2023年4月中旬・午前10:20頃・くもり
田んぼの農道で採食する2羽のキジ♀(Phasianus versicolor)を発見。
私に気づくと警戒し、農道から隣の刈田に慌てて逃げ込みました。
地味な羽毛のキジ♀は刈田に居ると見事な保護色となり、カメラのAFピントが合焦しにくくなります。
じっとしていれば、まず見つからないでしょう。
キジ♀が飛び去るシーンを期待して、動画を撮りながら農道を歩いて近づいてみました。
しかし飛ぶのが苦手なキジは、よほど身の危険が迫らなければ、ひたすら走って逃げるようです。
足早に刈田を横断し、畦道を乗り越え、私からどんどん離れて行きます。
キジ♀には目立った冠羽がありませんが、後頭部の羽毛が少し逆立っていたのは緊張の現れなのでしょう。
私が立ち止まって撮影を続けると、充分な安全距離を取ったキジ♀はようやく警戒を解き、逆立っていた冠羽が寝ました。
途中からもう1羽が現れ、計3羽の群れと判明しました。
キジは♀だけが集まって群れを形成します。
嘴の動きを見ると、キジ♀は刈田を移動しながらときどき互いに小声で鳴き交わしているのかもしれません。
残念ながら遠くて鳴き声を聞き取れませんでした。
ようやく落ち着くと同じ区画の刈田で仲間と合流し、歩きながら地面を啄んで採食を始めました。
落ち穂拾いだけでなく、春の刈田で昆虫や虫などを捕食しているのかもしれません。
採食の合間に立ち止まって胸の羽毛を嘴で整えました(羽繕い)。
最後は田んぼの端にある枯れヨシ原へ逃げ込みました。
いつもここはキジの隠れ家となっています。
ヨシ原にキジの営巣地がありそうだと前々から睨んでいるのですけど、未確認です。
ところで、キジ♀が採食していた刈田の一区画だけ、なぜか大量の不燃ゴミが散乱していました。
せっかく撮れた採食動画が見苦しいゴミのせいで台無しです。
田起こし前に撒く肥料のような物だとしたら、刈田の全区画に撒くはずです。
何かトラブルがあって誰かが悪質な嫌がらせでゴミをぶちまけたのか…?と米農家の闇を見た気がしました。(勝手な想像です)
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