2012/03/04

ウスタビガの空繭(蛾)



2012年2月上旬

里山の雑木林で枝先に(樹種不明)ウスタビガRhodinia fugax fugax)の空繭(羽化後の抜け殻)がぶら下がって風に揺れていました。
厳冬期に雪景色の中で鮮やかなペパーミントグリーンを見つけると不思議な(幸せな)気持ちになります。
落葉する前は見事な保護色で見つけたことがありません。
繭の表面に卵が産み付けられていないので、♂の繭かもしれません。※
出口は財布のような構造で軽く閉じられています。
繭の底に排水口が作られているのも不思議。
いつか幼虫を飼育して、この独特な形状の繭(別名:山かます、吊りかます)を紡ぐ様子を観察してみたいものです。
ウスタビガの幼虫はなんと、繭を紡ぎながらキューキュー♪鳴くそうで、益々興味がそそられます。

※ 【追記1】
ウスタビガの繭は、大きさと形のちがいから中の蛹が♂なのか♀なのかは、事前にわかるのだ。(『ぼくは昆虫カメラマン』p101より)


 【追記2】
『繭ハンドブック』によると、繭が枝などから落ちないように繋ぐための絹糸でできた柄を「繭柄(けんぺい)」と言うそうです


縁石に産卵中のウスタビガ♀成虫

0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む

  • シオヤアブ♀がミツバチを捕食21/12/2010 - 0 Comments
  • コスモスの花を食害するヨトウガ(蛾)幼虫【30倍速映像】06/05/2019 - 0 Comments
  • 収穫後の畑で野菜くずを食べ漁るハシボソガラスとハシブトガラスの混群(冬の野鳥)29/11/2024 - 0 Comments
  • 雪崩に埋もれた渓谷を深夜に連れ立って渡る2頭のニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】13/09/2023 - 0 Comments
  • ニホンアナグマの巣穴を乗っ取ったホンドタヌキを個体識別できた!【トレイルカメラ:暗視映像】14/03/2024 - 0 Comments