2008年8月中旬
写真判定からおそらくキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)と判明しました。
斥候にしてはホバリング中に殆ど巣門側を向いていないのが不思議です。
ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)の巣門横の板壁に降り立っては歩いて接近し門衛にちょっかいを掛けるという攻撃を執拗に繰り返します。
家に帰ってから本で調べると謎が解けました。
(『ミツバチ学:ニホンミツバチの研究を通し科学することの楽しさを伝える』 菅原道夫)
- キイロスズメバチはオオスズメバチのように集団でミツバチを攻撃することはない。巣の近くでホバリングするがニホンミツバチの威嚇により巣に侵入できない、というのは良く見られる光景らしい。
- 飛びながら出入りするミツバチを一匹ずつ捕獲するものの、巣が全滅するほど効果的な攻撃ではない。
- ミツバチの対スズメバチ防御策の一つである振身行動は、敵の目を幻惑する効果があると考えられている。
『ニホンミツバチ:北限のApis cerana』p56によると、
(キイロスズメバチの)経験の浅いハンターは1匹のミツバチに狙いを絞ることができず、追い回しながら目移りしてしまう。これに対し熟練したものは門番蜂には目もくれず、それには背を向けて帰ってくる蜂を迎え撃つ。
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