2011/03/07

キアシナガバチ創設女王の水滴吐き戻し




2010年5月上旬

軒下に今年もキアシナガバチPolistes rothneyi)が巣を作っていました。
前年にここで巣立った新女王かと思い、背中に油性ペンのマーキングを探したのですが、有りませんでした。
昨年同じ軒下にあったコロニー由来の女王とは違うのか(余所者の移入?)、マーキング出来なかった女王なのか、あるいは越冬中に剥げ落ちてしまったのだろう。
(関連記事はこちら→「キアシナガバチ標識個体の再捕獲」)




マクロモードで巣を接写すると緊張したのか女王が水滴(唾液?)を吐き戻しました。
軒下の巣は雨で濡れないはずなので、排水行動ではないと思います。
アシナガバチは花蜜を育房内に貯蔵することが知られているので、そのための吐き戻しだろうか?




この日、女王が居座る初期巣S9の育房数は5室。
30cm離れた隣の区画にもう一つ巣があります(S10:育房数2室)が、主は不在でした。
共に産卵済みの初期巣。
これは2年前にも見られた二巣並行営巣のケースかもしれません。
(関連記事はこちら
これから個体識別のマーキングを施し、定点観察してみます。

つづく→シリーズ#2

0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む