2019/04/19

川の浅瀬に集まって休むカワウとダイサギの混群(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:13

私がこれまで川で見かけたカワウPhalacrocorax carbo hanedae)は単独で活動する個体ばかりでしたが、今回は過去最大の群れを発見しました!
夕方の川で浅瀬に集まり、白鷺に混じって休んでいます。
白と黒の大型鳥が混群をなしているのは、なかなかの迫力がありました。
これは塒入りする前に一時的に集まる就塒前集合なのだと後に判明します。



見つけたカワウは計9羽で、決して大群とは呼べませんが、個人的には大興奮です。
欲を言えばもう少し近づいてから撮りたかったのですけど、警戒されたり逃げられてしまっては元も子もありません。

遠くの物陰から望遠レンズで狙います。
カワウはのんびり休んだり羽繕いしたりしています。
水面に浮いて下流にゆっくり流れる個体が1羽いました。
また、翼を大きく広げて濡れた羽根を乾かしている個体もいました。
ときどき尾羽を左右に振り振りしています。


▼関連記事
川の倒木で羽根を広げて乾かすカワウ(野鳥)

後半は、カワウの群れから下流に少し離れて堰の近くに単独で居る個体をしばらく狙ってみたものの、期待に反して潜水漁はしてくれませんでした


▼関連記事
川に潜って漁をするカワウ(野鳥)

一方、白鷺の正体はダイサギArdea alba)でした。
動画撮影中も新たなダイサギが続々とこの川に飛来します。
ダイサギとカワウは近くに居ても互いに無関心でした。

対岸の岩場で1羽のハクセキレイが鳴きながら♪跳び回っていますね。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→カワウの助走と飛び立ち


【追記】
上田恵介『鳥はなぜ集まる?―群れの行動生態学』という本にコサギのねぐら入りについて書いてありました。
コサギでは就塒前集合ができるのは非繁殖期だけですが、3つのタイプの就塒前集合が観察されました。1つ目はねぐらからかなり離れたところに形成されるもの(A)、2つ目はねぐらの林の一部につくられるもの(B)、3つ目はねぐらの上空での群飛(C)です。BやCタイプは少なく、就塒前集合の7割はねぐらから離れたところにつくられるAタイプですので、これが基本的な就塒前集合のパターンだと思われます。コサギたちは就塒前に、時にねぐらから5キロも離れたこの集合場所で休息したり、採食したり、水浴びしたりします。(p35より引用)
ダイサギとコサギは別種ですがとても参考になりました。
今回観察したダイサギの就塒前集合はAタイプということになります(ただし、ねぐらの林のすぐ近く)。
ちなみに、私はなぜかフィールドでコサギを見たことがありません。(今のところ、私のフィールドにコサギは居ないという認識です。)



0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む