2018年9月下旬
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川の倒木で羽根を乾かしながら脱糞するカワウ(野鳥)
ニセアカシアの木が岸から倒れて川を横切る丸木橋のようになっています。
よく晴れた午後、その倒木に1羽のカワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)が下流を向いて止まっていました。
黒い翼を大きく広げ軽く扇いでいるのは、潜水漁の後で水に濡れた羽根を日光で乾かしているのでしょう。
背中を南に向けています。
下流を向いた顔はあちこちを見回しています。
やがて大きな翼を一度は畳んだのですが(@2:16)、すぐにまた広げました。
カワウが翼を広げると1mを越えるらしい。
(『大都会を生きる野鳥たち』「岐路に立つカワウの集団営巣地」の章p216より)
中川雄三『水辺の番人 カワウ (月刊たくさんのふしぎ2017年11月号)』によれば、
「カワウの羽は、ふつうの鳥の羽とちがいます。ふつう、水鳥の羽はよく水を弾きますが、カワウの羽は油分が少なく、水がしみこみやすくなっています。水がなじむことによって潜りやすく、まるで特別なスイミングスーツを着ているようなものなのです。でも、水がしみこむので、いちど潜ったら乾かさないといけません。水辺で大きな翼を広げている独特の姿は、いったん水がしみこんだ羽の水切りをして、体を軽くしたり、体温を上げ、つぎに飛びやすくするための準備をしていたのです。」(p18-19より引用)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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