2008年7月中旬
コモリグモの仲間(種名不詳)が孵化した多数の幼体を背中に背負っています。
驚くと葉裏に隠れるが、警戒が解けるとまたのこのこと表に出てきました。
日光浴して幼体の発達を促進しているのだろうか。
未採集なので確定できませんが、ハリゲコモリグモ(Pardosa laura)の可能性が高いと闇クモ画像掲示板にて教えて頂きました。
コモリグモ類は母性行動で知られています。
♀は産んだ卵嚢を尻にぶら下げて持ち歩くばかりでなく、孵化した幼体もしばらく育つまで背中に乗せて保護するのです。
小松貴『絶滅危惧の地味な虫たち ──失われる自然を求めて (ちくま新書)』によると、
コモリグモ科のクモは、その名の通り子守をする。(中略)子供を体に乗せている間、♀はとりたてて子供の面倒は見ない。餌を分けるでもなく、脚で撫でて慈しむでもない。いわば勝手に子供たちにしがみつかれているだけの状態で、間違って子供が下に落ちても、特に拾うようなことはしないらしい。(p262より引用)
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