2024年4月下旬〜5月上旬
シーン1:4/23・午前0:29・気温13℃(@0:00〜)
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)で、深夜に1匹のイエネコ(Felis silvestris catus)が巣口Lを覗き込んで匂いを嗅いでいました。
この巣穴の奥には下半身麻痺で餓死したタヌキ(「いざりタヌキ」)が転がっていると予想しているのですが、その死臭が気になっているようです。
2時間半前の同一個体が戻ってきたのかな?
白黒の暗視映像では白っぽく見えますが、おそらく茶トラの個体ではないかと思います。
なぜか、左後足を地面に着かないように3本足でひょこひょこ跛行していました。
暗闇の獣道でノイバラの棘をうっかり踏んでしまって足裏に刺さったのだろうと予想しています。
タペータムが発達した夜行性のイエネコは夜道がよく見えると思っていたのに、そんなヘマをするとは意外です。
私が給餌した少量のキャットフードは先客のホンドタヌキが既に食べ尽くしてしまい、餌箱ごと持ち去ってしまったのですが、手前に来たイエネコは餌箱のあった地点の匂いを念入りに嗅いでいます。
シーン2:4/23・午前0:29・気温13℃(@1:00〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。
猫が餌箱の置いてあった地点でキャットフードの残り香をクンクン嗅いでいます。
シーン3:4/23・午前0:31(@2:00〜)
怪我して痛む左後足を庇って着地しないように、3本足でヒョコヒョコと跛行しながら、セットを左へ横切りました。
シーン4:4/23・午前0:31(@2:18〜)
別アングルの監視映像に切り替えます。
シーン5:4/23・午前0:35(@2:42〜)
3分40秒後に再び監視カメラが起動すると、同一個体のイエネコが獣道を左から戻ってきていました。
地面の匂いを嗅ぎながら右へ向かい、立ち止まりました。
尻尾の先をくねらせている様子だけが写っています。
実は後日、その地点に空の餌箱が転がっていた(タヌキが持ち去りかけて捨てた)ので、おそらくイエネコは空の木箱を見つけて、林床に散らばった食べ残しを拾い食いしているのでしょう。
シーン6:4/23・午前0:38(@3:10〜)
2分後に猫が右から跛行しながらセットに戻ってきました。
巣口Lの手前で座り込んで、周囲を見回しています。
立ち上がると、手前の左下隅へ立ち去りました。
シーン7:4/23・午前0:38(@3:46〜)
別アングルの監視映像に切り替えると、セットの右端でしばらく座り込んだ猫の尻尾だけが見えます。
シーン8:5/1・午前6:06・くもり・気温12℃(@4:17〜)
8日後の明るい朝に、茶トラのイエネコがやって来ました。
同一個体だとしたら、左後脚の跛行が回復したようです。
(飼い主が手当をしたのかもしれません。)
左から忍び足で来た茶トラが、餌箱の置いてあった地点の匂いを未練がましく嗅いでいます。
その後はセットの左エリアを右往左往しています。
シーン8:5/1・午後6:06・くもり・気温12℃(@4:56〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。
残り香を頼りに、餌箱のあった地点を丹念に辿って林内をうろついています。
これほど執着するということは、市販のキャットフードは猫にとってよほど匂いが強烈かつ魅力的なのでしょう。
(同一個体なら、残り香に反応しているのではなく学習の結果かもしれません。)
たった1回の少量の人工給餌をしただけで野生動物や野良猫(散歩に来た飼い猫)の行動にこれほど持続した影響を与えるということは、長期の給餌が野生動物をどれほど撹乱しているか痛感させられます。
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シーン9:5/1・午後6:08・くもり・気温14℃(@5:38〜)
右から戻ってきた茶トラの猫が、林縁右のオニグルミ立木の下でしばし佇んでいます。
木の根元に排尿マーキングするかと思いきや、やりませんでした。
そのまま新緑の林内へ立ち去りました。
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