2024年5月上旬・午前11:30頃・くもり
里山を登る山道で、ミヤマセセリ♂(Erynnis montanus)が翅を全開にして地面に止まっていました。
枯れ葉(落葉)の上で静止していると、広げた翅の斑紋が目立たない保護色になっています。
そのため、ちょっと目を離しただけで、見失いそうになります。
曇天なので、日光浴ではなさそうです。
晴れていても曇っていても、いつも翅を広げて止まるミヤマセセリの場合、日光浴しているかどうか翅形では判断できません。
近年の分子系統解析によると、セセリチョウ科はタテハチョウ科やアゲハチョウ科よりもやや早い段階で分岐したグループで、やや原始的な特徴を持つのだそうです。
翅の開閉で体温を調節する行動がセセリチョウ科では発達しなかったのだろうか。
関連記事(16年前の撮影)▶ ミヤマセセリの日光浴
口元に注目すると、ゼンマイ状の口吻を少しだけ伸縮させたものの、地面や落ち葉を舐めてミネラル摂取をしている訳ではありませんでした。
飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:00〜)
すばやく羽ばたいて飛び去りました。
しかし少し飛んだだけで、同じ山道に着陸します。
♂は山道に沿って縄張りを占有し、交尾相手の♀が来るのを待ち伏せしているのかもしれません。
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