2023年4月中旬
トレイルカメラの設置場所を変更してみました。
ニホンアナグマ(Meles anakuma) が営巣するセットの周囲には細い落葉灌木が何本も生えているために、2つの巣穴を同時に狙うアングルを確保するのは大変です。
巣穴Rが手前にあります。
奥にある巣穴Lは藪(落葉灌木)の陰に隠れてよく見えません。
シーン1:4/17・午前3:03(@0:00〜)
雨が降る未明にアナグマが奥の巣口Lを覗き込んでいました。
一旦左に回り込み、巣穴Lに入りました。
これで、奥の巣穴Lもアナグマがしっかり利用していることが判明しました。
手前の巣穴Rと内部でつながっていると思うのですが、トンネルの構造を確かめる方法がありません。
シーン2:4/17・午前4:35(@0:29〜)
約1時間半後、雨足が強くなっていました。
アナグマが奥の巣穴Lの周囲をうろつき、立ち止まるとブルルルと身震いして、濡れた毛皮の水気を切りました。
左からセットを回り込むと、手前の巣穴Rに入りました。
2回とも性別をしっかり見分けられませんでしたが、セットに堂々と入巣したということは、巣穴の主である♀またはヘルパー♂(前の年に生まれた若い♂)と思われます。
出巣した瞬間を撮り損ねたと考えるのが自然でしょう。
雨が降る夜は大好物のミミズがよく取れるはずなのに(うろ覚え)、アナグマはどうして採食に出かけないのでしょう?
巣内には生まれたばかりの赤ん坊が居るはずなので、その世話が大変なのかもしれません。
遠出しなくても、営巣地の見回り(散歩)を欠かさないようです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
これから初夏にかけて灌木の葉が生い茂ると、アナグマの巣穴は入り組んだ藪の中にすっかり隠れてしまうのでしょうか。
撮影のために邪魔な灌木を少し切りたくなりますが、迷います。
子育て中のアナグマ♀がセット周辺の変化(撹乱)に気づくとストレスに感じてしまって引っ越してしまう可能性があるからです。
私有地の森なら、もちろん無断で木を切ってはいけません。
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