2020年5月中旬〜下旬・午後
平地の原っぱに咲いたシロツメクサの群落でキムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
この組み合わせは初見です。
顔の頭楯が白く、複眼が大きく発達した雄蜂♂ばかりで、なぜか♀を見かけませんでした。
私はクマバチが大好きなので、訪花植物のリストがまた一つ増えて嬉しいです。
シロツメクサの花序をよく見ると、球状に集まった個々の花はマメ科植物に特有の蝶形花になっています。
クマバチ♂が花にしがみつくとその体重で茎がしなり、倒伏することもあります。
てっきり盗蜜するかと思ったのですが、クマバチ♂はシロツメクサの花序を掻き分け、一つ一つの蝶形花に対して丹念に正当訪花していました。
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ムラサキツメクサの花で盗蜜するクマバチ♀
細長い花筒に黒い舌を挿し込んで奥の蜜腺から花蜜を吸っています。
その結果、口吻の根元や顔が黄色い花粉で汚れています。
隣の花に飛び立つと、ブーン♪という重低音の羽音が響きます。
この羽音に恐怖を抱くヒトもいらっしゃいますが、雄蜂♂は毒針を持たないので刺される心配は全くありません。
クマバチ♂がシロツメクサの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:08〜1:31、3:21〜5:03)
羽ばたきを止めて吸蜜していたクマバチ♂が、力強く羽ばたいて重そうに飛び上がる様子は見応えがあります。
ちょうど1週間後にも同じ場所で撮影し、2日間の動画をまとめました。
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