キボシアシナガバチ六角形の巣の秘密
2008年7月下旬
キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)巣の定点観察。
一匹の♀(女王/ワーカー不明)が巣材を丸めたペレットを咥え、巣上部の巣房に少しずつパルプを付け加えて伸長しています。
増築部分は湿った感じでよく分かります。
アシナガバチは各巣房を完成させてから産卵するのではなく、浅い巣房に産卵し幼虫の成長に応じて巣房の奥行きを増設する工法を取ります。
常に触角で計測しながら作業するので触角の長さを単位とした正確な六角形の蜂の巣(ハニカム)構造になります。
巣の辺縁部では基準となる直線部が無いので円弧状に膨らむのだそうです。
(参考図書:『図解自然観察シリーズ1:飛ぶ食べる育つ昆虫たち』p14 学研)
つづく→シリーズ#38
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