2024年3月中旬
シーン0:3/15・午後16:19・晴れ・気温20℃(@0:00〜)
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。
平地の二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)が冬眠している営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っています。
久々に野ネズミ(ノネズミ)が写ったシーンを集めてみました。
林床のあちこちに残雪がまだあります。
巣穴の奥に見える常緑の低灌木の群落はヒメアオキです。
シーン1:3/15・午後19:27・気温14℃(@0:04〜)
風が強い晩に、右手前から奥のヒメアオキ群落の方へ野ネズミがチョロチョロと走り去りました。
シーン2:3/15・午後19:43・気温15℃(@0:14〜)
ヒメアオキの群落内を徘徊しています。
野ネズミの動きが緩慢なので、5倍速の早送りでお見せします。
その辺りに野ネズミの巣穴がありそうな気がしてきました。
シーン3:3/15・午後19:45(@0:29〜)
ヒメアオキの群落から野ネズミが手前のセットに出てきました。
アナグマの巣穴Lには立ち寄らずに横を通過。
シーン4:3/15・午後19:53(@0:46〜)
ヒメアオキの群落内で野ネズミの白く光る眼が動いています。
5倍速の早回し映像でお見せします。
シーン5:3/15・午後19:59・気温7℃(@0:46〜)
ヒメアオキの茂みを透かして、林床を活動する野ネズミの眼が白く光って見えます。
シーン6:3/16・午前0:05・気温7℃(@1:26〜)
日付が変わった深夜にも、奥のヒメアオキ群落から野ネズミが出てきて林床をチョロチョロと走り回っています。
アナグマの冬眠営巣地には近寄らず方向転換して、左上奥の残雪エリアの方へ向かいました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
この地点で野ネズミが写ったのは実に久しぶりです。(11月上旬以来)
雪国の積雪期でも野ネズミは冬眠しないで活動しているはずですが、冬には監視カメラにまったく写りませんでした。
おそらく雪の下にトンネルを掘って暮らしていたと思われます。
秋の間にドングリやクルミの堅果など大量の食料を拾い集めて貯食し、冬の間はそれを食べて暮らしますから、そもそも危険を冒して外に出る必要がなかったのでしょう。
根雪がほぼ溶けた早春になってようやく、林床を元気に走り回って餌を探す姿を見せてくれました。
強風が吹き荒れる(春一番?)夜に探餌徘徊していました。
激しい風揺れでトレイルカメラが誤作動したのかと思いきや、動画を丹念に見直すと野ネズミが写っていました。
ヒメアオキの群落周辺に野ネズミの巣穴がありそうなので、現場入りしたときに探してみます。
つづく→
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