2023/06/03

夜の河畔林でオニグルミ堅果を運搬中に出会った野ネズミ同士が激しい喧嘩【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月上旬

ニセアカシアが優占する河畔林でタヌキの溜め糞場rvをトレイルカメラで見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)の面白い行動が記録されていました。 


シーン1:11/2・午後21:26 (@0:00〜) 
夜に溜め糞を訪れていた野ネズミが林床に転がっている落枝に落枝に飛び乗りました。 
そして、ニセアカシア根元に転がっていた黒くて丸い物体を見つけました。 
どうやらオニグルミの堅果のようです。 
いつからあったのか、動画を遡ってチェックしてみると、2時間20分前に撮れた動画には写っていませんでした。 
近くに自生するオニグルミの木からの落果がこんな所まで転がってくるとは考えにくいです。 
おそらく(別個体?の)野ネズミが運搬中にうっかり落としてしまったのでしょう。 

野ネズミは拾ったクルミの実を口に咥えると、落枝を乗り越え、画面右下に運んで行きました。 
どこか安全な場所に埋めて隠し、冬の食料とするのでしょう。(貯食行動) 


シーン2:11/3・午前1:10 (@0:24〜) 
深夜の林床で左上の落枝に居た野ネズミaがニセアカシアの根際に飛び降りて休んでいます。
そこへ左上から別個体の野ネズミbがやって来ました。 
この個体bはオニグルミの堅果を咥えて運搬中でした。 
暗闇で2匹が出会うと、大喧嘩が勃発しました。 
まずはお互いに驚いて、弾かれたように離れました。 
落枝を伝って走って行ったり来たり、林床に降りたりして走り回ります。 
個体bが落としたクルミを拾って持ち去ろうとしても、相手aはそれを許さずに追撃します。
1匹は画面下に逃げて行きました。 
もう1匹は相手を見失ったようで、画面上に移動します。 

一連の騒動を1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:59〜) 
クルミを持参した個体bは、落としたクルミを喧嘩中に何度も取りに戻ろうとしています。 
最後は相手aに追い払われて右下に走り去りました。 
スロー映像を見る限り、クルミの争奪戦というよりも縄張り争いのように見えます。 
「普段から仲の悪いご近所さん」なのでしょう。 
お互いに貯食したクルミを盗み合っているのかもしれません。 

喧嘩中に野ネズミの鳴き声は聞き取れませんでした。 
近くを流れる川の水音がうるさいせいなのか、それともヒトには聞き取れない超音波を発しているのかもしれません。 

オニグルミの堅果は画面左上のニセアカシア根際に落としたままです。 
シーン1で急に登場したクルミの出所もこれで想像がつきました。 


シーン3:11/3・午前2:05 (@2:02〜) 
55分後、喧嘩のほとぼりが冷めてから、1匹の野ネズミが落とし物を取り戻しに来ました。 
(この野ネズミがシーン2の個体bかどうか、私には見分けられません。) 
拾ったオニグルミ堅果を口に咥えると、落枝を伝って画面の右下へ運び去りました。 
安全な貯食場所を探索しているようです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 





【追記】
別の地点でも同様の事件が記録されていました。


キマダラハナバチの1種の飛び立ち

 

2022年6月中旬・午後15:40頃・ くもり

道端の休耕地にて、カラフルで小さな蜂が地面の枯草に乗っていました。 
他のハナバチ類に労働寄生するキマダラハナバチの1種です。 
翅を半開きにしたまま休んでいます。 
この角度では頭楯の色がよく見えないので、性別も分かりません。 

クロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀が近づいてくると、嫌がった蜂が飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
珍しいキマダラハナバチをじっくり接写できなくて、残念無念。

撮影直前にこの蜂は道端で訪花していたのですが、花の種類を覚えてません…。

2023/06/02

スギ林道の溜め糞場に通うホンドタヌキ:2022年10月下旬〜11月中旬 【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月下旬〜11月中旬 

里山のスギ林道にある溜め糞場sに通う夜行性ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
冬に備えてよく太り、あたたかそうな冬毛に覆われてひと回り大きく見えます。

定点観察を続けても、なかなかタヌキを個体識別できるようになりません。 
以前は尻尾の状態で「垂れ尾」と「フサ尾」と見分けられるかと思っていたのに、冬毛に生え変わる時期になると「フサ尾」ばかりになりました。 
それとも「垂れ尾」が来なくなったのかもしれません。 

同じ溜め糞場を共有していたアナグマはもう冬ごもりに入ったのか、全く現れなくなりました。


シーン1:10/24・午後17:37・気温8℃ (日の入り時刻は午後16:53) 
日没後の林道を右から登場したタヌキが自動センサーカメラの起動に反応して立ち止まり、カメラ目線になっています。 
暗視カメラが照射する赤外線が強過ぎて、白飛び気味になってしまいました。
カメラを警戒したのか、溜め糞場sの匂いも嗅がずに林道を外れて奥の斜面を下ってしまいました。 
こんな行動は珍しいです。


シーン2:10/27・午後17:54・気温8℃ (@0:14〜) 
3日後も日没後に林道を右から登場。 
日の入り時刻は午後16:50。 
なぜか溜め糞場sをチェックもしないで素通りしました。 


シーン3:10/27・午後18:00・ (@0:27〜) 
6分後にまたタヌキが写りました。 
一緒に行動する♀♂つがいの後続個体だと思います。 
しっかり個体識別できていませんが、2頭とも「フサ尾」でした。 
またもや溜め糞場sをスルーしました。 


シーン4:10/29・午後23:11・気温8℃ (@0:36〜) 
深夜に林道を右から歩いて来た個体が溜め糞場sの匂いを嗅いでから左向き(北向き)で固形糞を排便しました。 
そのまま左に立ち去りました。 
タヌキが溜め糞場sを利用したのは久しぶりです。 


シーン5:11/7・午後16:52 (@1:22〜) 
ここからトレイルカメラを旧機種に交換した映像になります。 
気温データが取得できなくなりました。 

日の入り時刻は午後16:38。 
日が暮れた晩に、いつものように林道を右から登場。 
溜め糞場sを素通りして、左へノソノソと歩き去りました。 


シーン6:11/9・午前3:53 (@1:34〜) 
2日後の未明に登場したタヌキは林道上で立ち止まって背後を振り返っていました。 
何か怪しい物音に警戒しているのか、それとも一緒に行動する後続個体を待っているのかな? 
今回も溜め糞場sを素通りして左へ。 


シーン7:11/10・午前1:28 (@1:54〜) 
カメラの起動が間に合わず、タヌキが林道を右に立ち去るところでした。 
溜め糞場に寄り道したならカメラの起動が間に合ったはずなので、今回も足早に素通りしたようです。 


シーン8:11/10・午前18:28 (@2:02〜) 
17時間後、同じ日の晩にまたタヌキがチラっと写りました。 
今回もカメラの起動が遅れたのか、あるいはタヌキが監視カメラの死角を通るようになったのかもしれません。 
林道脇の法面から降りてきた可能性もあります。 
溜め糞場を素通りして左へ。 


シーン9:11/11・午前5:27 (@2:16〜)日の出時刻は午前6:12。 
翌日の未明に、珍しくタヌキが左から登場。 
溜め糞場sの匂いを嗅いで跨ると、右向き(南向き)で排便しました。 
久しぶりに溜め糞場で排泄してくれました。 
やや硬そうな固形糞だったので、便秘気味なのかな? 
そのまま右に立ち去りました。 


シーン10:11/15・午前5:02 (@2:45〜)日の出時刻は午前6:16 
4日後の未明に左からタヌキが登場。 
最近トレイルカメラの起動が遅れがちなのは、タヌキが早足で通過するためか、それとも晩秋の低温でカメラの電圧が低下していたのかもしれません。 
立ち止まって身震いしてから右に立ち去りました。 
今回も溜め糞を素通り。 


シーン11:11/15・午後23:04 (@2:52〜) 
ぱらぱらと冷たい小雨が振る深夜に、タヌキが林道を左から登場。 
またもやカメラの起動が遅れました。 
溜め糞を素通りして右へ。 

カメラの電池が消耗していて、1分間に設定していた録画時間が途中で打ち切られるようになりました。 
それでもトレイルカメラは健気に出来る限り撮影を続けてくれます。 


シーン12:11/15・午後23:04 (@3:00〜) 
15分後に左から登場。 
未だ小雨が降っています。 
(鬱蒼としたスギ林の林床なので、実際の雨足よりも降り方が弱くなります。) 

 一緒に行動する♀♂つがいが互いに離れてしまったのでしょうか? 
溜め糞sの匂いを嗅いでから跨がり、右を向いたまま(南向き)やや軟便を排泄しました。 
用を足すと、そのまま右に立ち去りました。 


シーン13:11/16・午後16:48 (@3:34〜)日の入り時刻は午後16:30 
翌日の日没後に左から登場。 
溜め糞sの匂いを嗅ぐと、横に少しずれた地点で右を向いたまま(南向き)脱糞。 
その後は右に歩き去りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


ブタナに訪花するナミハナアブ♂

 

2022年11月上旬・午後13:30頃・晴れ 

河川敷の遊歩道沿いに咲いたブタナの群落でナミハナアブ♂(Eristalis tenax)が訪花していました。 
共にありふれた普通種ですが、この組み合わせは意外にも初見です。 

左右の複眼が頭頂で接しているので♂と分かります。 
ブタナ頭花の上でグルグル方向転換しながら、口吻を伸縮させて花蜜や花粉を食べています。 
食餌の合間に身繕い。 
左右の前脚を擦り合わせ、付着していたブタナの黄色い花粉を舐め取ってしまいます。 
複眼にも少量の花粉が付着しているのに、それは落とさずに吸蜜を再開。 

よく晴れているものの、秋風による風揺れに悩まされました。


関連記事(1年後の撮影)▶ ブタナの花を舐め身繕いするナミハナアブ♀

2023/06/01

秋の山道で夜な夜な餌を探し歩く野ネズミはタヌキの溜め糞場を素通り【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年11月上旬

山林の斜面をトラバースする細い山道に残されたタヌキの溜め糞場dをトレイルカメラで見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)が夜な夜な写りました。 
斜面の上から谷側を見下ろすようにカメラを設置してあります。 
山道の下側はスギを植林した区画で、上側は雑木林になっています。 
雑木林の落葉広葉樹からの落ち葉が林床に降り積もっています。

シーン1:11/4・午前3:08・(@0:00〜) 
画面の赤丸に注目して下さい。 
小雨がぱらつく未明に、野ネズミが落ち葉に覆われた林道をチョロチョロと徘徊しています。 
最後は手前の斜面を登って姿を消しました。 
黒々として見えるタヌキの溜め糞場dに野ネズミは近寄りませんでした。 


シーン2:11/5・午前5:56・(@0:29〜) 
翌日の日の出前に野ネズミが林道の路肩を左に徘徊していました。 
ちなみに、日の出時刻は午前6:05。 
道端に転がっている太い丸太(倒木を伐採した物)に飛び乗り(@0:45〜)、しばらく休んでから、左に飛び降りました。 
タヌキの溜め糞dには近寄りませんでした。 
遠くで早起きのカラスが鳴いています♪。 


シーン3:11/7・午前0:25・(@1:04〜) 
いつの間にかトレイルカメラの設置角度が斜めにずれていました。 
画面の右手前にユキツバキの灌木が映り込むようになりました。 
山道の奥(谷側)にスギ林が広がっている様子がよく見えます。 

シーン2から2日後の深夜、野ネズミが林道を右から登場。 
深い落ち葉の中を泳ぐように左に移動してから、姿が見えなくなりました。


シーン4:11/7・午前2:13・(@1:34〜) 
約1時間50分後の深夜、野ネズミが山道を右から左へ移動。 
タヌキの溜め糞dの上を飛び越えて走り去りました。 


シーン5:11/7・午前3:10・(@1:42〜) 
更に1時間後、再び山道を右から左へ野ネズミが移動。 
溜め糞場dを素通りして左へ立ち去りました。 


溜め糞に含まれる植物の種子を採食するかと思いきや、野ネズミは全く興味を示しませんでした。 
トレイルカメラの設置場所をいくら変えても、本で勉強したこと(先人の研究結果)と結果が違うので、戸惑っています。 
溜め糞に含まれる未消化の種子に野ネズミが魅力を感じていないということは、他に餌が豊富にあるのでしょう。 
少なくとも私の見ているフィールドでは、野ネズミはタヌキの溜め糞場から更に二次散布者として種子を更に分散させたり、種子捕食者として関わることはあまりないようです。 


※ 映像が暗い場合は、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 


【追記】
余談ですが、現場でトレイルカメラを固定したイタヤカエデの根元に小さな樹洞があり、その中にオニグルミの堅果が1個転がっていました。
拾って調べると、アカネズミの食痕でした。
この樹洞は、野ネズミが餌を食べる隠れ家なのでしょう。

飛んでくれないチョウゲンボウ♂と我慢比べ(野鳥)

 



2022年10月中旬・午前13:45頃・くもり 

郊外の新興住宅地で、刈田の端に立つ電信柱の天辺にチョウゲンボウ♂(Falco tinnunculus)が止まりました。 
先ほど♀と一緒に居たペアの♂が止まり木を変えたのでしょう。 
稲刈りが終わった後の刈田の方を見張っているチョウゲンボウ♂の後ろ姿を動画に撮り始めました。

頷くように頻りに頭を上下に動かしています。 
遠くの刈田に野ネズミなどの獲物が居ないかどうか、狙いを定めているのでしょう。 
ときどき振り返り、しつこく長撮りする私を見たのに、警戒して飛び立つことはありませんでした。 
6分間粘っても狩りに飛び立つ気配がないので、根負けしました。 
この日は三脚を持参しておらず、カメラを構える私の腕の筋肉が限界を迎えました。 
日頃の筋トレをもっと頑張ります。

2023/05/31

右腕の不自由なニホンザル♀がミズキの木から下りてスギ林に塒入り

 

2022年10月下旬・午後16:25頃・くもり(日の入り時刻は午後16:45) 

夕方の山麓でミズキの樹上でニホンザルMacaca fuscata fuscata)が休んでいました。 
逆光で影絵のようなシルエットしか見えませんでしたが、動画編集で試しに自動色調補正してみたら、見違えるように逆光補正してくれました。 
不自然な色補正を嫌う人もいそうですが、私としてはニホンザルの表情や視線など微妙な行動が可視化された方が嬉しいです。 
薄暗いところで写真を撮るならストロボ(フラッシュ)を焚けば済むのですが、野外で動画を撮るには強力なサーチライトなどは使えません。 
暗い映像が動画編集でここまで改善されるのはありがたいです。 

猿がミズキの熟した果実(核果)を採食するかと期待したのですが、塒入りする前に樹上でのんびり休んでいるだけでした。 
ミズキ樹上で採食しないのは私に対して警戒しているのかと撮影中は思ったのですが、逆光補正した表情を見る限り、あまり警戒してなさそうです。 
撮影後にミズキの樹の下を調べると、落果が散乱していました。 
もしかすると、ニホンザルが樹上で採食しながら下に落とした跡かもしれません。 
私の周囲あちこちで複数のニホンザルが様々な行動をしているので、どれを撮るべきか目移りしてしまいます。
ときどき周囲で群れの猿たちが鳴く声が聞こえます。 
しばらくすると、いつの間にかミズキ樹上にもう1頭の個体が登っていました。 
樹上の2頭を撮影していると、手前を別個体♂が左の山林から下りてきて舗装路を横切りました。 
私がよそ見した隙に、ミズキの横枝から2頭が次々に木を下りてきました。 
初めにミズキから下りてきたのは若い♂でした。 
注目すべきは、次に木下りした♀の個体です。 
どうやら右腕を怪我しているようで、歩くときも右前足だけ着地しないようにかばって歩いていました。(三足歩行) 
「猿も木から落ちる」という諺がどのぐらい真実か分かりませんが、まさにミズキの木から下りる時に着地に失敗して右手を痛めてしまったのでしょうか?
先天性の奇形とか、罠にかかって手に重症を折ったとか、群れの仲間と喧嘩して噛まれたとか、色々考えられますが、詳細は不明です。 
片手が不自由でも問題なく木に登り降りできたことになります。
関連記事(9、10年前の撮影)▶  
群れのしんがりを務める隻腕ニホンザル♂:右腕の肘から下が欠損 
右手の無い障害ニホンザル:右前足が肘下から欠損 
片腕の折れた野生ニホンザルの落穂拾い:左前脚が骨折しているようで、歩行時も折れた腕を庇って四足ではなく三本足による跛行で痛々しい。

ニホンザルの群れは左の山から続々と下りてきて、麓のスギ植林地に入っていきます。
ここで一夜を過ごすようです。(塒入り)



ノブドウの花蜜を吸うヒメウラナミジャノメ

 

2022年7月上旬・午後14:10頃・晴れ 

川沿いのコンクリート護岸に蔓延るノブドウの群落でヒメウラナミジャノメYpthima argus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
翅を開閉しながら吸蜜しています。 

蜜源をガードするクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀に追い払われてしまいました。

2023/05/30

給餌場にクルミが無くなってもときどき戻って来て確認する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月上旬

給餌場のオニグルミ堅果を全て持ち去ると、野ネズミ(ノネズミ)は通常の探餌徘徊モードに切り替わりました。 
それでもときどきは餌場に戻って来て、新たな餌が追加されていないかどうかチェックする習慣になりました。

シーン1:11/1・午前2:17・(@0:00〜) 
右から登場した野ネズミが餌場の下の斜面を重点的に探索し、右に消えました。 


シーン2:11/1・午後18:05・気温11℃(@0:16〜) 
夜行性の野ネズミは昼間は寝て、夜になってから活動を再開しました。 
とりあえず仕事始めに餌場をチェックしています。 
空荷で左へ走り去りました。 


シーン3:11/3・午後19:19・気温12℃(@0:24〜) 
カラマツの根元から右へ空荷で移動しました。 
その後しばらくすると、夜蛾(冬尺蛾?)が飛来し、左から右へ横切りました。


シーン4:11/3・午後19:24・気温14℃(@0:46〜) 
画面の下から登場した野ネズミが林床をピョンピョン跳ね回り、左下へ消えました。 


シーン5:11/4・午前1:22・気温10℃(@1:04〜) 
小雨が降る深夜に、野ネズミが右から餌場に駆け込みました。 
給餌場が空っぽであることを確かめてからすぐに左へ走り去りました。 

気温が下がる深夜に雨に濡れると、体の小さな野ネズミは低体温症になるリスクがありそうですけど、意外に平気そうです。 


シーン6:11/4・午前3:32・気温8℃(@1:18〜) 
2時間10分後も、餌場をチェックしてからすぐに下へ走り去りました。 


シーン7:11/5・午前1:00・気温4℃(@1:27〜) 
翌日の深夜、久しぶりに餌場をチェックしに来ました。 
後ろ姿でよく見えませんが、何か木の実を咥えて運んでるような気もします。(私の気のせい?) 
カラマツ立木の左を通って斜面を駆け上がりました。 


シーン8:11/5・午前1:24・気温4℃(@1:36〜) 
カラマツの下の斜面に来ていた野ネズミが右にジャンプして消えました。 


シーン9:11/5・午前2:49・気温8℃(@1:43〜) 
餌場から左下に走り去りました。 


 シーン10:11/5・午前3:37・気温3℃(@1:51〜) 
 最低気温が3℃を更新しました。 
これほど寒くても野ネズミが平気で活動していることに驚きます。 
さすが雪国の野ネズミは耐寒性が高いようです。 

カラマツの根際を右に回り込み、深い落ち葉に覆われた斜面を右に移動して行きます。 
しばらくすると、白く光る眼が少し左に再登場。 


シーン11:11/6・午前7:10・気温3℃(@2:20〜) 
翌日の朝、明るくなってから撮れた参考映像です。 
私が給餌したオニグルミ堅果は完全に無くなっていました。 


※ 暗視映像が暗いシーンは、動画編集時に自動色調補正を施しています。 



雨夜にカラマツの幹を登るザトウムシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶  


2022年10月下旬 
山林でドングリを給餌した餌場をトレイルカメラで見張っていると、未明にザトウムシの一種が2回登場しました。 

シーン1:午前3:40頃 
画面の赤丸に注目して下さい。 
雑木林の斜面をザトウムシがゆっくり登って行きます。 


シーン2:午前4:30頃 
約50分後、雨が降っています。 
画面の赤丸に注目して下さい。 
おそらく別個体だと思うのですが、ザトウムシがいつの間にかカラマツの幹を登っていました。 
少し登ってから立ち止まると、長い歩脚で謎の屈伸運動をしています。 
幹を滴り落ちる雨水を飲んでいるのかな?と想像したりするものの、定かではありません。
以前の観察で、笹の葉から水滴を飲んでいたザトウムシは、上下動せずに歩脚を曲げたままでした。

関連記事(12年前の撮影)▶ 水を飲むザトウムシ

ちなみに、この日の日の出時刻は午前5:52。 
撮影時刻は夜明け前で、最低気温になっているはずです。 
秋の寒い雨夜でもガガンボが飛来したり、小型の直翅目(コノシタウマ?)がドングリ給餌場の下の斜面を徘徊したりと、意外に賑わっています。 
このトレイルカメラ旧機種は、動画撮影時に気温の測定値が記録されないのが残念です。

ザトウムシは変温動物なので、いくら動き回ってもトレイルカメラのセンサーは反応しません。 
温血動物の野ネズミが餌を探し回って画面を横切ったときに偶然録画されるだけです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 

2023/05/29

杉林道を歩くニホンカモシカの記録:2022年10月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月下旬 

里山のスギ林道に設置した自動センサーカメラに写ったニホンカモシカCapricornis crispus)の記録です。 
この期間は昼夜を問わず6日連続で登場しました。 
同じ日に何回も通りかかるときもあります。
未だしっかり個体識別できていませんが、どうやら複数の個体が同じ林道を巡回しているようです。 
夜になると気温が10℃を切り、冷え込むようになりました。 

眼下腺マーキングの有無によって別の動画に切り分けるのを止めました。 
どういうときにマーキングして、どういうときに素通りするのでしょうか? 


シーン1:10/25・午後14:20・気温9℃(@0:00〜) 
画面の下から登場したということは、林道脇の法面の獣道を下ってきたのかもしれません。
林道を横断すると、道端から突き出したスギ落枝の先端の匂いを嗅いでから顔の眼下腺を擦りつけてマーキングしました。 
舌をペロペロと出し入れしながら右へ歩き去りました。 
右肩に黒い斑点がある個体でした。 


シーン2:10/26・午後17:44・気温8℃(@0:36〜) 
翌日、とっぷりと日が暮れた林道を右から歩いて登場しました。 (ちなみに、日の入り時刻は午後16:51。) 
道端のスギ落枝に眼下腺マーキングしてから左へ立ち去りました。 


シーン3:10/27・午後21:12・気温7℃(@1:20〜) 
次の日の晩に林道を左から登場。 
いつものスギ落枝に眼下腺で匂い付けしました。 
体を右に強く曲げて右腿の匂いを嗅ぎました。 
吸血性の昆虫に刺されて痒いのかな? 
次は林道上に残されたタヌキとアナグマの溜め糞場sの匂いを嗅いでから右に歩き去りました。 
この個体は右背に黒点はありません。 


シーン4:10/28・午前00:15・気温6℃(@2:05〜) 
翌日の深夜、林道を右から登場したようです。 
溜め糞場sの匂いを嗅ぎ回ってから左に歩き去りました。 
今回は珍しく道端のスギ落枝に眼下腺マーキングをしませんでした。 
(むしろ迂回するように通り過ぎました。) 


シーン5:10/28・午後15:00・気温12℃(@2:22〜) 
約15時間後。 
同日の明るい午後にカモシカが右から登場。 
スギ落枝を素通りして、左に立ち去りました。 


シーン6:10/29・午前7:46・気温9℃(@2:31〜) 
翌日の明るい朝に左から来たカモシカが右へと素通りしました。 
この個体は右背に黒い斑紋があるものの、ぼやけています。 


シーン7:10/29・午後15:16・気温10℃(@2:42〜) 
7時間半後、またカモシカが左からやって来ました。 
道端から突き出たスギ落枝に対して久しぶりに興味を示し、先端部の匂いを念入りに嗅いでいます。 
角研ぎではなく、明らかに顔の眼下腺を擦りつけてマーキングしました。 
角を研ぎたいのなら、こんなグラグラした落枝ではなく、どっしりと安定した立木の幹にやるはずです。 
右に立ち去るときはカメラに右半身を見せてくれます。 
右肩に黒い斑紋がある個体でした。 


シーン8:10/29・午後18:03・気温8℃(@3:14〜) 
約2時間45分後、暗い夜道を左から登場。 
いつものように眼下腺マーキングをしてから、溜め糞場sの匂いを嗅ぎながら右に立ち去りました。 
前肢にたくさん付着しているのは「ひっつき虫」(動物散布型の種子)でしょうか? 

この個体は右背に黒班はありません。 
ということは、スギ落枝に別個体が2時間45分前に付けた匂いに対抗して眼下腺マーキングしたことになります。 
同一個体が連続して通りかかったときには、眼下腺マーキングを省略すると考えればシンプルに説明できそうです。



シーン9:10/29・午後19:11・気温8℃(@3:40〜) 
約1時間後、今度は林道を逆に(右から左へ)素通りしました。 
至近距離からカメラの赤外線を浴びて、少し白飛びしてしまっています。 


シーン10:10/30・午後23:09・気温7℃(@3:49〜) 
翌日の深夜に左から登場。 
あるいは林道脇の法面を降りて来たのかもしれません。 
いつものようにスギ落枝先端の匂いを嗅いだものの、眼下腺マーキングせずに右へ歩き去りました。 

ところで、シーン10で夜風に乗って下から上に飛んでいる無数の小さな物体は何なのでしょう? 
雨粒なら重力に従って上から下に流れるはずです。 
粉よりも粒子が大きく、昆虫の飛ぶ動きとは違うようです。
キノコやシダの胞子が風で大量に舞っているのかな?(当てずっぽう) 
胞子ではなく種子かもしれませんが、秋の山林で細かな種子を風散布する植物が思いつきません。 
毛羽立った樹皮を擦ると、確かこのような荒い粒子?が舞います。 
もしかするとカモシカが近くの立木の幹で角研ぎをした直後なのかもしれない、と想像しました。



ケカビの生えたタヌキの溜め糞を食べるセンチコガネ

 

2022年10月下旬・午後12:45頃・晴れ 

里山の西斜面を直登する細い山道が廃れ、藪が生い茂る獣道となっています。 
ここにホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残したと思われる溜め糞場kがあり、私はときどき通って定点観察しています。 

黒土と化した古い溜め糞場には、糞虫の羽化孔と思われる穴がたくさん開いていました。 
その少し下に、比較的新しい溜め糞がありました。 
地面には枯れた落ち葉が散乱し、その上に排便したタヌキの糞の表面に毛羽立った白カビがびっしり生えていました。 
点々と散らばった獣糞の全てが白カビの菌糸(?)で覆われています。 

そこにセンチコガネPhelotrupes laevistriatus)が1匹だけ来ていました。 
センチコガネは白カビの生えた獣糞の下に頭を突っ込んで、小刻みにグイグイ押しています。 
「糞ころがし」のように巣穴に向かって獣糞を運んでいるのではなく、その場で食糞しているようです。 
そもそもセンチコガネは糞玉を巣穴へ運ぶ際には後ろ向きに転がすはずです。

関連記事(1ヶ月前の撮影)▶ タヌキの溜め糞を崩し、後ろ向きに転がして巣穴に運ぶセンチコガネ

もしかすると、センチコガネは獣糞そのものよりも、それに生える菌糸やカビの方を好んで食べているのかもしれません。
我々ヒトの衛生感覚では不潔極まりない物ばかり食べても病気にならない悪食のセンチコガネは、よほど強力な抗菌作用をもっているのでしょう。

関連記事(1.5ヶ月前の撮影)▶ 白い菌糸塊?を食べるセンチコガネ

同定のため、動画撮影後に糞虫を採集しました。 
不潔なので、持参したビニール袋を手袋のように使って採取。 
標本の写真を以下に掲載予定。 
センチコガネの性別は? 

この地点にはトレイルカメラを設置しにくいこともあり、本当にタヌキが通う溜め糞なのかかどうか証拠映像を未だ撮れていません。 

秋になると、他の地点の溜め糞場にも白カビが生えるようになります。 
この時期以外では白カビの発生した獣糞を野外で見かけた記憶がありません。 
秋の長雨によるものか、それとも気温が下がって糞虫や蛆虫(ハエの幼虫)の活動が低下することで白カビが優勢になるのかと、素人ながら勝手に推測していました。 
興味深いことに、溜め糞に生えたモサモサの白カビは数日後に消失します。 
さすがにセンチコガネが白カビを全て食べ尽くすとは思えません。
インターバル撮影で獣糞上に生えるカビやキノコ(糞生菌)の遷移(栄枯盛衰)を観察するのも面白そうです。 

相良直彦『きのこと動物―森の生命連鎖と排泄物・死体のゆくえ』という名著を読むと、知らないことばかりで興奮しました。
特に筆者の専門である「排泄物ときのこ」と題した第4章がとても勉強になりました。
ど素人の私は漠然と「白カビ」と呼んでいましたが、専門的にはケカビというらしい。
・(採取した馬糞を培養して1週間後には:しぐま註)たいていケカビ類(Mucor、接合菌)もいっしょに生えていて、糞塊が綿でくるまれたように見えることが多い。(p74より引用)
・ 接合菌のケカビ類はセルロースを分解する能力がなく、糖類のような可溶性炭水化物を必要とする。その胞子は発芽しやすく、菌糸の生長は早い。このような性質によって、糞に糖類やヘミセルロースなど消費されやすい可溶性物質が存在する初期のあいだは、ケカビ類の増殖期となる。(p78より)
・糞には、蛋白質が半ばこわれたペプトン様の物質が含まれていて、それがケカビ相を産んでいるのではないかと(筆者は:しぐま註)想像する。(p82より)
・(京都で見つけたホンドタヌキの糞場で:しぐま註)比較的新鮮なふんにはケカビの1種とスイライカビの1種が生えていた。(p95より)
・タヌキの溜め糞場に生えるキノコ(アンモニア菌類など)についても詳しく書かれています。(p94〜98)

にわか仕込みの知識を踏まえて、私は次のように想像してみました。
秋になってタヌキが熟した柿の実を食べるようになると、糞には未消化の柿の種が含まれるようになります。
タヌキが甘い熟柿を食べると糞に含まれる糖分の濃度が上がり、ケカビの生育に適した条件が整うのではないでしょうか?
獣糞の糖分が消費され尽くされるとケカビは消失し、次の遷移状態に進みます。
タヌキの溜め糞で見つけた白カビを顕微鏡で観察したり培養したりしてケカビとしっかり同定できていないので、あくまでも素人の推測です。
野生動物がせっかく摂取した果肉から糖分を完全に消化吸収できないまま無駄に排泄するのかどうかも疑問で、実際に調べてみないと分かりません。
タヌキの尿に糖が含まれるとしたら、糖尿病に罹患していることになります。
まさか獣糞が甘いかどうか舐めてみる訳にもいきませんし、フィールドで得た試料から糖分をかんたんに検出する試薬のキットが欲しいところです。
高校化学で習った昔懐かしのベネジクト溶液で調べるしかないのかな?




↑【おまけの動画】
"The Life Cycle of the Pin Mould" by the British Council Film Archives
『ケカビの生活史』
モノクロの古い教育映画ですが、ケカビの一生を顕微鏡で丹念に微速度撮影した労作です。


2023/05/28

給餌したオニグルミの堅果を1個ずつ持ち去る野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年10月下旬

雑木林の斜面に自生するカラマツ大木の湾曲した幹の根元に木の実(堅果)を給餌して、野生動物の採食行動を観察しています。 
ドングリのストックが無くなったので、今度はオニグルミの堅果を拾い集めてきました。
関連記事 ▶ オニグルミの落果を採集(クルミ拾い)
カラマツの根元の地面の窪みに殻付きのクルミ40個を山盛りに並べて置きました。 
ここは雨も落ち葉もからからない場所で、地面は常に乾いています。
今回はオニグルミの果皮を予め取り除いておいたのですけど、皮付きのまま与えても良かったかもしれません。 







給餌場を監視するトレイルカメラを新機種に変更しました。 
センサーの守備範囲(画角)が旧機種よりも広いので、野生動物がクルミを持ち去るシーンの撮り損ねが減ることを期待します。 
気温データや月齢を画面に焼き込んでくれるのも助かります。


シーン0:10/31・午後・気温22℃(@0:00〜) 
新機種のトレイルカメラを設置した直後の現場の様子です。 
高画質のフルカラーで初めて見る現場の景色は新鮮です。 
餌場に置いたクルミの山が見えます。 
昼間のうちにリスに来て欲しかったのですが現れず、給餌した当日の夜に野ネズミ(ノネズミ)がクルミを全て持ち去りました。 


シーン1:10/31・午後20:30・気温7℃(@0:03〜) 
夜になると気温が一気に下がり、10℃を切りました。 
野ネズミが給餌場でクルミの匂いを頻りに嗅いでいました。 
赤外線の暗視映像でクルミは黒々と見えます。 (付着したタンニンの色?)

ようやく選んだ1個のクルミが、うっかり斜面を転がり落ちてしまいました。 
野ネズミは慌てて追いかけたものの、なぜか拾い直そうとしません。 
ピョンと大跳躍してから林床でフリーズしました。 
何か怪しい物音を聞いたのか、それともトレイルカメラの存在に警戒しているのでしょうか? 
何かの罠だと思っているのかな? 


シーン2:10/31・午後20:54・気温7℃(@0:40〜) 
右斜面をトラバースするように探餌徘徊していた野ネズミが餌場に辿り着きました。 
どうも餌場の存在を初めて知ったような素振りなので、さっきとは別個体の野ネズミなのかもしれません。 
餌場でクルミを選んでいる間に録画が打ち切られてしまいました。 

次にカメラが起動すると、野ネズミは餌場からクルミを右に運び出す途中でした。 
カラマツの根元でクルミを地面に置いて一休みしています。 
口元でクルミをクルクル回し、咥えやすいアングルを探すと右にヨタヨタと運び去りました。
野ネズミの体に対して大きなオニグルミの堅果を首の力で持ち上げながら前に運ぶのは大変そうです。 
見るからにドングリの運搬よりもはるかに過酷な重労働ですね。 


シーン3:10/31・午後20:57・(@2:00〜) 
暗視映像を連続で撮ると、トレイルカメラ自体が発熱するせいで気温のデータが異常値を示します。 
外気温でカメラが充分に冷めるまでは、最初に得られた測定値しか信用できません。 

餌場に戻っていた野ネズミが選んだクルミを右に搬出しました。 
2回目はもう慣れてきたようで、今度は動きも早くスムーズになりました。 

近くで貯食したようで、野ネズミはすぐに右からまっしぐらに餌場へ帰って来ました。 
クルミをもう1個選ぶと、再び右へ運び去りました。 


シーン4:10/31・午後20:59・(@2:27〜) 
給餌場からクルミを右に搬出。 


シーン5:10/31・午後21:04・(@2:36〜) 
餌場で選んだクルミを今度は左に運び去りました。 
貯食する場所を毎回少しずつ変えているのでしょう。 


シーン6:10/31・午後21:30・(@2:49〜) 
餌場に来るまで少し時間が開きました。 
どこかで小休止(食餌?)していたようです。 
餌場からクルミをクルミを左に搬出。 


シーン7:10/31・午後21:41・(@3:05〜) 
また少し餌場に来る間隔が開きました。 
重いクルミの運搬は疲労が激しいのかな? 
クルミを右に運び出す途中で立ち止まり、咥え直しました。 


シーン8:10/31・午後21:52・(@3:20〜) 
小休止後に貯食活動を再開。 
右から餌場に戻って来ると、クルミの選定に手間取っています。 
何を基準に選り好みしているのでしょう? 
ドングリと違ってクルミの実の中には寄生虫は潜んでいないはずです。 
疲れてくると、軽いクルミから順に運ぶようになるのかもしれません。 
少しでも持ちやすい(咥えやすい)形状のクルミを選んでいるのかな? 
ようやく選んだオニグルミ堅果を左に搬出。 


シーン9:11/1・午前0:08・気温6℃(@4:18〜) 
野ネズミがどこか安全な隠れ家(巣穴?)で大休止している間に日付が変わりました。 
オニグルミ堅果の子葉を食べるには、硬い殻をガリガリ齧って穴を2つ開ける必要があるので、夜食を食べるのも一苦労なのでしょう。 

活動を再開した野ネズミが餌場でクルミをじっくり選んでいます。 
なぜか空荷で餌場から右に少し離れ、すぐに戻って来ました。 
何か周囲の物音に警戒しているようです。 
ようやく選んだクルミを咥えると、カラマツの根際を右に回り込んでから斜面の上に運び去りました。 


シーン10:11/1・午前2:16・気温6℃(@4:56〜) 
餌場に残ったクルミの数がなぜか急に減っています。 
カメラの電池が消耗したせいか、撮り損ねた回があるようです。 
あるいは、野ネズミの体温が冷え切ってしまい、トレイルカメラのセンサーが検知しにくくなった可能性もありそうです。

大休止で英気を養った野ネズミが空荷で餌場の周囲をウロチョロと探餌徘徊しています。 
斜面に落ちていたクルミを見つけると拾い上げました。 
初回(シーン1)に餌場から運ぼうとして転がり落ちてしまったクルミを回収したようです。 
それを左へ運び去ってから、すぐにまた左から餌場に戻って来ました。 
餌場の下の斜面を探餌徘徊してから餌場に駆け込みました。 
匂いを嗅いで、クルミはもう残っていないことを確認しています。 


シーン11:11/6・午前7:10・気温5℃(@5:40〜) 
5日後の明るい日中に撮れた現場の様子です。 
餌場にオニグルミは1個も残っていません。 


※ 暗視映像が暗かったので、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 



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