2024年7月下旬
シーン1:7/25・午後23:45・夜霧(@0:00〜)
給餌箱に残っていたウメ(白梅)の種子の最後の1個を野ネズミ(ノネズミ)が持ち去ったようです。
(動画を1.5倍に拡大しても、動きが速くて口元に種子の有無は確認できず。)
なぜ最後の1個を搬出したと思ったかと言うと、これ以降、野ネズミの行動パターンが変化したからです。
しばらくすると、野ネズミは倒木を右から駆け上がり、餌箱に入りました。
しかし中は空っぽだったらしく、戸惑って周囲を探索しています。
倒木を右往左往したり、下を覗き込んだりしています。
シーン2:7/26・午前0:36・小雨(@0:41〜)
日付が変わった深夜、野ネズミが再び餌箱に来たものの、空っぽなので未練がましく右往左往してから、倒木を右に降りました。
右下隅の林床をゆっくりウロチョロしています(探餌徘徊)。
シーン3:7/27・午後22:45(@1:05〜)
翌日も晩遅くに野ネズミが現れ、巣箱の中を点検しています。
倒木上を右往左往し、下の林床を見下ろしました。
倒木から右奥の林床に降りて、右下をうろつく野ネズミの目が白く光って見えます。
シーン4:7/31・午前0:31(@2:05〜)
4日後の深夜、久しぶりに野ネズミが給餌箱に戻ってきました。
定期的に餌箱を再訪して、念のために餌の有無を確認しているようです。
【考察】
おそらく同一個体だと思うのですが、「宝の山」を見つけた野ネズミは、成功体験がしばらく忘れられないようです。
餌箱が空っぽになっても、何度も戻ってきました。
野ネズミの記憶力が良いことを物語っています。
まさにこれが、餌付けされた状態です。
餌箱が空っぽのままだと、次第に野ネズミの訪問頻度は減っていきます。
私が給餌した39個のウメの種子はすべて野ネズミが持ち去りました。
その場で(餌箱内で)食べたのは一度もありませんでした。
容器が深くて採食シーンが撮れなかっただけという可能性もあります。
しかし後日に現場入りした私が給餌箱を調べると、中は空っぽで、ウメの種子を割った食べ残し(食痕)などは残されていませんでした。
持ち去ってどこかに隠した(貯食した)後は、ウメの固い種子を割って(穴を開けて)中の仁を食べたはずですが、青酸配糖体の毒であるアミグダリンに対して野ネズミは耐性(解毒のメカニズム)をもっているのかもしれません。
最悪の場合、ウメの種子を調子に乗って食べすぎた野ネズミが青酸中毒で死亡して、餌箱に来なくなることも想定していたのですが、無事でした。
熟して枝から落ちた梅の核果に含まれるアミグダリンの量が野ネズミの致死量に対してどれぐらいなのか、果実が熟していれば毒性は失われるのか、専門家に調べてもらいたいところです。
つづく→
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