2024年6月上旬・午前11:30・くもり
水田の農道に咲いたノアザミの群落で見慣れないハナバチが訪花していました。
ノアザミの雄しべの先端から白い花粉が吹き出しています。
ハナバチが口吻を伸ばして吸蜜しながらノアザミの頭花を歩き回ると、必然的に雄しべの花粉が蜂の体毛に付着します。
顔の毛や前脚にノアザミの白い花粉が大量に付着していたのに、後脚の花粉籠はまだ空荷でした。
ミツバチ科だと思ったのですけど、ハキリバチ科の可能性もありますかね?
腹部下面にスコパの有無を確認できませんでした。
マクロモードでカメラのレンズをそっと近づけながら接写しても、蜂は逃げませんでした。
飛び立つとやや高音の羽音を立て、同じ頭花にすぐ舞い戻ってきます。
再び飛び立つと、ホバリングしてから手前の頭花に着陸しました。
蜂が居なくなった後でノアザミの総苞片に触れると、粘り気があることを確認しました。
農道の奥の水田では田植えが終わっていました。
はじめは筒状花から雄しべが現れて、昆虫などが花を刺激すると、接触運動により雄しべから花粉が湧き出てきて、昆虫に花粉を与える[9][10][8]。雄しべが引っ込むと、続いて雌しべが現れて、花粉をつけた昆虫の媒介によって受粉する[8]。頭花の外側にある総苞は緑色の球形で、総苞片は反り返らず、直立して先端は鋭いとげになり、粘液を出して背面はよく粘る[7][5][6]。(wikipedia:ノアザミより引用)関連記事()▶ 第8話「アザミの花粉放出の巧妙な仕掛け」
さて、このハナバチの種類(和名)は何でしょうか?
腹部には黒と茶色の横縞模様。
胸背は黒くてつるつるしています。
剥げたのか、それとも元々胸背には毛が生えないのか、不明です。
胸部の辺縁部には白っぽい毛が密生しています。
オオマルハナバチ♀ほど毛深くありません。
関連記事(同所同時期の撮影)▶ ノアザミの花で採餌するオオマルハナバチ創設女王
伸ばした口吻は真っ黒。
後脚だけでなく中脚にも茶色の毛が密生していて、花粉籠が複数あるように見える。
この件でPerplexity AIに相談してみたところ、画像認識もやった挙句にコハナバチ科の一種ではないか?と言われました。
現在のAI技術は、質問に虫の写真を添付しても、分類学者が作った検索表に従って細部の特徴を検討して種を同定してくれる訳ではありません。
ただ画像検索で似た写真をインターネット上で探しているだけなので、注意が必要です。
AIが学習できるほど充分な数の写真データがインターネット上に蓄積されていれば(メジャーな種なら)、その方法(画像認識)でも上手く行くのですが、コハナバチ?のようなマイナーな種類の虫だとあまりあてになりません。
あいにく私はコハナバチについて疎いので、今回の回答がAI特有のハルシネーション(自信満々の知ったかぶり)かどうかも判断できません。
ハナバチに詳しい人にぜひ判定してもらいたいところです。
コハナバチ科の中には、ヒトの汗を好んで舐める蜂がいるらしいのですが、今回の個体は私の汗ばんだ手を舐めに来ませんでした。
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