2021年8月下旬・午後19:11・気温15℃
里山の細い尾根道の真ん中にタヌキの溜め糞場cを見つけました。
真横の茂みにトレイルカメラ(無人センサーカメラ)を仕掛けると、早速その日の晩にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が右からやって来ました。
起動したトレイルカメラに気づいたようで、カメラ目線で凝視しています。
風の匂いを嗅いでしばらく警戒しています。
警戒を解くと、画面中央の溜め糞に近づいて匂いを嗅ぎました。
再びカメラを少し気にしてから溜め糞を跨ぐとカメラにお尻を向け、軟便(下痢便)をダラダラと排泄しました。
排泄中は糞で汚れないように尻尾を少し横にずらしています。
私は未だタヌキの性別を見分けるのに慣れていないのですけど、股間に陰茎が見えないので♀ですかね?
しかし腹部に乳首は見えませんでした。
タヌキはイヌ科ですけど、脱糞後はイヌのように地面を足で引っ掻いたり糞に土を掛ける動作はしませんでした。
そのまま左へ立ち去り、縄張りのパトロールを続けます。
去り際に道端の灌木の葉の匂いを嗅ぎました。
トレイルカメラを導入した目的の一つが、タヌキの溜め糞の監視でした。
カメラを設置したその日に念願の排泄シーンがバッチリ撮れてラッキーでした。
山道で見つけた糞塊を「タヌキの溜め糞」だろうと予想したのが当たったのも嬉しいです。
本で勉強した通りにフィールドサインを正しく読み解けた!というささやかな自信になります。
気温の高い夏季は獣糞の生物分解が早く進行し、素人目には溜め糞の鮮度がよく分からなくなってしまいます。
ようやく暑さが和らいだのか、新鮮な溜め糞を見つけることができました。
以下の写真は昼間に撮影。
本格的にタヌキの糞の内容物調査をして食性を推理するのも楽しそうですが、私にはとてもその余力がありません。
昆虫の破片や植物の種子や、カケス(Garrulus glandarius)の青い羽毛が糞に混じっていました。
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