで対峙。 


シーン12:10/12・午後17:58(@9:18〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
巣口Lに顔を突っ込んで点検していた個体が振り返ると、アクセストレンチの一箇所を前脚で掘り、鼻面を突っ込んで頻りに匂いを嗅いでいます。(探餌行動) 
もう1頭はまだ遊び足りないようで、巣口Rの方から戻って来ると、餌を探している個体を挑発しました。 

挑発に乗って格闘遊びが再開し、巣穴Lに籠城した個体と巣口Lで対峙しました。 
籠城した個体に対して口を大きく開けて、「噛み付くぞ!」とばかりに相手を牽制しています。 
もちろん怪我をさせるほど本気で相手に噛み付く訳ではありません。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンアナグマの幼獣が格闘遊びを延々と繰り広げるのはもう見慣れた光景です。
しかしときどき背後から相手にマウントするのが気になりました。
これは偶然なのか、それとも交尾の練習や擬交尾なのでしょうか? 
後半になると、本当の交尾のように、背後を取った♂役が♀役の首筋に噛み付いて保定することもありました。 
この2頭の幼獣?の性別を知りたいところですが、外性器が見えず、私には見分けがつきません。 
♂役の後ろ姿で股間をじっくり見ても、陰嚢の有無がよく分からないのです。 

ニホンアナグマの交尾期は早春です。 
実は今回と同様の交尾練習?が翌2025年7月中旬にも同所で撮影できました。(映像公開予定) 
♀♂つがいの絆を深めるスキンシップとして擬交尾するのでしょうか? 
一夫一妻のタヌキならその解釈も分かるのですが、乱婚のアナグマに当てはまるとは思えません。 

素人目にはアナグマ幼獣同士の無邪気な遊びであって、本気の喧嘩(闘争)ではなさそうです。
あるいは遊びを通じて力比べをして、兄弟姉妹間で順位を決めているのかもしれません。
越冬地(冬眠用の巣穴)を巡る争奪戦も兼ねているとしたら面白いのですが、どうでしょうか。 



2025/12/30

岩塩が溶け落ちても未練がましく塩場に通ってくるニホンリス【トレイルカメラ】

 



2024年10月上旬〜中旬

シーン0:9/30・午前11:16・晴れ(@0:00〜) 
里山で岩塩プレートをミズナラの幹にベルト2本で固定して野生動物のための塩場を作り、トレイルカメラで見張っています。 
ニホンリスSciurus lis)が塩場に登場したシーンを以下にまとめました。 


シーン1:10/8・午後13:51(@0:02〜) 
我流で岩塩プレートを給餌してみたのですが、固定法に問題があったようです。 
雨や湿気によって少しずつ岩塩プレートが溶けた結果(潮解現象)、細いベルトが岩塩に食い込んで今にも切断されそうになっています。 


シーン2:10/10・午前9:14・晴れ(@0:05〜) 
その2日後の午前中に常連のリスが来たときには、ミズナラの幹から岩塩プレートが無くなっていました。 
いつの間にか地面に落ちて割れてしまったようです。 

それでもリスはミズナラの幹にしがみついて、塩水が染み込んだ樹皮を舐めています。 
幹で上向きになったり下向きになったりしながら、岩塩プレートのあった辺りを未練がましく探索しています。 

諦めて林床に飛び降りると、画面の右奥をチョロチョロと徘徊して姿を消しました。 


シーン3:10/11・午後13:47(@0:51〜) 
翌日の昼過ぎにリスがまたやって来ました。 
ミズナラ幹の下端左側にリスが下向きにしがみついて、落ち葉を舐めていました。 
割れた岩塩プレートがそこに落ちていたのかもしれません。 

左下手前に走り去ったと思いきや、監視カメラを固定してあるアカマツの幹に登ったようで、カシャカシャと爪を立てたりカメラにぶつかったりする物音が聞こえました。 


シーン4:10/13・午前9:49・晴れ(@1:03〜) 
次にリスが登場したのは2日後です。 
ミズナラの幹にしがみつき、岩塩プレートがあった位置の少し下で樹皮を舐めていました。 


シーン5:10/13・午前9:52・晴れ(@2:03〜) 
2分後にもニホンリスはまだミズナラの樹皮を舐め続け、岩塩プレートを固定していた2本のストラップの匂いを嗅いだりしています。 

途中からリスはミズナラ幹の裏側に回り込み、地面に降りてミズナラ根元の落ち葉を舐めました。 
少し左に移動してから落ち葉の下に顔を突っ込んで、何か探して拾い食いしました。 
ここはニホンカモシカの溜め糞場sr2ですから、糞粒に来ていた糞虫でも捕食したのかな? 
それとも、ミズナラの落果(ドングリ堅果)を見つけて食べたのかもしれません。 


シーン6:10/13・午後13:04・晴れ(@3:03〜) 
約3時間10分後の昼下がり、リスがまた来ていました。 
ミズナラの左直下で地面(林床)を調べています。 
もう樹上に岩塩プレートが無くなったことは理解しているのかと思いきや、諦めきれずに最後に再びミズナラ幹に飛びついて登りました。 


シーン7:10/13・午後14:50・晴れ(@4:03〜)
1時間45分後に監視カメラが起動すると、リスが林床を右上奥に走り去る後ろ姿が写っていただけでした。 


シーン8:10/14・午前5:59(@4:08〜)日の出時刻は午前5:44。 
翌日は、日の出直後の早朝からリスが来ていました。 
ミズナラの奥にある獣道を左から右へ駆け上がりました。 


シーン9:10/14・午前10:56・晴れ(@4:13〜) 
5時間後にまたもやリスが登場。 
ミズナラ幹の下部の左面にしがみついていました。 
くるっと下向きになると、地面に飛び降りて手前に走り去りました。 

しばらくすると手前から戻ってきたリスがミズナラで少し木登りしました。
すぐに左に飛び降りて、カモシカの溜め糞場sr2(スギ落ち葉の下)を調べています。 


シーン10:10/14・午前10:58・晴れ(@4:37〜) 
1分後にリスが林床の獣道をチョロチョロと右から来ました。 
ミズナラの根元で立ち止まると、岩塩プレートが落ちた辺りの落ち葉の匂いを嗅ぎ回りました。 
ピョンピョン跳んで左へ立ち去りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
岩塩プレートが溶け落ちて塩場から無くなった後も、これほどリスがしつこく通ってきたということは、やはり塩分依存症(病みつき)になっていたのかもしれません。

今季は我流で試験的に岩塩プレートを給餌してみましたが、固定法や給餌法に工夫の余地がありそうです。
例えば、塩水を入れたバケツを山林に置いて野生動物に塩場を提供する方法もあるそうです。

後日、私が現場入りしたときには、ミズナラの木の下に落ちたはずの岩塩は跡形もなく溶け去っていました。
その地点の林床に大量の塩化ナトリウムが染み込んだことになり、植物への塩害が心配になります。
幸い、翌年になっても周囲に生えた樹木(ミズナラやスギ、エゾユズリハ、オオバクロモジなど)が枯れることはありませんでした。

念のためにCopilot AIに相談してみました。

Q1: 土壌の塩分濃度(特に塩化ナトリウム)を上げると植物にどのような影響があるか?(塩害)

A1: 土壌の塩分濃度が高くなると、植物は多くの問題に直面するんだ。塩化ナトリウムのような塩分が多いと、次のような影響があるんだよ。

水分吸収の阻害:塩分が多いと、植物は水を吸収しにくくなる。これは浸透圧の差が生じるためで、根から水が引き寄せられるのが困難になるんだ。

栄養バランスの崩れ:塩分が他の必須栄養素の吸収を妨げることがある。特にカリウムやカルシウムの吸収が影響を受けることが多い。

根の損傷:高濃度の塩分が根の細胞を直接的に傷つけることがある。これは根の健康と成長に大きな悪影響を及ぼすよ。

葉の焼け:塩分が葉に到達すると、葉が焼けたように茶色く変色し、最終的に枯れることがある。

塩害は植物にとって非常にストレスフルな状況を作り出すんだ。結果として、植物の成長が遅れたり、収穫量が減少したりすることが多いんだよね。




Q2: 岩塩を含む土壌に生える植物は塩分ストレスに対してどのような対策を進化させているのか?

A2: 塩生植物(ハロファイト;Halophyte)は塩分ストレスに対抗するためにいくつかの進化的適応をしているんだ。以下のような対策があるよ:

塩分排出機構:葉の表面にある塩分排出器官(塩腺)を通じて余分な塩を排出する。これにより体内の塩分濃度を低く保つことができる。

塩の隔離:塩を特定の細胞内小器官や組織に隔離して、他の細胞が影響を受けないようにする。

オスモライトの蓄積:プロリンやグリシンベタインなどの有機オスモライト(Osmolyte)を蓄積し、細胞の浸透圧を調整する。

強化された水吸収能力:根系を発達させて水を効率的に吸収し、塩分の影響を軽減する。

このように、塩生植物は厳しい環境条件に適応するための独自の戦略を持っているんだ。



2025/12/24

塩場に通って舐めるニホンリス【トレイルカメラ】

 



2024年10月上旬

岩塩プレートの融解落下前の行動 

シーン0:9/30・午前11:16・晴れ(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカの溜め糞場sr2がある混交林を自動撮影カメラで見張っているのですが、ミズナラの幹に岩塩プレートを設置したら、一部の野生動物が塩場として舐めてくれるようになりました。 
岩塩を最も気に入ってくれたニホンリスSciurus lis)の登場シーンを以下にまとめます。 


シーン1:10/1・午前7:47・晴れ(@0:02〜) 
挙動の不安定な旧機種のトレイルカメラにしては珍しく、昼間にフルカラーで撮れていました。 
リスがミズナラ幹の下部にしがみついて、樹皮を一心不乱に舐めています。 
そこは樹皮の色が濃く見えるのですが、上にある岩塩が溶けて塩水が垂れた場所という訳でもなさそうです。 
地衣類のせいで樹皮が濃く見えるだけかもしれません。


シーン2:10/1・午後15:49・晴れ(@1:02〜) 
岩塩にすっかりはまった(依存症?)リスが8時間後に再び登場しました。 
リスが舐めているミズナラの樹皮は、やはり塩味がするのでしょうか。 
幹にしがみついたリスがくるっと下向きになり、下部の樹皮を舐め続けています。 
再び上向きに戻っても、まだ樹皮を舐めています。 
最後に少し木登りしたので、岩塩プレートを直接舐めに行くのかと思いきや、尻切れトンボで録画が打ち切られてしまいました。 


シーン3:10/1・午後15:50・くもり(@2:02〜) 
次に監視カメラが起動したときには、林床を奥にチョロチョロと走り去るリスの後ろ姿がちらっと写っていました。 


シーン4:10/5・午前11:44・(@2:08〜) 
4日後の昼前にリスが塩場に現れました。 
ミズナラ幹の下部(岩塩プレートの直下)にしがみついて、樹皮を舐めています。 
そこなら確かに、岩塩から滴り落ちた塩水で樹皮が濡れているはずです。 

岩塩プレートがいつの間にか大きく傾いていました。 
雨が降ったせいで岩塩プレートが少し溶け、ミズナラ幹に固定するために2本巻いたうちの下側のストラップは自然に外れてしまったようです。 


シーン5:10/5・午前11:47・(@3:08〜)
リスがミズナラの幹で一瞬下向きになって下ったのですが、最下部で再びクルッと上向きに戻りました。 
ミズナラ幹の裏側を少し登って岩塩プレートの高さまで達したものの、直接は舐めなかったようです。 
最後は右下の林床に飛び降りて、走り去りました。 


シーン6:10/6・午後14:26・(@3:39〜) 
翌日は午後にリスが塩場に来ました。 
ミズナラの根元に来ていたリスが、林床を奥へチョロチョロと走り去りました。 

 岩塩プレートの潮解が進み、ミズナラ幹に巻いたストラップから今にも外れそうです。 
辛うじて上のストラップだけで固定されていますが、斜めに大きく傾いています。 


シーン7:10/8・午後13:47・(@3:57〜) 
2日後の昼過ぎにリスが登場。 
岩塩プレートが雨や潮解のせいで更に溶けた結果、細いストラップによって括り切られそうになっています。 

リスはミズナラ幹の下部の左側に来ていて、少しずつ木登りしながら樹皮を舐めています。 
岩塩プレートの直下まで登って来ました。 


シーン8:10/8・午後13:50・(@4:58〜) 
岩塩プレートの直下で樹皮を舐めていたリスが、ようやく岩塩を直接舐めました。 
急に身を翻して林床に飛び降りると、奥へ向かって駆け出しました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
映像を最大1.5倍に拡大しました。 


【考察】 
ニホンリスが塩水で濡れた樹皮を舐めに通うだけでなく、岩塩を直接舐めるシーンもようやく動画に撮れました。 
こんなに頻繁に塩分を摂取したら、喉が渇いて仕方がないはずです。 
リスが水を飲むシーンを私はまだ観察できていないのですが、水場と塩場を往復しているのかもしれません。 
これではまるで依存症です。 
塩分過多はリスの健康に良くないのではないかと心配になります。 

塩場の少し上に設置した餌箱にリスはなぜか全く寄り付きません。


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