2024年7月中旬・午後14:20頃・くもり
里山の急斜面をつづら折れで登る山道で、見慣れないアブを見つけました。
ユキツバキの群落に混じって生えているオオバクロモジ灌木の葉に乗っています。
撮った写真をGoogleレンズで画像検索してもらうと、ヒメキンイシアブ(Choerades japonica)と正体が判明しました。
いつもお世話になっている「ムシヒキアブ図鑑サイト」に掲載された標本写真を参照すると、ヒメキンイシアブは複眼の形状に性差はないようです。
腹部に黄色と黒の鮮やかな横縞模様があるのは、「24時間戦える勇気のしるし」ではなくて、ハチに似せた警告色(またはベーツ擬態)なのでしょう。
私も初めは黒い蜂かと思いました。
どうやら獲物を待ち伏せしているようで、辺りをキョロキョロと油断なく見回しています。
6本足で葉の上に立ったまま一歩も動かないのですが、待ち伏せ中はトンボのように首をグリグリ動かすだけでなく、全身を少しねじって、何か虫が飛来する度に向き直ることもありました。
ときどき前脚で顔(複眼)を拭ったり、左右の前脚を互いに擦り合わせたりして、身繕い(化粧)しています。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:19〜)
いきなり左へ飛び去り、戻ってきませんでした。
狩りの成否は不明です。
【追記】
この個体の性別が私には分からないのですが、♂だとすると、縄張りを張って♀を待ち伏せしていたのかもしれません。
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