2020年5月中旬・午後
河畔林の林床に生えたニワトコ幼木の若葉に茶色と黒を基調とした毛虫を2匹見つけました。
ヒトリガ(Arctia caja phaeosoma)の幼虫です。
ニワトコはヒトリガ幼虫が好む食餌植物リストに含まれており、ちょうど4年前にも里山で見ています。
▼関連記事(4年前の撮影)
ニワトコの葉をもこもこ移動するヒトリガ(蛾)幼虫
個体aがニワトコ葉裏の主脈にしがみついたまま腹端を持ち上げ、左右に激しく振りました。
排泄したばかりの濃緑色の糞を腹端から振り落とそうとしているのです。
結局、糞切りが悪いまま、諦めて動きを止めてしまいました。
口元には食べかけのニワトコ葉片を抱えているものの、食べてくれません。
現場で食事シーンを動画に撮りたかったのですが、警戒心が強いのか、あるいは夜行性なのか、ひたすらじっとしているだけでした。
近くで見つけた別個体bはニワトコ葉柄に静止しているだけです。
この個体bは葉の表側に来ていて良く目立ち、天敵(捕食者や寄生者)に対して無防備な気がするのですが、何か対抗策はあるのかな?
ちなみに、ヒトリガ幼虫は毒針毛を持ちません。
この日は採集セットを持ってこなかったのが悔やまれます。
つづく→#2:排便中に糞を振り落とすヒトリガ(蛾)終齢幼虫
【追記】
てっきり木本植物ニワトコの幼木かと思い込んでいたのですが、クサニワトコ(別名ソクズ)という草本植物の存在を最近知りました。
しっかり見分けていなかったので、再検討が必要かもしれません。
参考:ピッキオ『花のおもしろフィールド図鑑:夏』p80
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