2023/04/29

コンクリート支柱の天辺から獲物を探し、交互に離着陸するチョウゲンボウ♀♂(野鳥)

 

2022年10月中旬・午後13:35頃・くもり時々晴れ 

秋になるとチョウゲンボウFalco tinnunculus)をよく見かけるようになります。 (冬鳥?)
郊外でコンクリート支柱の天辺に止まっているチョウゲンボウ♀を発見。 
これは電柱ではなく、球場の周囲にネットを張るために立てられた支柱です。 
近くで聞こえる小鳥の鳴き声♪(ツバメ? カワラヒワ? ハクセキレイ?)は天敵の猛禽に対する警戒声なのかな? 

やがて♀の右背後から音もなく♂が飛来し、♀の隣の水平支柱(太いアルミパイプ)に並んで止まりました。 
パートナーの登場に♀は別に驚く素振りを見せませんでした。 
♂は周囲の刈田で狩りをしていたはずですが空荷で、♀に求愛給餌することもありませんでした。 

ちなみに、チョウゲンボウの性別は頭部の色で容易に見分けられます(♀は茶色で♂は灰色)。 
体格はやや♀>♂。 

チョウゲンボウ♀♂は高い止まり場からキョロキョロ見渡しながら頭部をよく上下に動かし、周囲に広がる刈田(稲刈りが済んだ田んぼ)に獲物(小動物や虫など)が居ないか眼光鋭く探しています。 

♂は狭い止まり場でときどき方向転換しています。 
♂は顔が痒くなったら、片足を交互に持ち上げてボリボリと掻きました。(@3:42〜、5:15〜) 
近くを小さな昆虫が左を飛ぶと、♂が素早く振り返って見ました。 
♀はどっしり構えているのに、♂はとにかく落ち着きがない印象を受けました。 
♂が止まった水平の支柱は安定が悪くて止まりにくいのかもしれません。 
それとも♂の方が空腹なのかな?

やがて右の♀が支柱の天辺から飛び立ちました。 
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。(@5:41〜) 
直後に等倍速でリプレイ。 
首をねじって振り返り、右を見ていた♀が右へ飛び去りました。 
♂はその場に居残り、♀に釣られて飛び立つことはありませんでした。 

しばらくすると♀が空荷で舞い戻り、元の止まり場にフワリと着地しました。(@6:15〜) 
隣の♂は無反応。 
狩りから戻った♀は直後に嘴を足元のコンクリート支柱に擦り付けました。 
これは私の想像ですが、近くで虫を狩った♀が食後に嘴を掃除したような気がします。
ハヤブサと異なり、捕らえた獲物は周囲が安全ならばその場で食べる。 (wikipedia:チョウゲンボウより引用)
しばらく経つと、今度は♂が前方に飛び去りました。(@8:04〜) 
隣の♀はビクッとしたものの、♂に釣られて飛び立つことはありませんでした。 

止まり場に残った♀が脱糞しました。 
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。(@8:34〜) 
直後に等倍速でリプレイ。 尾羽根を持ち上げ、少量の白い液状便を勢い良く排泄しています。 
ここはお気に入りの止まり場所らしく、白い糞で汚れています。 
私の経験則では、鳥が止まり木で脱糞したら飛び立つ前兆(離陸前の軽量化)なのに、この♀は飛んでくれません。

この後、横の刈田の上空を高速飛翔していた♂を見つけて、急いでカメラを右に振ったのですが撮り損ねました。 

♀♂つがいで一緒に居るチョウゲンボウをこれほど長時間観察できたのは初めてです。


支柱に仲良く並んで止まったチョウゲンボウの♀♂ペアは小声で鳴き交わしているように見えたのですが、私が長撮りしている間、鳴き声は聞き取れませんでした(鳴かなかった?)。 


♂@顔掻き
♂@顔掻き

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