前回の記事:▶ 昼間に旧営巣地を見回るニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】
2024年5月中旬〜下旬
シーン0:5/16・午後13:47・晴れ・気温32℃(@0:00〜)
シーン0:5/16・午後14:03・晴れ・気温32℃(@0:04〜)
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。
平地の二次林で、越冬に失敗して死んだニホンアナグマ(Meles anakuma)の旧営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで見張っています。
林床に落ちた木漏れ日を見ると、二次林の若葉が急速に茂って林冠を覆い尽くしつつあることが分かります。
シーン1:5/17・午後23:18・気温8℃(@0:07〜)
深夜にいつの間にかアナグマが来ていて、左へ立ち去る下半身だけが横から撮れていました。
監視カメラの起動が遅れたようです。
シーン2:5/17・午後23:17・気温9℃(@0:14〜)
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。
アナグマ♂がセットを横切って右へ立ち去ります。
シーン3:5/24・午後13:50・くもり・気温24℃(@0:22〜)
7日後の明るい昼下がりにアナグマ♀が登場。
おそらく左奥の獣道から来たようです。
立ち止まって巣口Lの匂いを嗅いでいましたが、中には入ろうとしません。
獣道に佇んで右上奥を見やりながら、身震いしました。
この巣穴の奥で「いざりタヌキ」が餓死したまま放置されていると私は疑っているのですが、その死臭に対する反応(嫌悪感?)なのでしょうか。
背中の肩の下辺りの毛が一部白くなっているのは、交尾の際に♂に噛まれた交尾痕なのかな?
その場でくるっと向きを変えて、獣道を左へ向かいます。
低く倒伏しつつあるマルバゴマギ?灌木の枯れた横枝の下をアナグマ♀がくぐる際には、姿勢を少し低くしました。
シーン4:5/24・午後13:50・くもり・気温24℃(@0:45〜)
別アングルの監視カメラにも続きが写っていました。
アナグマ♀は巣口Rには立ち寄らず、左から右へ足早にセットを横切りました。
シーン5:5/29・午後23:08・気温10℃(@0:55〜)
5日後の深夜に左から来たアナグマが、巣口LRの中間地点でしゃがんで尻を擦りつけ、匂い付けしました(スクワットマーキングで縄張り宣言)。
ずんぐりむっくりした体型(肩周りが筋骨隆々)ですし、後ろ姿の股間に睾丸が見えたので♂と判明。
シーン6:5/29・午後23:08・気温9℃(@1:07〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。
セット内で立ち止まってスクワットマーキングした様子は、手前に生えたマルバゴマキ灌木が邪魔で、よく見えませんでした。
奥の林内に入ると、林床の匂いを嗅ぎ回り、痒い体をボリボリ掻いたようです。
左上奥の林内へ立ち去りました。
【追記】
動画を編集したときには、アナグマ♂の登場シーンだけをまとめたつもりだったのですが、今見直すとシーン3、4は♀ですね。
前回の記事で「夜這い♂が来なくなったということは、アナグマの交尾期が終わったのでしょう。 」と書いたのですけど、また♂が旧セットに立ち寄るようになりました。
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