2012年2月上旬
里山の雑木林で枝先に(樹種不明)ウスタビガ(Rhodinia fugax fugax)の空繭(羽化後の抜け殻)がぶら下がって風に揺れていました。
厳冬期に雪景色の中で鮮やかなペパーミントグリーンを見つけると不思議な(幸せな)気持ちになります。
落葉する前は見事な保護色で見つけたことがありません。
繭の表面に卵が産み付けられていないので、♂の繭かもしれません。※
出口は財布のような構造で軽く閉じられています。
繭の底に排水口が作られているのも不思議。
いつか幼虫を飼育して、この独特な形状の繭(別名:山かます、吊りかます)を紡ぐ様子を観察してみたいものです。
ウスタビガの幼虫はなんと、繭を紡ぎながらキューキュー♪鳴くそうで、益々興味がそそられます。
※ 【追記1】
ウスタビガの繭は、大きさと形のちがいから中の蛹が♂なのか♀なのかは、事前にわかるのだ。(『ぼくは昆虫カメラマン』p101より)
【追記2】
『繭ハンドブック』によると、繭が枝などから落ちないように繋ぐための絹糸でできた柄を「繭柄(けんぺい)」と言うそうです
縁石に産卵中のウスタビガ♀成虫 |
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