山間部の農村で舗装された車道の道端にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場を見つけました。
走行車のタイヤに踏まれたのか、糞塊の形は崩れています。
糞塊にはカキノキ果実(液果)の種子が未消化のまま大量に含まれていました。
茶色で扁平の形をした大きな種子なので、素人でもすぐに見分けられます。
したがって、飼い犬が散歩中に残した糞とは考えにくいです。
カキノキの熟果はタヌキの好物で、種子ごと丸呑みするのです。
タヌキが里の舗装路に堂々と溜め糞するとは意外でした。
野生のタヌキが舗装路を獣道として傍若無人に闊歩して溜め糞まで残しているということは、よほど車の交通量が少ない過疎地であることを物語っています。
車道の外側には土の地面が広がっているのに、タヌキがわざわざ舗装路に排便したのはなぜでしょう?
タヌキも本来なら目立つ場所にサインポストとして溜め糞をしたいのかな?
舗装路の上では糞虫の活動が抑制されます※から、夏も溜め糞が長く残るはずです。
(※ 昼間はアスファルトが日光で熱くなって溜め糞がすぐに乾燥しますし、糞虫が獣糞を地中に埋めようとしても硬いアスファルトによって阻まれてしまいます。)
タヌキによって被食散布された柿の種(種子)が路上に散乱していますが、乾燥したアスファルトの上では発芽できないでしょう。
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