2024/12/05

スギが植林された雪山の斜面で年始に活動するニホンリス【トレイルカメラ】

 

2024年1月上旬

シーン0:12/28・午前11:58・晴れ・気温16℃(@0:00〜) 
年末の日中に撮れた現場の様子です。 
雪の積もった里山で、スギの木の下にあるニホンカモシカのねぐらを自動撮影カメラで見張っています。 
画面の奥に向かって雪の斜面が下っていて、スギが植林されています。 

年始の昼間にニホンリスSciurus lis)が監視カメラに写るようになったので、以下にまとめました。 


シーン1:1/2・午前11:26・晴れ・気温1℃(@0:04〜) 
年末にようやく根雪が積もった思いきや、暖冬で里山でも林床の雪がかなり溶けています。 
年明けの昼前に、リスが斜めに倒れかけた若いスギの幹を伝って右へチョロチョロと向かいます。 

しばらくすると、画面の右から奥の雪面にリスが再登場しました。 
木の根元の雪が溶けた穴(ツリーホール)をリスは順に訪ねて回ります。 
秋に隠しておいた貯食物を探しているのか? と初めは思いました。
リスは基本的に樹上性なので、地上を移動するのは天敵(捕食者)に襲われるリスクがあります。 
危険が迫ったらすぐに木に登って避難できるように、とりあえず木の根元を目指して地上を素早く移動するのでしょう。 
遠くでリスがスギの木を登り下りしたり、雪面を走り回ったり、元気に活動しています。 


シーン2:1/2・午前11:33・晴れ・気温1℃(@1:21〜) 
5〜6分後にニホンリスが再び現れました。 
奥の雪斜面に突き刺さったスギ?の落枝に登り降りしてから、雪原を右へ走り去りました。 


シーン3:1/5・午前8:11・晴れ・気温-1℃(@1:40〜) 
3日後の朝に、カモシカのねぐらとなったスギの幹をリスが素早く登りました。 
尻尾しか見えなかったので、モモンガやムササビの可能性もありそうと思っていたら…。 
手前にある斜めのスギ倒木をリスが伝って下りて来ました。 
シーン1と同じ経路ですから、リスにとって通い慣れた獣道なのでしょう。 

最後にリスの姿が見えなくなってからも、樹上を素早く走るリスの足音だけが録音されていました。 
監視カメラを固定したスギの幹に飛び移って、木登りしたようです。 

雪山の、しかもスギ林にリスが何度も出没するとは意外でした。
スギ植林地にリスが食べる餌なんてあるのでしょうか? 
ニホンリスは完全な昼行性で、夜には全く活動が録画されていませんでした。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ リスの足音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

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