2008年7月下旬
木陰で雨宿りしていたら突然上から何か騒ぎながらボトッと落ちてきました。
見ると蛙がセミを丸呑み!
舌を伸ばして捕食する瞬間も見てみたかったです。
それまで樹上のセミは静かにしていたので、存在に気付きませんでした。
セミ(種名不詳)は胃の中でもジジジジとしばらく鳴いています。
「胃の中の蛙、大海を知らず」セミの暴れる脚が蛙の脇腹から突き出て見えます。
「腹の虫が鳴いておるぞ!」
でもシュレーゲルアオガエル(Rhacophorus schlegelii)はケロッとしていました。
カエルの口には歯が無いので噛まずに飲み込みます。
嚥下する時に必ず目を閉じてぴょこんと下げるのは、口内の食物を目で押し下げて食道に送り込むためだそうです。
まばたきも瞬膜が下から閉じます。
【追記】
西田隆義『天敵なんてこわくない―虫たちの生き残り戦略』という名著によると、
カエルがバッタを飲みこむところをよく観察すると、丸い目玉が少し引っこむことが分かる。カエルの口を開けて、内側から上顎を観察すると、目玉の下半球がはっきりと認められる。飲みこむときには、この目玉半球が下がり、その勢いで飲みこむようだ。(p131より引用)
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