2024年4月下旬・午後23:50頃・気温11℃
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)に来たホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の監視を続けると、いつの間にか巣穴Lに潜り込んでいたようです。
まさか、後脚を麻痺した個体(いざりタヌキ)が巣穴に籠もっている間に回復して、外に出てくるのでしょうか?
しかし、このタヌキはかなり警戒している(怯えている?)ようで、なかなか外に出てきてくれません。
すぐにまた奥に引っ込んでしまいます。
ようやく巣口Lの外に全身を現しました。(@2:44〜)
歩行は正常だったので、「いざりタヌキ」である可能性はなくなりました。
(進行性の下半身麻痺が自然治癒するとは思えません。)
その場に佇み、左の方を凝視して警戒しています。
最後に二次林の奥に何者かを見つけたようです。
姿勢をぐっと低くしたところで、監視カメラの録画が打ち切られていました。
この後の顛末が何も撮れてないのが残念です。
【考察】
最近では巣穴Lに出入りする野生動物は誰もいなかった(巣穴として使われていない)ので、巣穴Lの奥には餓死した「いざりタヌキ」の死骸が転がっていると私は疑っていました。
そんな「いわくつきの事故物件」からタヌキが出てきたことにまず驚きました。
死骸の腐敗(生物分解)が一段落して、中に入る気になったのでしょうか?
タヌキが仲間の死骸を見つけたら、追悼するどころか共食いすることもあり得ます。
しかし、このタヌキの怯えて警戒心がマックスになっている様子から想像すると、おそらく林内で敵に襲われそうになって、緊急避難として(本来は臭くて入りたくない)巣穴Lに潜り込んでいたのでしょう。
タヌキがそれほど怯える天敵とは一体何だったのか、気になります。
まさか、平地の二次林にツキノワグマでも現れたのでしょうか?
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