2023年1月中旬・午後14:10頃・くもり
スノーシューを履いて雪深い里山を探索していると、林内の雪面にニホンノウサギ(Lepus brachyurus angustidens)が残した糞粒を見つけました。
初めて歩く場所ですが、前後にピンクのリボンが目印として木に結び付けられていたので、おそらくスギ植林地の斜面を抜ける林道が雪に埋もれた地点のようです。
7個の丸い糞粒がポロポロとまとめて排泄された中には、形がやや歪な糞も混じっています。
雪面に足跡が無いのにアカマツの木の下に糞だけがまとめて残っているということは、明け方など雪面が固く凍結していた時間に排便したのでしょう。
現場では全く気づかなかったのですが、動画の直前に撮った写真を見直すと、1匹のフユユスリカ♀?が糞粒の表面に腹端を付けて産卵していました。
私が動画を撮ろうと無遠慮にズカズカと近づいたら、フユユスリカ♀は糞粒から雪面に降りてしまいました。
翅があるのに気温が低くて飛べないようです。
関連記事(前年の撮影)▶ 雪上のタヌキ溜め糞に群がるフユユスリカ?の謎
雪山で獣糞に産卵するユスリカの一種♀を見つけたのは、これが2例目です。
獣糞の種類は特に選り好みしないようです。
いよいよ面白くなってきました。
ハエ類などライバルとなる虫は越冬中なのに、寒さに強いユスリカだけが獣糞を独り占めしているようです。
今回も謎のユスリカを採集してないので、しっかり同定できていません。
雪国の冬(積雪期)に見かけたからと言って、フユユスリカ属の一種とは限らないかもしれません。
次回は気温もしっかり測りたいものです。
雪山登山中に便意を催したら、しばらくは埋めずに放置しておいて、ユスリカが人糞トラップに誘引されるかどうか調べてみるのも面白そうです。
関連記事(11ヶ月後の積雪前に撮影)▶ タヌキの溜め糞にガガンボが産卵?
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