2024年6月下旬
シーン1:6/23・午前0:41・気温22℃(@0:00〜)
左から来たニホンアナグマ(Meles anakuma)の母親♀が、巣口Lから延びるアクセストレンチの手前で立ち止まり、後脚を広げました。
どうやら排尿したようですが、手前に生えたマルバゴマギの枝葉が邪魔で見えませんでした。
そのまま獣道を歩いて右上奥へ向かいます。
独りで採餌に出かけるようです。
シーン2:6/23・午前3:34・気温23℃(@0:16〜)
約3時間後にも、小雨がぱらつく深夜に母親♀が単独で営巣地(セット)を離れて外出しました。
シーン3:6/23・午前3:34・気温20℃(@0:24〜)
別アングルに設置した監視カメラでも撮れていました。
獣道を右上奥へ向かう途中で、ちょっと座って地面に尻を擦りつけました。(スクワットマーキング)
今回も母親♀が外出から帰巣するシーンがなぜか撮れていません。
シーン4:6/23・午前9:03・くもり・気温18℃(@0:42〜)
明るい朝になると、雨は止んでいました。
右から来た母親♀が、巣口Lの匂いを嗅いでを軽く点検してから、いつものように獣道を通って採餌に出かけます。
シーン5:6/23・午前9:03・くもり・気温18℃(@1:00〜)
別アングルの監視映像に切り替えます。
母親♀が獣道との合流点で、後足を左右に開くと放尿したようです。
マーキング用の短い放尿ではなく、しっかり長いこと小便しました。
排泄する後ろ姿を1.5倍に拡大した上でリプレイしても(@1:42〜)、♀の尿道口は見えず、事後に地面が濡れたかどうかも定かではありません。
雨上がりなので、元から地面は湿っていたからです。
肛門から排便しなかったことだけは確かです。
関連記事(1年前の撮影)▶ 巣外のアクセストレンチに排尿するニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】
シーン6:6/23・午後16:51・気温20℃(@2:07〜)
夕方にはまだ早い時刻なのに、鬱蒼と葉が茂る二次林内は薄暗く、トレイルカメラが暗視モードで起動しました。
また雨が降り出していますから、雨雲のせいでより暗いのでしょう。
出巣R直後と思しき母親♀が巣口RLの中間地点に立ち止まって、排尿したかもしれません。
手前のマルバゴマギ灌木が邪魔でよく見えませんでした。
身震いしてから巣口Lの横を通り過ぎ、いつもの経路で外出します。
※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
【考察】
ニホンアナグマの母子が旧営巣地に転入した翌日の出来事です。
同じ日にこれほど何度も念入りにマーキングを繰り返したのは、転入後間もないので、近隣のタヌキなどに対して表札代わりにしつこく縄張り宣言をする必要があるのでしょう。
ときどき雨が降る日だったので、 匂いが落ちやすかったのかもしれません。
留守番する幼獣たちを母親の匂いで安心させ、営巣地から離れて迷子にならないようにする目的もあるのではないかと推測しています。
ちなみに私の鼻では、アナグマがマーキングした匂いを嗅ぎ取れたことはありません。(さすがに糞の匂いは分かります。)
つづく→
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