2020/07/23

ドウダンツツジの花で採餌するクロマルハナバチ創設女王



2020年5月上旬・午前11:50頃・晴れ

池の畔に植栽されたドウダンツツジが白い花を咲かせました。
そこにクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が訪花していました。
時期的にワーカー♀ではなく創設女王だと思います。


ドウダンツツジ花+盗蜜痕


ドウダンツツジの白い花弁をよく見ると小さな穴が多数開いており、これはおそらく蜂が食い破った盗蜜痕だろうと予想しました。
(あるいは蜂がしがみついた爪痕かな?)
クロマルハナバチは穿孔盗蜜の常習犯として悪名高いので、現行犯の証拠映像を撮りたかったのですが、意外にもこの個体は正当訪花を繰り返して吸蜜しています。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けていました。
茂みの奥の花で吸蜜することが多いためにカメラのピントが合わせられず、途中で盗蜜行動に切り替えたかどうかしっかり確かめられませんでした。
ドウダンツツジの花はあまり深くないので、舌が短い種類のハナバチでも正当訪花で舌が蜜腺まで充分届くような気がします。
特に体の大きな(舌の長い)女王蜂では盗蜜行動は不要?

実は同じ場所でほぼ1年前(5月中旬)にドウダンツツジの花から盗蜜するミツバチをちらっと目撃しています。
(証拠映像がうまく撮れずに悔しい思いをしました。)
1年ぶりの再チャレンジに来たのですが、この日はなぜかミツバチの姿がありませんでした。
暖冬だったせいか、例年よりもドウダンツツジの開花が早いようです。

田中肇『花と昆虫、不思議なだましあい発見記』を読むと、ドウダンツツジの花の形とハチの共進化について興味深い解説がありました。

スズランやドウダンツツジなどのように垂れ下がって下向きに咲く白い花がある。これは止まるのが上手なハナバチのための花だ。飛んで来てそのまま下向きの花に止まる高度な技が使えるのは、ハナバチ類だけだからだ。これらの花は、花から花へと素早く移動できる性質を持つハナバチ類だけに蜜や花粉を提供しようとしている。そのために、ほかの昆虫が来ないよう止まりにくい下向きになっているとも言える。ただ止まりにくいだけではハナバチが花を訪れる効率も悪くなるので、花びらの先は必ずちょっと反り返って、ハチたちの足場を提供している。 (p187より引用)



実際にこの動画をスロー再生してみると、ドウダンツツジの花に止まったクロマルハナバチ♀が花筒の先端(開口部)の反り返った部分に足を掛けていることが確認できました。
しかし同時に花筒の中央付近も爪先で少し引っ掻いています。

▼関連記事(7年前の撮影)
コマルハナバチ♀がガクウラジロヨウラクに訪花

0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む