羽化後の繭を除くキボシアシナガバチ
2008年9月上旬
キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)巣の定点観察。
一匹の♀が羽化済みの巣房を掃除していました。
黄色い繭のキャップを大顎で噛み千切る音が聞こえます。
見たことのない行動で最初は状況が分かりませんでした。
飢えた成虫が育房から蛹を引きずり出して食べるのか(共食い)、それとも寄生などの原因で死んだ蛹を取り除くのか、などと思い緊張しました。
しかし、後で良く見たらどうも空(羽化済み)の育房でした。
巣房の再利用に向けた掃除なのだろうか?
巣材に繭キャップの絹糸を再利用するのだろうか?
そう言えば成虫の羽化シーンも未見です。
自力で繭のキャップを食い破るのか、ミツバチのように(うろ覚え)先に産まれた成虫が弟・妹の羽化を手伝ってやるのだろうか?
《追記》
キボシアシナガバチではワーカーが羽化後の繭を取り除き、空いた巣室に再び産卵する例が知られているらしい。
(『アシナガバチ観察事典』 偕成社 p29)
つづく→シリーズ#53
0 件のコメント:
コメントを投稿