2022/11/20

子ザルに授乳しながら池の岸で草をむしり泥汚れを水洗いしてから食べるニホンザル♀【トレイルカメラ】

 

2022年8月上旬・午後14:05頃・晴れ
前回の記事:▶ 山で泉の水を飲むニホンザルと群れの遊動【トレイルカメラ】
トレイルカメラで監視している山中の泉でニホンザルMacaca fuscata fuscata)の母子が登場しました。 
胸に子ザルを抱いた母親♀が、池の水が流れ出る対岸の地点にしゃがんで謎の採食行動をしています。 
岸辺に生えた草を手でむしり、根っこの土をバシャバシャと水洗いしてから食べています。 
この♀個体は左利きのようです。
その辺りにはミゾソバが繁茂しているのですが、採食メニューがミゾソバかどうか不明です。
当地のニホンザルが植物を採食する際に泥汚れを水で洗い落とす行動は初めて見たかもしれません。 
海水で芋を洗って食べるかの有名な「幸島の猿」を連想しました。 

カカカカッ♪という短い鳴き声が聞こえましたが、母子のどちらが鳴いたのか分かりません。(@0:20〜) 
母猿に抱かれた子ザルは影になって見えにくいのですが、母親が子ザルに餌を分け与えている様子はありません。(食べているのは母親だけ。) 
どうやら子ザルは母親の胸で長い乳首を吸っている(授乳)ようです。(@0:38〜) 
乳離れできてない乳児だとすれば、母親が子ザルに給餌しないのも納得です。 
食餌の合間に母猿は水面に口を付けて水を飲みました。(@0:30〜) 
母猿が水場で前屈みになると、胸に抱いた子ザルは水に濡れてしまうと思うのですが、気温の高い夏は気にしないのかな? 

やがて母子が水場を離れ、奥にある林道を左へ遊動し始めました。 
子ザルは母親の胸にしがみついたまま運ばれて行きます。
しばらくすると、別の単独個体が群れを追って林道を左へ遊動しているようで、灌木や下草が揺れています。 

※ 子ザルの姿が見えるように、動画編集時に逆光補正しました。 




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