2018/12/19

チゴハヤブサの縄張り争い/子別れ?(野鳥)



2018年9月中旬・午前9:13

田園地帯の上空からキーキーキーキー♪という聞き覚えのある猛禽類の甲高い鳴き声がします。
振り返って空を探すと、2羽の猛禽類が激しい空中戦を繰り広げていました。
急降下や急旋回を繰り返しながら追い回しています。
一瞬だけ一羽が高圧線に止まったものの、すぐに飛んで相手を追いかけます。
高速飛翔での空中戦は見応えがありました。

田んぼに隣接する住宅地から撮ったので、手前の電線や民家の屋根が目障りですね。
開けた撮影アングルを求めて住宅地から田園地帯に急行したのですが、着いた頃には空中戦は終わっていて、猛禽類の姿はありませんでした。

残念ながらやや遠くて鳥の種類をしっかり見分けられません。
今季に別の場所で定点観察していたチゴハヤブサFalco subbuteo)だと嬉しいのですが、どうですかね?
地図を広げてみると、今回の現場は定点観察に通っていたチゴハヤブサの止まり木から直線距離で2km弱でした。
チゴハヤブサならひとっ飛びの距離ですから、同一個体の行動圏内(縄張り)であってもおかしくありません。
ただし、チョウゲンボウFalco tinnunculus)の可能性もありそうです。

この空中戦は縄張り争いなのでしょうか?
幼鳥同士による追いかけっこの遊びかな?
時期的に子別れの可能性もあり、育った幼鳥を親鳥が縄張りから追い出そうとしているのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



【追記】
熊谷勝『カラー自然シリーズ66:ハヤブサ』によると、
巣立って2か月をすぎると、ヒナは親鳥のあとをおって、なわばりの外にもでるようになります。見よう見まねで、親鳥の狩りを学ぶのです。急降下、きりもみ、宙返り、急旋回などの高等な飛翔技術を、親鳥と空中遊戯をしながら身につけます。 (p22より引用)
チゴハヤブサとハヤブサは習性がどれぐらい共通しているのか分かりませんが、参考のために引用しました。
私の知る限り、チゴハヤブサだけを扱った本や写真集が出版されていないのです。



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