2025/04/26

キリウジガガンボ♀♂の交尾と連結飛翔【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年4月中旬・午前10:40頃・くもり 

早春の田んぼで私が農道を歩いていると、前方で交尾していたキリウジガガンボ♀♂(Tipula aino)がおどろいて少しだけ飛び、横の刈田に逃げ込みました。 
互いに反対向きで交尾器を連結したまま、翅を横に広げて、稲ワラの上に静止していました。 
左の個体が♂で、右の個体が♀です。 (体格は♂<♀) 

交尾中の♀♂ペアが飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:21〜) 
私が靴の爪先で蹴る素振りをしたら、右の♀が先に反応して飛び立ち、♂を引き連れて飛び去りました。

春の草地で羽繕いしてから縄張り宣言の母衣打ち♪するキジ♂(野鳥)

 

2024年4月下旬・午後15:35頃・くもり 

郊外の農地の端で、ススキの枯れた群落から緑の若葉が伸び始めました。 
その草地で佇んでいたキジ♂(Phasianus versicolor)が、しばらくすると羽繕いを開始。 
まず、左肩の羽毛を嘴で整えます。 
このとき、翼の羽毛だけ少し逆立てていました。 
次は右側を羽繕い。 
頭部が痒くなったようで、右足と左足を順に使って掻きました。 
再び羽繕いに戻ります。 
尾羽を上に立てて、尾脂腺から分泌される油分を羽毛に塗り拡げています。 
全身の羽毛を逆立てて身震いしたら、羽毛が寝ました。 

身なりを整えてから首を上に伸ばし、ケンケーン♪と大声で絶叫しました。 
この個体は約3.5分間隔で鳴いて、縄張りを主張していました。 

母衣(ほろ)打ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:07〜) 
左足を一歩前に踏み出し、ケンケーン♪と2回鳴きながらその場で4+11回も素早く羽ばたいていました。 
この羽ばたき回数は個体差なのか、そのときの体調や気分次第なのか、気になります。 

次はハイスピード動画に切り替えて母衣打ちを撮ろうとしたら、逃げられてしまいました。 


※ やや遠い鳴き声がしっかり聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


2025/04/25

林床にこぼれたキャットフードを拾い食いする茶トラのイエネコ(左後脚の跛行)【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年4月下旬〜5月上旬

シーン1:4/23・午前0:29・気温13℃(@0:00〜) 
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)で、深夜に1匹のイエネコ(Felis silvestris catus)が巣口Lを覗き込んで匂いを嗅いでいました。 
この巣穴の奥には下半身麻痺で餓死したタヌキ(「いざりタヌキ」)が転がっていると予想しているのですが、その死臭が気になっているようです。 
2時間半前の同一個体が戻ってきたのかな? 
白黒の暗視映像では白っぽく見えますが、おそらく茶トラの個体ではないかと思います。 

なぜか、左後足を地面に着かないように3本足でひょこひょこ跛行していました。 
暗闇の獣道でノイバラの棘をうっかり踏んでしまって足裏に刺さったのだろうと予想しています。 
タペータムが発達した夜行性のイエネコは夜道がよく見えると思っていたのに、そんなヘマをするとは意外です。

私が給餌した少量のキャットフードは先客のホンドタヌキが既に食べ尽くしてしまい、餌箱ごと持ち去ってしまったのですが、手前に来たイエネコは餌箱のあった地点の匂いを念入りに嗅いでいます。 


シーン2:4/23・午前0:29・気温13℃(@1:00〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
猫が餌箱の置いてあった地点でキャットフードの残り香をクンクン嗅いでいます。 


シーン3:4/23・午前0:31(@2:00〜) 
怪我して痛む左後足を庇って着地しないように、3本足でヒョコヒョコと跛行しながら、セットを左へ横切りました。 


シーン4:4/23・午前0:31(@2:18〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 


シーン5:4/23・午前0:35(@2:42〜) 
3分40秒後に再び監視カメラが起動すると、同一個体のイエネコが獣道を左から戻ってきていました。 

地面の匂いを嗅ぎながら右へ向かい、立ち止まりました。 
尻尾の先をくねらせている様子だけが写っています。 
実は後日、その地点に空の餌箱が転がっていた(タヌキが持ち去りかけて捨てた)ので、おそらくイエネコは空の木箱を見つけて、林床に散らばった食べ残しを拾い食いしているのでしょう。 


シーン6:4/23・午前0:38(@3:10〜) 
2分後に猫が右から跛行しながらセットに戻ってきました。 
巣口Lの手前で座り込んで、周囲を見回しています。 
立ち上がると、手前の左下隅へ立ち去りました。 


シーン7:4/23・午前0:38(@3:46〜) 
別アングルの監視映像に切り替えると、セットの右端でしばらく座り込んだ猫の尻尾だけが見えます。 


シーン8:5/1・午前6:06・くもり・気温12℃(@4:17〜) 
8日後の明るい朝に、茶トラのイエネコがやって来ました。 
同一個体だとしたら、左後脚の跛行が回復したようです。 
(飼い主が手当をしたのかもしれません。)
左から忍び足で来た茶トラが、餌箱の置いてあった地点の匂いを未練がましく嗅いでいます。 
その後はセットの左エリアを右往左往しています。 


シーン8:5/1・午後6:06・くもり・気温12℃(@4:56〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
残り香を頼りに、餌箱のあった地点を丹念に辿って林内をうろついています。 
これほど執着するということは、市販のキャットフードは猫にとってよほど匂いが強烈かつ魅力的なのでしょう。 
(同一個体なら、残り香に反応しているのではなく学習の結果かもしれません。)
たった1回の少量の人工給餌をしただけで野生動物や野良猫(散歩に来た飼い猫)の行動にこれほど持続した影響を与えるということは、長期の給餌が野生動物をどれほど撹乱しているか痛感させられます。

【アフィリエイト】


シーン9:5/1・午後6:08・くもり・気温14℃(@5:38〜) 
右から戻ってきた茶トラの猫が、林縁右のオニグルミ立木の下でしばし佇んでいます。 
木の根元に排尿マーキングするかと思いきや、やりませんでした。 
そのまま新緑の林内へ立ち去りました。 


ムラサキサギゴケの花で採餌するニッポンヒゲナガハナバチ♀?

 

2024年4月下旬・午前10:00頃・晴れ 

田んぼの農道に紫色の花が群落となって咲いていました。 
よく見もしないで、なんとなくカキドオシの花だと思い込み、訪花昆虫を撮り始めました。 
動画を見直して葉の形に違和感を覚えたので、花の写真から画像検索(Googleレンズ)してみると、ムラサキサギゴケと判明しました。 
苔に花が咲くのか!?と吃驚仰天しましたが、勿論そんなことはなくて、シソ目サギゴケ科という分類群に属するらしい。 





ムラサキサギゴケの群落でハナバチ♀(種名不詳)が訪花していました。 
唇形花に正当訪花を繰り返して吸蜜するハナバチ♀の後脚を見ると、花粉籠に薄黄色の花粉団子を満載しています。 
春によく見かける種類で、おそらくヒゲナガハナバチの一種(Eucera属)ではないかと予想しています。
動画から切り出したスナップ写真で前翅の翅脈が写っていたので拡大してみると、亜縁室が3個でした。
したがって、シロスジヒゲナガハナバチ♀(Eucera spurcatipes)ではなくてニッポンヒゲナガハナバチ♀(Eucera nipponensis)のようです。
間違っていたらご指摘願います。




2025/04/24

早春の休耕地で採食するカラスの群れ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年4月上旬 

シーン1:4/5・午前10:25・晴れ・気温19℃(@0:00〜) 
休耕地に営巣したホンドタヌキの巣穴を自動センサーカメラで見張っていると、3羽のハシボソガラス(Corvus corone)が写りました。 
巣穴の近くをトコトコ歩きながら、枯草に覆われた地面をあちこち啄んでいました。 
早春になって活動を始めた虫を捕食しているのでしょうか。 
カラスが手前に来てくれて種類を同定できたのは、このときだけでした。 
タヌキの巣穴にはなるべく近寄らないようにしているのかもしれません。 


シーン2:4/2(@1:00〜) 
休耕地の奥の区画だけ黄土色に見えるのは、田んぼで稲刈り脱穀した際に出た大量の籾殻を堆肥として一面に撒いているからです。 
カラスの群れは、手前の枯野よりもその籾殻エリアの方に好んで集まり、採食しています。 
おそらく、籾殻の中に混じっている少量の米粒を丹念に拾い食いしているのでしょう。 
左奥にだけ、白い残雪が少し見えます。 

映像を1.5倍に拡大しても、遠くてカラスの種類を同定できません。 
カーカーと澄んだ鳴き声が聞こえるので、ハシボソガラスではなくハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)かもしれません。 
カラスの混群かな? 
こんなに遠くの枯野に飛来したカラスの体温を検知して録画できるとは、トレイルカメラは優秀ですね。 
昼間は風揺れによる誤作動に悩まされるので、たまたまカラスが写っていただけかもしれません。 


シーン3:4/3(@3:18〜) 
これ以降、カラスが遠い奥のエリアで採食している場合は、1.5倍に拡大した上で5倍速の早回しにしてみました。 


シーン4:4/4(@3:45〜) 


シーン5:4/5(@4:09〜) 


シーン6:4/6(@4:20〜) 

シーン7:4/7(@5:02〜) 
早朝に霧が立ち込めたようで、レンズが少し曇ってしまいました。 
日が昇ると、レンズの水滴は自然に乾きます。


シーン8:4/8・午前10:25・晴れ・気温19℃(@5:20〜) 
奥の農道に自転車(バイク?)に乗ったヒト♂が現れました。 
林縁で山菜採りにでも来たのでしょうか? 
カラスの群れが警戒して、手前の枯野から一斉に飛び立ちます。 
そのヒトが居なくなると、再びカラスが集まって採食を始めます。 


※ 立木に固定したトレイルカメラがずれてしまい、画角が斜めになってしまっています。



春の旧営巣地でニホンアナグマ♂が後足で謎の土掻き行動【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年4月下旬 

シーン1:4/28・午前2:05・気温12℃(@0:00〜) 
春に交尾相手の♀を探しに来たニホンアナグマ♂(Meles anakuma)が、死んだ個体の旧営巣地(空き巣)で巣口Lに頭を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
何度かスクワットマーキングしながら左へ立ち去る途中で、地面の土を後足で勢い良く掻きました! 


シーン2:4/28・午前2:05・気温11℃(@0:16〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
体型や顔つきは♀っぽいのですが、股間に睾丸が見えたので若い♂なのでしょう。 

巣口Lの匂いを嗅いでから、その縁で尻を擦りつけて匂い付け(スクワットマーキング)。 
直後に後足で地面の土を後ろに掻きました。 
右上奥の獣道を立ち去る途中でも、スクワットマーキングしていきました。 


【考察】 
アナグマが後足で土を掻く行動を見るのはこれが2回目です。 

繁殖期の♂に限定した行動なのでしょうか? 
まるで散歩中に興奮したイヌみたいな行動です。(pedal-marking) 
アナグマが巣穴を掘るときには前脚で土を後方に掻き出すのですが、それとは違います。

巣穴Lの奥では「いざりタヌキ」が餓死しているのではないかと私は疑っているのですが、その死臭を嗅いだ後の反応(嫌悪感?)なのかもしれません。 
しかし、前回はこことは違う別の巣穴(休耕地にあるタヌキの営巣地)でも同じ行動が録画されていたので、その可能性は否定できそうです。 
スクワットマーキングによる嗅覚的なマーキングだけでは満足できずに、地面を掻いて視覚的にも縄張り宣言するマーキング行動なのかな? 
アナグマの肉球には臭腺や分泌腺が無いそうです。

同一個体が「アナグマ♂参上!」とアピールする時にやる癖なのかもしれません。 



2025/04/23

ニワハンミョウ♂の求愛と♀による交尾拒否

 



2024年4月下旬・午後14:55・くもり 

田園地帯の舗装された農道で交尾を始めたばかりのニワハンミョウ♂♀(Cicindela japana)を見つけました。 
♀に背後からマウントした♂は、♀の胸部と腹部の間を大顎で咥えてしっかり掴まえ、腹端から茶色くて細長い交尾器(陰茎)を伸ばして♀の交尾嚢に挿入しようとしています。 

しかし、♀は激しく暴れて♂を振り落とそうとしています。 
この♀個体は、明らかに交尾拒否の行動をしています。 
前回の記事で観察した、♀が交尾を終了しようと暴れる行動(post-copulation struggle)よりも激しくて、横に転げ回る動き(ローリング)もしました。 
♂はじゃじゃ馬に振り落とされないように必死にしがみつき、まるで激しいロデオを見ているようです。 
♀も茶色の腹端を伸ばしながら下に屈曲しているのは、♂の交尾器が届かないようにしているのでしょう。 
普段は鞘翅の下に隠れている腹背が♀♂ともにメタリック・グリーンに美しく輝いて見えました。 
うまく交尾できた♀♂ペアの場合、♀は腹端を伸ばしていませんでした。 

激しく暴れている♀♂ペアに、左から別個体が登場しました。 
スロー再生すると(@2:49〜)あぶれ♂のようですが、♀の争奪戦にはならず、すぐに離れて行きました。 
獲物と誤認して近寄ってきたのかもしれません。 

♀に激しく抵抗された♂は結局交尾を諦めて、♀から離れて行きました。 
正面から見ると、♂の上唇および大顎は白いので容易に見分けられます。 
まるでホワイトニングした歯のように見えます。 
一方、♀は♂よりも体格が少し大きく、上唇と大顎が少し黄ばんで見えます。 
ハンミョウは肉食性ですが、怒った♀による性的共食いは起こりませんでした。 

♂から解放された♀が路上をうろつく様子をしばらく撮り続けていたのですが、しばらくするとさっきの♂(それとも別個体?)が別の♀個体の背中に挑みかかっていました。 
交尾する気満々の♂は腹端の交尾器を伸ばしていますが、この♀も激しく抵抗しています。 
今回の♀は、獲物(おそらくアリの一種)を咀嚼中でした。 
このペアも体格に明確な性差ありました(♀>♂)。 
交尾拒否されて一旦振りほどかれた♂が再び♀の斜め背後から近づこうとしたら、嫌がる♀は走って逃げました。 

ニワハンミョウの♀をひたすら動画に撮り続ければ、♂が駆け寄って交尾を挑むはずだ(効率よく撮れる)と気づきました。 
そこで、路上に立ち止まって身繕いしている個体を背側から撮り始めました。(@0:52〜) 
上から背側を見下ろすアングルでは顔色が見えにくくて撮影中は気づかなかったのですが、この個体は♂でした。 
さて、この♂はこれから獲物を狩りに行くのか、それとも♀を探すのでしょうか? 
ところが、背後から別個体(驚いたことに♀でした)がすばやく駆け寄りました。 
マウントしたかと思いきや、すぐに一旦離れました。 (背中を通り過ぎただけ) 
ところが直後に攻守交代で♂が♀に素早く駆け寄り、背後からマウントしました。
マウントされた♀が腹端を伸ばしてすのが交尾拒否の意思表示のようです。 
今回は♀が♂を振り落とそうと激しく暴れることなく、♂はあっさり諦めて離れて行きました。 

♂に解放された♀を撮り続けます。 
この♀個体の背中の中央付近に一対の黒い丸の斑紋があって(●●)、個体識別ができそうです。 
さっきの♂にはなかった目立つ模様です。 
♀は立ち止まって触角を前脚で拭い、化粧しました。 
同側の前脚と中脚を互いに擦り合わせる身繕いもしています。 
♀は再び路上徘徊。 

ところが私は途中で目移りしてしまい、少し離れた位置に佇んでいた♂に被写体を切り替えてしまいました。(@2:04〜) 
どんどん遠ざかる個体よりも、近くに来た個体をなるべく撮りたい、という理由もあります。 
この♂個体は大顎を大きく開閉し、クチャクチャと噛みほぐしていた獲物(クロアリ?)の残渣を吐き出して捨ててから、農道をうろつき始めました。 

ここまでのニワハンミョウ♀♂の行動を、1/5倍速のスローモーションでリプレイするので、じっくりご覧ください。(@2:16〜) 


【考察】 
ニワハンミョウの♂が出会った♀と交尾を始める瞬間をいつも見逃してしまいます。 
どうやら、ニワハンミョウには交尾前の儀式化された求愛行動というのはないようです。 
♀の背後から♂が隙を見て挑みかかり、いきなり交尾を試みるのでしょう。 
しかし交尾成否の決定権は♀にあり、♀が交尾拒否すれば♂はやがて諦めて離してくれます。 
♀が♂との交尾を受け入れる瞬間の撮影は、今後の課題です。 

ニワハンミョウの♀は、羽化後に一度交尾をするだけで、その後は♂に迫られてもひたすら拒否するのでしょうか? 
交尾後の♀は獲物(アリ)の捕食に努め、産卵に備えて栄養を蓄えるのでしょう。 
獲物を探し歩いている既交尾♀にとって、次々に交尾を挑んでくる♂の存在は煩わしいだけでしょう(セクハラ)。 
ここで問題になるのは、ニワハンミョウ♀の交尾回数です。
Perplexity AIに質問してみると、
ニワハンミョウ(Cicindela japana)の交尾回数に関する直接的なデータは限られていますが、ハンミョウ類全般の生態から推察すると、♀は複数回交尾する可能性が高いと考えられます。(後略)

日本のナミハンミョウでは、交尾後に再び同じ個体と交尾する事例が報告されています。 (参考ブログ記事 by 年金暮し団塊世代さん)

また、Perplexityが教えてくれた次の論文(Pseudoxycheila属の同所性ハンミョウ2種の交尾行動について)も面白そうなので、これからPDFをダウンロードして読んでみます。

TIGREROS, Natasha; KATTAN, Gustavo H. Mating behavior in two sympatric species of Andean tiger beetles (Cicindelidae). Bol Mus Entomol Univ Valle, 2008, 9: 22-28.

もしも♀が卵の遺伝的多様性を確保するために複数♂と何度も交尾するとしたら、今回見られたような交尾拒否行動は、交尾相手の♂を♀が厳しく選り好みしていることを示唆しています。 
その選別基準を知りたいものです。 
少し考えてみると、♂の体格でふるいにかけることは可能そうです。 
まず、大顎で♀の体をしっかり保定できない♂は論外でしょう。
体格があまりにもミスマッチ(♀>>♂)のカップルは、マウントした♂の交尾器が♀の交尾嚢に届きません。 
♀はちょっと交尾拒否してみて(precopulation struggle)、なるべく体格の大きな♂とだけ交尾するのかもしれません。 
交尾してもらえるように、小柄な♂が求愛給餌行動を進化させたら面白いのになー。 

♀を巡る♂同士の争いは、一度も見られませんでした。 

 一度だけ♂の背後から♀が駆け寄って一瞬マウントした(ように見えた)のが興味深く思いました。 
意中の♂を見つけて♀の方からモーションをかけた(ナンパした)のなら面白いのですが、その気になった♂が交尾を挑んでも♀は断固拒否して別れました。 
♀の尻を追いかけ回す探雌モードの♂と違って、狩りモードの♀は、動くものは全て獲物に見えてしまう(誤認)のかもしれません。 

今後は野外で片っ端から一時捕獲したニワハンミョウを個体標識(マーキング)した上で、配偶行動を観察すれば、もっと面白くなりそうです。 
しかし飼育下で♀♂ペアを交尾させる方が楽かもしれません。


早春の二次林に響き渡るキツツキのドラミング♪(野鳥)

 

2024年4月上旬・午後13:25頃・晴れ 

平地の二次林で、啄木鳥が繰り返しドラミングをしていました。 
囀り(さえずり)の代わりに嘴で木の幹を素早く叩いて音を立てる縄張り宣言です。 
キツツキは♂だけでなく♀も低頻度ながらもドラミングをすることがあるそうです。
どこにいるのか姿を見つけられませんでしたが、動画で録音してみました。 
コゲラ、アオゲラ、アカゲラのうち、どの種類のキツツキが発しているのでしょう? 
現場付近の二次林およびスギ植林地に設置したトレイルカメラでは3種類とも撮影されています。
ドラミングの「長さ」「回数」「間隔」などに種ごとの違いがあるそうです。 
声紋解析してみたら面白そうですが、今回はカラスも鳴いていますし、春風の風切り音もノイズとして混じっています。 

【参考サイト】似た声の鳥聴き比べ - キツツキ類のドラミング  by バードリサーチ 
同種内でもドラミングに個体差の幅があったり、同一個体でも状況による違いがあるような気がするのですけど、種による違いと単純に言い切って良いのでしょうか? 
それこそ性差もあるのでは?
AIがドラミングを聞き分けてキツツキの種類を自動判定してくれるアプリがあれば便利ですね。(もう既にありそう)


※ ドラミングが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2025/04/22

カモシカの溜め糞場を通過する春のニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年4月下旬・午前1:15 

深夜にかなり大型のニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax)が左から右へ横切り、里山の混交林の斜面を登って行きます。 
途中でニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr2には立ち止まらず、匂いも嗅ぎませんでした。 



モミジイチゴの花で採餌するハキリバチの一種

 

 2024年4月下旬・午後13:15頃・くもり 

里山の林道に沿って咲いたモミジイチゴの群落でハキリバチの一種(種名不詳)が訪花していました。 
腹部下面のスコパに橙色の花粉を付けています。 
モミジイチゴの白い花は下向きに咲くので、下から見上げるように撮影します。 

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


ハキリバチ♀が居なくなった後で撮った写真を拡大すると、小さな黒っぽい虫がモミジイチゴの花に多数群がっていました。 
腹部が大きく膨らんでいて、♀のようです。
なんとなく双翅目だと思うのですが、何科の仲間か教えてもらえると助かります。
採集してしっかり接写しないと、見分けるのは無理ですかね?



【アフィリエイト】 

2025/04/21

セイヨウタンポポの大群落で採食するスズメの群れ(野鳥)

 

2024年4月下旬・午前11:50頃・晴れ 

セイヨウタンポポの花が咲き乱れる道端の空き地(原っぱ)でスズメ(Passer montanus)の小群が採食していました。 
動画に写っている2羽とも成鳥なので、♀♂番(つがい)なのかもしれません。 

スズメが食べるのは種子や虫なので、タンポポの花には興味を示しません。 
枯草の下に隠れた虫を捕食しているようです。

私を警戒して、スズメは次々に飛び去ってしまいました。

敵に追われて?アナグマの古い巣穴に一次避難し、周囲を警戒するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年4月下旬・午後23:50頃・気温11℃ 

死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)に来たホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の監視を続けると、いつの間にか巣穴Lに潜り込んでいたようです。 
まさか、後脚を麻痺した個体(いざりタヌキ)が巣穴に籠もっている間に回復して、外に出てくるのでしょうか? 
しかし、このタヌキはかなり警戒している(怯えている?)ようで、なかなか外に出てきてくれません。 
すぐにまた奥に引っ込んでしまいます。 

ようやく巣口Lの外に全身を現しました。(@2:44〜) 
歩行は正常だったので、「いざりタヌキ」である可能性はなくなりました。 
(進行性の下半身麻痺が自然治癒するとは思えません。) 
その場に佇み、左の方を凝視して警戒しています。 

最後に二次林の奥に何者かを見つけたようです。 
姿勢をぐっと低くしたところで、監視カメラの録画が打ち切られていました。 
この後の顛末が何も撮れてないのが残念です。 


【考察】 
最近では巣穴Lに出入りする野生動物は誰もいなかった(巣穴として使われていない)ので、巣穴Lの奥には餓死した「いざりタヌキ」の死骸が転がっていると私は疑っていました。 
そんな「いわくつきの事故物件」からタヌキが出てきたことにまず驚きました。 
死骸の腐敗(生物分解)が一段落して、中に入る気になったのでしょうか? 
タヌキが仲間の死骸を見つけたら、追悼するどころか共食いすることもあり得ます。 
しかし、このタヌキの怯えて警戒心がマックスになっている様子から想像すると、おそらく林内で敵に襲われそうになって、緊急避難として(本来は臭くて入りたくない)巣穴Lに潜り込んでいたのでしょう。 
タヌキがそれほど怯える天敵とは一体何だったのか、気になります。 
まさか、平地の二次林にツキノワグマでも現れたのでしょうか? 


2025/04/20

クマイチゴの花で採餌するオオマルハナバチ創設女王

 

2024年4月下旬・午後14:30頃・くもり 

山麓の用水路沿いに咲いたクマイチゴの群落でオオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)が忙しなく訪花していました。 
吸蜜を繰り返す蜂の後脚の花粉籠は空荷でした。 

早春のこの時期は、ワーカー♀ではなく創設女王と思われます。 
この個体は、オオマルハナバチの特徴である胸部前縁に白帯がなくて、腹部のT2に白帯がとても目立ちます。 
これはオオマルハナバチ創設女王の個体差らしい。(『日本産マルハナバチ図鑑』p86) 

近くでカワラヒワ(Carduelis sinica)が鳴いています♪ 


関連記事(10年前の撮影:ワーカー♀)▶ クマイチゴを訪花するオオマルハナバチ♀ 


【アフィリエイト】 

根返りスギの根元で餌を探す雪国のシジュウカラ、ヤマガラ、ミソサザイ【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年1月下旬〜2月上旬

シーン0:1/22・午後12:56・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
スギ防風林で、根こそぎ倒れたまま放置されているスギ風倒木の根元に掘られた「根曲がり巣穴a」をトレイルカメラで見張っています。 
今季は記録的な暖冬で、積雪がきわめて少ないです。 

 昼間に次々にやって来て餌を探す野鳥をまとめました。 
(混群で来たり、同定が難しかったりするので、鳥の種類ごとにまとめるのを止めました。) 
手前の地面にはツルウメモドキの赤い実があるのに、なぜか野鳥はこれを食べようとしません。


シーン1:1/27・午前10:11・くもり(@0:03〜) 
珍しく大雪が積もった後の静かな午前中に、小鳥が根返りスギの下の穴から外に出てきて、巣口の細い横枝に止まりました。 
すぐに飛び去ったので1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
どうやらシジュウカラ(Parus minor minor)のようです。 

雪面はいかにも湿雪で、野生動物が歩いた足跡は付いていません。 


シーン2:1/31・午後15:14・晴れ(@0:18〜) 
根返りスギの土付き根っこで餌を探していたシジュウカラが、細い横枝に一瞬止まってから左へ飛び去りました。 

しばらくすると、ヤマガラ(Sittiparus varius)が左から飛来し、倒木をあちこち探ってから右へ飛び去りました。 


シーン3:2/1・午前6:56(@0:51〜) 
ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)らしき小鳥が根曲がり巣穴aにちょっと入ってみたり、倒伏したスギの根の辺りで餌を探し回ったりしています。 


シーン4:2/4・午後16:57(@1:40〜) 
また新雪が積もりましたが、雪面に動物の通った足跡はありません。 

おそらくミソサザイと思われる小鳥が巣口aから右横に出てきて、根返りスギの根っこを探索しています。 


シーン5:2/5・午前11:46(@1:54〜) 
シジュウカラが来ていました。 
根返りスギの土付き根っこを嘴で啄んでいるのは、土そのものを食べてミネラル摂取しているのか?と思ったりもしたのですが、越冬中の虫を捕食しようと探しているのだと知りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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