2024年8月中旬〜9月上旬
シーン0:8/18・午後13:03・晴れ(@0:00〜)
シーン0:8/18・午後13:37・晴れ(@0:09〜)
平地の二次林でニホンアナグマの営巣地(セット)に自動撮影カメラを設置して見張っています。
この日は安売りしていたバナナを行動食として現場に持参しました。
しかし、実割れしていた1本のバナナにショウジョウバエがたかって産卵していたので、食べる気が失せました。
ただ捨てるのももったいないので、試しに給餌してみることにしました。
巣穴LRの横を通る獣道(地面)にただ置いただけです。
バナナと15cm定規を並べた写真を含むスライドショーを動画の冒頭に示します。
給餌したバナナに対するホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の反応を以下にまとめました。
シーン1:8/19・午前5:21・気温22℃(@0:13〜)日の出時刻は午前4:55。
早朝に2頭のタヌキがやって来ました。
奥の林内をうろついて餌を探しているようです。
シーン2:8/19・午前5:23(@0:13〜)
まだ暗いのにフルカラーでの録画に切り替わりました。
画質がとても粗いのですが、1頭のタヌキがアナグマの巣口Lの匂いを念入りに嗅いでいます。
手前の獣道を右に歩き出したところで、地面に置かれたバナナの熟果に気づきました。
甘い芳香がするはずなのに、初めての物体にかなり警戒しているようです。
おそらく当地のタヌキは、バナナの果実を見たことも食べたこともないのでしょう。
シーン3:8/19・午前5:24・気温21℃(@0:55〜)
別アングルの監視映像に切り替えます。
モノクロの暗視映像ですが、しっかりタヌキの行動が撮れています。
ところが痛恨のミスで、こちらのアングルでは給餌したバナナがしっかり写っていません。
見知らぬバナナの出現に警戒したタヌキは、巣口Rに回り込んでから再び左から恐る恐る戻ってきました。
慎重にバナナに近づいて匂いを嗅いだものの、まだ食べようとしません。
シーン4:8/19・午後16:27・気温31℃(@1:37〜)
タヌキが次に登場したのは、11時間後です。
この時点でもバナナは手つかずで残されていました。
鼻先を上げて頻りに風の匂いを嗅ぎながら辺りをうろついていたタヌキがバナナに近づいたものの、ぷいと顔を背けて素通りしました。
別個体のタヌキが右から登場し、2頭の幼獣は手前に立ち去りました。
シーン5:8/19・午後16:27・気温30℃(@2:04〜)
別アングルの監視映像でも撮れていました。
2頭のタヌキは左奥へ走り去りました。
シーン6:8/20・午前4:23・気温24℃(@2:28〜)
約12時間後、日付が変わった未明にもタヌキが通りかかりました。
バナナには見向きもしないで、獣道を左から右へ向かいました。
シーン7:8/20・午前4:23・気温24℃(@2:32〜)
別アングルの監視映像に切り替えます。
獣道に置かれたバナナは手つかずのままです。
シーン8:9/1・午後19:59・気温26℃(@2:44〜)
12日後の晩に、タヌキが単独で登場。
セットの匂いをあちこち嗅ぎ回ってから獣道を右へ立ち去りました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→
【考察】
てっきり雑食性のタヌキかアナグマがバナナを見つけたらすぐに持ち去るかその場で食べてしまうだろうと予想していたのですが、外れました。
何かの罠だと警戒しているのか、タヌキはバナナの匂いを嗅いだだけで、味見すらしませんでした。
当地のタヌキは、バナナの果実を見たことも食べたこともないはずです。
当地のタヌキは食べる餌に関してかなり保守的で、冒険しないのでしょうか。
それとも、熟したバナナの匂いがタヌキは嫌いなのかもしれません。
野生動物を餌付けするつもりはないので、バナナを与えたのはこの1回だけです。
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