繭に蟻除けを塗るキボシアシナガバチ創設女王
2008年7月上旬
以前(パート16)はキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)女王が巣柄に蟻除け物質を塗布する行動を観察しましたが、繭が出来ると黄色の蓋にも同様に腹部を擦り付けるようになりました。
働き蜂の繭が創設女王の留守中に天敵のアリに捕食されたのでは、今までの投資が台無しになります。
一刻も早くワーカー(娘)に羽化してもらってシングルマザーの仕事を軽減したいのです(特に危険な外役)。
出巣前の巣房点検時に塗布することが多いようです。
蟻除けの効果を調べるため、一度だけ巣より上に生えた笹の葉に蟻を一匹乗せてみたところ、塗布部(巣柄)を越えて茎を走り降りてしまいました(映像なし)。
つづく→シリーズ#22
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